ダーク・ファンタジー小説
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- 幻想少女
- 日時: 2016/11/22 19:21
- 名前: †病みかわ系魔法少女† (ID: V8/FVK78)
初めまして
attention
О誤字脱字があるかもしれません
О異世界モノ
О主要キャラ全員少女
宜しくお願いします。
- Re: 幻想少女 ( No.3 )
- 日時: 2016/12/03 21:05
- 名前: †病みかわ系魔法少女† (ID: V8/FVK78)
十六夜舞子 サイド
十六夜舞子は喜んだ。待っていた。遂にこの時が来た。救われた。
七分咲きの桜が咲き乱れる森の中、喜びを噛みしめていた。
「——じゃあそれください。その薬。いくらですか?」
「お金はいらない。」
「無料で?」
「お金はいらない。その代り、貴方の生命をもらう」
「それはどういう」
「寿命を削るという事」
「どれくらいですか」
「50年」
「へえ」
「そのくらいの代償、当たり前の事」
「まあ、それもそうですね」
桜色の髪が舞った。
十六夜舞子
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光に包まれ、あたりを見回すと見覚えのない場所にいた。右手側には桜の散る山、左手側にはたくさんの民家が続いている。街行く少女はコスプレにしては妙に本物じみた和服や簡素なセーラー服に身を包んでいる。和華はその中でも一際目立つ赤い少女と目が合った。赤い。何もかも赤い少女だ。赤い眼、赤い唇、赤い髪飾り、赤いチャイナドレス、赤い扇子。毒々しい赤では無い。綺麗な赤だ。目鼻立ちも整っていて、肌も白い。髪には艶がある。可愛い。和華は素直に思った。ドレスから覗く太腿がたまらない。ただ、和華はこのようなファンタジーな出来事を素直に受け入れるような純粋な心を持ち合わせていない。これは夢だ。どうせ夢なら可愛い女の子とイチャコラしたい。
「あのーここどこですか」
笑顔で話しかける。
「道に迷ってしまっ…」
首を掴まれた。じわじわと絞められてゆく。苦しい。初めて気が付いた、夢なのに痛い、そして苦しい。
少女はいきなりすっと力を緩めた。
「お姉さん、つまんないね」
一言だけ言い残し、来た方向に帰って行った。
道端には一人咳き込む和華が残された。
後から恐怖がこみ上げてくる。
立ち上がる。まるで何も無かったかのように人は通り過ぎる。おかしい。ふと地面を見ると、さっきまではなかった赤い塊に気が付いた。見つめて数秒、自分の目の前にあるものに気付き、尻餅をついた。汗が止まらない。
——人だ。
原型が分からない様なものだった。思わず目を背ける。ただ、顔だけは綺麗だ。
「…嘘…でしょ」
まだあどけない、利発そうな顔立ちの少女。
「華凜ちゃん……?」
思い出したように吐き気がこみ上げてきた。
- Re: 幻想少女 ( No.4 )
- 日時: 2016/12/04 08:00
- 名前: †病みかわ系魔法少女† (ID: V8/FVK78)
桜江紀子 サイド
桜木紀子は悲しんだ。正確には今、深い悲しみのどん底に居た。友達が死んだ。殺された。紀子のたった一人の友達。
——円ノ小路華凜。
今日は5回も手を挙げた。紀子に自慢げに話してくれた。紀子が褒めるとそれだけでとても喜んだ。
そんな友人にもう会えない。
明らかに意図的に殺されたであろう死に方だった。犯人を見つけ出して、そして
「ぶっ殺す」
桜江紀子
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道端で蹲っていた所、親切な人が声をかけてくれた。一人は低身長ののんびりとした口調の少女。もう一人は中性的なしゃべり方の少女。のんびりした方が望月宇宙、中性的な方が一ノ瀬いろは。二人とも一つ年下だ。
今は三人で歩きながら雑談している。
「いやー、マジよかった。僕ら意外にも居たんだー」
「何が?」
「何かこっちの世界に飛ばされた的な?」
いろはは軽いノリでヘラヘラと話す。かなりの美女で巨乳であるが少女好きの和華の胸は高鳴らなかった。
「あ、LINE交換しよー」
この非常時に実に軽い。
「あとこれ僕のメアドね」
乱雑に千切ったメモを渡された。
「…あ、ありがと」
「君、ロリ好きなの?レズ?」
「は」
「違った?」
「もちろん」
「え—…そっかー残念だなー。僕一色ののって名前で同人作家してんだけど」
衝撃のカミングアウトをさらりとしてしまった。和華も知っている、有名な作家だ。
「んじゃ腐女子?」
「いや、違う」
「…おかしい、レズの匂いがする」
「だよねー宇宙もそう思うよねー」
「レズの匂い!?」
気付いたら三人で笑い合っていた。もしかしたら宇宙といろはは和華の気を紛らわそうとしてくれたのかもしれない。正直に嬉しかった。ただ、ロリ好き。レズの匂いがする。というエスパーのような発言にはドキドキしっぱなしだったが。
望月宇宙一ノ瀬いろは(イチノセイロハ)
- Re: 幻想少女 ( No.5 )
- 日時: 2016/12/08 18:13
- 名前: †病みかわ系魔法少女† (ID: V8/FVK78)
千駄ヶ谷あかり サイド
幻想少女育成ゲーム、正確には幻想少女試験。幻想少女とは完璧な存在だ。穢れなく、知性と勇気、優しさ、そして美しさを兼ね備えた完璧な存在。この試験では何百万人に一人の幻想少女としての才能を持つ人間が試験を受け、その中の通過者が本物の幻想少女となる。
あかりはこの幻想少女育成ゲームについてこのくらいしか知らない。すべてはマスターの意の向くまま。ゲームマスターは幻想少女候補者の中に紛れ込む。
十三人。試験を受けるのは十三人。だがあかりは間違えて関係ない人を連れえ来て、つい先ほど、マスターに怒られてしまった。どうやら本来の参加者、円ノ小路和華の妹だったようだ。
あかりは風車にふう、と息をかけ、くるくると回るそれを見詰めた。
千駄ヶ谷あかり(センダガヤアカリ)
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デジャヴ。和華はは光に包まれ、気が付くと家に居た。家の前には救急車が止まり、もう手遅れであろう少女が運ばれて行く。しばらくその光景をぼうっと眺めていたが、隣で嗚咽を漏らしながら泣く妹の姿を見て、ハッと我の返った。その後、警察が来て母と父が事情聴取を受けるため連行され、和華も女性警察官に玄関でいろいろと質問された。全てが狂っている。それとももう狂っていたのか。
パトカーは去り、家には和華と華憐だけが残された。二人で夕飯を食べた。味気がしない。和華が一方的に学校であった事を話す。返事がない。毎日の楽しみだった入浴もサッと済まし、布団に入った。
デジャヴ。これで三度目だ。ひかりに包まれ、今度は和と洋の混ざった独特の雰囲気の場所に居た。前方には山桜の咲き乱れる大きな山。周りには、ざっと見て小学生から大学生の数人の少女が居た。華憐も居た。それだけじゃない。宇宙、いろは、風車を持った少女、そして赤い少女。反射的に後ずさった。
風車を持った少女が口を開いた。全員の視線が集まる。
「ようこそ、此処は私達が研究に研究を重ね作り上げたゲームの中です。縛り、ルール、一切ありません。存分にお楽しみください。」
- Re: 幻想少女 ( No.6 )
- 日時: 2016/12/08 20:43
- 名前: プチシュークリーム (ID: fgYvAUM4)
- 参照: http://u0u1.net/A7oI
何か引き立てのセリフに違和感あるからダーク系書くなら藤木稟とか京極夏彦読んで言い回し勉強しようぜ
- Re: 幻想少女 ( No.7 )
- 日時: 2016/12/08 21:21
- 名前: プチシュークリーム (ID: fgYvAUM4)
- 参照: http://u0u1.net/A7oI
とりあえずぱっと見の感想は
一行が長いし動作の説明より状況の説明を増やしてから適度に改行した方が読みやすくなる。
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