ダーク・ファンタジー小説
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- king's royal palace
- 日時: 2012/07/07 06:33
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
社会問題系小説・・・15689
コメディ板・・・28941
(URLの最後の数字)
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-''":::::::::::::`''> ゆっくりしていってね!!! <
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( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
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@ousama2580
主はシリアスなものは苦手なので可也の亀レスになると思います。
—————王様の短編集—————
「桜」
【>>4 >>7 >>8 >>9】
「死」
【>>13 >>14 >>15】
@次に書いて欲しいもの募集!!
- Re: king's royal palace ( No.5 )
- 日時: 2012/07/03 22:51
- 名前: ソラト (ID: noCtoyMf)
初めてきてみた
- Re: king's royal palace ( No.6 )
- 日時: 2012/07/03 23:01
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
>>5
おーっす!
ソラト君も小説書いてみたら?
- Re: king's royal palace ( No.7 )
- 日時: 2012/07/04 01:58
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
僕は友美を自転車の後ろに乗せた。
友美は自分の見たことが無いものを輝かしい瞳で見ていた。
其の姿は実に美しかった。
僕は幼馴染みの友美に好意をもった事が、内心驚いている。
着いた地は、友美には向いてない、ただのゲームセンターだった。
僕はこんな感じの場所しか行ったことがない。
でも友美はそんな事、気にもとめずに
「何してんの?早く入ろうよ!」
と云ってくれた。
中に入ると、やけに人が多い。
其れは僕達を歓迎してくれている様だった。
「UFOキャッチャーの神をナメるなぁ!!」
そう騒音がゲームセンターに響き渡る。
自称だが、「UFOキャッチャーの神」なだけある。
あっという間にぬいぐるみを獲っていった。
一回此の店を出入り禁止になっているのだ。
◇
「今日は楽しかったね。」
友美が上品な笑みを浮かべて云った。
「そうだね。」
そうして友美の家の前で別れた——。
—友美は少しながら好きになっていた。なってしまっていた。
- Re: king's royal palace ( No.8 )
- 日時: 2012/07/04 03:21
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
—友美は朝、起きた時、暗澹たる気持ちでいっぱいだった。
其れは昼過ぎまで—。
学校帰りに僕はいつも友美の家に通っている。
今日もいつも通り通うつもりだ。
(ピンポーン)
気のせいか、友美の親が出てくるのに少し時間がかかったような気がした。
2回目のインターホンを押してみた、が、出なかった。
僕は気になって庭に行ってみた。
其の窓を覗くと、友美の母さんが電話をしているのが見えた。
「え!?本当ですか!?」
友美の母さんは驚いている。
何の事か全くわからなかった。
「×○病院の・・・、」
其の言葉が聞こえた時、僕は本気で走った。
—運悪く雨がポツポツ降り始め、軈ては土砂降りになった。
僕は全速力で突っ走っている。
病院に着いた時、僕はかなりビショビショだった。
そんな事気にも留めずに、僕は病院のロビーで、
「友美!!友美はどこですか!?」
と訊いた。
階と号室を聞いたら、階段で駆け上がった。
エレベーターなんかを待ってられない。
足は当然疲れるものだが、一刻も早く友美に会いたい。
という気持ちだけが足を動かせていた。
- Re: king's royal palace ( No.9 )
- 日時: 2012/07/04 03:55
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
やっと友美のいる号室へ着いた。
中にゆっくりと入っていった。
そうすると、友美は寝ている事がわかった。
僕は悲しくなり、
「おい!!!どうしたんだよ!!!」
と手を揺らしながら叫んだ。
そうすると、僕の叫びで起きたのか、
「うう・・・ん・・・・。」
一応生きてはいる事がわかって、とても嬉しかった。
だけど友美から聞こえたのは、衝撃的な発言だった。
「実はね・・、今まで秘密にしてたんだけど、私、余命宣告されてるの。」
僕は一瞬嘘だと思った程に、悲しかった。
「嘘だろ!?なあ!!」
友美は黙って首を横に振った。
「まさか・・・・嘘だ・・・・。」
そう云った時、医者や両親らが部屋に入ってきた。
「どうして・・・・ッ」
「どうして俺に余命宣告の事、黙ってたんだよ!!!」
僕は両親だという人に、力強く云った。
友美の母さんは、少し黙ってから云った、
「貴方がいつも家に来てくれているのを、友美は嬉しいんだよ?
そんな人に、せめて悲しませない様にするのが、あの子は最後の努めだと思って・・・。」
「・・・・・・。」
僕は今までの自分が恥ずかしかった。
—少しの沈黙の後、友美は、
「ごめん・・・みんな・・・。」
と最後の力を振り絞って云ったのだ。
両親は涙が出ていた。然して、俺もまた——。
「それとケンちゃん・・・。
「・・・・ありがとね・・・・・・。」
(ピ—————)
「15時48分。」
僕は其の医者の云った言葉を理解したくなかった。
「おい!?どうしたんだよ!?」
「友美————————!!!!」
気がつけば、雨があがっていた—。
外に出てみるとそこには、「桜」という綺麗なものが僕を迎えてくれた。
—それから何年も経った今でも、「桜」を見ると、
死んだ友美を想い出す。
あの思い出は、死んでも忘れない——。
—END—