ダーク・ファンタジー小説

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真を望むは遥かな谺(仮名)
日時: 2017/12/19 16:22
名前: 叶亜 (ID: AxfLwmKD)

初のネット小説を書かせていただきます。
はじめまして、叶亜とあと申します。今回物書きをしてみたのは好奇心から始めたものなので、場合によってはすぐに打ち切られてしまうかもしれないですが、よろしくお願いします。
要は自己満足です。小説を上げてみたいなと唐突に思いつき、試した次第です。
タイトルも仮で、初めてなのはありますが、少しでも興味があれば読んでいただければと思います。

この度書かせて頂く小説は、サスペンスだとかシリアスとかがメインの創作小説?というジャンルのものです。本当に少しだけネタが入るかな……私のセンスは酷いので入るかは不明です…。
そして考えてるだけでもかなりのキャラクターがふわふわ状態(設定変わってしまうかも)…状態ででてきます。私自身最初に書き込む設定資料や手元にある資料などで頑張って作っていくので、多少の違いは見逃して頂けると助かります…。流石にヤバいやつには、突っ込んで頂けると嬉しいです……。

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) 人物紹介その2 ( No.3 )
日時: 2017/12/20 00:54
名前: 叶亜 (ID: Iohw8dVU)

ジズ……現特務部課所属。中央国出身。能力を持たず、素手で戦う13歳。性格は明るくてとても仲間思い。武道はひと通りしており、基本どんな相手にでも立ち向かう。赤っぽい髪をベリーショートにしていて、ボーイッシュな少女。年上ばかりの部課であくせく動き回っている。 モデルの石…アメジスト 石言葉…『誠実』

トパーズ……現特務部課所属。回復の能力を持ち、副部課長であるトラの妹。戦闘の際は後衛に下がって傷の治癒を担当する。トラ想いのいいこ。幼く見られることが多いが、17歳である。髪色はトラに似た金髪で、後ろに流している。 モデルの石…トパーズ 石言葉…『友情、希望』

ラピス……現特務部課所属予定。防力(守る力)をもち、戦闘時には後衛組を壁を使って護る。中性的な見た目や、髪の長さから女の子に間違えられることも多い。15歳。本人はそれが不服なようで反抗するが、それが逆に実年齢より幼く見えると言われている。常にひと回りくらい大きいパジャマをきて袖を余らせている。なぜか豪運の持ち主。壁を張る時には集中するので何も喋らなくなる。 モデルの石…ラピスラズリ 石言葉…『幸運』

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) 人物紹介その3 ( No.4 )
日時: 2017/12/23 02:24
名前: 叶亜 (ID: Iohw8dVU)

部課外の人編

しろがね……準主人公(予定)。カフェ「ブロンド」を営む男。カフェとうたいつつ、探偵としても活動していて、依頼を受けたりもしている。落ち着いた話し方が印象的な33歳。幼馴染の奇行や騒動に巻き込まれがちな、ちょっとだけ不運体質。シロさんと呼ばれるとうざがる。冷静に徹する分、怒ると怖い(らしい)。赤い髪に白銀色の瞳と、かなり珍しい風貌をしている。なぜか薬剤師としての免許ももっている。が、耐薬を作る際に面倒くさがって自分の身体を使って実験するため、周りからかなり危ない人に見られがち。本人はスピード第一。空白の二ヶ月を知るもの(?)

流音ると……銀の幼馴染。軍の実験をする特殊な部隊についている副幹部だが、しょっちゅう抜け出すため幹部である魔子まこからよく怒られている。活発でいて短絡的。しかし、副幹部である実力は確かで、PC上での実証などでは前線に立って活躍出来る。笑顔がさらに少なくなった銀を心配して色々やるが全て空回りという少し可哀想な人。勘が鋭く、些細な物音も気にする。見た目は黒髪に青眼。空白の二ヶ月を知るもの(?)


部課外の人間には基本モデルの宝石はありません。

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名)その一 ( No.5 )
日時: 2017/12/28 07:43
名前: 叶亜 (ID: Iohw8dVU)

初めに、改めて『空白の二ヶ月』について説明しておこう。
空白の二ヶ月は、史書や伝記などに一切載っていない6月24日からの二ヶ月のことをさす。人によって話が違うため、真実がわからなくなっている状況だ。
この小説は、今記した『空白の二ヶ月』の10年後の世界を基盤にしているが、この事件もかなり鍵を握るので、今後も読み続けて頂けるのであれば是非とも記憶の片隅にでも置いておいて頂きたい。

序章……始まりの日

ー中央国警察 特務部課ー6/24
トラがいつも通り、界境の見張りをしていると、入口のドアが開いた音が聞こえた。何事かと思い、目を向けると見なれた顔があった。
トラ「…おや、しろがねさんではないですか。どうかなさいましたか?」
その声に、作業をしていた琥珀と珊瑚も顔を上げる。
琥珀「お!シロさん!また探し人?」珊瑚「あら、部課に来ることなかなかないのに…。」
琥珀の言葉に対し、銀は少々ため息をつきながら首をすくめる。
銀「琥珀、だからそう呼ぶなとあれほど…。だが、琥珀が言う通り、人探しだ。ここら辺で流音るとを見かけなかったか?魔子まこさんからまたいなくなったと連絡が来てな…。」
トラ「今月になって3回目ですよ…?全くあの人…。」
と、そこまで言うと、トラが思い出したように手をぽんとたたく。
トラ「…そういえば、今日は…。」銀「……あぁ、そうだった。“あの二ヶ月”の始まりの日か。…もう、10年経つんだな。」
少し物憂げに銀が俯く。かと思えば1人でブツブツ呟き……
銀「…心当たりができた。そっちに向かってみようと思う。悪いな、邪魔をした。」
トラ「いえ、お構いなく。人探し、応援してますよ。」
トラがそこまで言うと、銀はふっと軽く笑い、くるりと身体を翻して去っていった。
珊瑚「……嵐のようだったね。」琥珀「ほんとな。みつかるといーけど…。」

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) ( No.6 )
日時: 2017/12/26 04:07
名前: 叶亜 (ID: Iohw8dVU)

ー特殊実験場 跡地ー同日の数時間後…
銀「流音。」
銀が小さく呟くと、彼の前に座っていた青年がぱっと顔を上げる。
流音「……よー。」
それだけいうと彼は、ニカッと笑顔を作って見せた。よく見てみると、右手には花束が握られている。かなり長い時間持っていたようで、花は少しだけしおれていた。
銀「魔子さん、探してたぞ。全くお前は何時もいつも……。」流音「…わりー。」銀「……。」
そこまで話すと銀は流音の横まで歩いていき、隣にストンと腰掛けた。
銀「元気がないな。珍しい。何かあったのか?」流音「ん?……あぁ…。いや…。」
そう聞いても彼から帰ってくる返事は何とも煮え切らないものだった。
流音「なんで、ここが分かった…?」銀「なぜ、か。」
風が身体を掠める。
銀「……日付、かな。」流音「…そ。…、……」銀「……?」
どうやら銀は風の音で流音の言葉が聞き取れなかったらしく、それを首を傾げて表現する。その動作を見ると流音は二カーッと笑って、
流音「いや、なんでもねーわ。」
と言った。

Re: 真を望むは遥かな谺(仮名) ( No.7 )
日時: 2017/12/28 07:42
名前: 叶亜 (ID: Iohw8dVU)

流音「……なぁ、シロ。」
銀「……なんだ。」
流音は名前を呼ぶと1人黙り込む。
銀「黙ってたら何も…。」流音「お前はさ。」
そこまで言うと深く息を吸って、鋭い眼差しを向けた。
流音「俺があの研究にたずさわって、“アイツ”を巻き込んだの、後悔してる?」
お互い見合っていたが、しばらくすると観念したかのように銀が宙をあおぐ。
銀「冬哉とうやにもいったが、後悔なんぞ全くしていない。…皮肉なものだがな。妻を失って、子供二人を育てる苦労がありながら…それでも、だ。」流音「……そーかよ…。ほれ。」
そう話すといきなり下の方を指差し、悪戯っぽく笑う。
流音「俺たちと同じ事実を知っていて、それでいてアイツに花なんか供えてる馬鹿はまだいるもんだな。青いスミレを置くなんざ、あいつらしい。」



ただ何も無い大地の上には、青いスミレの花束が、風を受けて揺れていた。


序章……fin


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