ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 平和の哥
- 日時: 2011/10/29 23:10
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
どうも!ご存知の方はお久しぶりです!
お初の方はハジメマシテー。月夜の救世主です。
再☆降臨させていただきました。急に書きたくなりまして。
■注意事項
①少々グロありかもしれません
②荒らしはスルーで。
③月夜の救世主が嫌い、無理って方は直ぐに戻るのボタンを。
■記録
・10月26日 スタート
■物語
プロローグ>>1
1.0『腐乱』
#1>>2 #2>>3 #3>>4
どうぞ、ごゆっくり。
Page:1 2
- Re: 平和の哥 ( No.6 )
- 日時: 2011/11/03 21:16
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
>>5
ありがとうございます!
頑張ってかかせていただきますw
- Re: 平和の哥 ( No.7 )
- 日時: 2011/11/03 21:58
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)
はぃ、頑張って下さい←
嘘です♪
無理しないように更新お願いします^^
- Re: 平和の哥 ( No.8 )
- 日時: 2011/11/03 22:33
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
プルプルと小刻みに震える青年。
「どうしたんですか……?あ、すみません……!!この地帯は夜になると寒くなりますからね。」
「そうじゃないよ。」
「え?」
顔を上げて、訴えるようにシリルに言った。
「人の命を何だと思ってるんだ!命は一つしかない。……許せる訳がないよ……!シリルとか言ったな?そのレジスタンスに入れてくれ!」
「……えぁ、は……はい!」
あまりに突然の決断で自分でも驚いた青年。気づけば勝手に憤っていて、気づけば勝手にこんなことを言っていた。「しまった!」と今更後悔しても仕方がなかった。
シリルは乗ってきた飛行バイク機通称、0-5Fに乗った。
「さあ乗って」と、青年を後ろに乗せて、レジスタンスのアジトへと連れていった。
-------------------------
ポリンティカから結構離れたところに、集落がある。
『自然集落リーチェ・キャンプ』だ。
キャンプがある場所の近くには、森があり、そこから色んな薬草や魔獣から採れる素材で薬を製造する。そのため、緊急時に立ち寄って手当してもらえたり出来るのだ。
バイクから降りて、ある建物へと誘導された。そしてマンホールを開けて、下へと降りていった。
「やあ、皆。」
「あ、シリル。おかえりなさい。」
「おけーり。」
何人か椅子に座ってお茶をすすっていた。
マンホールの中とは思えない程の機械的部屋でそんな環境に縁がなかった青年は興味津々だった。
「あら?そちらの方は?」
「あ、そういえば名前聞いてなかったな。あの、名前は?」
「お、俺?俺はノア・アレクサンドラ。ただの宝石売り。」
「ノアね?よろしく。」
「エリカ、みんなは?」
「皆寝ちゃったわ。そりゃ、夜遅いですもの。あ、私はエリカ・クラリス。レジスタンスのオペレーターやってるわ。じゃあ、私は寝てくるわね、おやすみ」
ノアはイスに腰掛けて、電子パネルに映し出される全国地図を見つめる。まだ、言ったことがない場所がたくさんあった。つくづく後悔する。どうしてこんなのに入ってしまったんだろうと。
シリルはお茶をカップに注ぎながらノアに質問した。
「ノアさんは……旅をしてるんですよね?」
「ん?あぁ……。してるよ。」
「すいません、なんだか……。邪魔しちゃったみたいで。」
「えぇ!?あぁ……べ、別に……。(すごい、この人!)」
「旅人って、自由を奪われるのを嫌がるんです。実際、兄もそうでした。ですが、政府に追放されちゃって……。まだポリンティカでは追放作業が続いてるはずです。明日……乗り込もうと思うんですけど。」
「の……はえぇ!?」
入ったばかりなのにいきなり作戦実行か、とノアは驚愕する。シリルはカップをノアに渡して、自分も椅子に座った。
「大丈夫です、あなたなら。」
「あぁ……うん。」
ガタガタガタッ!!
ドアを開けて、転がるように入ってきたピンク色の髪の毛の青年。
シリルは「どうした!」と青年に駆け寄った。
「やばいよぉー!!政府の奴らに気づかれたッ!!」
- Re: 平和の哥 ( No.9 )
- 日時: 2011/11/04 12:57
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: 用事で早退のついで(´・ω・`)
「なんだって……!」
地下から出て、ふと向こうを見る。
何人かアーマーを来た者たちがやってくる。
「クソ……!キャンプを危険に晒せない……。ノアさん、あなたは負傷したこの、ルッツを『医療都市オスピダレ』へ運んでください!」
「おい!君らであの軍隊を倒せるのかよ!!」
そう聞くと、シリルは顔を曇らせた。
きっと自信がない。だが、さっき転がるように入ってきた青年ルッツはかなり負傷している。どっちも放っておけなかった。
「……よし、お前……武器持ってるか?」
「はい。この機関銃です。」
「まあ、見てろ〜。そらっ」
機関銃にまたパイロープを吸収させた。すると、機関銃は赤くなり、大きなバズーカへと姿を変えたのだ。驚くシリルにバズーカを渡すノア。
「それで、大丈夫……だと思う。」
「ありがとうございます。近くに駅がありますから。走れば5分も掛かりません。」
「分かった。生きろよっ」
ルッツを担いで、軍を見計らって駅へと走った。
後ろから唸り声がする。ルッツは腕から大量出血していた。
「しゃべれるかい?」
「あぁ……何とか。」
「じゃあ、その腕……どうしたか教えてくれ。」
「……軍用魔獣に腕をひっかかれて……。」
「動くかい?」
ピクリと動くのが分かった。
幸いにも神経はきられていない。ただ、出血が多いために急がないと命の危険が。
-----------------
駅に着いた。
ちょうど良く、オスピダレ行きの列車が来ていた。
飛び乗るようにして乗り込んで、席に座らせた。
「こっから何分かかるんだろうな……。」
「1時間はかかるよ……。」
「1時間!?ヤバイな……。よし、応急措置だ。」
ポーチから包帯を取り出し、袋から青緑色の宝石を取り出した。
そして傷口に宝石を近づける。すると……
「……あれ?痛みが和らいでく……。」
「珪孔雀石クリソコラさ。ほんの少しだけど、傷口を抑えた。」
「君は何者だい?」
「俺は宝石売りのノア・アレクサンドラだけど?」
「あ、俺はルッツ・クラッセン。ごめんな……世話させて。」
「あぁ、いいよ……。俺にはこういうことしかできないから。」
カタコトと列車が走る音が静かに聞こえる。他に乗客は誰もおらず、恐らくこれで最終だろう。
「ノア……君は普通の宝石売り……ではなさそうだ。」
「えっ?」
「聞いたことがある……。スキルの一つで自然を実態化する能力があるって。それは会得するのにかなり力がいるようでね……。サイに近いスキルって有名なんだけどさ……。」
「俺、さっき初めて知ったんだよ。スキル所持者だって。だから自分の能力とか全然わかんなくてさ。」
ルッツは一瞬驚き、沈黙するが……
「君は面白い人だ……。」
と、空を見ながら呟いた。
--------------------
『医療都市オスピダレ』-----------
医療に長ける都市で、色々な病院がある。
リーチェ・キャンプで作られた薬を更に改良し、完璧な薬品を扱っている。そのため、リーチェ・キャンプとは友好関係にある。
オスピダレに着き、病院を探す。
ルッツは「いいところがあるよ」とノアに案内し、その病院へと入った。
受付にルッツは「ヘルムート先生います?」と質問。
「えぇ、いらっしゃいます」と受付はヘルムートを呼び出した。
白衣を着、メガネをかける如何にも医者を醸し出す青年はルッツを見ていそいで駆け寄った。
「ルッツ、大丈夫ですかッ?貴方のようなすばしっこい人がこんなんになって……!」
「ヘルムート、君は心配してるのかしてないのか……。とにかく治療をお願いしたいんだ……。」
「あぁ、わかりました。」
ルッツは治療室へと運ばれていった。
- Re: 平和の哥 ( No.10 )
- 日時: 2011/11/26 01:31
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: 中間テストだったこと報告し忘れてたorz
「いだ。いだだだだだだッ!!!」
ルッツの悲痛な叫びが聞こえる。
ヘルムートのなだめる声が聞こえるが、悲鳴にほとんどかき消されて聞き取りにくい。
ノアはずっと考え事をしていた。自分が放浪と旅をしている間に社会はくるりと変わっていた。急激な社会の変化。そしていきなりの追放。なんだか胸の奥で引っかかる。
「はい。終わりましたよ……。」
「いやぁ、サンキュウ。」
ヘルムートはヘナヘナになりながら近くの椅子に座った。
ノアはこの追放作業はなんなのか。ヘルムートに聞いてみた。
「追放……。政府が代々反乱を防ぐために行なっていた一種の虐殺です。彼らはデモを行なっていない民も追放しました。それについてもやはり反逆者を増やすばかり。ついには反逆者を利用するために軍用魔獣にしたり、キメラにしたり……。」
「そうか……。」
すると、外でガチャガチャと何か音が。
ヘルムートは目を大きく見開き、「軍隊!」と小さく呟く。
ノアは小さく舌打ちをする。
「なるほどな。俺目当てか。」
「君が?何故?」
「俺はスキル所持者なんだってさ。だから余計追放しなくちゃいけないみたいだよ。でも意地でも捕まらないさ。」
「で、でも……」
「平気。街とかには絶対迷惑かけない逃げかたするから。」
ノアは病院から出ようとした。「待てよ」
後ろからルッツが呼び止めた。
「俺はお前に助けられた。少しぐらい恩返しさせてくれよ。でなきゃ、何だか気持ち悪くってな。へへん。まかせなぁー。」
ルッツは口笛を吹いた。すると窓を突き破って大きな鷹が入ってきたのだ。翔んできた鷹はルッツの肩に止まった。ノアは「えぇ?」と驚く間抜けな顔を見せたまま静止する。
「コイツはテオ。俺の相棒だ。俺は動物使いのルッツ様さ。色んな動物を呼び出せる……特殊(スペシャル)所持者さ。」
「特殊(スペシャル)??」
「スキルじゃない特殊能力だ。要するに、自力の実力ってもんよ。さあ、テオ!【トルネイドダンス】かましたれぃ!!」
コクリとうなづくテオ。テオは兵隊に向かって飛び、高速回転。足の爪で兵士たちを切り裂いた。
すると兵士たちから青い炎が飛んでいく。ノアは「なんだあれ」とその青い炎を見つめた。
「あれは……死魂。死者が天送りされた」
「……お前」
ノアの目の前には、あのアーロンが立っていた。
「またお前かよ。しつこいぞ?」
「貴様にこれほどの執念をもつとは思っていなかった……。ここで今、天神様のご命令により、貴様の捕獲作業を開始する!!」
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「アーロン・ヴィルフリート。ヤツはマロン=ガルタの戦争んときに一万もの敵軍を一人でぶっ殺したまるで化けもんみたいな一宗兵(いっそうへい)だ……」
「ノアさん……勝てるんでしょうか。」
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「大剣だからか?動きが遅いぞ?」
アーロンの攻撃を軽々とよけるノア。アーロンに苛立ちが見える。
「隊長さんよ。もう本気で行かせてもらうよ?」
アーロンは大剣を構え、守る体制に入る。
ノアは石を取り出し、自分にかざした。
【神速!イエロークォーツ】
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