ダーク・ファンタジー小説

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キオク探し
日時: 2020/10/19 16:49
名前: みあ (ID: CPoyQL3x)

初めまして!みあです!
この物語は、ケモ耳のキャラが出てきます!(というか、全員ケモ耳)頑張って、完結させれるように、頑張ります!
日本語が可笑しくても、気にしないでください!

登場人物
主人公
ガグロント(ガグロ) 歳:15歳
クロヒョウの耳と尻尾が生えている。赤目で、つり目の少年。(右目の黒目部分が、白)白のパーカーに、黒のジャンパー、長ズボン。

エリアス(エリス)歳:15歳
リスの耳と尻尾が生えている。(赤毛)
赤毛の髪で、赤目のつり目(左目は布で隠している)

オルクス(オルク)歳:15歳
青毛で、ウサギの耳と尻尾が生えている。
切れ長の目(右目はエリス同様、布で隠している)
後から、増えるかも!

ざっくりあらすじ
とある“事故”から復活したガグロだったが、何かを忘れている気がし、友人のエリスとカルトと、一緒に記憶を探ったり、“事故”について等を、知る物語です。

Re: キオク探し 少女の“おまじない” ( No.6 )
日時: 2020/10/29 20:07
名前: みあ (ID: 25Q6m9Nx)

予期せず一週間空いた。俺は、商店街を散歩したりしていた。三日目、月明かりが照らす夜の裏路地を散歩していた。
(たまには、散歩するのもいいな……。)
───“ねぇねぇ”───
と、背後から幼い女の子の様な声が聞こえ、振り返る。
「久しぶり!かな?」
キャハハと笑う少女に俺は茫然とした。何せ、この少女に『久しぶり!』と言われたのだ。黒いフードを被って、二つの栗毛の三つ編みに、黒いベールの少女に出合ったことは、ないはずだ。
「ボクと久々に一緒に、あそぼうよ!」
戸惑う俺を無視するかのように、彼女は言った。
「大丈夫!他にもあそぶ、おともだちを、ボクの“おまじない”でつれてきてあげたから!」
「は……?」
そういい、クイッと何かを掻くように手を動かして、上から糸で吊るされた物が後ろに落ちた音がした。恐る恐る振り返ると、
「……エリス………カルト………?」
そう、本来ならここに居るはずのない二人が、今ここで胴体が縛られ、吊るされてる二人が居るのだ。
「どう?ボクの”おまじない“は、すごいでしょ。でも、このままじゃ、あそべないね……。降ろすね!」
二人を降ろして、すぐに俺は二人に近付いた。
「エリス!カルト!大丈夫か!?」
「う……う~ん……。ガグロント殿?」
(どうやら無事そうで安心した。)
「ねぇねぇーあそぼうよ。」
飽きた様に彼女は言った。
「だるまさんがころんだで、あそぼ!」
「ボクが、おにさんね!」
無邪気に彼女は言った。

Re: キオク探し だるまさんがころんだ ( No.7 )
日時: 2020/11/10 18:00
名前: みあ (ID: 25Q6m9Nx)

「だーるまさーんがこーろーんーだー。」

幼子おさなごのような声が暗く狭い路地に響く。とりあえず、この“遊び”に付き合わないといけないと勘が働く。
始まって少し経っても少女との距離は縮められない。少しでも先に進む為にどうしたらいいのかと思ってた矢先に、俺は転んで地面に顔が付いた。

(しまった!……)
「ころーんだ!」

タイミング悪く彼女が振り返った。更に、エリスが、少しよろけてしまった。彼女はエリスを見て、

「エリス動いたぁ!」

といってエリスは少女の所に見えない糸で、引っ張られる様に行ってしまった。

「う~ん…時間すごくかかりそうだから、時間せいげんするよ!夜明けまでに、ボクにさわってね!」

そういって、だるまさんがころんだを、彼女は続行した。
そうして暫く経ってカルトも、彼女の所にエリス同様見えない糸で引っ張られる様に行ってしまった。あと少しの距離が、なかなか縮められない。

(夜明けまであと少し……。)

少女が言ったことを思い出した。もう時間が無いことを、察し一気に勝負に出た。

───◇◆◇────

少女が振り返る直前に背中に触れた。彼女はかるく微笑んでエリスとカルトを帰した。
そして、

「キミたちの勝ち!ボクと遊んでくれたおれい!」

そういって俺の目の前にやって来て、右目の近くに手をやって、そう言った。その瞬間、目の前の少女の名前を、思い出した。

「……キール?」

彼女は微笑んだまま変わらない。そして、もうひとつ、微かに目の前の少女キールとは違う声が俺を呼んだ声がした。

「また会えるのを、楽しみにしてるね!」

そして、彼女は消えた。エリスが口を開いた。

「私が、彼女と言ったのを覚えてますか?」
「あぁ、恨まないでってやつか。」
「はい。今さっきので、彼女……キールリズ殿以外のことは思い出せましたか?」
「いや……全くだな。」
「そうですか……。」

エリスは、目を伏せて悲しそうにそっぽを向いた。

Re: キオク探し ( No.8 )
日時: 2020/11/29 17:31
名前: みあ (ID: 25Q6m9Nx)

「お二方ふたがたわたくしは先に寝ます。」

エリスが、そういって先に自室に行った。先程のキールとの遊びに疲れたのだろう。正直、彼女の“おまじない”が、どのようなものかはよく覚えてないが、確か人形が好きだった。そして……─

「……戻った記憶は一部だけか?」
「うぉ!お前全然しゃべんねーから居るのかわからなかったぜww。」
「フン」

久々にカルトが口を開いた。あいつは無口だが、回りをよく見るし、あと弟が居るからか心配性の部分もある。

「しっっっかし、俺的には、何でお前らが片目隠しているのかを、知りたいんだがな。」
「まず、僕の質問に答えてからにしてくれないか?」
「あ~はいはい。戻ったのは一部だけ、さっきのキールに関しての記憶だけだな。」
「……そうか。」
「質問に俺は答えた、お前の番だぜ。」
「そうだな。貴様に隠す必要もないか。」

そういって、片目を隠していた布を取った。

「……っ!お前どうしたんだ!?その目!?」

カルトの右目は、ぽっかりと穴が空いているかのように、目がなかった。

「あの“事故”のことについて僕からも少し話そう。」

静かに目を瞑ってカルトは、“事故”について話し出した。

「僕たちは、元々僕とエリスと貴様、……そしてキールを含んだ8人だったんだ。あの頃は楽しかったな……。だが、その中の一人が、いきなり暴れたんだ。貴様はその仲間に、殺されそうになった……いや、“殺されたんだ”。……貴様以外な。」
「はぁ?」

突然の訳のわからないことを言われて、ふぬけた声が出た。

「まぁ、聞け。“彼女”にとっては貴様は、大切だったのだろう。“彼女”は貴様を切って直ぐ正気に戻り貴様に応急措置を施した。だから、貴様は生き残った。」
「ちょっと待ってくれ!じゃあ、何で殺されたお前らは“今”“ここ”に居るんだ!?」
「“彼女”の元兄の魔法で生き返ったんだ。彼は、血液や、オカルトチックな物を操れるから僕たちは生き返れたんだ。」
「それとお前らの片目が無くなったのとは関係あるのか?」
「そうだな………」

Re: キオク探し ( No.9 )
日時: 2020/12/24 21:04
名前: みあ (ID: 25Q6m9Nx)

「あ、ワリィ。こっちから話、振っといて難だが、今話していいのか?」

正直思ったことを言った。

「あぁ、正直、僕はせっかちでな、早く話を進めたい方なんだ。」
「順番ってのがあるだろ……。」
「僕には関係ない。」
「あのなぁ……。」
「貴様も知りたかっただろ。」
「まあな。」

俺は、サバサバしたカルトの態度に半ば呆れていた。

「あと僕は、貴様と“賭け”みたいなものをしてみたいんだ。」
「賭けか?何だそれ。」
「簡単なものだよ。僕は彼女……エリスをあまり信用しない。」
「はぁ!?何でだよ!?」
「まぁ、落ち着け。“あまり”だ。完全に信用しない訳ではない。」
「だとしてもよ、何で信じねぇんだ?」
「貴様も思っただろ?彼女は言動がおかしい。」
「……、ッ。」

俺は何も言えなかった。本当の事を言われたからだ。確かにエリスは言動がおかしい。彼女の言う“彼女”の事を思い出して欲しいなら、自分から言ったほうが早いが、今現在カルトが話している。そして、カルトは静かな声色で、だが笑ってこう言った。

「──今度は、何に執着してるんだろな?僕たちを呪った家族以外の者に、な。」

Re: キオク探し ( No.10 )
日時: 2021/01/05 08:36
名前: みあ (ID: 25Q6m9Nx)

……あの日から暫く経ち、彼ら王族の資料館を使わせて貰えることになった。俺は、あの“事件”のこと以外にエリス、カルト達王族について調べた。
先日のカルトの発言……「“僕たちを呪った家族”」というのが気になったのだ。
……調べて分かったことが、彼ら王族は代々双子を生み、その子供両方の体の一部に呪いをかけ体を丈夫にしたり優秀な頭脳を作り上げたりするらしい。

「……王族も大変なんだな。」

そして、あの“事故”についての資料はなかった。

──◆◇◆───
 (カルトの過去)
僕らの生まれは、他人から見たら、かなりめでたいものだった。
僕らは、王の継承者として生まれたのだ。だが、継承者に選ばれたのは、弟だった。俺は生まれて暫くしてから扱いが変わった。弟は両親からとても手厚く、愛情を込められて育てられた。それに対して、俺は召し使いという名の奴隷として扱われた。最早、双子の兄弟のことも知らされていないのだ。……この世界では、これが当たり前なんだ。
あの頃の僕は一生この地獄で生き続けるものだと思っていたが、三年前のあの日から僕の人生は変わった。


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