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- 巡る世界のレクイエム〜第二章 光と影の楽園〜
- 日時: 2011/12/26 21:01
- 名前: +noise+ (ID: .XV6mGg/)
どうも、お久しぶりです^^
前作・巡る世界のレクイエム〜第一章〜は見ていただけたでしょうか?
今回は、前作でお知らせした通り、巡る世界のレクイエム〜第二章〜
「光と影の楽園」です
この物語(原作)を知っているみなさんのご期待の添えるように
頑張っていきたいと思います!
+登場人物+
リリア:鏡音リン
レオン:鏡音レン
ミエル:初音ミク
メイディア:咲音MEIKO
カイル:始音KAITO
ガルフィ:神威がくぽ
ルーナ:巡音ルカ
テルト:重音テト
ルコリア:欲音ルコ
サラ:がくこ
レイナ:オリジナル
ではどうぞ(o・A・o)/
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第二章 光と影の楽園〜 ( No.2 )
- 日時: 2012/04/01 14:20
- 名前: +noise+ (ID: 9hHg7HA5)
——————『……永遠ニ歌イ続ケナサイ』
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第二章 光と影の楽園〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/12/22 21:24
- 名前: +noise+ (ID: jme/2f9Q)
————…サラ………待ってろ…
此奴を倒して…兄もすぐ、お前の元へ……
王宮魔導士ガルフィは、同じく王宮に仕えるルーナと向き合っていた
「貴様が妹を……サラを、殺したのであろう……?」
ガルフィの問いに、ルーナは返事をせず、ただ黙っていた
「答えないのか」
再びガルフィが問いかけると、ルーナは大きく溜め息をつきこう言った
「答える意味があるのかしら?」
「……何だと!!」
怒りに身を任せて叫んだときだった
———ガッ
「!!」
ガルフィはその場に叩きつけられた
「フフ……あはははははっ」
彼女はいきなり狂ったように笑い出した
「そうよ!私が殺したのよ!!でも何……?なんだっていうの!?」
叩きつけられた体制のままだったが、
浴びせられた言葉に怒りがたまってきた
「貴様……ッ」
だが其の時ガルフィは、ルーナの背後に
一人の少年が立っていることに気がついた
「やめろ」
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第二章 光と影の楽園〜 ( No.4 )
- 日時: 2011/12/25 21:51
- 名前: +noise+ (ID: /005aVGb)
「やめろ」
ルーナの背後に立っていた、少年——レオン——は
そのままルーナに剣の鋒を向けた
————この間合いなら、勝てる。奴に勝機はない…
レオンは、そう思った
…が、ルーナはただ笑っていた
「…敵うと思って?」
そう彼女が言った瞬間、小さな紅い装飾のついたナイフのようなものが
レオンの足元にとんできた
ナイフを投げたのはガルフィ達と同じ王宮魔導士メイディアだった
メイディアは、レオンは国王を殺しに来たものと思い込んでしまった
………メイディアの望みは、「国王を殺すこと」、それだけだったのだ
だから国王を殺せるまで自分自身が国王に仕え、時を待っていた…
「貴方に国王は殺させないわ」
メイディアは不敵な笑をうかべ、剣を構えた
「ま、待ってくれ!国王を殺す!?俺にそんなつもりはない!ただ…」
「ただ、何?」
メイディアは不思議そうにきいた
————逃げたのか……?
ガルフィがいなくなっていたのだ
————無事逃げたみたいだな……
安心した矢先、メイディアの叫び声が響いた
「私との戦いに集中したら!!」
メイディアは剣を振り翳し、レオンは慌てて叫んだ
「待ってくれ!さっきも言っただろう!?
俺は誰かを殺そうとかじゃなく、竜(ドラゴン)のいるあの地へ
行こうとしているだけだ!!此処へは仲間を捜しに来た!」
————「竜」……?「あの地」……?
お姉様はどうして死んだ?
竜討伐隊に入れられたからじゃないか!
「あ…貴方は……竜のいる地のことを…知っているの……!?」
メルディアは必死になって聞いた
「………残念ながら知っているわけじゃない。でも……」
レオンは微笑み、真っ直ぐとメイディアと向き合った
「でも、姉が場所を教えてくれてるんだ……」
レオンは微笑みを隠し、こういった
「貴方は竜のことを何故知っているのですか?」
レオンの問いにメルディアは言葉を詰まらせた
「わ……私の姉は……竜討伐隊に入れられて死んだのよ……
それで…お姉様の敵を討とう…と……」
動揺している彼女にレオンは叫ぶ
「目的の場所が同じならば共に行こう!!忘られし過去に眠る、
真実を見つけに!!!」
レオンは剣を振りかざす
「!!」
————お姉様!!
頭の中に懐かしい姉との記憶が、優しい声が鮮明によみがえる
メルディアはその剣を弾き飛ばした
「私……わ、私は……」
「……?」
「……共になど行けぬ!私は、自分の手でカタを付ける!」
其の時だった
ルーナがいきなり手を挙げた
「ルコリア!!」
「な…なんだ!?」
——ガツンッ
其処には大鎌をもった一人の少女…
王宮魔導士ルコリア・デル・ヨ−クがいた
「私は、主の為だけに」
そうつぶやいたルコリアの眼には殺意が満ちていた
「終わりだ!メルディアぁぁあああ!!」
「!!」
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第二章 光と影の楽園〜 ( No.5 )
- 日時: 2011/12/27 22:27
- 名前: +noise+ (ID: S7/.WdDv)
「……サラ……………」
逃げたかと思われていたが、ガルフィは牢に入れられていた
「すぐいく……兄ももうすぐ…そっちに行ける……」
————いつも笑っていた妹
燃えた家、連れ去られた妹の叫び声
あのとき我は……なにもできなかった……
怒りと哀しみが混ざり合い息が苦しくなった
「サラちゃんを忘れろとは言わないけどさ——」
ゴトン、と低い音がし扉が開いた
「今は此処から抜け出さないとね——っと」
そこには陽気そうに笑うカイルが居た
「カ……カイル!?何故ここに!?」
「まぁまぁ。詳しい話は後にしようよ
……レオン、という少年と共にいけば、道は開ける
僕の予言では、だけどね」
カイルは部屋の鍵を持っていた
そして足元には大柄な衛兵がひとり倒れている……
「…………無茶するなァ…」
「ははっ…力がさ有り余ってるんだよね」
そう言ってカイルは笑う…
————本当に、陽気な奴だな
「ああ、そんなことよりさ」
ガルフィはカイルが持ってきた鍵で自分の手枷と足枷を外しながら
「なんだ?」
と聞いた
「早く行って助太刀しなきゃな。彼は何か僕らの柵をなくしてくれる…
そんな気がするんだよ
彼も仲間を捜してるみたいだし、王宮(此処)も飽きた」
彼の誘いに一瞬戸惑ったような表情をしたが、すぐに戻しこういった
「……共に?」
「………共に。」
真剣な表情のカイルを見て決心したのだろうか、
ガルフィは立ち上がり歩きだした
「占いで出ただけだからね」
念を押すようにカイルが言うも、ガルフィは頷いた
「…お前の占いは外れないさ」
カイルも頷き、歩きだした
- Re: 巡る世界のレクイエム〜第二章 光と影の楽園〜 ( No.6 )
- 日時: 2012/01/10 12:56
- 名前: +noise+ (ID: 1SIM78Ht)
滅ぶ世界の歪みの底で彼女は歌う
「祈りの歌を奏でる運命(さだめ)———」
踊り舞い彼女は歌い続ける
「忘られし過去に眠る———」
その時だった
ズキン、と激しい痛みに襲われリリアはその場に倒れ込んだ
「———…え?」
————体が痛い…頭も胸も……
「優しい声に……」
それでも彼女は必死に立ち上がり、歌いつづける
「絶望さえも微笑みに変え……」
口元が熱くなっている箇所にリリアは指で触れた
濡れた感触がある
手についた其れは紅かった
————……血……?
リリアは、歌を歌いおわる前に力尽き倒れた
王宮内での戦いのさなか、レオンは違和感に気がついた
————リリア……?
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