ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- みんなのために、私は戦う。
- 日時: 2011/10/28 20:11
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
平凡な生活なんかもう飽きちゃった。超能力とか、魔法とかないかなあ—?もっと人生に刺激がほしい! そんなこと思っていたあたしのところに、少女が現れた。あたしは"アリス"になった。
○data○
愛兎さくら(あいとさくら)
主人公。
能力は"治療バリア・短剣"
強力な治療能力を兼ね備えており、短剣を腰につけている。
有希琴音
第一ヒロイン。
能力は"二丁拳銃・盾"
両ききで、二丁拳銃を器用に使いこなせる。盾は腕に付けている。
乃神さつき(のがみさつき)
第二ヒロイン。
能力は"長剣"(吸収型)
相手からの攻撃を吸収し、それを力に長剣で相手に攻撃する。
鈴本葵
第三ヒロイン。
能力は"狙撃銃・バリア"
狙撃銃は重いのに、それを抱えてどこでも飛び跳ねれる。もろいがバリアも張れる。
未来。(みく)
不思議な少女。
- 平凡な日常が一瞬で消える ( No.1 )
- 日時: 2011/10/24 19:21
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「ふわぁあ……」
ここは学校、今は授業中。
先生はぺらぺらぺらぺらと何かを喋っているようだが、あたしはノートに落書きしたりぼーっ、と空を見ていたり。先生の喋っていることは右耳から左耳へと流れていく—先生はきっと宇宙語を喋っているに違いない。
「………ぅぁわぁ…」
またまた欠伸。ああつまらない。こんな日々が毎日続く、あたしは勉強が駄目ダメでも運動が駄目ダメでもない。いたって普通だ。それがつまらない。あたし自信もだが、生活もだ。此処は異次元でもなんでもない。超能力は使えないし魔法はない。可愛い萌えキャラも出てこないし、人生つまんない。
あたしの名前は、愛兎さくら。おかしな名字、いたって平凡。
—家。
「ただいまあ…」
「あら、おかえり。今日は早かったのね?」
そりゃあね、部活さぼってきたし。
「部活休みだったの。」
嘘をつく。だって部活つまんないんだもん。
「テーブルにお菓子あるから、お母さんスーパーいくわね」
「んー、」
適当に返事、いまなんつった?
リビングに行くと、お菓子があった。えっと、……ポテチを手に取ると、自分の部屋に行く。
「—ぷっ」
漫画を読んで思わず吹く。ああおもしろい—。
「……………つまんなあい」
学校の宿題を済ませ、夕飯を食べるともうすることはお風呂と歯磨きくらいしかなくなった。ああ、また今日が終わるのか。
こんな日々、もう嫌。飽き飽きする。誰か変わって。
がたんッ。
何かが落ちたような音がした。写真立てでも落ちたのかな—?
『やっほう』
「は?」
窓ガラスが割れていた。
何かが転がっていた—少女だ。
茶色のツインテール髪の、すっごく小さな女の子。
「みーつけたっ!」
「へっ、え??」
- 不思議な少女。 ( No.2 )
- 日時: 2011/10/28 20:11
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「えへへ、君がさくら?」
「な、なんであたしの名前……??」
「やっぱり!!やっぱりやっぱりっ、えへへ」
小さな女の子は目を輝かせ、ぴょんぴょん跳ねる。
「貴方だれ…?」
「僕はねっ、未来!」
「みく、…ちゃん?」
「君は超能法が使えるんだ」
「?」
「超能力と魔法が混ざったもの、それが超能法」
「……なにを、」
「君は今日からアリスになるんだから!!」
「き、きゃあああ!!」
「覚醒したね!さくら!君の能力を使って御覧—、じゃあね」
「えっ、なに?ちょっ—。」
自分が光り輝くのを感じた。
なに—?なんなの?
「へ、?」
鏡を見て、驚いた。
「なぬ—ッ!?」
腰になにかあると思ったら短剣。なんか服が可愛くなっている。短めのツインテールになってるし…。ど、どうゆう…?
「…あわわ、」
- 有希琴音さん ( No.3 )
- 日時: 2011/10/29 12:40
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「ふわあ—」
んんん、説明をしよう。
あたしは"アリス"になった。
アリスは、みんな(人間)のことを化け物から護る事を使命にされた少女のことを言うそうだ。あたしに与えられた能力は短剣2本と治療能力。
ちなみに空も飛べるらしい。
"アリス"は、昼には能力は使えないのが特徴。夜の10時から朝の4時までが使える時間。
「……はあ」
実はアリスになってから一週間経った今も、この事実を受け止められないのだ。というか化け物出てこないし。あたしになんか出来るの?なに?一人ですればいいの?
ずっと悩んでいたときに来たのが彼女。
「私もアリスなの。よろしくね、さくらさん。」
「うっ、うん。よろしく琴音ちゃん。」
中学三年生の女の子、有希琴音ちゃん。
主に攻撃能力のアリス。二丁拳銃の使い手だそうだ。金髪でツインテール。空色の瞳。すごい美人さん。嗚呼羨ましい。
—こんなことは置いといて。
「えっとえっと、その、化け物って……?」
「? 嗚呼、闇己のことね」
「な、なこ……?」
可愛らしい名前。
「"闇"に"己"と書いてなこと読むの。」
「………。」
どーやったらそう読めるの?己は"こ"と読むけど…闇はなに??
「貴方の周りにまだ闇己が現れないのは週期限のおかげよ」
「しゅーきげん?」
「一週間経つまでは闇己は手出しできないようになっているの」
「ほー」
「だから今日からね、闇己が来るのは。」
「そーなんだ……えっ!?」
—んまあ、そんなことでそんなことで。そうなっちゃったわけ。
- 闇己 ( No.4 )
- 日時: 2011/10/29 21:18
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「—来たわよ、」
「へっ!?」
だぁああんっ、
すごい音が響く。
おいおいおい、一週間きっかり、10時になった瞬間追撃かよう!?
「短剣を構えて—っ!!はやく、」
「うん!」
闇己は人間には見えないらしい。
「きゃぁあっ」
「貴方は下がってなさい。」
「ん。きゃぁああっ!?」
「ちょ、っと……なん…」
闇己は私を集中的に狙ってきた。
『………許さない』
「?」
さっ、
一瞬の出来事だった。
闇己は一瞬で消えてしまった。
「……思い出さないで。」
何か、何か心に言葉が残った。
闇己は喋るんだ—許さない?何を?
何かを思い出せそうなのに—。
「思い出したら、…駄目」
「どうゆうこと?」
……!!
あたしが目を見開くと彼女は諦めたように俯いた。
「闇己は亡くなった人間の"魂"が闇化したことをいうの。」
「……ぇ?」
- アリスの使命 ( No.5 )
- 日時: 2011/10/29 21:54
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
闇己は嘗て人間だったもの。
『許さない……』
あの声、
あの言葉、
ずっと耳から離れなかった。
「佳子……?」
宮城佳子。
あたしは小学生4年生の時転校して、この地方にやってきた。
転校する前の学校は善森小学校。
そこで一番仲が良かったのが佳子。
「え—…?」
さっきの闇己が本当に佳子で。
闇己は亡き人間を意味するなら—。
「そん、…なっ」
—佳子は、あたしの友達は死んでいる。
○
「いつまで病んでいるの?」
「………友達が、闇己だよ?」
「もうあの魂もこの世にないわ」
そうだ。佳子はしんだんだ。死んで闇己になって—あたしたちに殺されたんだ。
「—私の母親と父親も、闇己になって死んだわ」
「……え?」
「…肉親をこの手で殺したの。たとえ闇己になっていたとしても—私は許されないことをした。」
「……っ、」
少し息を吸って、彼女は強い瞳でこちらを見た。
「それでも…それでもこれがアリスの使命よ。—私達はこれから"あれ"を殺さなきゃならない。やつけなきゃならないの。」
「…でも、」
「闇己は人を殺すわ」
「……!?」
「だから闇己を殺さなきゃならないの。解るわね?友達を、家族を守りたかったらたとえそれが誰であろうとやつけるの」
「…………」
あたしは数分黙っていた。
「解った」
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