ダーク・ファンタジー小説

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マリオネット
日時: 2022/11/23 17:05
名前: @いなりちゃん (ID: 8kWkLzD1)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13290

これは孤児院で暮らす少女の物語。

街の闇。

少女の秘密。

全てが、解き明かされていくーー

****
作者はこれが初作品です。読みづらいところは
大変申し訳ございませんが、
最後まで、よろしくお願いします。

****
【目次】/table of contents

第1話『目覚め』 >>01
第2話『朝食』  >>02
第3話『質問』  >>03
第4話『お願い』 >>04
第5話『外へ』  >>05
第6話『涙』   >>06
第7話『誘拐』  >>07
第8話『SOS』.   >>08

Re: マリオネット ( No.4 )
日時: 2022/11/19 10:26
名前: @いなりちゃん (ID: 8kWkLzD1)

第4話『お願い』

マーマードさんが私に、質問?なんだろう…。

「質問なんだけど…次の誕生日、何が欲しい?」

「!!」

た、誕生日!!

「あれ?忘れてたの?やだあ。しっかりしてよね、もうすぐで13歳になるんだから。」

そうだ。
私、今月誕生日だった…。

大事な事を忘れていた。

この孤児院では、誕生日に1つお願いを叶えてくれる。
去年は…「孤児院の近くの町の写真が欲しい」って頼んだっけ。

「それで?今年のお願いは何かしら?」

「…うーんと、、」

どうしようかな…。
お願いって言っても特に…。


「外に出たいんじゃないの??」

「!!」
びっくりして振り向くと、さっきまで快眠していたリンが、
ベットから降りてきた。

「リリコ、外に出たがってたじゃん。」

「えっでも…。」

そりゃ、外に出たいっていうのはずっと思ってた事だけど…。
いくら誕生日でも、さすがに“外に出る”のは…無理じゃない??

「ねえ、マーマードさん。リリコ、ずっと外出たがってたし…いいよね!?」

「リ、リン…。さすがにそれは…。」

私がずっと思ってた願い。

“外に出てみたい!!!”
自然や街の中に出てみたい。
そして、自分が生まれた故郷にも、いつか—。

「…いいわよ。」

「「!?」」

うそっ!いいの?
「マーマードさん。ほ、本当にいいんですか!?」

「OK!可愛いリリコのお願いなら叶えてあげるわ!!」

「やったね!!リリコ。」

「…ありがとうございます。」

こんなに嬉しい気持ちになったのは、初めて。
ついに、願いが叶うんだ—!!

【つづく】

Re: マリオネット ( No.5 )
日時: 2022/11/19 10:44
名前: @いなりちゃん (ID: 8kWkLzD1)

第5話『外へ』

「さあ、いくわよー!!!」

私はリリコ。今日で13歳!!
今日は誕生日。

そしてついに、願いが叶う———

「いってらっしゃああい!!!」
リンが2階の窓から身を乗り出して手を振っている。

「いってきまーす」手を振り返すと、ブウウーーンと音がした。

「送迎の車が来たわよ。」
茶色の車が目の前で止まり、マーマードさんがドアを開けてくれた。

「さあ、いってらっしゃい。十分に楽しんでくるのよ。」

「マーマードさんは一緒に行かないんですか?」

「ええ。私は…ここのみんなのお世話があるからね。さあ、乗って。すんごいところに連れて行ってくれるわ〜。」

すんごいところ!?どこだろう…。

「楽しんで来てね。じゃあ、いってらっしゃい、リリコ、気をつけてね。」

バタンと音が鳴り、ドアが閉められる。

「行ってきまーーーす!!!」

マーマードさんに手を振ると、車は“すんごいところ”を目指して走り出した——

この時、リリコはまだ知らなかった。
今から向かう場所が自分にどんな影響をもたらすのか……

【つづく】

Re: マリオネット ( No.6 )
日時: 2022/11/23 16:45
名前: @いなりちゃん (ID: 8kWkLzD1)

第6話『涙』

車はスルスルと森の中の小道を走りだす。
孤児院が小さく、小さくなっていく。

森の中は静かで川や木でいっぱい。

“すんごいところ”ってどんな場所なんだろう。
とっても大きい街とか…??

うずうずしながら窓の外を見ていると、
薄暗い小道でブウウンと静かに車が止まった。

あれ?こんなところで止まっちゃったけど…
どうしたのかな。

「あ…あの、車止まっちゃいましたけど…?」

私が尋ねると、運転手さんは不思議な顔をして言った。

「うん?院長に言われた場所はここだよ。さあ、降りて。」

「え…」

運転手さんにうながされ、慌てて車から降りると、
目の前には、草木に囲まれた赤黒い屋根の大きな家がポツンと立っていた。

“すんごいところ”ってここ——?

周りを見渡しても豪邸以外には草と木だけ。
ええと…。マーマードさん、場所まちがえちゃったのかなぁ。
一回孤児院に戻って…。

焦って振り向くと、さっきまで乗っていた茶色い車は、
ブウウン…と小さく音を立ててUターンし、そのまま行ってしまった。

「ちょ、ちょっと待って!!」

急いで追いかけようとしたら、小石につまずいて転んでしまった。

「ぅぅ…」

地面について擦りむいた手や足が痛い。
なんで?…車はなんで、私を置いて行っちゃったんだろう…。

マーマードさんは最初から、ここに私を置いていくつもりで…??
そ、そんなこと、な…いよね…。

ポロリと涙が流れる。
私、これからどうすれば——

【つづく】

Re: マリオネット ( No.7 )
日時: 2022/11/23 16:42
名前: @いなりちゃん (ID: 8kWkLzD1)

第7話『誘拐」

「そんなところで何してるの。」

背後から透き通った綺麗な声がして、慌てて起き上がると
そこには、自分より少し背が高い少女が立っていた。

「勝手に外に出たらいけないの、忘れたの?」

少女は困った顔をして私の顔を覗く。
この人、誰だろう。

「あ、あなたは…」

「? どうしちゃったの、イバラ。…記憶喪失?」

イバラ?
私を誰かと勘違いしているのかな。

「あの、私…」

「ちょっと疲れちゃったのかしら。…さあ、早く中へ入りなさい。風邪引くわよ。」

肩を掴まれる。

「いや、あの、ちょっと…」
イバラじゃなくてリリコなんですけど!!

問答無用で少女は私を赤黒い屋根の大きな家まで連れていく。

(ここ、この人の家なの!?)

少女は、私を大きな家の中に連れ込み、ドアを閉じた。

「今日は軽くお掃除するだけでいいから、ね。」
少女はそう言った後、奥の広間へ行ってしまった。


「は…?」

【つづく】

Re: マリオネット ( No.8 )
日時: 2022/11/23 16:58
名前: @いなりちゃん (ID: 8kWkLzD1)

第8話『SOS』

謎の少女に“イバラ”さんと勘違いされてしまった私は、今——

とても大きな家の中にいます!!!

床にはフカフカのカーペット、天井にはシャンデリア。

「家具も素敵!!」

わあああ〜

…じゃなくて!!
ついつい見惚れてしまったけれど、それどころじゃない!!

こんなところにいたらダメだ!!
やっぱり、どうやってでも、孤児院に戻らないと!!
まず、ここから出ないと!

振り返って、ドアを開けようと、ドアノブを握る。

「…。」

あれ?
…開かない!!
引いてもおしてもドアが開かない!!

「あっ…!」
よく見ると、内側にも鍵穴が…!?

鍵の持ち主以外、出ることも出来ないんだ!!

「ああ…」

完全に閉じ込められた…。
ここから出られない!!どうしよう…。

誰か、助けて——

【つづく】


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