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- 平和の哥
- 日時: 2011/10/29 23:10
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
どうも!ご存知の方はお久しぶりです!
お初の方はハジメマシテー。月夜の救世主です。
再☆降臨させていただきました。急に書きたくなりまして。
■注意事項
①少々グロありかもしれません
②荒らしはスルーで。
③月夜の救世主が嫌い、無理って方は直ぐに戻るのボタンを。
■記録
・10月26日 スタート
■物語
プロローグ>>1
1.0『腐乱』
#1>>2 #2>>3 #3>>4
どうぞ、ごゆっくり。
Page:1 2
- Re: 平和の哥 ( No.1 )
- 日時: 2011/10/29 23:08
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
prologue 「平和の哥」
この世は決して暖かなものではない
だが寒いものでもない
人は命を本当に大事にしているだろうか
人は命よりも大事にしているものがあるのだろうか
それは平和が訪れてからわかる一つの哥
終戦してわかる
命の尊さ---------
儚さ---------
- Re: 平和の哥 ( No.2 )
- 日時: 2011/10/29 23:08
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
この世界の政治は腐っていた。強者と弱者、富豪と貧民のように大きな差を作った。そのため、虐殺を大いなる力で作ったようなものだった。
政府、『カイン・ルーゲ』に対するデモが起こる。それは世界的に広がり、カイン・ルーゲは何億人もの人々を敵に回した。
だが、力の大きい政府はそんな人々をどうにでもできた。軍をだし、デモに参加する者を片っ端から潰していった。それは勝ち目のない戦争の一つだった。
政府は何を思ってか、関係の無い者まで襲い始める。恐らく、デモ参加者を減らすための一つの行動だろう。人々は瞬く間に減っていき……
というようなことが約250年程前にあったことだ。現在玄武の年。技術は発達し、近未来的都市が沢山できた。と同時に、また政治は腐りつつあった。そして今、カイン・ルーゲ中心に行われようとしている『人狩り』が始まろうとしていた。
1.0『腐乱』
「ここでいっかな。」
よっこいせと小声で大きな袋を置いた。ここ、例の政府がある『政府中心都市ポリンティカ』に若い青年がやってきた。袋をガサゴソ手を突っ込んで、綺麗に光る宝石を自分で作った折りたたみ式の机の上に置いた。
「宝石売ってますよー。今なら良品質でお買い得だけどー?」
如何にもお金もちそうなマダムが石を手にとってマジマジと観る。「いいわね……」と小声で呟いて、トパーズを買っていった。それからいろんな人が立ち寄って、次々と買っていった。
今日の予定金にはたどり着いたので早くも店じまいしようかと少しだけ売れ残った宝石をまた袋へしまう。そして重い袋を背中にかける。
と、そのとき!
「来てもらおうか!」
「はっ?」
いつのまにか、彼は機関銃を政府兵士に突きつけられていたのだ。あまりにいきなりのことなので、戸惑いながら歩く。そして歩きながら気づく。
(人狩り……ってのか?!まさか……そんなに政治腐ってるのかよ!)
周りを見ると、同じように捕まった人々が。皆で気の毒な目で見合った。
すると奥から青年が歩いてくる。腕には政府の紋章のプレートがつけてある。兵士たちは敬礼をしだした。
(コイツ……隊長か……。)
隊長は拘束された人々を見つめ、
「追放しろ……」
と、冷たく言い放つ。
「追放……?!まさか……下界(インフェリオレ)にか……?!」
「あぁ、そうだ。抹殺の法は消された。」
「……そうか。だけど、俺はまだ死にたくないんだよな……。」
青年は横にいた兵士を殴りつけた。周りにいた兵士は青年に銃を向ける。青年は急いで後ろから宝石を出す。
「へへっ。宝石の炎は見たくないか?」
青年は赤い宝石を投げる。
〔炎の嵐(パイロープ)〕---------
- Re: 平和の哥 ( No.3 )
- 日時: 2011/10/27 22:57
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
「うおおぁ!?」
兵士たちは、またたく間に熱風に吹き飛ばされていく。隊長は軽い体を動かし、しなやかによけた。熱風に当たらない所まで逃げ、そこで小さくつぶやいた。
「スキル所持者か……!」
一方、宝石売りの青年は一緒に拘束された人々を解放し、余計なことはごめんだとばかりにポリンティカから脱出しようとする。が、あと一歩の所で兵士に道を塞がれてしまった。
「なんだよ!俺は別に政府なんかに反感は……!」
「スキル所持者としてお前を強制追放する!」
「……は!?」
アーマーの中から聞こえるこもった声。青年は後ずさりし、別ルートから脱出しようとする。意地でも面倒ごとは嫌らしい。30人程の兵士は後を追う。
「お前らにも、熱風吹かせてやる……!!」
「その必要はない……。」
後ろから低い声。振り向くと、さっきの隊長が。
静かに口を開く。
「どのようにしてスキルを手に入れたかは知らんが……。今の法律を知らんか……。『スキル所持者は強制追放する』と。」
「……マジかよ!いつのまに!?テレビでもそんなの聞いてないぞ!?」
「天神(てんこう)様が仰った。」
「おっしゃったって……。公表はしてないのか!?」
「あぁ。仰っただけでそれは確定した。言うまでもない。」
「おいおいおい!おかしいだろ!?」
「天神様が仰ったんだ!お前を強制追放する!」
「言っただろ!?俺はまだ……死にたくない!」
青年は黄色い宝石、タイガーズアイを取り出す。と同時に隊長も後ろに担ぐ巨大な大剣を取り出した。鈍い光を放つそれは、何でも破壊するようなものに見えた。
「抵抗するか……。俺のバックには30人の兵士がいるのだぞ!」
「待ってくれ!抵抗とかそんなんじゃなくって、逃げるんだよッ!」
〔虎の雷……閃光の瞳!タイガーズアイ!!〕
青年は石を地面に叩きつける。するとタイガーズアイから眩い光が弾き出る。目が痛くなるほどの光は兵士たちの目を襲った。悲痛な叫びを上げてもがいている。が、隊長だけは大剣で光を遮らせていた。
「……くぅ!流石、隊長さんだな……!」
そう言いながら、出口の方へと走っていく。「待て!」と兵士を放っていき、青年を追った。
『まだなのですか、アーロン隊長。』
「スキル所持者を発見したんだ!今、追っている!」
耳に付けるイヤホンから女性の声。アーロンは眉間にしわを寄せ、苛立つような表情を出す。
『貴方の大剣は普通の大剣に比べ、重くできてるんですよ?』
「わかってる!」
『さて、本当でしょうかね?』
嫌味に聞こえる女性の声。通信を遮断し、重い大剣を振り上げ、地面へ振り下げた。するともの凄い衝撃波が青年を襲う。
「ぐおぁ!?」
坂道を転がって、急いで起き上がった。
「いっつっつ……!」
「諦めろ!これ以上、被害を出すわけにはいかない!」
「だったら、そっちが攻撃やめりゃいいじゃんかよ!」
「……ならばここで殺すのみ!」
『それはやめていただきたいな、アーロン隊長……。』
イヤホンから次は男性の声。その声を聞いて、アーロンは黙り込んだ。
「天神様……!ですが!」
『おや、忘れたかい。今までずっと人を殺めて政治を解決してきたが……そんなのはやめだと。私がつい最近変えたばかりではないか。』
「……はい。では、どうすれば?」
『そうだな……こちらへ連れてこい。』
「かしこまりました。」
通信を遮断する。アーロンは大剣を持ち直し、構える。
「貴様を天神様のご命令のもと、中心部へ来てもらおう。」
「断る!!」
「ぬッ?!」
「俺は普通に宝石を売りながら旅するんだ……。今、こんなところで道草食いたくないんだよ。じゃあ……」
と、青年が走り去ろうとしたそのとき……
人が突進してきたのだ。青年は人を振り払う。が、明らかに様子がおかしい。
「なんだよ、こいつらぁ!!」
「人形兵だ!何故、解放されている!?」
「人形兵?!……まあ、そんなことはどうでもいいさ!まずはこいつらどかすまでだー!」
- Re: 平和の哥 ( No.4 )
- 日時: 2011/10/29 23:07
- 名前: 月夜の救世主 (ID: s.HbjPwj)
- 参照: ameblo.jp/pokemon19/
『あら……人形兵、必要なかったかしら?』
「お前か!!余計なお節介はいい!というか大体、こいつら……ちゃんと出来てないんじゃないか!?」
『ええ。まだ試作段階ですよ。試しに戦わせましたが……まだ人間さえも見分けがつかないんじゃあ、まだ改良がいりますね。』
「……なんでお前はそんなに冷静にしてられるんだ……。」
『当たり前じゃないですか。私は戦ってないんですから。そいつらを破壊して、そこの庶民を拘束してきてくださいね。」
通信を切断し、人形兵破壊に取り掛かった。
生身の人間ではないため、防御力が結構ある。アーロンは大剣を振り回すが、また体制を立て直される。そんなアーロンを見かねた青年は懐から【パイロープ】を出し、アーロンに投げ渡す。
「……なんのつもりだ!」
「お前も若いだろ?しかも隊長。そんなんで死んだら、馬鹿みたいだろー?」
「……どう使えばいい。」
「あぁー!貸せっ」
青年は【パイロープ】を大剣に吸収させた。すると大剣から炎が燃え上がる。驚いたアーロンは大剣を振り回して炎を消そうとするが消えない。
「そりゃそうだろな。こいつぁ、魔力の炎だしな。普通に戦うより武器の力も混ざって攻撃力がぐーんとあがる。俺、武器無くしちゃって……代わりに倒してっ」
「お前な〜!!敵に対しての態度じゃないだろう!!……まあ、とにかく。こいつらを処理することから始めるか。」
燃え上がる大剣を大きく降り下げる。すると地面から炎が噴き出し、人形は燃え上がった。しばらくもがいたが、動かなくなった。
「死んだ……のか。」
「いや、機能停止だ。……さて、来てもらおうか。」
「断るって言っただろ。せいぜい、下級兵の人たちと頑張ってなー。」
「ま、待て……」
「虎の雷……閃光の瞳!タイガーズアイ」
眩い閃光が放たれる。
しばらくしてアーロンが目をやっと開けられた時には、もう青年はいなかった。
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「……取り逃がしました……」
「あら?隊長がミスをするなんて。」
「……まあ、いいであろう。この私に見通せない世界は無い……。」
アーロンは初めてミスをした。
完璧主義である彼にとって、これは痛いミスだった。
悔しい感情も人一倍。そして決意の強い彼は、今度こそと執念に燃えた。
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「はぁー、撒けた、撒けた!」
一方、アーロンを撒き、上機嫌な青年。
ポリンティカから場所を移し、また放浪としながら宝石売りを続ける。
それを繰り返すのが彼の生きがいである。それを拘束されてしまうと、人生が終わったも同然だと彼は必死で逃げてきた。
「あの隊長さんもしつこかったな〜。そんなに俺にこだわらなくっても……。と、いうより……また妙な法律が出来たな〜……。この世の中もまた混沌と化しそうだ。」
そんな人事のように、お気楽に旅を続ける青年の背後に人影が。
後ろを振り返って、「なんだよ……」とちょっと不機嫌そうにその人影に問う。
夜なので、顔が確認できない。すると暗闇から、球型のライトが光って、宙に浮く。ライトはその人影の顔を照らした。
「こんばんは。さっきの一部始終、見させていただきました……。」
男性のようだ。
深い青の髪の毛を揺らして、軽く一礼した。
「さっきの一部始終って?」
「あのアーロン隊長から逃げられた、スキル所持者の方……ですね?」
「……う、うん……そうだけど?」
「これは失礼。僕はシリル・バシュラール。反政府レジスタンスの一人です。」
「反政府レジスタンス!?ってことは、あんたら……今ちょっと有名な反逆者っての?」
「えぇ。同じ心を持つものは多い。あなたに力を貸していただきたいんです。」
「ってことは……」
「はい。僕たちの仲間になって欲しいんです。」
唐突な願いだった。反逆者の仲間なんてまた厄介な……。勿論すぐに断るつもりだった。が、シリルの話を聞いて少し考え始める。
「奴らは、この一年で10の都市を滅亡させました。まず一つは反逆をおそれたこと。もう一つはスキル所持者がいたこと。そして最後は軍用魔物、人形にすること。」
「何だと……」
- Re: 平和の哥 ( No.5 )
- 日時: 2011/10/30 17:18
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)
初めまして^^
すごく面白いですね!!
続きがとても楽しみです♪
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