ダーク・ファンタジー小説
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- 土曜日は夢現。【カナリア手帳】
- 日時: 2017/02/07 20:23
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
……今日は不思議な日になりそう。
少女は囁き誘いの封筒を開けた。
瞳は桃色の光を帯びて
魔法の粉は彼女を包む………
「主人公」
平間 奈々美「12]
明るくて女子力も高い上、スポーツ万能。しかし少し怒りっぽいため色々と誤解されやすい。普段ポニーテールの黒髪であり、ピンク色でネズミの顔が描かれたパーカーを着ている。瞳はピンク色に光る。ネバーランドに巻き込まれる被害者の一人。<br /><br /
※これは〃ネバーランドの真相〃という私の他小説の視点が変更されただけの小説です。(後URL貼り付け予定。
苦手な方はブラウザバックを推奨致します。
- Re: 土曜日は夢現。 ( No.1 )
- 日時: 2016/12/11 17:22
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
「はぁ…」
溜め息を付きながら一人学校から帰る。これは何回目だろうか。数えれば頭痛がしそうだ。その溜め息の理由だって、いつも同じだ。………
【平凡すぎて、まるで同じ事をくり返しているような罪悪感。そして、それを何度も感じる度に重なっていく嫌悪】。
いつも平和なのは良いことなのに、何故かつまらないと感じる。世の中にはきっと、むしろ平和が恋しくなるような、忙しい日常を送っている人間がまるで星の数ほどたくさん居るのだろうか?一度でいいから体験してみたいなぁ。そんな日々を。
「そんなこと。あるはずないけど…って、」
私はそんな脳内でリレーの様に駆け巡る思考を止めようと、空を見上げた。すると、あることに気づく。
「雪だぁ…」
あまりにも静かに降っていたから気づかなかった。でもこうして見るととても幻想的で綺麗だ。そうか、もう雪が降る季節になったのかぁ…。
- Re: 土曜日は夢現。 ( No.2 )
- 日時: 2016/12/11 17:34
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
「あ…でも早く帰らなきゃ。」
このままみぞれにでもなられると、かなりびしょ濡れになってしまう。私は足を急がせた。
「…ふぅ〜!」
そのあと、私は家に帰宅して自分の部屋に直行した。結局あの後私の予感は的中。幻想的な雪はただちにみぞれへと姿を変え、私をびしょ濡れにした。おかげで私は凍え死にそうになり、今こうして部屋にあるヒーターの前で布団にうずくまっているという訳である。
「暖かぁ〜い」
ついついそう口にして、幸せな気分に浸かる。私はこの時間が好きだった。雨が降ったり、特別寒かったりする季節、帰ってる途中に体温が下がり、寒くなって部屋に直行して、ヒーターの前こうして暖まる。母親には「いつまでそうしているの」なんて言われるけれど、どうにもこれが癖になる。
- Re: 土曜日は夢現。 ( No.3 )
- 日時: 2016/12/12 20:29
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
「ふぅ〜っ」
暖かいから暑いに変わるときには、既に時計が5時を回っていた。ヒーターをとめて、布団をしまうと、その暑さから一瞬にして解放されこれもまた心地よい。ただ、まさかこの十秒くらい後に、冷や汗をかくことになる。
「ななみ〜!いる〜?」
となりの部屋から母の声、私は「いるよ〜、何か用?おかあさーん?」と呼び返した。冷や汗をかくまで残り9秒。
- Re: 土曜日は夢現。 ( No.4 )
- 日時: 2016/12/13 19:07
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
「ちょっと来て〜」
「う〜ん、分かった〜」
立ち上がって、一階のお母さんのいるリビングに降りようとする。あと八秒。
階段を降りていく、お母さんの声はしないから、お客さんでは無さそうだ。
それじゃあ何だろう。何があったんだろう。
「何〜?お母さーん」
「ああナナミ、手紙が届いてたから置いておいたよ〜」