ダーク・ファンタジー小説

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短編
日時: 2017/10/22 20:09
名前: 濡濡 (ID: OLpT7hrD)

──短編をふいに書きたくなるものだ、そんな時に書きに来る。
単なる短編、ありふれた短編、その集合体となりうるスレ。




Re: 短編 ( No.3 )
日時: 2017/10/24 23:23
名前: 濡濡 (ID: Ft4.l7ID)

「おにんぎょうあそび」



 わたし、つきのかなで。おにいさん、おねえさん、きょうはかなでとあそぼ?
 それでね、きょうはおにんぎょうさんであそびたいの。そう、それだよ、それ。
きれいなおにんぎょうさんだよね、かみがながくてさらさら。とってもかわいくてびじんだよ。
はだがしろくてほんとうにおにんぎょうさん。
きているふくもかわいくてすき、くろとしろばっかだけどしろにあかいのがあるのがかわいいの。
 かなで、このおにんぎょうさんとはじめてあそんだのがきのうなの。
いままでのおにんぎょうさん、すぐにこわれちゃうから、たくさんあそべないの。
あそんでごはんをたべてねるの、そしておきてあそぶ。それをくりかえしてるだけなのに。
ちゃんとだいじにつかっているのにすぐにきたなくなってこわれちゃう。へんなにおいもするの。
それできょうきてくれたおにいさん、おねえさんたちがおにんぎょうをくれるの、ありがとう。
でもそのおにんぎょうさん、そのおにいさんやおねえさんにすごくにているの、ぐうぜんなのかな。
 じゃあ、おにいさん、おねえさん。いっしょにあそぼう?



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 ふふ、またあたらしいおにんぎょうさんたちがもらえちゃった、かなで、すごくうれしい。
でもこのおにんぎょうさん、さっきのおにいさんたちにすごくにてるな、どうしてだろう。



 

Re: 短編 ( No.4 )
日時: 2017/10/28 17:59
名前: 濡濡 (ID: MgJEupO.)

「別れ方」



 先日、付き合ってた彼女と別れた。別れたのは誰も来ないような山奥。
これで彼女を見るのも話すのも最後、この温もりはきっと忘れないだろう。
どんどん冷たくなる彼女だけどとっとと別れるしかなかった。
 そういえば今までどれ程の女性と別れただろうか。まだみんな、残っているだろうか。
まぁ、なくなっていても僕の記憶のなかに居続けるだろう。
みんなの温もり、忘れないよ。



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やはり難しい。書けない。

Re: 短編 ( No.5 )
日時: 2017/11/05 14:46
名前: 濡濡 (ID: w4lZuq26)

 僕はyourtube(ユアチューブ)という動画サイトでゲーム実況をよく観ている。
そして好きなのが「意味がわかると怖い話」を実況しているものだ。
もちろん、他のフリゲ、ホラゲも好きだが。ちなみに僕はホラー系、グロい系が大好物だ。
 ゲフンゲフン、話を戻そう。その「意味がわかると怖い話」というのは例えばこうである。


 「たんぱく質」

 僕達はとても貧乏だ。毎日、ぐーとお腹を空かせている。僕達にはお母さんもお父さんもいない。
僕達を引き取ってくれる親戚もいない。
僕の横にいるのは五歳年下の可愛い妹だけ。本当に両親とか身内とかは酷いものだ。
毎日、ろくに食べるものがないから野草とか虫とかも食べないと生きられない。
でも妹は虫を食べられないから貴重なたんぱく質とかも摂ることが出来てなく、辛うじて生きている。
僕達は山のほうに住んでいてボロいけど家はちゃんとあるし家具に調理道具もあるから良いけど。
あ、誰かが僕達の家を見ている、そして近付いてきたよ。

 今日の晩御飯はとっても豪華! 久し振りにお肉を食べられたよ。妹も喜んで食べてるよ!


 こんな感じの話である。要するにこれはこの兄弟はその誰かを殺して食べたって話なのだが。
ただ、それが僕にとっては何にも怖くないしつまらないし日常化してるし。
それがいつもしていることだから何にも怖くないんだけどさ。
 あ、今日の飯、食う? 足を揚げたんだけど食ってくか?

Re: 短編 ( No.6 )
日時: 2017/11/13 02:28
名前: 濡濡 (ID: 9AGFDH0G)

「ちゃんと言ったからね? 」視点……二十代、馬鹿、年下好き
舞台……アラビアみたいなところ


 「ねぇねぇ、俺の店で酒とか呑まない? お兄さん」



 十五、六程の少しボーイッシュな女の子に話し掛けられた。
青い髪をしたショートの女の子。背はそこまで大きくなく、155くらいか?
服装も年相応の女の子って感じ。ボーイッシュだが普通に可愛い。
つか、一人称が俺……僕っ娘ならぬ俺っ娘か? 可愛すぎだろ。だから、ついつい



 「はいはい、一杯だけな」



 その彼女に手を繋がれ連れられたのは路地裏の小さな店。看板も掛かっていない。
外観は普通の家、洋風。少しアンティークにも思える程よく古びた感じ。
だが、そのドアを開けるとカランコロン、と頭上の鐘が鳴り客、つまり俺が入ったことを示していた。
店の中は何人かの店員がいた。が、客は見当たらなかった。
中は外と異なり、大人な雰囲気を醸し出している。
シックで落ち着いていて。何処か古びているのもまた、素敵だ。



 「はい、ここに座って。お兄さん」



 彼女は俺を個室に連れ入り、そしてドアを閉めて何処かへ行ってしまった。
とりあえず水でも出すのであろうか。バタバタ、ときっと彼女が走る音がする。
 個室は店の内観のようにアンティークで落ち着いたデザインをしている。
ただ、低いテーブルの上の赤いボタンだけが違和感を出していてやたら目につく。
そもそもこの個室全体が暗くて明度の低い色ばかりのインテリアばかりだから、
明度の高い赤を使ったボタンは目立つし気になる。
 個室を眺めて待っていたら、再びバタバタ、と彼女が走る音がした。
そして、ガチャとドアが開いて



 「とりま、水でもどーぞ。メニューもあるから何かいいのあったら教えて」



 そう言って個室の中に入ってきた。そしてわざわざ俺の横にちょこんと座ってメニューを渡す。
メニューを開くとその子も覗いてきてオススメやメニューの詳しいことを話してくれた。
ただ、度々肩が当たったり髪が触れたり顔が近かったりするもんだから少し恥ずかしくなった。
 そして今更かのように、少し声を低くして話し始めた。



 「テーブルにある赤いボタン、それだけは絶対に押しちゃ駄目だから。本当に駄目。分かった? 」



 そう、釘を刺された。から、うんと頷いた。それから注文をした。
案外それらが来るのは早くてまた彼女が持ってきた。にっこりと笑いながら



 「お待たせしました、シルニとケヌリエ。シルニは度数が高いから注意してよ」



 そうしてまた、俺の隣に座って俺が食べたり飲んだりしているのを見ている。
料理は本当に美味かったし酒も良い。だがシルニは言われた通り、度数が強くて酔ってきた。
しかし、どうしてこの店には客がいないんだ。そんなことを考えていたようだが。
 いつの間にか俺は寝てしまっていた。ふわぁーと欠伸をして個室を見渡すと隣で壁に寄り掛かりながら彼女はこてんと寝ていた。寝顔も可愛い。
 そしてつい気になって彼女が寝ている内に押すな、と言われていたあのボタンを押した。
その瞬間、俺の座っていた部分だけがパカッと開いて俺は暗闇の中に吸い込まれていった。



 うわぁーと言う男の叫び声に彼は目覚めた。そしてすぐ、その開いた部分を見やる。そして覗く。



 「ちゃんと言ったからね? 俺の忠告を聞かないで勝手に落ちたじゃん。
はぁ。普通に良い人そうだったから乗り越えられるかって思ったんだけどな」



 そして続けて彼は言う。



 「まだ見つからない。俺の親友の結婚相手は見つからない。本当に面倒、みんな奴隷だもの」



 落ちたものは皆、彼、そして彼の親友、その他の奴隷になってしまうとか。
何故だかはわからぬ、奴隷から話を聞くことはないのだから。



 「はぁ、また男を捕まえないと。というか、俺が男ってことにも気付けないんだね」



 彼はそう言って個室から出ていった。




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 彼の忠告よりボタンへの興味が勝ってしまった。男はだから落ちたのだ。
ちゃんとおかしな部分はあった筈、儂がしっかり書かなかったのだろうか。すまん。
彼は親友のために結婚相手を探しているがその親友が男とも限らん。
だとすると、その男をずっと愛してくれる男を探す運命に彼はあるのか。
……何を書いているのかわからんから撤収。

Re: 短編 ( No.7 )
日時: 2017/11/21 00:52
名前: 濡濡 (ID: 9yNBfouf)

──きのこ狩り



 もう季節外れだって? まぁ、君の想像したきのこ狩りは秋がシーズンだからね。
ただ、食べるきのことは僕は一度も言ってないだろ?
わかってくれたなら良いんだ。これは本当の話らしいからしっかり聞くんだぞ。



 きのこって日光があまり当たらなくてじめっとしたところにいるだろ。
人間でもそういう奴らがいるだろ。そう、陰キャとか地味な奴とか。
それで上がり症ならまだ良いさ。話せるなら。でも勝手に距離をとったりしてる糞どもがいる。
俺もそうだがそういう連中が嫌だった。病んでる奴とか。あいつらは毒きのこと呼ばれてるってさ。
 で、きのこ狩りってのはそいつらのことを無理矢理拉致して捕まえていろいろすることだってさ。
 することは処刑したり強制労働、性奴隷とか。人間とはもう見なされない。
元より人間らしさが欠けてる連中だし勇気もないから何も言える訳がないんだ。
そして処刑されない奴らは死ぬまでずーっとそんな風。まぁ、一部の地域じゃ皆殺しだけどな。



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突発的に浮かんだものは綺麗にはならない、丁寧に手入れをしなければだ……



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