ダーク・ファンタジー小説

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ありきたりな少女とロボのお話
日時: 2014/03/15 11:06
名前: バンビ ◆roN69p6/aA (ID: QxkFlg5H)

こんにちは。バンビというものです。

初投稿になります。文章が拙く見苦しいところもあるかと思いますが
温かく見守っていただけるとうれしいです。

[目次]
ここ ご挨拶&目次
>>1 プロローグ
>>2-3 >>6第一章

*お客様*

風死様

Re: ありきたりな少女とロボのお話 ( No.1 )
日時: 2013/09/23 17:06
名前: バンビ ◆roN69p6/aA (ID: b9.2unG6)

<プロローグ>

少女は走っていた。
怯えるように、頭の中に響く罵倒から逃れるように。
怖い、怖い怖い怖い怖い。
空には黒く重そうな雲が立ち込めており、辺りには民家すらなく、四方に森が広がっている。
どっちから走ってきたか分からない。幼さ故の恐怖が家に帰りたいと訴えている。
しかしそれはできない。あいつが、あいつが自分を探しにうちに来ているかも知れない。気味は悪いがあいつに会うよりましだと、少女は恐怖を払いのけ、どんどん走っていった。
走り出してどのくらいたっただろうか。少しひらけたところに出た。少女は走るのをやめ、ゆっくり歩きながら辺りを見渡す。
片隅に妙に小鳥や小動物が集まっていた。
恐る恐る近づいてみると、小動物達は驚いて一目散に逃げてしまった。
小動物達が集まっていた中央を見てみると、そこには………

ロボットが一体転がっていた。

Re: ありきたりな少女とロボのお話 ( No.2 )
日時: 2013/09/23 20:16
名前: バンビ ◆roN69p6/aA (ID: b9.2unG6)

<第一章>
少女、サナの住む国ではもうロボットは製造されていないし、ロボットを製造することは法律に反する。国中のロボットは50年前に全部解体され、鉄屑となっていったはず。サナのような若い者は一生ロボットを見ることはないはずだと、学校の先生に教わった。
それなのに何故、目の前にロボットがいるんだろうか。しかもどこかで見たことがあるような気がしてならない。
半球の頭、円柱の胴に「352648 」の番号、長い腕と足の先についた鋭い爪のようなもの。姿形はおぞましいがそれに似合わず顔はニコニコしたものであった。
触るのは怖いから、勇気を振り絞って声をかけてみる。このロボットは音声に反応するだろうか。
「………えと、あの………」
「ア、油ヲ………」
目が赤色に点滅し、何かを探し求めているかのように長い手足を動かす。油が欲しいのだろうか。顔は笑っているのに、なんだかとても苦しそうに見えた。しかし今サナは油をもっていない。
どうすれば………とオロオロしていると、ロボットの方から声をかけてきた。
「雨、降ル。ソコノ洞窟に行コウ。」
ロボットはサナから見て左の方を指した。
サナはロボットを起こし、一緒に洞窟まで歩いていった。洞窟の中はそんなに広くはないが、サナとロボットが入るには充分だった。
「アリガトウ。助カッタ」
「どういたしまして」
「モウチョットデ仲間ガ来ル」
「……え」
このロボットと同じようなものがまだいるのか。サナは不安になったが、その不安はすぐにかきけされた。
鳥の声がする。どうやらさっきの小動物のようだ。
動物達が一斉に洞窟の中に入って来る。びっくりしたサナに見向きもしないでロボットの方へ駆け寄っていく。どうやらこのロボットと動物達の間には強い絆があるようだ。
さっきは見れなかったが、動物達は植物を持ってきていたようだ。動物達はそれを上手にロボットの上で絞っている。あれが油の代わりなのか。
ロボットの表情はずっとと変わらない笑顔だが、さっきよりはずっと楽そうだ。
「キミノ名前ハ?」
ロボットが名前を聞いてきた。サナはぎょっとした。ロボットでも名前、聞くんだ……。そう思いながら自分の名前を告げる。
「ボクハ359648号。元戦闘ロボットデス」


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