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【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】
日時: 2011/12/13 16:27
名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)

はじめまして
名前は一人目の愛されたがりです
かっこいい名前を付けようとしたら
凄い長くなりました・・・。
まぁ、名前の説明はこれくらいですね
ここでは
常日頃こんな世界があったらいいなぁという
僕の願望を文にしていきたいです
といっても文才はほとんどありません・・・。

・こんな文読みたくない

・更新遅すぎ

・グロいのはちょっと・・・。

など思う方がいたら
帰ってください
コメントや批判は言ってくださって結構です
アドバイスも言ってくださる方がいたら
とても嬉しいです
コメントくださる方は名前が長いと思うので
愛で名前は結構です
それでは
下へお進みください

それが僕の願い

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Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.7 )
日時: 2011/11/27 10:30
名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)

王子は喜んだ
その人魚が世話係りつまり遊び相手になってくれることを
王子は知っていた
人魚の寿命が長いことを
人魚は他の種族と比べても特に寿命が長い
不老不死とまではいかないが
それくらい長く生きる
そして人間の歳で20歳から
人魚は老いを迎えなくなる
つまり
王子が気に入ったこの人魚は
王子が死ぬまで
ずっとこの姿で生きているのだ

「遊ぼ」

王子は言った
人魚は海で生きているが
基本的には陸でも生活が出来る

「では、何をしましょうか」

人魚は答える

「その話し方やめて」

「友達・・・・」

王子は言った
その言葉で人魚は王子に友達が居ない事が分かった
人魚はその事を記憶した
この子はまだ幼い
だから甘える相手が必要だ
人魚はそう思った

「じゃあ、・・・遊ぼうか!」

そう人魚が言うと
王子は目を輝かせ

「うんっ!!」

と元気に答えた


—数ヵ月後
人魚は王子の好き嫌いや
どんな性格かが分かってきた
王子はピーマンが好きでもニンジンは嫌い
朝食や夕食のときすぐに家来に食べさせようとする
そのたびに人魚は

「ちゃんと食べなさい」

と怒るのだ
最初の頃は他の家来や女達に

「王子になんて事言うのですか!!」

と理不尽に怒られたが
王子が

「友達だから良いの!」

と言ってくれたおかげで
人魚は死刑にならなかった
他の者は王子の機嫌取りをし過ぎている
王子が欲しいといったものは全て捧げ
嫌いなものがあれば出さないようにする
それは幼い子の教育には悪いと思い
常に不在の国王と女王の代わりに
人魚が厳しくしていくこととなった
王子は我慢することや家来にそんなに命令を下さなくなったが
ニンジンはすぐに残そうとする

「王子!ちゃんと食べなさいっていつも言ってるでしょ!!」

今日も人魚の声が城に響く
王子は嬉しい
今まで怒られたことがなかったから
とても嬉しい
この人がずっと
傍に居てくれたらいいのに
そう願い
今日もまた
人魚と遊ぶ

Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.8 )
日時: 2011/11/27 13:21
名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)

人魚が城に来てから7年が経った
王子はもう12歳になった
最近は国の政治に関するものや調査に関する物の勉強で忙しい
人魚と遊ぶ時間も減っていった
だが、王子は
毎日人魚と話した
どんなに勉強で遅くなっても
国の外から帰ってきて疲れていても
必ず人魚と話す
むしろ
それだけが王子の楽しみだった

「ねぇ、今日はどんな話をしてくれる?」

人魚は毎晩話す
人魚はもう2000万年生きていて
記憶力も良かったため
こんな人に会った
こんな事をした
と昔の話をしてくれるのだ
2000万年といったが
人魚にとっては
まだ半人前でもないらしい
いまさらだが王子は実感する
この人とは生きる軸が違っているんだと
種族が違うのだと
だが種族が違っていても
いま人魚は王子の傍に居る
それだけで王子は嬉しかった

「今日は海の話をしましょうか」

昔と変わらない優しい母のような声
本当の母が国のために頑張っていることは知っている
でも今までいなかった母より
人魚のほうが王子は好きだった
心地よい声で
今日も話す
人魚の声は
甘く王子の耳に入る
海の中はそうなっているのか
と少し学ぶことも出来る
人魚の話
王子はその話が終わると

「昔みたいにベットの所で歌ってよ」

と甘えた
人魚は少し驚いた顔をした後

「いいですよ」

と言って王子の部屋へと向かった
王子の部屋は豪華絢爛というわけではなく
落ち着いた書斎のような部屋だ
子供が住むには
少し大人っぽすぎる部屋だが
王子は

「早く大人になりたいからこの部屋がいい」

と言ってこの部屋にした
ベットの横には
人魚が座るための椅子があり
王子はよく人魚を呼び
歌わせている
人魚はその事を嬉しく思い
今日も歌う
歌い終わる前
ふと人魚が王子を見ると
もう夢の中のようだった
人魚はそっと音を立てずに扉へと向かい

「よい夢を」

そう言って扉から出た






人魚が出て行った後
王子は考える




「あの人と離れない方法は無いかな・・・」




Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.9 )
日時: 2011/11/27 14:34
名前: たむこう (ID: /srgSQSM)

共に頑張りましょう^^
応援してますよ^^

Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.10 )
日時: 2011/11/27 15:21
名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)

王子は17歳になった
あと一年で人魚の役目は終わる
王子はそれがとても嫌だった
この歳になってもアレが嫌コレが嫌
子供っぽいことは分かっている
だが最近嫌なことが多すぎた
周りの女がずっと俺の傍にいる
行商人が城に押しかけてくる
王と女王はここ数日出てこない
全てが俺の元へやって来る

「(どうしてお父さん達は出てこないんだ!!)」

嫌だ嫌だと
幼い頃のように駄々をこねる
そしてこんなときに限って
人魚が居ない

「ねぇ〜王子様〜私と遊ぼうよ〜」

女が言う
嗚呼こんな奴要らない
人魚、人魚は?
何処にいるんだ

「五月蝿い!!俺に触るな!!」

近くにいた女を突き飛ばす
女は痛いと言って泣き始めた
だが
俺にはそんな女関係ない

「人魚を俺の部屋に連れて来い!!」

「そしてしばらく俺の部屋に誰も近づけるな!!」

八つ当たりのように家来に言う
家来達は慌てて人魚を呼びに行く
早く、早くと王子が急かす
人魚が部屋に着いたのは
五分後のことだった
人魚は部屋の前で

「入ります」

と言った
王子は扉を開け
家来達に居なくなる様命令し
人魚を部屋に入れた
王子は少し怒った顔で

「来い」

と人魚を呼んだ
人魚は断ることが出来ず
ベット傍の椅子に座った
だが、王子はそこじゃないと
首を横に振る

「ベットに一緒に寝ろ」

まるで子供に戻ったみたいと人魚は笑う

「でもそれじゃあベットが濡れますよ」

「さっき水槽から出たばかりなので」

人魚は言う

「別にいい・・どうせ家来か女達が洗う・・・」

王子が言う
くすくすと人魚が笑う
ベットが少し濡れたが
人魚は王子の隣で横になる

「・・・何か話して」

悲しそうな声で王子は言う

「もう・・この話が聞けなくなるのは・・・・嫌だ・・・」

涙が溢れる
視界が歪む
一緒にいたい
一緒にいたい
どうして一緒に居られないのか分からない
分からない

「王子・・泣かないで・・・」

「私が居ますよ」

人魚は言う
だが王子はその言葉に怒る

「嘘吐きだ!!お前も俺の周りの奴も」

「ずっと一緒に居てくれるって」

「居てくれるって・・・・」

「嘘をつくんだ・・・」

「誰も俺を愛していないんだ・・」

王子が言う
涙が流れる
人魚の目からも
涙が流れる

「ごめんなさい・・・王子・・」

人魚が謝る
二人とも泣いていた
ベットの上で

「(・・・人魚は涙も綺麗な青だ・・)」

「(・・・・海みたい・・)」

そんなことを王子は考えながら
人魚と共に眠りにつく

Re: 【短編】愛されたがりの世界【ばっかり】 ( No.11 )
日時: 2011/11/27 15:24
名前: 一人目の愛されたがり (ID: HiDlQ61b)

たむこうさん

またコメントをくださってありがとうございます!
応援も共に頑張りましょうも
どちらもとても嬉しい言葉でした
一緒に頑張りましょう!!


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