ダーク・ファンタジー小説

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相馬走を見る権利
日時: 2021/01/06 10:38
名前: 烏 (ID: OYJCn7rx)

私、憐石れんせきあやは無機質人間だった。
生きる気力を失い、人間として生きる喜びを忘れた。
絢は辛うじて“勉強”という手段によって精神を保っている。


絢が“生きる意味”を探し、新たな“手段”を見つけ
生きていく?物語。




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年が明けましたね!明けましてありがとうございます。
年末が忙しすぎて、雑談掲示板での返信が全くできていません!
申し訳ない…





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Re: 相馬走を見る権利 ( No.1 )
日時: 2021/01/06 10:52
名前: 烏 (ID: OYJCn7rx)

絢は毎日、朝5時から夜11時まで勉強をする。
絢の母、殊音ことねが『ご飯よー』と叫んだらダイニングルームへ向かって
食事タイム。平日は電車に乗って学校へ行く。


絢は日本一の進学校、零蘭學院れいらんがくいんのトップクラスの成績優秀者だ。絢は勉強が好きなわけではない。やることがないから 勉強をしているだけだ。絢は、勉強をしているおかげで自分が辛うじて人間の精神を繋ぎ止めていることに気づいていない。



絢に友達はいない。学校では“ぼっち”キャラだ。絢は友達を作ろうと思ったことはない。友達の作り方が分からないし、作っても面倒なだけだ。絢のようなコミ障には誰も近づいていかないだろう。



絢は学校で虐められたこともあった。しかし、絢はいくら虐められても何も言わない。絢の中には、無機質な瞳があるだけだ。虐めっ子も面白くないのか絢をいじめるのをやめた。でも、中には絢に目をつけいつか攻撃しようとしている生徒もいた。



虐めっ子はとうとう“作戦”を絢に対して実行した。
第一弾。絢の靴箱に“死ぬことをお薦めします。生きる意味がないものは世界の足手纏いだと思いませんか?”と書かれた紙を入れた。この紙が、無気力人間絢を180°変えていくとは思いもせずに。

Re: 相馬走を見る権利 ( No.2 )
日時: 2021/01/06 11:11
名前: 烏 (ID: OYJCn7rx)

絢は靴箱を開けた。中には“死ぬことをお薦めします。生きる意味がないものは世界の足手纏いだと思いませんか?”と書かれた紙が置かれていた。確かにその通りだと絢は思った。絢のような無機質人間は世界に要らない。絢は死ぬことにした。



絢は、早速放課後に屋上へ行った。息を吸い込んでから屋上から落ちた。相馬走は…見えなかった。








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栄藤えとう奶樹ないきはテレビをつけた。とうとう作戦を実行したぜ。明日は仲間たちと“第二弾”を実行するつもりだ。絢の顔色が見たい。奶樹が歪んだ笑みを浮かべた時だった。




「続いてのニュースです。日本一の進学校、零蘭學院に通う憐石絢さん(16)が自殺未遂を起こしました。現在意識不明の重体です。絢さんは…



奶樹の顔は真っ青になっていた。奶樹は仲間の1人の伊那芭いなばに電話をした。

「ニュース見たか…」

しばらくすると返事が返ってきた。

「見たぜ…」


「俺たち、訴えられたりしねーよな?」



伊那芭の問いに奶樹は答えられなかった。


「こういう時はリーダーの御奈みなに責任をなすりつけるのが1番だ。」

「嗚呼。そうだな。」



そう、2人が震えながら話していると、リーダーの御奈からメールが入った。




このメールは“作戦”に関わるメンバー全員に送ったわ。
絢の性格を覚えている?絢は今重体だから、
このまま命を落としてくれるかもしれないわ。
それに、彼女は私たちがやったことをわかっていても言わないはず。
だから、メンバーである貴方達は何も漏らさないで。
もし、メンバーの誰かが漏らしたら、漏らしたメンバーの弱みを暴露してあげるからね。
OK?




次々と『了解』のメールが入る。



奶樹と伊那芭も『了解っすー』と言うスタンプを送っておいた。

Re: 相馬走を見る権利 ( No.3 )
日時: 2021/01/06 11:32
名前: 烏 (ID: OYJCn7rx)

絢は病室で目を覚ました。最初に思ったのは、『死ねなかったみたい』と言うことだった。体の方はどうなっているのかな。絢は体を見る。手も、足もある。絢にはもったいなさすぎる機能なのに…



「絢さんが起きましたよー!」看護師の煩い声が聞こえてくる。ドタドタと足音が聞こえてきた。

「絢…よかったわ…」そう言っているのは母こと、殊音。
「なんで自殺未遂なんか起こしたんだ!」そう怒鳴るのは父こと、汪呀おうが
兄の笥韋けいは空を見ている。両親は、絢に対してまだ“愛”を持っているみたいだが、笥韋はもう持っていない。私のことなどどうでもいいのだろう。両親もそうなってほしい。



看護師によると、私は片目を失明したそうだ。それだけ…と落胆する絢を疎い看護師は『まだ片目ありますよ。』と励ましてきた。絢はリハビリを終え、家に帰った。家では勉強をしていた。絢はふと思った。絢はまだ自殺できていない。今度こそ自殺をしよう。と。



絢は自殺の手段を考え始めた。絢は1ヶ月、ネットを使って手段を考えた。辿り着いた結論は、『ワカラナイ』と言うことだった。自殺の“プロ”はいないのか。
絢はそんな都合の良いことを考えていた。



絢は、“相馬走を見たい方へ”と言うサイトを見つけた。絢は、このサイトに館員登録した。絢の物語は、ここから始まる。


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