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カンケリ
日時: 2012/02/29 23:46
名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)


あいさつ書き忘れてました^^;
どうも、す〜めろです。
小説は、好きでよく読んでるんですが、ホラー系がかなり好きです。
この作品は、主にホラーを扱ってます。
話が下手かもしれませんが、温かく見守ってくだされば嬉しいです!
よろしくでございます!


登場人物

加藤 裕二:20歳。主人公。

田中 咲:20歳。裕二の親友。

安達 拓真:19歳。裕二の親友。

高木 修太:20歳。やんちゃ&ヤンキー顔

大塚 拓也:20歳。修太の親友。

鈴木 誠司:年齢不明。裕二の親友だが、子供のころ行方不明。

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第6話:衝撃的なニュース ( No.7 )
日時: 2012/02/26 23:10
名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)

「んじゃ、咲ちゃん。バイバイ!」
「うん、今日はありがとうね。」
「いいよ。お礼なんか。」
「バイバイ」

裕二は、咲を家に送ってから、自分の家に帰ろうとした。
しかし、今日の事が気になる。
あの少年は、誰なのか。誠司というらしいがまったく記憶にないが遊んでいたらしい。
「う〜ん、まぁいいや。」
裕二は、自分の家まで、走って帰った。

あの公園を通ったが、修太の死体には気付かなかった。
なんたって、おっちょこちょいだからだ。
だが、これは全く笑えない出来事だ。
さっきまで、ワイワイしてた友達がいきなりこの世を去ったのだ。
それに、殺したのは、行方不明のはずの誠司。


そして、裕二は家に帰ってきた。
パーカーを脱げ、ベットに横たわった。
「はぁ、今日は、楽しかったなぁ」
そういって、裕二は目を閉じてしまった。

翌日、今日はバイトがないので家でのんびりする予定だ。
裕二がテレビを付けた。
その時だった。
裕二の頭に衝撃が走った。

「昨日未明、○○○公園に男性だ倒れていると情報が入りました。
名前は、高木修太さん。20歳。高木さんの近くには、缶が落ちており
飲み物に毒薬が入っている可能性があると調査をした結果、修太さんの体からは毒薬は、見つからず、再び死因の調査を再開した模様です。」

「おい、マジかよ。どういうことだよ。ウソだろ・・・」
心臓が止まるかと思った。
あんなに元気だった人間が次の日には死ぬなんてありえないと思ったからだ。

裕二は、咲に電話を掛けた。
「もしもし、修太が!」
「知ってる。死んじゃったらしいね。」
咲の声が震えている。
「なんでだろう。」
「わからないよぉ」
咲は、今でも泣きそうな声をしている。

「大丈夫!大丈夫だから!泣かないでね」
「う、うん」
そういって、外へ飛び出し。
あの公園へ向かった。

「警察が、いっぱいだ。」
公園には、警察官がたくさん集まっている。
すると、1人の男性が裕二を訪ねてきた。
「加藤 裕二さんですか?」
「えっ、そうですけど。」
「昨日、修太さんとお友達と成人式をしていたそうですが?」
「あぁ、はい、久しぶりの再会で喜んでいましたが、こんなことになるなんて・・・」
「何らかのトラブルはありましたか?」
「いえ、なにも。」
「そうですか。」
「夜の9時あたりは何をしていましたか?」

「あぁ、お友達を見送っていました。」
「お友達とは、成人式で一緒の?」
「はい」
「そうですか。ちょっとその方にも話を伺いたいんですが、いいでしょうか?」
「はい、その子にスケジュールがなければ」

裕二は、そういって、咲をその公園に呼び出したのだった。

第7話:心臓が麻痺 ( No.8 )
日時: 2012/02/27 19:23
名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)

「こんにちは。」
「あぁ、あなたが咲さんですか?」
「はい、そうですけど、話っていうのは?」
「そうですね。話を聞きたいんですが、夜の9時は、裕二さんと一緒に帰られましたか?」
「はい、一緒に帰りました。」
「そうですか。」

5分後、警察の話が終わり、警察の電話番号が書かれてある紙を渡され、何か分かったらかけて来いといとのことだ。
2人は、裕二の家で、話していた。
裕二は、拓真と拓也を自分の家へ呼んだ。

「おい、修太が、死んだってマジかよ」
「うん、本当。」
「なんでだよ。あの夜あんな元気だっただろ?」
拓真は、まだ信じられないらしい。
友人が死んだことを・・・

「俺のせいだ…。俺が、あいつと帰ってたらこんなことにはならなかった・・・」
拓也が、俯いて自分を責めている。
それもそのはず、修太と最後、一緒にいたのは拓也だからだ。

「まぁ、自分で責めんなよ〜。拓也のせいじゃないよ。」
「でも・・・」
「おい、そんなのお前らしくねぇぞ」
拓真が慰める。
「そうだよ!拓也君のせいじゃないよ!」
咲も続いて慰める。

「うん、拓也のせいじゃない!」
「みんな、ありがとう。でも・・・」
「気にすんなよ!そんなこと!だって、修太は誰かに殺されたんじゃないんだからさぁ」

いや、殺したのは誠司だ。
だが、4人は、知る由もない。
すると、裕二の携帯電話が鳴った。

「もしもし?あぁ、警察の方でしたか。」
「はい、修太さんの死因が分かりました。」
「本当ですか?修太の死因は、なんだったんですか?」
「修太さんの死因は、心臓麻痺です。」
「し、心臓麻痺?なぜいきなり・・・?」
「それはわかりませんが、心臓麻痺です。」
「そうですか・・・じゃあ、切ります。」

裕二は、電話を切った。
「だって、心臓麻痺だって。」
「そんな・・・いきなりそんなことになるわけ・・・」
拓也が頭を抱える。

咲は、言葉を失った。
「なんてことだ」
拓真が、頭をぐしゃぐしゃにする。
「こんなことねぇよ。」
「あぁ」
拓也が頷く。

修太・・・・・・
4人は、黙り込んだままだった・・・・

第8話:缶の行方 ( No.9 )
日時: 2012/02/28 22:01
名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)

4人は黙り込んだ後、裕二がその場を和ませ、重い空気は切り裂かれた。
「俺、もう帰るわ。」
「俺も!」「私も。」
3人は、立ち上がり裕二に別れを告げた。
「バイバイ!気をつけてね〜」

3人は、裕二の家のドアを閉めた。
咲は、2人と帰り道が違うので、咲は、2人に別れを告げた。
「じゃあ、私はこの辺で。」
「おう!じゃあな」
「うん、バイバイ。」

咲は、2人に背を向け歩いて帰っていく。
咲と別れを告げて、2人は、修太の話をした。
「なぁ、修太のことなんだけどさぁ」
「うん、なに?」
「なんか怪しいんだよなぁ〜なんで、修太の近くに缶が落ちてたのか。それに、あの少年も。」
「缶は、誰かが捨てたんじゃないのか?それに、修太は、心臓麻痺。どうやって、少年は、修太を殺したんだよ。」
「確かにそうだけどさぁなんか、怪しいとは思わないか?」
「確かに、怪しい。」
しかし、誰かが缶を捨てると言ったら、その死体の存在に気づくはずだと思った拓也は、その疑問を拓真にぶつけた。
「でも、誰かが缶を捨てたとすると、修太の死体に気づくはずだぜ?」
「あぁ、確かにそうだなぁ。」


その時だった。
拓也は、ある言葉を呟いた。
「カンケリ・・・?」
「ん?どうした?」
「いや、なんでもない、なんでもない。」
拓也は何かを知っている。
だが、拓真は、そんなこと気付きもしない。

「あっ、そろそろ俺はこの辺で」
拓真は、拓也に別れを告げた。
「じゃあな。」
「おう、気をつけてな。」
手で挨拶した後、2人は、背中を見せて歩いていく。

拓也の家の近くには、神社がある。
そこは、昔、誰かと遊んだ覚えがある。だが、誰と遊んだかは、覚えていない。
「ちょっと寄っていくか。」
拓也は、神社前の階段を上がった。

その時!
拓也は、目を疑った。
それは、カンが眼の前に立っていたのだ。
昨日と一緒だ。
あの公園にもカンが置いてあった。

「フッ、なんかの間違いだろう。」
そういって、缶を蹴った。
カランと、音を立てて転がって行くカン。
拓也は、神社の前の椅子に座り。ため息を吹き出す。
すると、なんかの視線を感じる。
周りを見るが、誰もいない。

しかし、そこには確かに人が居る。
少年だ。だが、拓也は、その存在に気付いていないようだ。
少年は、静かに拓也を睨んでいた・・・

第9話:微笑む少年 ( No.10 )
日時: 2012/02/29 19:21
名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)

拓也は、神社を後にし家に帰宅した。
「はぁ、修太・・・」
部屋に飾られた写真を眺めた。
そこには、笑ってピースしている拓也と修太が写っている。

今でも、修太が死んだってことが、信じられない。
淋しさと悲しみが混じっている。
拓也の大親友。今でも泣きたいくらいだ。

すると、携帯が鳴った。
「なんだ?」
メールだ。送信者を見たが、修太からだ。
「どういうことだ?」
修太は、死んだはず。なのになぜ?
とにかく、内容を見た。

そこに書かれていたのは・・・
「ツギハ オマエダ」
凍りついた。段々体が震えてくる。

「どういうことだよ・・・」
周りを確認する。しかし、誰もいない。
怖くなって来た拓也は、ベットへ潜り込んだ。
何か聞こえる・・・
笑い声だ。
少年の笑い声だ。

「なんなんだよ。」
段々、その笑い声は、大きくなってくる。
「ぉい、なんなんだよ!」
掛け布団を行き良い良く投げた。
笑い声がおさまった。

拓也は、胸を撫で下ろし、バスルームへ向かった。


その頃、裕二は、バラエティー番組を見ていた。
いつまでものんきな奴だなぁ〜と、呆れてしまいそうだ
「はぁ、明日は、葬式だ。」
そう明日は、修太の葬式なのだ。
友人と、本当の別れ。
裕二は、それが嫌で仕方なかった。

裕二は、ゲームを手に取り心を和ました。
しかし、頭から修太の事が離れない。
もしかして、恋!?なんて、バカな事をいつまでも言っていた。
そして、静かな夜を裕二は、1人で過ごしたのだった。


第10話:能天気 ( No.11 )
日時: 2012/03/03 14:59
名前: す〜めろ (ID: N/zMPjaj)

翌日、目が覚めた裕二は、葬式のことを思い出した。
「あぁ、今日葬式だ。成人式の次はお葬式ですか。大変だなぁ。裕二君。」
裕二は、独り言が激しい。
彼女がいないのだ。いい顔している癖に、彼女無し。
学校では、友達に童貞と言われ悔しんでいた。

寒い寒いと、自分の肩を撫でた。
すると、携帯が鳴った。
「ん?誰からかな?」
メールだ。
拓也からだった。

「おはよう。そっちは、大丈夫か?こっちは、奇妙な事が起きたんだよな〜
いきなり変な奴からメールが来てよ〜それに、笑い声が聞こえて来たりさ〜」
明らかに怪しい。だが、この男は・・・

「へぇ、そうなんだ。大変だね。気をつけてね。」と返した。
この男は、バカか。普通怪しむだろ!と今でもツッコミを入れたいくらいだ。誰もがそう思うだろう。

まったく、この男は、どこまで能天気なんだ。と思う。
拓也も呆れるだろう。
裕二は、外へ出てコンビニに行く事にした。
パジャマを脱ぎ、私服に着替えて、靴を履いた。
玄関を開けたら、とてもいい天気の空が現れた。
「いい天気だなぁ」とつぶやき、歩き出す。

公園の前を通ったら、昨日とは違ってもう警察の姿はなかった。
警察に変わって子供たちが朝だというのにワイワイ遊んでいる。
ここで修太は・・・
今は、明るい気持ちでいようと、そのことは頭から離そうとした。

コンビニでジュースとお菓子と食べ物を買い、コンビニを後にした。
再び公園の前を通ると、さっきまで居なかった子が下を向いて立っていた。
まぁ、俺がコンビニで買い物してる間に来たんだろうと思いそのまま通り過ぎる。
しかし、その少年は、誠司だったのだ・・・
誠司は、うつむいたまま笑っていた。

誠司の下には、折れた携帯と破られた写真があった。
その写真には、拓也が写っていた・・・




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