ダーク・ファンタジー小説

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世界が終わるまでは
日時: 2024/02/29 12:50
名前: フライア (ID: 6SeEpuIV)

もし、今日世界が終わるとしたら貴方は何がしたい?
夢を語るだけなら誰にも迷惑にならない。言うだけタダさ。
世界の支配者?大統領になりたい?もしかして神様になりたいとかもいいと思う。
夢なんて自由なんだから、好きに言うのが正解だ。
ただ、あえて私が望むのなら

「明日、が欲しい」

Re: 世界が終わるまでは ( No.1 )
日時: 2024/02/29 15:59
名前: フライア (ID: 3T3.DwMQ)

今は2056年5月12日
いつもと同じように朝を迎え、同じ様に家族と会話する。
他愛もない話しをして、笑顔で家族と別れる
今日もきっといい日になるんだろうなあと思いながら学校に向かってその足を進める。

私は柊 奏(ひいらぎ かなで)
日本が新しく作った大型海上人工島 アイランドと呼ばれる島に住んでいる高校生。

日本がなぜこの島を作ったのかは色々と言われているのだが、恐らく人口を振り分ける為に作ったのでは無いかと言われている。

そんな事を考えながら歩いていると、不意に後ろから背中を軽く押された。

「おはよー!今日も元気?」

この無駄に明るい子は私の親友の

「今元気無くなったよ 木村 椿(きむら つばき)さん」

「やーん怒らないでよー軽く押しただけじゃん」

そう彼女はニコニコしながら言う。
この明るい性格のせいで自分も強く言えずにいつも許してしまうのだ。

「そういえば、奏は今日のニュースみた?」

「ううん、急いで出て来たから見てないや。なんかあったの?」

そう聞き返すと少し考えるような素振りをした後に満面な笑みで

「んーじゃあ大丈夫!」

と彼女は言った。
その時、私はしっかり彼女の言葉を聞いていたら何か変わったのだろうか

Re: 世界が終わるまでは ( No.2 )
日時: 2024/03/01 15:40
名前: フライア (ID: 8.dPcW9k)

ザザッ、、

特徴的なノイズ音がラジオから流れる。
つまみをちょっとずつ動かして調整し、あるニュースで手を止めた。

「本日未明、日本医療技術発展を目指していた日本第2人工島医療大学にて、事故が発生しました。近辺は封鎖されているもようです」

医療大学で事故

それは明らかに楽しい話題ではない。
始まってしまったのか…。

ラジオを手に取りゆっくりと立ち上がり、屋上から街を眺めた。

「これが最後の光景か…」

男子生徒はそう呟いた後、屋上を後にした…


学校に着き、椿と話している時
目の前に珍しい人が歩いていた。

彼は去年から本国から転校して来た口数の少ない男子だ。
だが、彼は暗い感じの割にスポーツや勉強が得意と弱点がないと言う完璧ぶりである。
物静かな感じもあり、普通の人とは少し変わった感じのする彼に私は少しだけ惹かれていた。

「隼人くん!」

私は声を大きくし、彼を呼ぶ。
彼は一度こちらを見た後すぐに向き直し歩いて行ってしまった。

「奏〜ちょっと趣味悪いんじゃない?」

「べ、別にそんなんじゃ無いから!!違うからね!」

私がそう弁解すると
ハイハイ、と言いながら教室に向かって行ってしまうのだった。

だが、私は思うのだ。

彼は何を焦っていたのだろう と。


Re: 世界が終わるまでは ( No.3 )
日時: 2024/03/05 12:23
名前: フライア (ID: mlAZVoWe)

これはマズイな。
奴等が来たらここにいる生徒や教員は全員…
そんなことになったら俺は生き残れるだろうか?
まあ、そんな事はまだわからない。
とりあえず、最悪の状況になる前にやる事はやらなければな…。

「隼人君!何してるの?」

声のする方向を見ると、そこには柊奏が立っていた。
彼女は何故かは知らないがいつも俺に構ってくる女子生徒だ。
無口な俺に話しかけて来るとは、大分暇なんだな。

「もうすぐチャイムなるよ?」

そう言われて自分のスマホをみる。
ホーム画面には時間が映っていてはは時間は確かにもうすぐホームルームが始まる時間だ
だが、そんな悠長にしている時間はない。

「心配するな。後で行く」

そう告げ、彼女から離れた

Re: 世界が終わるまでは ( No.4 )
日時: 2024/03/05 12:42
名前: フライア (ID: 9uo1fVuE)

彼が何をしたいのか、それは私にはさっぱりと分からない事なのだが。
唯一わかる事は

彼が珍しい慌てていると言う事だ。

私はこっそりと彼の後をついて行く。
もうホームルームは始まっているのは知っている
初めてのサボリだ。

負い目を感じつつ彼の後を追う

校舎を出た後にすぐに曲がったので急いで後を追うと

「お前何してんだ?」

彼が曲がり角で立っていた。
少し怒っているかもしれない

「は、隼人君が心配になって…何をしようとしてるのか気になって…それで」

「お前には関係ない。大人しく教室にいろ」

彼はそう言った後歩き出した。
だけど、胸騒ぎがする
何かが起こる、そんな普通ではない感覚を覚える。

「ま、待って!何をしようとしてるのだけ教えて!」

何故かは分からないが私は彼を引き留めた。
聞かなくてはならない。
彼を止めないと彼が居なくなる。

そんな気がした。

「…野球部の部室に行くだけだ」

野球部?
何故そんなとこに?

「ちょっとだけバットを借りるだけさ」

「だ、ダメだよ!先生に怒られるよ!?」

隼人は慣れた手付きで野球部の部室に掛かっている鍵を最も簡単に外し
まるで自分の部屋の様にずかずかと入って行く。

中はとても汗臭い…
泥と汗の臭いが猛烈な臭いを放つ

「お前さ、もし今日で世界が終わるとしたら何がしたい?」

隼人君が急にそんな話題を振ってきた。

「え、そうだなぁ〜。好きな人に告白する!…と、とか?」

私はバカか?
顔が物凄く熱い、多分顔が真っ赤になってるはずだ。

だが、それを聞いた隼人君はバットを持ちながら。

「なら今日中にそれを済ませな」

と言った。
冗談かと思ったが顔は真面目
本気だったのだ。

Re: 世界が終わるまでは ( No.5 )
日時: 2024/03/08 12:43
名前: フライア (ID: JJb5fFUo)

次に彼が向かった先は調理実習室
何故かは知らないが鍵を既に持っていて鍵を開けた。
当然悪びれる訳でもなく中に入って行く

「お前、いつまでついて来るんだ?」

彼がそう言いながら顔だけこちらに向けて話しかけて来た。
いつまで…いつまでだろう?

「分からない…けど、気になって」

そう言うと彼はふーんと言いながら冷蔵庫を開けた。
中には野菜が入っており、恐らく授業で使う物だろう。
流石にそれを見た私は止めようとするが

彼は無視をしてバックにポイポイ入れて行く。
この人は怖い物なんて無いのだろう
と思っていた時

ボーンと言う大きな音が遠くの方で鳴り響いた。
何が爆破…そんな感じだ

「ちっ!おい!こっちについて来い!」

そう言った後彼は急いで走り出した。
学校はさっきの爆弾音で騒めき初め、授業処ではなかった。
生徒達がなんだなんだ?と出て来ていたり、
先生達も状況を確認しようと慌てていた。

その中、彼と私は階段を駆け上がり屋上に出た

そこで見た光景は

「何…これ…」

色々な建物から煙が上がっている街の姿だった


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