ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- カンケリ
- 日時: 2012/02/29 23:46
- 名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)
あいさつ書き忘れてました^^;
どうも、す〜めろです。
小説は、好きでよく読んでるんですが、ホラー系がかなり好きです。
この作品は、主にホラーを扱ってます。
話が下手かもしれませんが、温かく見守ってくだされば嬉しいです!
よろしくでございます!
登場人物
加藤 裕二:20歳。主人公。
田中 咲:20歳。裕二の親友。
安達 拓真:19歳。裕二の親友。
高木 修太:20歳。やんちゃ&ヤンキー顔
大塚 拓也:20歳。修太の親友。
鈴木 誠司:年齢不明。裕二の親友だが、子供のころ行方不明。
- 第1話:過去の思い出。 ( No.2 )
- 日時: 2012/02/28 23:52
- 名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)
ある公園の近くにコンビニがある。
そこのコンビニには、レジにボーッと突っ立ってる青年がいた。
名前は、加藤 裕二。かなりのおっちょこちょいで、先輩に怒られてばっかだ。
そして、怒られるといつもレジに突っ立っている。
「あの〜、すみません。」
若い女性の声に反応して、ハッとなった。
「は、はい!あぁ〜、すみません!」
ボーッとしてたので、慌てて商品を手に取った。
「あれ?」
「ん?」
「もしかして、裕二君?」
裕二は、フと女性の顔を見る。
どこかで見たような顔。
中々、名前が出ない。
「えっと〜咲ちゃんか・・・な・・・?」
「うん、そうだよ!」
「あっ!咲ちゃん!久しぶり!」
「やっぱり!裕二君だ!全く変わってないね!」
「そっちこそ!」
賑わっているのは束の間。
どしどし音を立て、先輩が出てきた。
「おい!裕二!ちゃんと、仕事しろよ!もういい!お前今日、帰れ!」
裕二は、身を縮めて、震えている。
先輩は、裕二を払って、商品を袋へ入れる。
裕二は、私服に着替え、しぶしぶ店の外へ出た。
「あんなに、怒らなくてもいいのに」
裕二は、そうつぶやき歩いた。
「待って!裕二君!」
「咲ちゃん。どうしたの?」
「えっと、明日、成人式だけど行く?」
「成人式?あぁ!忘れてた!行くよ!行く!」
「本当、昔と変わってないよね〜」
「そうだね。変わらないまま育ったのかなぁ?」
笑ながらそう言った。
「来るの!本当!楽しみにしてるね!じゃあ、バイバイ!」
「うん、バイバイ!またね!」
「あっ、これ!あげる!」
缶コーヒーだ。まだ温かい。
「ありがとう!」
咲は、後ろを向いて、髪を揺らしながら歩いた、。
裕二は、何時の間にか咲に見惚れていた。
「べっぴんさんになったなぁ」
裕二も、自分の家に帰ろうとしたが、近くの公園に行き、ベンチに座って、貰った缶コーヒーを飲むことにした。
「美味しい」
つい、つぶやいてしまった。
あぁ、今日ももう終わるなぁ。とブツブツ呟いてコーヒーを飲み干した。
次の瞬間、ブランコが揺れ始めた。
驚いた裕二は、飲み干したコーヒーのカンをゴミ箱へ捨てた。
「なんなんだよ〜怖いなぁ」
裕二は、怖くなったので走って帰ることにした。
「さっきのは、風が揺らしたんだ。そうだ。」
しかし、気配を感じる。
後ろを向くが誰もいない。
「んも〜めっちゃ怖いじゃんかよ〜」
ふとp昔を思い出した。
「そういえば、あの公園。よく遊んでたなぁ。懐かし。」
独り言を言いながら裕二は、帰って行った・・・
- 第2話:成人式と懐かしの友 ( No.3 )
- 日時: 2012/02/26 01:09
- 名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)
裕二は、翌日早起きをして、身だしなみを整えていた。
「成人式かぁ〜みんな元気にしてたのかなぁ」
「僕の名前、忘れてたりして」
ニコニコしながら、鏡を見て、髪をいじっている。
「よし!行くか!」
黒い靴を履き、玄関を開けた。
冷たい風が吹く。
裕二は、身を縮めて手に息を吹きかける。
「さ、寒っ」
裕二はかなりの薄着で、シャツとパーカーだけだった。
始めは、こんな、格好でいいのかと思ったが、服装を整えるのは、自分らしくないと思いやめた。
5分後、成人式の会場に到着した。
大勢の人で賑わっていた。
友人同士で抱き合ったり、久しぶりの再会で、涙を流していた人もいる。
まるで、お祭り騒ぎだ。
「裕二君!昨日振り!」
咲だ。
着物を着ていて、裕二は、照れ気味だ。
「昨日振り。着物姿可愛いね。買ったの?」
照れ気味に言うと、咲は、ニコニコした。
「でしょ!買ったんだ〜。可愛いって言ってくれてうれしいよ」
裕二はマジで好きになりそうだったが、グッと我慢した。
「みんなが待ってるよ。行こっ」
裕二は、手を引っ張られ席に座らされた。
そこには、懐かしいメンズが集まっていた。
「お前、裕二?全く変わってねぇな!俺、覚えてる?拓真だぜ?」
「あぁ!拓真!久しぶりだな!前よりもっと悪がきになったな!」
「なんだよそれ。どういうことだよ〜」
拓真とは、小学時代よく遊んだ仲だ。
先生の背中に悪口の書いてある紙を貼ったり、女子のスカートをめっくっていたりしていた。
拓真のあだ名は、クソガキ拓真だ。
女子を泣かせたりして、先生に怒られ、その罪を、裕二に押し付けたりした。
だが、今思えばいい思い出。
拓真の笑顔は、浮かしと全く変わっていない。
「よっ!裕二。久しぶり。俺、修太。覚えてるか?」
「修太!なんか、変わったな。お前。」
「え?マジ?俺変わってねぇよ!悪戯ばっかしてるぜ?」
修太とは、よく万引きや自転車をパクったりしていた。
見ての通り、俺の周りのやつは、頭がおかしい。
カエルに爆竹を入れて、爆発したりしていた。
「んで!俺が、修太の親友の拓也。えっと〜裕二とは、あんまりしゃべらなかったよな?」
「あぁ、お前ら、悪さばっかして、先生に毎日怒られてたよな。でも、けっこう喋ってたぜ?」
「えっ!マジ?やべぇ覚えてねぇ。」
そこで、笑いが起きた。
前と変わって無さすぎる。
「そういえばさぁ、公園でよくカンケリしたよね。」
咲が、懐かしそうに言う。
「あぁ、覚えてる、覚えてる!あの時は楽しかったよなぁ。」
修太も懐かしそうだ。
「そうだな。」
すると、裕二は、昨日のことを思い出した。
勝手に揺れるブランコを。
「ねぇ、久々にあの公園に行ってみない?」
「いいね!行ってみようぜ!」
そういって、5人は、あの懐かしの公園へ行くことになった・・・
- 第3話:公園の中心に置いてあった缶 ( No.4 )
- 日時: 2012/02/26 12:36
- 名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)
裕二たちは、成人式が終わったので、懐かしの公園に行くため、外へ出た。
2次会らしきものまで、時間があったので、ふら〜っと行くとになったのだ。
「私、あの公園に行くの超久しぶりかもしれない!楽しみだなぁ」
「そうだな。変わってるのかな?」
「変わってないでしょ。たぶん」
咲と拓真の会話が終わり、その公園まで、歩き始めた。
「あっ!ここ、こわい犬がいたよね。私、泣いちゃったりしたよね。」
咲は、小学時代のことを語り始めた。
もう少し進めば、目的地の公園に着く。
しかし、裕二は、昨日と同じ気配を感じた。
裕二は、後ろを向く。
そのときだった。
1人の少年が、こちらを見ている。
「ねぇ、後ろの子」
裕二が指を指した。しかし、そこには、誰もいない。
「おい、裕二。幻覚見てんのか?」
「本当だよ!さっき、後ろに!」
「はぁ〜、まったくお前、本当に昔と変わってないな。」
「居たんだって!」
「はいはい」
修太が、呆れて前を向きなおす。
しかし、見えていたのは、裕二だけではない。
拓真も同じ少年を見ていたのだ。
「少年って、俺も見たんだけど・・・」
「んなわけねぇだろ〜」
「なぁ?裕二。あの少年って、どっかで見たことないか?」
「えっ、いや〜覚えてないなぁ」
「俺も、あんまり覚えてないけど、どっかで見たことある」
「幻覚でしょ?」
その咲の一言で、会話が途切れた。
もう目の前には、公園があった。
昔と変わっていない。
みんなは、そう呟いて公園を眺めていた。
「あれ?なんで、公園の中央に缶が置いてあるんだろう?」
「さっきのガキが友達と遊んでたんじゃないのか?」
たしかに、それもあり得るが、その少年以外、子供が見当たらない。
あの子が、缶を守る人なのか?
裕二は、気になってしかたがない。
「ったく、缶は、ごみ箱に捨てとけっての」
修太が、置いてあった缶をゴミ箱に入れようとした。
そのとき、
「缶の位置を動かすなよ!」
ものすごい低いお声が、修太に突き刺さった。
「えっ?」
修太は、立ち止まった。
「お〜い、修太。どうした?」
拓也が、呼びかける。
「えっ?いや、なんでもねぇ。」
修太は気を取り直して、缶をゴミ箱へ捨てた。
5人は、もうそろそろ時間だと、2次会らしきものの会場へ行くことにした。
公園のすべり台から少年が、睨んでいた。
どうやら、修太を睨んでいる・・・
嫌な予感を知らせる風が吹く・・・
- 第4話:少年の名 ( No.5 )
- 日時: 2012/02/26 15:28
- 名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)
5人は、2次会の会場へ着いた。
お酒の匂いが舞っている。
「わっ、お酒クサっ」
裕二が、手で鼻を隠す。
そこには、小中の先生たちが、お酒を飲んでいた。
みんなは、迷惑そうに先生を見るが、先生たちは気づいていない。
「お酒臭いね」
咲も、手で鼻を隠した。
「おい、どこに座る?」
拓真が質問してきた。
「えっと〜あっ!あそこは?丁度空いてるし」
「そうだな。あそこに座ろう。」
「うん。」
3人は、頷きその場所に座った。
「あのさ、気になってたんだけど、あの少年って」
拓真が、口を開いた。
「うん。あの少年が?」
「あぁ、お前等覚えてるか?」
「なにがだよ。」
「まぁ、聞けよ。あの少年って、あいつに似てねぇか?」
「あいつって?」
「分からねぇけど」
5人は、黙り込んだ。誰だったか思い出しているのだ。
すると、修太がハッと顔を上げた。
「ここに来てねぇの誠司じゃねぇか?」
「なんで、お前が知ってるんだよ。お前あの少年見てなかっただろ?」
「あの時見たんだよ。缶を手に取った時。」
「そうだったのか。」
修太は見ていたらしい。あの少年を
「誠司?えっ?誠司って誰だっけなぁ〜」
裕二は、頭をボリボリと書いて、下を向いた。
「誠司だよ。いきなり姿消した奴。遊んだ後に行方不明になった。」
「お、覚えてるよ。」
咲が怯えながらもそういう。
「あれ、俺らとカンケリしたあと姿を消したんだよなぁ」
拓真が言う。
「そうそう。でさ、警察も来て騒ぎになったよな。」
拓也も話し出す。
しかし、裕二は、まだ思い出していない。
えっと〜とずっと呟いている。
思い出せないようだ。その時のことを
すると、机に料理が並べられた。
そこで、話は終わり。
中学の時の話をした。
さっきの表情は、どこかへ消えて料理と話しに夢中になっている。
そして、時間が過ぎていき、解散となった。
5人は、メアドを交換し、帰る準備をした。
「じゃあ、また会おうね。」
咲がそういって、1人だ帰って行った。
「あぁ、咲ちゃん。俺、見送るよ。」
裕二が咲の隣についた。
「じゃあな、裕二。咲も。気を付けてな。」
拓真が手を振る。
「じゃあなぁ〜」
修太と拓也も手を振った。
「みんな、じゃあね〜」
裕二が手を振り、3人と別れた。
「よし!俺らも解散するか。」
拓真が別れを告げ、家に帰って行った。
「じゃあな」
「おし!俺らも行くか。」
修太が、口を開いた。
「あぁ〜俺、逆方向だからさ〜」
「そうか。じゃあな。」
「うん、じゃっ!」
拓也は、後ろを向き歩き出した。
「俺もか〜えろ」
修太は、口笛を吹きながら歩く。
修太の道は、1回あの公園を通らなくちゃいけない。
しかし、1人になった瞬間、視線を感じる。
ふっ、拓也だろう。俺を驚かそうとしてるんだろう。そう修太は思っていた。
しかし、後ろにいたのは・・・
- 第5話:缶蹴った。 ( No.6 )
- 日時: 2012/02/26 19:21
- 名前: す〜めろ (ID: CrVsa58M)
修太は、目を疑った。
あの少年だ。
笑いながら修太を睨んでいる。
修太は、震え始めた。
「お、お前、誠司なのか?」
少年は、黙ったままで、答える様子はない。
「な、何とか言えよ。」
「うん。僕、誠司。覚えてる?」
「あ、当たり前だろう。」
少年は、笑いながら言う。
「あの事、覚えてる?」
「あの事ってなんだよ。」
「忘れたんだ。悲しいな」
「なんなんだよ・・・おい・・・」
すると、少年は、修太の前から姿を消した。
その時だった。公園の方から笑い声が聞こえ始めたのだ。
修太は、公園へ駆け付けた。
そこには、缶に足を乗せてる少年がいた。
「おい、何の真似だよ。」
「え?ずっと前の続きだよ?あぁ、忘れたんだったね。」
「カンケリのことか?]
「そうだよ。やっと思い出したんだ。」
少年は、下を向いて缶をクネクネしている。
もう終わったことだろうと思ったが、口には出さなかった。
「へぇ、もう終わったことだろって、想ってたんだぁ」
驚いた。思ったことを言われた。
修太は、震えが止まらなくなった。
「まだ終わってねぇんだよ!テメェラは、俺を置いて逃げただろうが!
もう終わった?ふざけんな!俺は裏切られた気分だったんだよ!」
何をいってるか分からなくなった修太は、どうしたらいいかわからなくなってしまった。
「ま、まぁ、落ち着けって」
必死に少年を落ち着かせる。しかし、少年は落ち着く様子は見当たらない。
「落ち着けるか!今更、ムカつくんだよ!」
「言っておくよ。お前は、俺に見つかった。缶を蹴らしてもらうぞ。」
はぁ?となった修太だが、震えが止まらない。
まるで、震度3の地震が来たように震えている。
「おい!缶を蹴られたらどうなるんだよ!」
「え?それは、蹴られてからのお楽しみだよ。修ちゃん見っけ。」
「やめろ。おい、やめろって!」
「缶蹴った。」
「カラン」
周りが静まり返った。
その時だった。
修太が苦しみ始めた。
「うっ、うぅ」
地面に倒れこんでしまう修太。
胸ぐらを掴んで苦しんでいる。
少年は、修太の近くまでより、ほほ笑んだ。
「調子はどう?」
「キ、キサマァ」
「はっははははは、いい様だよ!ザマァみろ!」
修太は、動かなくなった。
命が絶えたのだ・・・
この掲示板は過去ログ化されています。