ダーク・ファンタジー小説

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死ぬ前にすべきこと。 変わり身編 
日時: 2012/12/30 17:55
名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
参照: http://uploda.cc/img/img50752c8c66fe7.jpg

こんにちは、朱雀です。




クリックしていだたいた方、ありがとうございます。

ちょくちょく書こうかなと思っております。
が、投下が遅くなるかもしれませんので、そこはご了承ください。

↑は、ハル君という少年の絵です。
 男の子は比較的、キライです。書きにくいので(´д`ι)





 

   

   プロローグ



   きみは、裏切った。

   それは僕にたいする、冒涜だ。

   
   許せない、許せない、許せない、許せない。
   


   きみの目に入れる僕以外のものが、許せない。
   きみが口にする僕の名前以外、許せない。
   きみが感じる僕以外の感情が、許せない。



   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない、
   許せない、許せない、許せない、許せない。


   許せない・・・・・・なら、殺してしまおう。
   僕以外の奴で目に、口に、鼻に、手に、足に、心に、頭に、
   感情に、髪に、声に、爪に、けがれてしまわぬように。

 
   ・・・・・・・殺シテシマオウ、キミヲ。



 目次

 変わり身編
  >>01 >>02 >>07 >>08 >>15 >>16 >>17
  >>28 >>29 >>30 >>49 >>54 >>84 >>85
  >>89 >>90 
 ゆびきった。(企画短編小説) >>19      
      
 ちょっとした補足説明 >>75
 (朱雀の文章力の問題ですが、良ければ読んでいただき、この小説のお話を知っていただければ幸いです)


      ※一部グロテスクな表現があります。

 
 




 
 お知らせ

 オリキャラなど受付ております。考えたキャラをお知らせください。
 
 名前【】
 読み【】
 性別【】
 容姿【】
 性格【】
 サンプルボイス「」「」「」
 
 ※なお、『死ぬ前にすべきこと』を読んだ方は理解できると思いますが、
  平民と貴族の名前を募集しております。
  使いやすいキャラなどは貴族として起用させていただきます。

 ※年齢は主人公と同じとさせていただきます。
  (高校生ぐらいが設定です)


 
 お客様

 ・甘味屋様
 ・もちネコ!様
 ・アンズ様
 ・BEAR様 
 ・アリス様
 ・柚子様
 ・はるまき様
 ・梓守 白様
 ・北斗七星様
 ・ティア様
 ・かの様 
 ・参謀様
 ・しろ様
 ・秋桜様

 オリキャラ提供者様

 ・アリス様 >>21  
     神凪 凌
     神凪 綾

 
 記録

 スレ立て

 参照100突破 
 参照200突破 
 参照300突破
 参照400突破
 参照500突破
 参照600突破
 参照700突破
 参照800突破
 " ゜☆,。・:*:・゜★o(´▽`*)/♪Thanks♪\(*´▽`)o゜★,。・:*:・☆゜"
       


 企画物
 ゆびきった。 >>19
 主人公 キャラデザ >>48
 >>54 ワンシーンの図

 
 

Re: 死ぬ前にすべきこと。 ( No.1 )
日時: 2012/09/16 17:33
名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
参照: 一日目


校内は静かだった。
私は俯きながら、ただただ教室を目指す。


「また来てる、あいつ」

「うっそぉー、マジここまで来るとキモいんですけど」

「うわ、ゴキブリがこっち向いたぁー!!」


くすくす笑う声に私は、ふらりと眩暈が来た。
あ、あ。

また、まただ・・・気にするな、私しかここにはいない、いない、いない。


いつものようにかける暗示はもう、効き目がなくなってしまった。


アイツらの声は私の体に直接、刺してくるんだ。
とがった先端を私に見せつけながら、狂気に染まった声で何度も何度も。私を刺してくる、殺そうとしてくる。

もう、逃げることも隠れることもできない。
私は素肌をさらしたまま、その声、その視線で抉られ続ける。

生きたまま、私は死んでいた。



・・・ああ、それは昨日までの話か。



生きたまま、嬲り殺され続ける私はもうどこかへ行ってしまったんだ。


肩に下げた手提げが2キロほどあるにも関わらず、軽い。そう思うと自然と周りが冷静に見えてくる。そう、アイツらの薄い面をはがせば出てくるのは、誰かがいなければなにも出来ないただのゴミ屑にも等しいじゃないか。


恐れることなんて、何にもなかった。

くすくす馬鹿の一つ覚えのように笑い続けるそいつらを見て、何だか可哀想に思えてきてしまった。哀れなやつら。可哀想に。私を無視したり、殴ったり、隠したり、破ったり、あざ笑わなかったら、こんなことにはならなかったろうに。

これは、罪だ。罪はきちんと償わなきゃって親に教えてもらってでしょう?そう、償わなきゃ。私が払った代価と同じ価値のものを。

Re: 死ぬ前にすべきこと。 ( No.2 )
日時: 2012/09/16 17:33
名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
参照: 一日目

教室のドアを開ける。
一気に視線が集まっていた。その視線は好奇や同情。

「あっれぇ〜〜??もう死んだのかと思ってたよぉー美紀ちゃん」

「あははは、あんたそれ言い過ぎっ!不登校になったのかって聞かないとっきゃははははははは、あはははははははは」





・・・澤田と藤木か。



私はそいつらを冷たい目で見下ろす。
そうしていると同化してわらっていたクラスが一気に静まりかえった。


「・・・なに?その眼」



「うるせぇ」




「・・・・・・・は?」




「黙れ、屑」



唖然とする澤田をすり抜けて私は教卓の前に立った。誰もが私を見る、その眼はああ、こういうのかな奴隷を見るような目だと。


そこに分厚くなった鞄を置くと一拍遅れて、顔を真っ赤にして澤田が口を開いた。



「ちょっとあん——」


「はい、ご注目ぅー!」


アイツらがいつも言ってるみたいな間延びした声で、私はおもむろに手提げをひっくり返した。鋭い音とともに落ちていく紙の束、それはまるで今から始めるゲームのスタートを飾るふさわしいオープニングだった。

クラスの奴らが私を見下していた目が徐々に変わり始める。


「おい、これ・・・」

「嘘だろ・・・?」

「何でこんなものが・・・・・・」


ざわざわし始めるクラスに私はムカつき、五月蠅いと声を張り上げた。

一気に静まり変えるそいつらの行動に私は、まるでお姫様になったような気分になった。憧れだったんだよね、まあ、王子なんて私が殺してしまうんだろうけどね・・・あはははははははは。


私は落ちた紙を一枚拾い上げ、前に突き出した。ああ、笑いが止まらない、止まらないよ、どうしたのみんなーっ?真っ青な顔しちゃって!何が怖いのぉー?私じゃん、ねえ、いま君らの前にいるのは笑われるだけでびくびく震えていた私だよー?



「あー、これ良く撮れてますねぇ。澤田さん、ね?どう、これ!いいアングルじゃないですかぁ?私が澤田さんに雑巾を口に詰めようとしていた時の」


澤田はもう何も言わなかった。真っ青に青ざめた顔で目をひん剥いて私が差し出した写真を凝視していた。あーあ。ばれちゃうねぇ、これじゃあ。
みんな怖いんだよねぇ、嫌だよねぇ。バレちゃえば、自分は将来も信頼もぜぇーんぶ真っさら消えちゃうもんねぇ・・・。

「ねえ、これ。どれだけつらかったと思います?大きく口開けて、雑巾を喉の奥まで入れるんです。むせ返る臭さと、ものが逆流しそうになる感覚。泣きながら首を振る私に、貴方はこう言いましたよね。

これは、罰ゲームだよってね。私は。何にもしてないのに。何にもしていなかったのに!それでも笑いながら吐き出さないようにって、また雑巾入れましたよねッ?!ねえ!黙ってたら分からないじゃないですか」


二やけが止まらない。ああ、こういう気持ち!そっか、やめられないよね、こんな楽しくて仕方なかったら、やめられない、やめられないよね?!かたかた震えながらなぁーんにもできない相手に、私のようにしたくなっちゃうよねぇぇ?

私が澤田の前まで行くと、彼女は唇を噛んだまま、俯いていた。
あらあらあらあら、どうしたのー?綺麗な顔が台無しだよ、はは。

「どうなんですか?楽しかったですか?たのしかったですよねぇ?だって今私はとっても楽しいんですから!」


彼女はしゃべらない。
あーそうですか。

乱暴に私はそいつの顎を持って、こちらへ向かせた。


「見て、今の私!どう?楽しそうでしょ?!澤田さんだって、そうでしょぉ・・・?」


「ぁ・・・わ、たしは・・・た、たのしく、な、なか、なかった・・・・・・」


「・・・・・・」


あーそれね。
実はいじめだって○○がやれってったから、私は仕方なくってやつですか。なるほど。なるほど。


「嘘つかないでくださいよ」

「・・・ぅ、そ、じゃ」




「黙れッッ」





あー、許せない。そうやって逃げるの。ね、逃げるんだ。
私は教卓に落ちていた数冊のノートから一冊を奴の目の前で、音読してやる。


「4月5日。澤田が私の目の前に来ていう。ハル君に色目を使うな、お前なんか眼中にないんだよと私の前で暴言をはく。
4月6日。数人の女子と澤田に呼び出される。殴られる。殴られた場所は制服で隠れて分からないようお腹5回、背中3回。肩2回。太もも6回を踏み潰す。澤田は8回。藤木は5回。沢城3回」

彼女はそれを聞いて息をのんでいた。そのノートに書いていたのか、と。そうだね、毎日毎日書いた。


「ねえ、それでも嘘つきますか?貴方ですよ、すべての元凶」


「ゆる・・・して・・・、ごめ、ん、ごめん、すみま、せん」

彼女は涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃしながら、私に許しを請う。あーあ。それ遅いんだなぁ。すべて遅すぎるんだよね、それ!


「謝らないで」

「え?」


彼女の瞳が光る。許されると思ったのだろう。
私はすがる哀れなそいつに微笑みかける、優しく優しく。



「謝っても許されないから。だってこれは罰ゲームだもの。あなたが悪いの。このルールだってあなたが決めたんだよ?だから、これは必然なの。だって、貴方の罪は補わなければいけないの」


いいねぇ、その絶望的な顔。
私、好きだよ?ぞくぞくしちゃう。


「さあ、みなさん。多数決を取りましょう」

私はクラスのみんなに笑顔でいってみせた。

「ここで私にだまって従うか、それとも知られたくない過去をさらされて世間から非難される生活を受けるか。どっちでも構いません。さあ、多数決を取りましょ?前者か、後者か」

一周ぐるーっとしてみんなの顔を見る、どいつもこいつも金魚見たいに口をパクパクして馬鹿だねえ。

「前者のもの、手を上げて」

ゆっくりと、ゆっくりとみんなが澤田を視界に入れないように、手を上げる、ざーっと見ても・・・あ、一人だけ手を上げてない人発見。

澤田もそいつを見ていた。私に仲良し子よしでいじめてきた藤木だ。

私は再度問う。


「藤木さんは?どちらですか?」





みんなが藤木に視線を集める。彼女はスカートを握り締めて、震えた後、顔を上げた。



「ふじ——」


「ごめんね、さわちゃん」


あははははははははははははは、これは面白い!
みた?今の澤田の顔。
信じてたのにって顔ッ!ばっか、そんなもんなんだよ!



「じゃあ、私が王としてここに宣言します」



静まり返る教室の中私の声が響く。



「ターゲットは澤田。罰ゲームを開始してください」


宣言した後、あの時私が感じていた視線が一気に澤田に向くのを感じた。



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