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うそつき〜1人ぼっちが2人〜
日時: 2012/01/15 20:12
名前: リオカ♪ (ID: kY71cFa4)

下手ですが書かせていたたきます。
 
登場人物
 ・霧崎 翔
   特に目立たない少年
   いつも一人
 
 ・妃衣螺 あずさ
   クラスで浮いている
   自己チュー?
    

    まあこんなかんじです。
 
 
いつからだろう。一人になったのは。

目の前にいる誰か、中学の制服だ。
顔がわからない。
いつの間にか目の前が真っ赤になった。
 
「うわっ」
ようやく目が覚めた。
「なんでこんなこと考えたんだろう、俺」
独り言をつぶやく。
ああ、あいつのせいか。真黒な髪に、赤い瞳、

     妃衣螺 あずさ

あいつのせいで、高校1年まで一人ぼっちだったのに、一人増えてしまった。
いらないのに。
                          ブロローグ

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Re: うそつき〜1人ぼっちが2人〜 ( No.6 )
日時: 2012/01/21 20:47
名前: リオカ♪ (ID: kY71cFa4)

第6話    『記憶の底』

セーラー服の少女。中学の制服だ。

(またこの夢)

最近よく見る。肩にかかるくらいの茶色の髪。しかし顔がわからない。

(誰だ)

「またケンカして、けがばっかり。心配するこっちの身にもなってよ」
(ケンカ?ケンカなんかしたか俺)
「でもやっぱり多いね。不良。」
そこでため息をついてから
「だからっていちいち絡まないの」

(さいきん不良に絡んでないのに…)

「まあ、ショウらしいと言えばショウらしいけど」
(俺はそんなことしたか?)
そう思った瞬間、

真っ暗になった。
(夜か?)
人影がこちらに向かってくる。

「たすけて。ショウ。血がこんなに・・・どうしよう」
真っ赤、真っ赤、真っ赤。

やめろやめろ。

「やめろーーー」

跳び起きる。

「はあ、はあはあ」

なんだよこれ。記憶こんなのあったっけ。
何なんだよ、この記憶。

Re: うそつき〜1人ぼっちが2人〜 ( No.7 )
日時: 2012/01/23 17:16
名前: リオカ♪ (ID: kY71cFa4)

第7話   『どうもできない』

学校に行きたくない、今日だけは。
あんな夢、いやもしかして記憶!?
だが、

「最悪だ」

しかし行くことにした。そんな気がした。

だが、なぜか家から一歩踏み出した途端、不安な気がした。
いや、この場合ぶきみな、いやな感じがした。
それお覚悟で俺はまた、歩き出した。

聞き覚えのある声がした。
路地を見てみると、あずさがいた。
不良といっしょに。あずさがケンカを売っている。
「お前らのやっていることは目に余る。許せんな」

はあー。
もう何にも言えないしかし・・・似たような光景に見覚えがあった。
あれ昔のおれ!!
なわけない。

しかし、

もうどうもできない

本当にそう思った。

Re: うそつき〜1人ぼっちが2人〜 ( No.8 )
日時: 2012/01/26 20:44
名前: リオカ♪ (ID: kY71cFa4)

第8話   『本当』

あずさおまえは本当に…、ばか。
俺はため息をついた。ふつう不良に売るか、ケンカ。
まあ、俺には関係ない。見つかる前に逃げよう。

「現実から目をそむくことはできないからな」

ビクッ
それの逆だよ俺。あずさの声に反応してしまった。
もう一度戻って、様子を見る。

やっぱりあの時の俺にそっくりな気がする。性格は別として。
俺はいつから変わった。あれが確かなら中学を卒業してから変わったのか。
だが、

  このままでいいのか、本当に

そんな気持ちが浮かび上がる。
何も変わらないまま。いや、こんな俺でいいのか。
自分に問いかける。

「お前らもまともな格好したら、高校生に見えるのに」
あずさが言う。
3対1。もちろんあずさは1人。

このままでいいのか

そんな気持ちしか浮かびあがらない。

Re: うそつき〜1人ぼっちが2人〜 ( No.9 )
日時: 2012/01/27 20:34
名前: リオカ♪ (ID: kY71cFa4)

第9話  『どうせ…』

このままでいいのか、

「・・・・・」
いやいいんだこのままで。
俺は結局変わらない、何も。
路地に背を向ける。そして走りだす。

どうせ無理なんだ、不良にケンカなんて。無謀だ俺には。
風が冷たい気がする。春なのに。
そのまま全力疾走、学校に到着。
いいんだこのままで、このままで・・・。
俺にはできないから。
俺は見捨てた、あずさを。いやもともと、どうでもよかった奴だった。
だからいいんだ。

  いいんだ。

もうかかわらない人とは。絶対に。

Re: うそつき〜1人ぼっちが2人〜 ( No.10 )
日時: 2012/01/31 20:27
名前: リオカ♪ (ID: qUfyS13Y)

第10話  『弱虫』

あずさは学校に遅れてきていた。
顔や腕に傷跡がある。教室にあずさが入ってくると、俺は逃げるように出ていく。
そしてずっとさけつづけた。怖かった、どうしようもなく怖かった。
あずさに会うのが。

そして放課後の屋上。

あずさが先に帰るのを待つため、屋上にいた。
眠気がして目を閉じた。
そして次に目を開けた瞬間、

そこにあずさがいた。

驚いて言葉が出ない。俺は顔をそむける。

その俺に向かってあずさは言った。

「あきれたよ、お前には。

         この弱虫」
そう俺は弱虫だ。


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