ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

人間とヴァンパイア
日時: 2024/08/04 17:15
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

投稿頻度は目標2、3日に1回を目標としています。

楽しかったね!なずなねえちゃん!

そうだね、楽しかったね。

私のことを姉という彼は、弟ではない。
ここは孤児院だ。

次はどれにしようかな……

駄目だよかける
もう時間になっちゃう。

え、もう?
今日は早いんだね、

そうだよ。だから早く寝ようね。

やだ。

え?

いつもねえちゃんだけであいつの世話してるじゃん!
それにねえちゃんが殴られるのもうみたくない!

あいつとは、私孤児の世話をする孤児院の先生のことだ。
でも私たちの先生は私たちの世話をしない。
それどころか私たちが先生の世話をしなければ殴ってきたりもする。
本当に酷いやつだ。
前までは優しい先生だったのに。
なんで変わってしまったんだろうか。

駄目だよ。
私はいちばんお姉さんだからね。
かけるはまだ5歳でしょう?

でも!

ほら、早くしないと帰ってきちゃうよ。
おやすみ。

……おやすみ。

あいつが、帰ってくる。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.6 )
日時: 2024/08/11 20:00
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

いいですよ。契約、結びましょう。

いやぁ〜良かったよ結んでくれて。
結んでなかったら血だけ貰って捨ててたかも。

そう言って彼は少し笑う。
選択を間違えなくて本当に良かった。
でも私はこんなことしたくないし、なんならここから出てやりたい。
だから少しは我儘を言わねば。

でも、1つ条件を付け足してもいいですか?

っ、なにかな?

いつかヴァンパイアが人間の血を吸わなくても生きていけるようになったら、私はこの城から出ることが出来る、です。

そんなこと出来るのかな?

そのぐらいここから出たいってことですよ。

なるほどね。そんなに嫌かぁ、悲しいなぁ。

で、条件は呑んでくれますか?

もちろんだよ。僕は優しいからね!

ありがとうございます。

じゃあなずなちゃん、
ようこそラビリンス城へ!
僕らは君を歓迎する!

Re: 人間とヴァンパイア ( No.7 )
日時: 2024/08/16 11:00
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

この城についてとルールについてざっくり説明したいんだけど、
ちょっと予定あるから君が血をあげるヴァンパイアだけ紹介してあとは任せようかな!

れんくーーーーん!!!

そう皇が呼ぶと青い目で黒髪のヴァンパイアが出てきた。魔法を使って。
ヴァンパイアは魔法を使うと聞いたことがある。

皇様。部下の扱いが雑です。
直してください。

蓮と呼ばれたその人は呆れて言う。
だがそんな事も皇は無視だった。

じゃあ蓮くん。
この子プロジェクトの子だからあとやっといて!
その紙に色々書いてあるからー!

そう言って皇は物理的に消えた。
煙になったのだ。
色々びっくりしていると蓮と呼ばれた人が話し始めた。

すみません驚かせてしまって、少々お待ちくださいね。

彼はお店のような対応をした後、机に置いてある紙に目を通した。

大変お待たせ致しました。
それでは、自己紹介からしましょうか。

俺は橘蓮たちばなれんです。
もちろんヴァンパイアで、皇様の秘書をやっています。
歳は、今年で20になります。
よろしくお願いしますね。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.8 )
日時: 2024/08/16 11:22
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

よろしくお願いしますね。

……よろしくお願いします。

そんな警戒しなくて結構ですよ。
でも思ったより落ち着いていますね。
もっと混乱してると思ってました。

そんな混乱してたら、ここから出るのが遅くなってしまうので。

ここから出る?
そんなこと聞いてませんけど、
……あ、契約内容が変更されてる。
なるほど。大体はよく分かりました。

それでは、ここについて色々説明でもしましょうかね。
この城は、ラビリンス城と言います。
そしてご存知の通り、城主は皇様です。
なずなさんも皇様のことだけはちゃんと様を付けるようにしてください。
あと敬語も絶対です。

それからここでの規則ですが―

絶対、ここから出てみせる。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.9 )
日時: 2024/09/07 23:54
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

絶対、ここから出てみせる。
そんなことを思っていたら説明が終わったみたいだ。

それでは、城の中を案内します。
なずなさんが今いるこの部屋は医療室です。
次に大広間を案内します。
俺について来てください。

どうやらこの城は大広間を中心に蜘蛛の巣状に広がっているらしい。
そして新しく分かったことがある。
この城には私の想像より沢山のヴァンパイアがいうことだ。

ねえねえ、あの子人間じゃない……?
え、本当に?
絶対そうだよ!きばないし、
マジじゃん、プロジェクト始まってたんだ。

プロジェクト、?なんの事だろう。
なんか私めちゃくちゃ目立ってるし……

てかぁ、なんか気に食わなくね?w
え!だよね!
絶対相応しくないw
じゃあさじゃあさ……コソコソ

うわあ、怖。
ヴァンパイアも人間もあんま考えていることは変わらないもんだな。
あのヴァンパイアたちなんかしてくるのかな、
橘に聞けばわかるか?

あの……橘、様?

なんでしょうか。
あと俺には様なんて付けなくていいですよ。

プロジェクトってなんですか?

あぁ、プロジェクトですか。
……気にしないでください。
いつか説明しますよ。

皇に口止めされているのだろうか。
だとしたら橘はとても皇に忠実だ。
少しは話してくれてもいいのに。
そんなことを考えていたら橘が訳の分からないことを言った。

少しここで待っていてください。

Re: 人間とヴァンパイア ( No.10 )
日時: 2024/09/08 00:03
名前: ちゃ (ID: RvHmVj6d)

少し、ここで待っていてください。

そう言って橘は私のことを噂しているヴァンパイアの方へ向かった。
何やら話をしているが、あまり聞こえない。

……が……せん……!?
きょ……ば……

そんな!
いやです!!
本当にっ!それだけは、どうか……

いきなり大声になった。
泣きそうな顔でなにかをすがっているようだ。

いやです……外なんて、
本当にやめてください……

ついに泣いてしまった。
そんなことよりも外という言葉が気になった。

すみません、変なことを言っている者がいましたので。

橘が帰ってきた。
私は次の言葉に驚愕した。

あいつらは外へ追放します。


Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。