ダーク・ファンタジー小説
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- キオク探し
- 日時: 2020/10/19 16:49
- 名前: みあ (ID: CPoyQL3x)
初めまして!みあです!
この物語は、ケモ耳のキャラが出てきます!(というか、全員ケモ耳)頑張って、完結させれるように、頑張ります!
日本語が可笑しくても、気にしないでください!
登場人物
主人公
ガグロント(ガグロ) 歳:15歳
クロヒョウの耳と尻尾が生えている。赤目で、つり目の少年。(右目の黒目部分が、白)白のパーカーに、黒のジャンパー、長ズボン。
エリアス(エリス)歳:15歳
リスの耳と尻尾が生えている。(赤毛)
赤毛の髪で、赤目のつり目(左目は布で隠している)
オルクス(オルク)歳:15歳
青毛で、ウサギの耳と尻尾が生えている。
切れ長の目(右目はエリス同様、布で隠している)
後から、増えるかも!
ざっくりあらすじ
とある“事故”から復活したガグロだったが、何かを忘れている気がし、友人のエリスとカルトと、一緒に記憶を探ったり、“事故”について等を、知る物語です。
- Re: キオク探し(エピローグ) ( No.1 )
- 日時: 2020/10/18 18:50
- 名前: みあ (ID: CPoyQL3x)
───俺から、離れないでくれっ、、──
俺は、とある“事故”にあって、一年眠っていたらしい。そして、怪我も完治して、退院するのに、一年かかった。だが、俺は何かを忘れている気がする。記憶喪失では無い。幼少期の記憶や、友達の名前を覚えている。だが、“事故”についての記憶が無い。その記憶を取り戻そう、と手を差し伸べてくれた友人と旅を始めた。
- Re: キオク探し ( No.2 )
- 日時: 2020/10/18 19:44
- 名前: みあ (ID: CPoyQL3x)
「……ガグロ殿は、タフですね。」
「お前も大概だと思うけどなっ、、」
そう昔とは違って、事故に巻き込まれ片目を隠してしまっている、エリスが、話しかけてきた。
「まぁ、軽口を叩けるくらいに、回復したみたいだし、君はG並みの生命力を、持っているんだなw。」
「俺、ディスられてるのか?」
カルトも、エリスと同様に、事故に巻き込まれて、片目を隠してしまっている。
「そういや、お前らは事故について何か知ってるか?」
「……それは、ガグロント殿が、思い出した方が、一石二鳥だと思います。」
「はぁ?聞いた方が、俺は思い出せると思うんだが?」
「……“彼女”を、責めないであげてください……。」
「?」
「彼女は、……っ。」
それ以降、エリスは話さなかった。
──“彼女”って誰だ?──
それだけは、ハッキリと思った。
そして、悲しそうな顔をした、エリスに既視感を覚えた。
- Re: キオク探し ガグロの見た夢 ( No.3 )
- 日時: 2020/10/19 17:34
- 名前: みあ (ID: CPoyQL3x)
幼い頃に見た夢を、思い出した。俺の幼少期は、その夢以外はクソみたいな人生だったと言っても過言ではない。俺の産まれた家は、経済的に豊かな方であったが両親が酷い家庭であったり、学校での生活も充実しているとは言えなかった。その頃の俺は、疲れ果て、一回自殺を仕掛けたこともある。そんな頃によく見る夢も、ただただ真っ暗な空間に独りぼっちで、椅子に座っているそんな夢だ。……いつも通りの夢を見ていたのだが、この日見た夢だけ違っていた。
その日は真っ暗な空間に俺と対面するように、もうひとつの椅子に同い年くらいの小柄な女の子が座っていた。彼女は全身黒で身体を覆い隠していて、顔も見えなかった。その頃、動揺している俺に彼女が口を開いた。
「……どうして、ボロボロになってもがんばってるの?」
……頑張る理由?当時は、ただただ頑張れば幸せになれると思っていた。
「……よくがんばったね。にげても、いいんだよ。」
その言葉を聞いた瞬間目から久々に涙が零れた気がした。今までの頑張りを初めて認めてもえたからだ。彼女は微笑んで
「いつか、ぜったい、わたしと、会うから、その日まで、もうすこしがんばって。」
そう言って、彼女は消えていった。
その日から俺は、過酷な生活を耐えて、今の友人と巡りあった。
──あの時の少女が、もしいるのなら“また”会ってみたいものだ──
- Re: キオク探し 資料探し ( No.4 )
- 日時: 2020/10/26 17:51
- 名前: みあ (ID: CPoyQL3x)
「そういや、事故について、どうやって知るんだ?」
「……そうですね。とりあえず、図書館にいってみるのはどうでしょう?」
エリスの話によれば、図書館に新聞などの記事が保管されているらしく、もしかしたら、その事故についての記事があるかもしれないそう。そして、
「……………」
「………全然無いですね。」「あぁ、そうだな……。」
今までの図書館に、新聞などの記事はあったものの、例の事故について書いてあるものがなかったのだ。
「姉上に、資料館使わせてもらえないか、聞いてみますわ……。」
「僕も、オルクスに資料館使わせてもらえないか聞いてみる。」
エリスとカルトは姉弟が、王族なのだ。
エリスとカルトは姉、弟とは双子なのだが扱いが、だいぶ違った。二人は、酷い扱いに耐えれず逃げてきたような感じだ。ただ幸運だったのが、二人の姉弟が、二人に協力してくれているからだ。だから、ある意味、王族の力を借りれる。
「……俺はお前らが頼もしく思うぜ……。」
───そういえば、こいつらに会ったきっかけはなんだっけか?───
- Re: キオク探し ( No.5 )
- 日時: 2020/10/28 19:14
- 名前: みあ (ID: 25Q6m9Nx)
エリスたちによれば、資料館を使わせてもらえる許可を貰うのに、しばらく時間がかかる。
(何せ内緒で使わせてもらうからな……。)
「で、どれだけ掛かりそうなんだ?エリス」
「……そうですね……。最低でも、一週間掛かると思われます。」
「だいぶ空くなぁ……。」
「まぁ王族の皆の目を盗んで、使わせて貰うんだ。時間が掛かって当然だろう。」
「……地味にめんどくせぇよな。王族って。」
静かに正論をカルトに言われ、正直思ったことを言った。
「空いてる時間はどうするかが問題なんだよなぁ。」
俺は話を切り替えるように言った。
「ガグロント殿は、すこし休まれたら、どうです?」
「ふぇ?」
欠伸混じりに俺は言った。
「ここ最近休まずに、本を読んでいる状態です。そのせいか、疲労が見られます。たまには、身体を動かしたり、町を散歩したりしたらどうでしょう?」
(……言われるまで気付かなかったが、確かに疲れたな。)
「……そうだな。久々に商店街でも歩くかぁ!」
(これ以上こいつに世話焼かれたくないからな。)
彼女は安心した顔で、ホッとため息をついた。
「お前らはどうすんだ?」
「私(わたくし)は買い物でもしようかと。」
「僕は、エリスと一緒に行くか。」
「私は聞いていませんわよ!?」
二人のオチの無い夫婦の様な会話に、思わず笑みが零れてしまうものだ。
「んじゃ、俺はそろそろ寝る。」
もう、深夜の11時近くを指す時計を見て、俺は言った。
「あ、」
扉の前で、止まって振り返り、
「エリス、心配してくれて、ありがとな!」
「じゃあな」といって寝室に向かった。
───「彼女に任されてますからね……。」────
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