ダーク・ファンタジー小説

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帝国幻想
日時: 2021/12/10 20:18
名前: 朧月 (ID: fpEl6qfM)

初めまして、朧月と申します。
グダグダとクソ長い小説を投稿させていただきます、よろしくお願いいたします。

これは、一応二次創作ではありませんが、あちらこちらの小説を参考にさせていただいてるので、似たようなシーンや、被り等があるかもしれません。ご了承ください。



追記:雑談掲示板にこの小説の感想スレ立てました。良かったら是非。

Re: 帝国幻想 ( No.1 )
日時: 2021/11/03 09:22
名前: 朧月 (ID: fpEl6qfM)

プロローグ
――――――――――――――――――
 荒廃した土地、砂漠を吹き荒れる嵐、そして砂埃の中たたずむ都市。

「おい、立て!魔物に食われるぞ!」
「は、はい!」

 そんな中、懸命に魔物と戦う一人の少年がいた。
 彼の名は、ソロ・ヴェルガノーツ。
 またの名を、




 ―――――『帝国幻想』と、言った。

Re: 帝国幻想 ( No.2 )
日時: 2021/11/03 10:26
名前: 朧月 (ID: fpEl6qfM)

第1話 ~序章~
―――――――――――――――――
 バシュッ

 片目だけの視界の中で、青白い光の弾がはしっていくのを見た。
 超高濃度の熱がこもったそれは、砂漠の中で動く【ナニカ】の物体に直撃し、風穴かざあなを作る。黒くうごめく【ナニカ】は、この世のものではなき声を上げて息絶えた。
 役目を終えたライフルを背負い、風の吹き荒れる砂の上を歩いていく。

「グ、グギャ、グガガガ……」

 確実に人ではない【ナニカ】が、かすかに動いている。死んだと思ったのだが、殺し切れていなかったようだ。
 無言でベレッタを取り出し、なまりかたまりを奴の脳天に打ち込む。
 またしても奴は奇怪きっかいな声を上げ、今度こそ確実に、ただの物体となった。
 軍服のベルトからなたを引き抜き、死体を切り刻んでいく。ドロッとした赤い液体が流れた。「こういうところは、人間と同じなんだな。」と、思考する。
 切断した死体は、部位ごとに袋詰めにし、軍へ持ち帰る。道行く人にその中身を悟られないように、袋は黒い色をしていた。

「お嬢ちゃん、大荷物だね。手伝おうか?」
「いえ、大丈夫です。」

 別に、「お嬢ちゃん」ではないんだがな。
 私に声をかけてきた、大工らしき中年男性に、そんな感想を抱く。
 これを、ただの民間人に運ばせてはいけない。それに良心など関係なく、単なる〝決まり〟だ。私の意思など、関係がない。

毎度まいどありがとねェ、〝ソロ・ヴェルガノーツ〟さん。」

 荷物を指定された店に届け、代金と少量の薬をいただく。どうやら、軍の方から報酬が降ろされていたらしい。
 いつも無愛想ぶあいそうな店主が、私の持ってきた【ナニカ】が入った袋を見て、ニヤニヤと薄気味悪うすきみわるい笑顔を浮かべた。この手の、いわゆる〝闇商売やみしょうばい〟をする人たちの笑みは、いつ見ても不気味ぶきみ雰囲気ふんいきまとっている。
 受け取ったすべてのものを小さな袋に仕舞しまい、店を出る。

 バサバサッ

 大きな羽音がして、上空から一羽の烏が飛んでくる。そいつは静かに私の肩にまり、悠々と羽をつくろった。
 その右足にくくりつけられた紙を、丁寧にほどく。広げてすぐに、私はそれをライターの炎で燃やした。
 ライターに残った灰を落とし、ポケットにしまう。
 そしてまた、私は1人、煙と機械に覆われた都市の中を、歩き出した。
 今思えば、この時に足を踏み出す方向を、間違えていればよかったのかもしれない。
 これは一体、歓喜か驚きか。はたまた、愛かかなしみか。
 しくも、私は、この後〝運命〟の出会いを果たすこととなる。
―――――――――――――――――
 はいどうも、駄作者朧月です。小説書くのってしんどいね。誤字脱字等あれば、お知らせください


 では、次回予告。
次回「ソロ、【運命】の出会いを果たす。」

Re: 帝国幻想 ( No.3 )
日時: 2021/11/05 21:31
名前: 朧月 (ID: fpEl6qfM)

第2章 129話~保護~ sid.ソロ

キエエエエエエエエエエ!!!
アナログで書いてた方の本編がついに129!
というわけでそっちを打ち替えていくぜ!心折れるー。
―――――――――――――――
「27、28、29、30、31……32。これで全員か?」
『我が見たのはそれだけだ。』
「私も、知っているのはそれだけよ。」

 あれから、私は外に出て、博美たちの呼びに行った国軍派遣隊こくぐんはけんたいを待ちながらクロムとともに残党の処理をしていた。
 保護できた人数は、バリアを張っていた少女――エアリー・ヴィエントも含め、32人だった。ちなみに捕獲した人数は57。こちらも、クロムとエアリーの証言から取り逃した者はいないと考えていいだろう。
 ものの15分ほどで山のように積みあがった57人は、完全に伸びていて、一向に起きる気配がない。
 暇だな、と思っていたところに丁度、博美たちが数十人の兵士をつれて戻ってきた。

「この度は、我がマジェスティナ王国の事件に協力していただき、誠にありがとうございます!!」
「「「ありがとうございます!!!」」」
「いいえ、問題ありません。」

 よく、訓練されている。
 私は、胸部に太陽と月をモチーフにした文様が掘られている黄金の鎧の兵士たちに、そんな感想を抱く。彼らは実に規律正しい動きで、盛大なる感謝の言葉を述べた。
 私もついそれに釣られて、軍の本部に居た頃と同じ敬礼をしてしまう。
 どこか、懐かしい気持ちになった。
 そんな中、クロムがテレパシーで秘かに私に質問を投げかけて来た。

『彼らとは……話してもいいのか?もう、精霊人エルフの少女とは会話してしまったが。』

 一応、今はまだ伏せておこう。まァ、何かあっても王妃が全てを揉み消すだろう。それと、エアリーと言葉を交わしたのは致し方ないことだ。優先的に子供を守らねばならなかったし、きっと、エルフである彼女はお前の正体に気が付いていただろうからな。彼らは、人一倍魔力に敏感だ。とりあえず、彼女がクロムの正体を周囲に言っていないことを考慮すると、一応信頼されてはいるようだぞ。
 そんな答えを脳内でクロムに返し、私は再び目の前の状況に集中する。

「しかし、保護した人々の手当てはどうすべきか……」
「この町の医者に頼むか。」
「それなら私が、いいところを知ってる。」

 今まで黙っていた西宮が、声を上げた。
 彼女はこの町で有名な町医者の話を、事細かに話す。兵士たちはそれを聞いて、どうやら意向を固めたようだった。
 そんな時。

「あれ、ソロさん、血が出てますよ。」

 四条が、私に言った。手袋を外した左手で、彼に差された左頬を触れば、ズキッという痛みと共に指先へべっとりとした液体が付着する。
 それは赤黒く固まりかけていた血で、私は必然的に手当てのため、西宮の言う診療所に行くこととなった。
―――――――――――――――
地・の・文。

次回「ソロと、保護された人々と、【診療】所。」


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