ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました！使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例）鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 少年・少女団
- 日時： 2017/08/16 18:52
- 名前： 花見月 （ID: 59nFPquI）
時和 光希
１３歳の少女で能力は不明。
明るく優しいので友達が多い。
雛月 大智
１３歳の少年でテレパシーを持つ。
頭の回転が速く、冷静。
夕凪 怜央
１３歳の少年、借力を扱う。
明るいムードメーカーで笑顔を絶やさない。
夢風 麗奈
１３歳の少女、透視を扱う。
どんなことにも協力的。
波野 桜
２３歳で団体のリーダー的存在。
予知能力を扱う。
彼女の能力でも光希の能力は分からなかった。
東海林 竜真
２５歳で桜のサポート役。
サイコメトラーを持つ。
優しいが頑固なこともある。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
プロローグ 小さな始まり
能力保護団体、十字団にある子どもが連れてこられた。
桜「・・・なるほど、お母さんは人形使いでお父さんは飛行能力を
なら彼女は能力は絶対持ちます。
預からせてもらいますね。」
母親は笑顔で「お願いします。」といい、彼女を桜に渡す。
彼女は光希だ。
竜真「・・・どうした？桜。」
桜「不思議なこともあるんですね。能力が分からない。」
ここから始まっていたのだ。
少年・少女たちの冒険が・・・。
- Re: 少年・少女団 ( No.5 )
- 日時： 2017/08/17 08:43
- 名前： 花見月 （ID: 59nFPquI）
第５話 連れ去られて・・・
桜「・・・ちょっと待ってくれる？」
扉が開き、桜が光希の前に出た。
手を後ろに回し、何かの紙を手渡す。
『死んでない。絶対に助ける。』
李月「波野 桜、だったよな？あんたらには消えてもらう予定
だったんだ。
手間が省けたぜ・・・。」
ナイフが宙に浮き、桜を突き刺した。
光希「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜！」
大智『・・・るか。・・・こえるか。聞こえるか？』
光希「大智君・・・。」
大智『わざわざ声を出さなくていい。李月と春唖とかいう奴に
囲まれてるんだろう？俺たちが絶対助けるからあまり目立った
動きをするな隙を伺え。』
光希『分かった、ありがとう。』
「・・・貴方たちについていけば、いいんですよね？
なら・・・ついていきます・・・。」
俯きながら言う。
李月「最初からそうすれば無駄なことをしなくて済んだんだがな。
まぁ結果オーライか、ついてこい。」
光希の隣に春唖が立っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
桜「・・・綺羅星村。ねぇ竜真・・・。」
竜真「あぁ、協力を得られるかもな。」
２人の会話に顏を傾げる。
綺羅星村で協力を得られる？
麗奈「えっとなんで綺羅星村で協力を得られるんですか？」
桜「それはね綺羅星村にも２人だけ私たちの仲間がいるのよ。
名前は確か、『日野先 空』『北阪 黎』よ。」
- Re: 少年・少女団 ( No.6 )
- 日時： 2017/08/17 09:21
- 名前： 花見月 （ID: 59nFPquI）
第六話 光希の能力
？？？「少し、いいですか？」
振り向くと綺麗な青い目に珍しい黒い修道服を着た
女性と袖の無い青のパーカーを着た青年が立っていた。
怜央「敵か？」
桜「少し落ち着いて、怜央君。
貴方たちについて色々教えてくれるとありがたいのですが。」
？？？「あ！ごめんなさい。私は太刀風 朱璃（たちかぜ じゅり）と
申します。」
？？？「舞風 争覇（まいかぜ そうは）だ。俺たちは
時和 雫の作った存在、まぁ朱璃は人形だけどな。」
争覇の出した雫という名前には聞き覚えがあった。
『お母さんのお名前をうかがってもいいですか？』
『はい、時和 雫と申します。』
桜「まさか光希ちゃんのお母さんは・・・！」
竜真「・・・ということはまさか光希の能力は・・・。」
怜央「人形使いっていうやつか？」
大智「十中八九そうだろうな。悪用されてもおかしくないぞ。」
争覇「だがたぶん彼女はもう１つ強力な力を持ってると思うぞ。
この世の人間とは思えないほどの、な。」
もう１つの能力についてが気になって仕方ないが今は
光希を助けることが先決だ。
全員で館の外へ出る。
怜央「なぁ、地図はあるのかよ？」
朱璃「その辺は大丈夫ですよ。地図はありますから、行きましょう。」
- Re: 少年・少女団 ( No.7 )
- 日時： 2017/08/17 10:21
- 名前： 花見月 （ID: 59nFPquI）
第七話 綺羅星村
大智『光希、聞こえるか？』
光希『う、うん。』
大智『今さっき光希の母さんが作った奴らと会ったんだ。
お前の能力についても聞いた。今どこにいるか分かるか？』
光希『えっと、森の中ってことしか分からないけど、綺羅星村って書いて あるところにいるけど・・・。』
大智『そうかありがとう。』
ぷつりと通信が切れた。
怪しい行動をとれば警戒されて逃げ出すチャンスを逃してしまうかも
知れない。
気を付けて行動しなければならない。
李月「やっぱりここまで長いな。早く隠れ家に行くか。」
春唖「あんまり目立つ行動しないでよ？過去に何度もいざこざがあった んだから李月。」
李月は溜息をつきつつも進んでいく。
だがもう村人たちには見られているのだ。
？？？「黎、彼女が時和 光希って子かい？」
黒いジャケットをきた青年が見ながら言う。
隣にいた紺色のジャケットを着た黎が頷く。
？？？「ちゃんと見えたよな？」
黎「当たり前ですよ、明登（あきと）さん。忘れたんですか？
俺の能力を・・・。」
２人はある人物のもとへ向かった。
- Re: 少年・少女団 ( No.8 )
- 日時： 2017/08/17 11:45
- 名前： 花見月 （ID: 59nFPquI）
第八話 綺羅星村、逃走
朱璃「・・・この辺りに道があるはずなのだけど・・・。」
争覇「確かここに近道があったはずだよな。」
麗奈「間違いありません。この先に看板があります。」
麗奈が指差す。
怜央「なら俺が道を開くぜ。まぁ手荒になっちまうが・・・。」
怜央は２本の大木を掴み外側に曲げた。
朱璃「すごいですね・・・。」
桜「えぇ、彼は借力を持っています。これぐらいなら容易いこと
でしょうね。」
怜央の後についていく。
桜「ありがとう怜央君。」
怜央「おう、こんぐらいちょろいぜ！」
？？？「あの十字団の方ですか？」
黒いジャケットを着た男女が寄ってきた。
桜「はい、もしかして貴方たちは・・・。」
男「はい、青年隊の者です。桜庭さんがお待ちです。」
男に連れられ一同で部屋に入る。
黒いジャケットを着て、片目に眼帯をした男性がいた。
？？？「桜さん！」
桜「凪さん、話はいろいろ聞きました。光希ちゃんは・・・！」
凪「えぇ、今青年隊のみんなに探してもらってます。
あとはどうやら空くんもついていったようなんです。」
麗奈「あの水を差すようなことを言ってしまうんですが、
空って子、どんな子なんですか？」
桜「貴方たちよりも２つ年上の子よ。面倒見がよくて、色々
手伝ってもらっているの。」
竜真「まぁ空がいるなら大丈夫だと思うがな。」
- Re: 少年・少女団 ( No.9 )
- 日時： 2017/08/17 12:05
- 名前： 花見月 （ID: 59nFPquI）
第九話 能力、村と団
光希は保護された。
しばらくは外に出られないらしいが、同じ団にいる少年と共に
いた。
黒い髪に黒いジャケット、首から羽飾りのついたネックレスをかけた
少年、空がいた。
空「・・・大丈夫？寒くない？」
光希「はい、大丈夫です・・・。あの、空さんはどうしてこの村に
いるんですか？」
空にはパイロキネシスという力を持っているらしい。
もう１人の黎という人は五感を操る能力を持つらしい。
空「・・・昔から能力者を集める２つのまとまりがあった。
１つが十字団、もう１つは能力者の素質のある子どもを集め
能力者にする宗教団体、『神秘の円』だ。たぶんお前を
狙ってる２人もそのメンバーだと思う。
神秘の円はこの村から子どもを何人もさらったんだ。
で、そのいざこざを沈めたのが俺たち十字団だ。
十字団から数人、この村において監視をしたってことだ。」
光希「じゃあ何であの人たちは私を狙うんだろう？
私自身も人形使いともう１つ能力があることは
知ってるんだけど・・・。」
空「おそらく人形使いの能力を狙ってるんだろうな。
結構前に、あそこの教祖が死んだ。
人形使いは人形を操れるだけでなく、死体や人形を依代に
生き返らせることもできるんだ。」