ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 新世界・未来。
- 日時: 2011/09/29 19:26
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
新世界・未来。
今から約1000年後の世界。
たくさんの国が消えた。
そして、たくさんの国で伝染病が起き、
一つの国だけが残った。
だが、その国の名前を覚えてる人は、もう誰もいなかった。
そして、二人の有力者がこの国を"瑠璃国"そしてもう一人が"木葉㠀"と呼んだ。伝染病の国は沈み、国はあっても戦争が絶えずひとっこひとりなくなった国。寂しい世界だったが、そのたったひとつの国だけが、未来を気付いた。そのころはもう、手術成功率はほぼ100%。色んな手術が出来るようになってきた。
そのたったひとつの国に、
住んでいたある少女。
主人公・金森葵。 かなもりあおい。(14)
ヒロイン・鬼灯林檎 ほおずきりんご。(14)
ヒロイン・乃音雪 のおとゆき。 (14)
他、
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- 第三話・入れ替わり、 ( No.3 )
- 日時: 2011/09/29 21:07
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
「人のために、死ねる—。」
そうつぶやき、彼女は麻酔にかかった。
いじめられっこと、脳死の少女。脳が移植された。
「—?」
"彼女"が起きると、そこは病院のベッドだった。
「葵!!起きたのねっ、よかった…!!よかったわ…!!お医者さんは絶望的と言ったんだけど、—奇跡だわっ、ホントによかったっ。」
「………葵っ」
脳死と判定された彼女の名前は、金森葵。
だが、彼女は訳がわからなかった。
何もかも、
「……………。」
数十分、だまったままだった。
が、彼女はやっと重い口を開いた。
「な、んで……っ?私……。貴方達、誰?」
その言葉を彼女が発した時、夫婦は絶望のどん底に突き落とされた。
—。
「どういうことなんですかっ!?娘はっ、娘はどうなったんですか—!?」
「…………脳移植をしたんです、ぴったり同じ年齢の少女と、ね。だからその少女の記憶はそのまま保管されています。」
「じゃあっ、じゃああれは娘の顔をした他人ということですかっ!?」
「—そういうことですね、」
「じゃあっ、移植した子は、死んだんですか!?」
「ええ、—死にました。体は、」
「……ペテン師っ!!訴えますからねっ!!」
「—脳移植をした子は、乃音雪さんと言いました。彼女は虐めにあっていて、死のうとしていたところを、移植にさそうと乗りました。社会のため、人のためというと誘いにのったのです。—乃音さんにとっては、死んだはずなのにまだ生きている。でも自分は別人。そして、知らない環境にいる。そういうことですね、」
「そんな—、娘をっ、娘を返して下さい!!!」
—。
「………お母さん、お父さん、」
—。
「—脳が"記憶"している部分ですが、切り取り、ぬっておきました。少し貴方たちを覚えてるかもしれませんが、乃音さんの記憶も、経験ものこっています。」
「え—?」
—。
「………あたシは、ナンで、まだ、……生きて……るノ?」
- 第四話・崩壊 ( No.4 )
- 日時: 2011/09/29 21:19
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
「ぅ、あっ、ぃ……いやぁっ!?……やめてっ、…!!」
"乃音雪"と"金森葵"が混合している。
頭は混乱し、何もかもわからなくなっている。
記憶も、感覚も、全部ごちゃまぜ。
「ぃやあっ……」
記憶が前後している、
今されていないことでも、されているように感じたり。
「……もう、やめて……っ、」
彼女たちの心の中、
「貴方は、誰—?」
「………金森、あお」
「違うっ!!貴方もあたしも乃音雪っ、貴方はもう存在しなっ—。」
「ちがうっ……!!体も心も金森葵よっ、」
「………じゃあ、あたし、ずっと一人だったから、一緒にいようよ?」
「同じ体に二人も?」
「うん」
—。
「っ!!!!?」
彼女は起き上がった。
彼女は金音蒼樹(かねおと あおき)。
というのはまあ、本当の名なのだが、
まあ、蒼樹と呼ぼう。
蒼樹の中の"葵"は、母と父のところに行きたがった。が、
片方の"雪"は、ベッドで休んでいたい。
左足と右足がすることが逆で、右目と左目の見るところが逆。ちなみに手もそう。そしてちなみに、左操作が雪で、右操作が葵。
「ちょっと、ゆうことき……ぃやっ、父さんと母さんにっ……ぅあ」
- 第五話・二人 ( No.5 )
- 日時: 2011/09/30 14:12
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
「—なんでっ、ゆうこと聞いてよ……っ!!」
耳を押え、悶え苦しむ一人の少女。それを病室の外でずっと見る二人の親。
「ぃやあっ……!!」
苦しむ、苦しむ、
「…………葵はもう駄目だ。」
「…………ぅう…どうしてうちの子がっ?」
彼女は施設に入れられた。
*脳*
「葵ちゃん、私の操作で聞いてよッ!!脳は私よ、貴方じゃない」
「半分の脳はあたしっ!だからここにあたしがいるの、しかも体はあたしだよ?邪魔しないで」
「……じゃあ、順番に操作していこうよ」
「—いいよ」
「こんにちは、金森あ—」
彼女が自己紹介しようとしたとき、
雪は叫んだ、『なんで貴方の名前なの!?』
「金音—蒼樹です、」
ざわざわ、
『さっき、金森って言ってなかったか?』
『蒼樹って男の子みたいな名前だね』
「……。」
此処は施設、
そして次は学校、
「金音蒼樹です!!」
『そろそろ、私の番ね、』
「………よろしく、お願いします。」
いきなり声の高さがかわり、暗くなる。
—夜、ベッド。
「消え、なさいよっ!!……乃音さんっ!!これはあたしの体なのっ!!はやく消えて!!!消えて!!」
叫ぶ、叫び続ける。
「ぃやよっ、これは私のものっ!!消えるのは貴方のほうっ!」
- Re: 新世界・未来。 ( No.6 )
- 日時: 2011/09/30 17:25
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: b1kDOJaF)
初めまして^^私も小説書いてます。
葵、可哀そうです。助かってほしくて脳移植したのに、親に施設に入れられちゃうなんて……
面白いです! 頑張ってください!
- コメント返信 ( No.7 )
- 日時: 2011/09/30 22:34
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
奈美さん)
コメントありがとうございます。
そうですね、ダークな話しですから。
奈美さんのも読みますね、
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