ダーク・ファンタジー小説
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- 学園戦争
- 日時: 2014/06/15 10:54
- 名前: 梅 (ID: fqC8cbkr)
あたらしい小説を書きたいと思います。
更新不定期で、カメ更新です。
舞台はとある学校。その学校には、9人の生徒が通っている。
何故そんなに人数が少ないかって?
それは、この学校は、魔術を使える者が通う学校だから。
〜登場人物紹介〜
風園聖
この物語の主人公。
風使いの15歳。
生徒会副会長で、知力は学校一、戦闘能力は学校二番の成績。
美少女だが、鈍感で勘はあてにならない。
銀色の髪が腰まで伸びている。
火谷龍樹
炎使いの15歳。
生徒会会長で知力は学校二、戦闘能力は学校一の成績
なんでもできてかっこいいクールな存在。
赤い髪。
水条憐
水使いの15歳。
生徒会書記で知力、戦闘能力共に学校三の成績。
勘がよく当たる。ムードメーカー。
髪は深い青。
空雷嘉人
雷使いの15歳。
足がとても早いが、自分勝手。
黄色い髪。
地宮成
土使いの15歳。
反射神経がとてもいい。背がとても高い。
髪は茶色い。
地宮哲
土使いの15歳。
成とは双子。
動体視力に優れている。
髪は茶色い。
桜井桃
花使いの15歳。
他人思い。
髪はピンク色
音羽琴乃
音使いの15歳。
耳がとてもいい。
髪は白色
暗国寺一葉
夢使いの15歳。
不思議な能力を発動する。
髪は紫色
学校。
何の代わりもない。
しかし、一時の平和はすぐに
・・・音を立てて崩れ始める。
「さあ、ゲームの始まりだ。it's a showtime!」
☆☆☆お知らせ☆☆☆
4/13
執筆開始
5/10
参照100感謝!
6/14
参照200感謝!
- Re: 学園戦争 ( No.7 )
- 日時: 2014/04/13 07:53
- 名前: 梅 (ID: RQ.6Fzhg)
第六章〜戦士たち〜
「・・・カズハ・・・だけじゃなかったんだ。」
モモが呟いた。
「ヨッちゃん、冗談やめろよ?」
成が怒ったように言う。
「は?冗談?笑わせてくれるよな!」
「何を言ってんだよ。友達だろ?」
ヨシトは、確かに自分勝手で、自己中心的だった。
しかし、ムードメーカー的な存在でもあり、人気者だった。
「友達とか、親友とか気持ち悪いわ。俺は最初から、お前らを利用するつもりだったの。」
ヨシトが笑みを浮かべる。
「はいはい。そこまで。
ルールを説明するわよ。これは、簡単にいうと、『戦争』。
今から、この学校の中で私達と戦ってもらう。
ゲームは、私達二人が全滅するか、あなた達が全滅するまで続く。武器、魔術は何を使ってもいいとする。」
カズハが説明した。
「先生達をよんで、お前らなんて、一発だな。」
哲が言った。
「先生たちは、いないわ。みんな・・・死んだ。」
ヒジリが言った。そう、先生たちは殺されていたのだ。魔力を奪われたわけでもなく。
「じゃあ、そういうことだから。」
そう言って、二人は姿を消した。
一人、恐れるわけでもなく、ただ、下を向いている 者がいた。
しかし、それに気がつく者は、いなかった。
「どういうことだよ・・・」
レンの呟きに、答えるように声が聞こえた。
「頑張ってね。
、戦士たち」
- Re: 学園戦争 ( No.8 )
- 日時: 2014/04/13 07:54
- 名前: 梅 (ID: RQ.6Fzhg)
昔の話
忌み子と呼ばれる子供達がいた。
その子供達は、強大な力を持ち、人々から忌み、嫌われていた。
鬼子と呼ばれていた。
そして、魔女狩りのように、鬼子狩りが行われたーーー。
第七章〜隠された秘密〜
「そういえば、お前ら、なんでそんなに力が強いんだ?」
戦いやすい、体育館へ移動しながら、哲がたずねた。
校舎内に隠れるのも手だが、戦いやすさを重視したのだ。
「話せば長くなるんだ。だけど、お前ら、鬼子狩りの話は知っているだろう。
俺たちは、それの生き残りの子孫だ。
生き残ったのは少しだけだった。だから、今は、この三人しか知らない。」
タツキが説明した。
「じ、じゃあお前ら、鬼子の血を引いてるのか?」
成が恐ろしそうにたずねる。
「ああ。」
ヒジリは、その時情報を集めていた。
そして、聞こえたのだ。
「あの子たちは、体育館に逃げたわ。」
「残る普通の子供は、三人ね。」
「まずは、鬼子から引き離しましょう」
「とりあえず、俺は体育館に向かう。」
「じゃ、ヨロシク!」
ヒジリは
「みんな、話を聞いて」
と切り出した。
「いま、ヨシトがこっちに向かってる。すぐ来るわ。どこでもいいから、隠れて。だけど、必ず、2人組で、別れないこと。奴らは鬼子との分離を狙ってる。男子は男子で。そしてテレパシーはいつでもつながるようにして。見つかった場合は、広いところに出て、戦うこと。
解散!」
こうして、闘いが始まる。
- Re: 学園戦争 ( No.9 )
- 日時: 2014/04/13 07:54
- 名前: 梅 (ID: RQ.6Fzhg)
第八章〜心の強さ〜(ゲーム開始1
ヒジリはモモと一緒に、体育館の裏から廊下にまわっていた。
ここならば、気がつかれることなく、やり過ごせると判断したからだ。
「モモ、相手は力の属性で言うと闇だよ。もしも、今心に悩みや迷いを抱えているなら捨てておいて。相手は心の隙間をねらって入りこんでくる。」
そう。もしも相手が入り込んできてしまった場合、心は闇に支配される。
モモは何も言わない。
ヒジリは確信した。モモは、裏切り、相手につくことを一番の安全策だと感じている。
「もしも、今、貴方が裏切るなんてこと考えているんだったら、今ここで私が貴方を排除する。」
「私は・・・心が弱いのかな?怖くて、怖くて、仕方がない。」
モモが呟いた。
「気持ちを外に出すことができるなら、まだ大丈夫。貴方は強い。自分を信じて。」
ヒジリはそれを言うのが精一杯だった。ヒジリだって、正直怖かった。
二人は、裏にまわったため、合わなかったが、タツキと哲はその時ヨシトと出会っていた。
「やっと見つけた。なかなか出会わないんだよ。」
ヨシトが言った。
タツキは何も言わず、レンとヒジリにテレパシーを送った。
- Re: 学園戦争 ( No.10 )
- 日時: 2014/04/13 07:55
- 名前: 梅 (ID: RQ.6Fzhg)
第八章〜Sideタツキ〜
ちっなんだよ・・・
タツキは悪態をつく。まさかだった。甘かったんだ。自分が。
今すぐ隠れれば、絶対に見つからないと思った。
だけど、音に気づかれた。
「哲。ヨシトだからって加減するなよ。さっきの言葉を聞いただろ。あいつは元から友達なんかじゃなかった。やらなかったら、やられる。」
レンとヒジリにはテレパシーを送ったが、このまま合流を要請 するか。
いや。ダメだ。あいつらだけじゃないんだ。モモも、成もいる。
「ほらほらぼーっとしてるなよ!」
ヨシトがそういった途端、闇の弾丸が哲に向かって放たれた。
哲の反応が遅れる。いや、違う。ヨシトの能力が大幅に上がっている。このままだと哲は避けきれない。
「くっ」
俺は、弾丸向けて飛び出した。そして、炎の盾を召喚する。
「おい、哲!何ぼーっとしてるんだよ。何か考えろ馬鹿!」
相手はスピードだけでなく、威力も上昇していた。
「なんだよ。お前。今までの力は偽物か?」
「違うね。今までの俺は、力を抑えていたんだ。学校ではそんなに使う必要がないからね。」
ヨシトは余裕の表情で答える。
今の盾のままでは破られる!
「哲。あいつに向かってなんか打て。できれば連続で。」
「わかった。」
ヨシトに向かって幾本もの弾丸が放たれる。
「ちっ」
ヨシトが弾丸の能力を解く。
「なんだよ。あの威力。」
「タツキ、大丈夫?」
防御の魔術は、普通の魔術より体力をつかう。
「ヨシト。レンのとこにいけ。多分、ステージの舞台袖にいるはずだ。俺もすぐに行く。急げ!」
ヨシトに悟られないよう、囁く。
哲は陣を書き始めた。行く先を悟られないように魔術での移動にしたのだ。
哲が移動を終えた。
「なんだ?あいつを逃がしたのか。まあ、どうせ、後で結果は一緒だけどね。」
「こっちは時間が無いんでね。」
きっと、ヨシトは俺が一人の時には魔術を全放出しないだろう。
俺は炎の龍を召喚した。召喚術は、三人しか使えない術だ。
龍をヨシトに向けて飛ばす。そしてその間に足元に魔法陣を書く。
そして、哲にテレパシーを送る。どうやら無事、レンのところに着いたようだ。
そして飛ばした龍に意識を集中させる。タツキは魔法陣の真ん中に立った。
「縛!」
龍がヨシトの盾に当たると同時に叫ぶ。
すると、ヨシトの足元にタツキが立っているものと同じ魔法陣が現れ、ヨシトの動きを封じた。
「ちくしょう。束縛魔法陣か。」
「暫くは、解けない。それは、お前の魔術で召喚した、盾からお前の魔力制御下にアクセスしたものだ。悪いけど、俺は退散させてもらう。」
今ならヨシトを仕留めることもできた。しかし、一度に大量の魔力を使ったためこれ以上の無理は禁物だった。このまま使い続けると、魔術体と魂が分離してしまう。
タツキは急いでレンのところに向かった。
- Re: 学園戦争 ( No.11 )
- 日時: 2014/04/13 07:51
- 名前: 梅 (ID: RQ.6Fzhg)
〜sideレン〜
タツキは大丈夫だろうか?
レンは舞台袖からタツキ達が闘っているのを見ていた。
今、レンと成は魔術でそこにあるが、そこにはない、いわゆる異次元に入り込んでいた。きっと、ヨシトには見つからないだろう。しかし、いつまでこの空間に体が耐えられるか・・・。
本当なら、援護に向かうべきだろうが、今、事を大きくして魔力の残りを減らすわけにはいかない。きっとタツキなら大丈夫だ。
「レン、あれ。」
成の指差す先には哲がいた。
どうやら、この空間を見つけられないらしい。
レンは、魔法陣を書いて、哲を引っ張り込んだ。
「ごめん。ちょっと一緒にいさせて。タツキにそう言われた。」
そう言って哲は座り込んだ。
「あいつ、強えよ。タツキが技を防ぎきれなかった。」
哲は恐れている。ヨシトを。ヨシトの力を。
「落ち着け。恐怖から生まれるのは恐怖だけだ。」
成がなぐさめた。
しばらく経つと、タツキがやってきた。
「あいつは?」
俺が聞くと、あいつはピースをしてこう言った。
「とりあえず、動けなくした。」
本当にたいしたやつだ。
俺たちは、いつまでも隠れているわけにはいかないと思い、裏口から廊下に回った。
そこで、再び全員揃ったのだった。