二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll
- 日時: 2010/08/03 23:35
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
- 初めまして、慧智瑠と言います。 
 この小説は心霊探偵八雲と名探偵コナンのコラボ小説です。
 原作を知らない方は、是非読んでみて下さい。
 ということで、敢えてキャラ紹介はしません。
 〜注意〜
 ・内容はあまり明るい物ではありません。
 ・原作のイメージと少し違うかもしれません。その時は助言頂けると嬉しいです。
 ・更新は不定期です。
 ・コメントを残して行って下さるとうれしいです。
 あとは、ネット上のマナーをわきまえましょう。
 下手ですが、楽しんで行って下されば本望です。
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- Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.17 )
- 日時: 2010/08/12 21:33
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
- 「まぁ、鈴木さん!お久しぶりねぇ。あら、隣に居らっしゃるのは、お友達の方?」 
 「はい、私の通っている学校の友達なんですよ。」
 園子の普段とのギャップに呆れながらも、軽く辺りを見渡す。
 まんべんなく人が散らばっているように見えるが、良く見ると幾つかのグループが出来ているのが分かる。
 その中でも、たくさんの若い女性に囲まれている男がいた。彼は黒いスーツを着て、眼鏡を掛けているが、堅い印象は無く、優男に見える。
 顔立ちも良く背も高めで、女にもてるのも頷ける気がした。
 「で、お名前は何て言うの?」
 「私の名前は、毛利蘭って言います。」
 他の場所に目を移そうとした時、目の端にあの優男が入った。何故か一瞬、彼が蘭の名前に反応したような気がしたのだ。
 暫く様子を見ていたが、特に変わりなく雑談を続けていた。
 ———やっぱり、見間違いか。
 そう思い目を逸らそうとした時、優男がチラリと蘭の方に目を向けた。
 やっぱりだ。彼は蘭に用でもあるのだろうか。優男の傍にさりげなく近づき、様子を観察する。
 「ところで暁月さん。今度私の家でパーティーを開くんだけれど、いらっしゃらない?」
 派手なドレスを着た女が、にこやかに男に話しかける。どうやらあの優男の名字は、暁月というらしい。
 「そうですね……機会があれば是非。」
 「ねぇ、今日は妹さん、来てないの?」
 「……ああ、あいつなら、今学校に行っていますよ。」
 だんだん反応が遅くなってきているが、周りの女達は全く気にならないようだった。
 「……ちょっと、お手洗いに行ってきますね。」
 暁月が、女性達の輪から抜け、トイレに向かう。
 ———何なんだ?あいつ……。
 独り言を漏らした時、遠くで人が走っているような足音が微かに聞こえた。
 ———何かあったのか……?
 一瞬の静寂の後、乾いた銃声が鳴り響いた。自然と足が、銃声の響いた方へ向かう。
 「待って!コナン君!!」
 雑音の中で、蘭の声だけがやけに響いて聞こえた。が、それを振り切り加速する。
 あるブースに差し掛かった時、強烈な血の匂いが鼻をついた。
 「ここか?」
 入口に回り込むと、胸を押さえて蹲っている、中年の男がいた。
 そして、彼の周りには、血が池のように広がっていた。まだ息があるのか、手が小刻みに震えている。
 「何があったの!?」
 急いで駆け寄り、傷口を見ると、銃弾を撃ち込まれたらしく、小さな穴が開いていた。
 「い、今……片眼鏡……かけた……男が…………!!」
 背後に気配を感じ、振り向くと、血の付いた白いマントを着た奴が、踵を返して走り始めた。
 「あ……あいつが…………!」
 蹲っていた男が咳きこみ、血を吐くと、糸の切れた人形のように、床の上に倒れ込んだ。
 「まさか……怪盗キッド?」
- Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.18 )
- 日時: 2010/08/13 20:43
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
- うぅ……パソコンに保存しといた小説の続きが消えた……。 
 なので、今日は小説のデータをもう一度作り直すので、
 更新できません……明日には頑張……る、多分。(汗)
 宿題どうしよう。(焦)
- Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.19 )
- 日時: 2010/08/14 20:08
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
- 急いで追いかけるが、出遅れた為に引き離された。 
 「待てっ!」
 叫ぶが、待ってくれる筈も無く、どこかへ姿をくらましてしまった。
 ———逃げられた……。
 もっと早く追いかけていれば……そんな後悔を抱きながらも、一応館内で証拠を探しまわる事にした。
 「……結局エントランスに戻っちまった。」
 博物館は、ぐるりと一周できるようになっていて、最初にいた場所に戻って来てしまった。
 「しゃあねぇ、もう一度周ってみるか。」
 そう思い回廊を歩き始めた時、角のトイレから、マスクをした作業員風の人間が出て来た。
 ———作業員?展示物でも運んでんのか?
 作業員は、白い布で包まれた細長い物を台車に載せ、俺から離れるように歩いていく。
 そして、曲がり角に差し掛かった時、白い布が僅かに動いた。
 ———まさか……人間!?
 だとしたら、考えられるのは『誘拐』若しくは『遺体の運搬』だけだろう。
 追いかけようとして、はたと止まる。
 ———待てよ。今犯人は、俺から遠ざかって行ったんだよな。って事は……
 人間を運ぼうとしている奴が取る移動手段は、一つしかないだろう。
 ———車で逃げる気か!
 だとしたら、走って追いかけたとしても、追いつける訳がない。
 こうなったら、リュックの中に入れて来た、スケートボードで追いかけるより他にない。
 エントランスへ走り、人混みの中を出入り口へ向かう。
 「ねぇ、ちょっと!」
 いきなり肩を掴まれ、驚き振り向くと、背後に不安げな顔をした園子がいた。
 「……どうかしたの?園子姉ちゃん。」
 「ねぇ、蘭見かけなかった?さっきから探してんだけど、いないのよ。」
 ———ってことは、あの白い布の中の人間って……まさか、蘭!?
 中途半端だけど切ります……今夜も小説復活させねば。(汗)
- Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.20 )
- 日時: 2010/08/15 20:43
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
- 「ううん、見かけなかったよ。」 
 まだ何か聞きたそうにしている園子を振り切り、客たちの間をすり抜け外に出る。
 「逃がすか!」
 リュックの中に入っているスケートボードを引っ張り出し、足を掛ける。
 その時、ケータイの着信音がした。
 「誰だよ……。」
 ケータイを開き、差出人を確認しようとしたが、何か操作をしたのか、何も書かれていなかった。
 中を開くと文が三行、ケータイ画面の空白を埋めていた。
 『工藤新一、あなたの大事な人は預かった、返して欲しければ我々に協力しろ。
 内容は簡単、我々の指示に反発せず従えばいいだけだ。
 もしも他人に言ったり、指示に反した行動をすれば、彼女はこの世から消える。』
 「協力する訳ねぇだろ、蘭は力づくでも取り返すに決まってる。」
 博物館横の駐車場から、黒い車が飛び出してきた。中にはあの作業員の男も乗っている。
 足でエンジンの電源を入れ、地面を思いっきり蹴る。
 「ねぇ、あの子誰だろ?」
 人声がし、後ろを振り向くと、ワイシャツに寝癖頭の男と、白い半袖のシフォンシャツに短いズボンを履いた女が、俺の後ろで並んで走っていた。
 声を発したのは女の方で、言った瞬間男に睨まれていた。
 どうやら俺と同じく、あの車を追っているようで、さっきの犯人の仲間ではなさそうだった。
 ———そんなら心配する事もねぇか。
 そう思い前を向くと、眼前に高速道路が映った。
 「しまった!」
 慌てて加速し追い縋ろうとしたが、相手は自動車。勝てる訳も無く引き剥がされた。
 ———くそっ!!
 脱力し、硬いアスファルトの上にしゃがみ込む。
 ———蘭を探さねぇと……。
 立ち上がろうとした時、ポンと肩を叩かれた。
 昨日、寝ちゃって進められなかったから短いかも。(泣)
- Re: 心霊探偵八雲×名探偵コナン 呪われたphantom doll ( No.21 )
- 日時: 2010/08/16 18:24
- 名前: 慧智瑠 (ID: acQ6X1OT)
- 「大丈夫?怪我は無い?」 
 さっきの二人連れが追いついて来たらしく、女の方が俺に声を掛けて来た。
 「あー……あっ、うん、大丈夫だよ!」
 一瞬子供を装うのを忘れかけ、慌てて笑って見せる。
 男の方が、少し訝しげな顔をしていたが、そこらへんは気にしないようにしよう……。
 「……突然で悪いが、君は何であの車を追いかけていたんだ?」
 男の方が、辺りの景色を見渡しながら、口を開いた。
 「居候先のお姉ちゃんが誘拐されて……。」
 「誘拐された人の名前は?」
 「毛利蘭です。」
 「さっきの車は犯人のものなのか?」
 「多分……さっき逃げていった犯人が、あの車に乗ってたんです!」
 必死に訴えるが、男は相変わらずあらぬ方向を見ていて、本当に話を聞いているのか疑わしい。
 「……なら、何で周りの人に言わなかったんだ?傍に誰かいただろう。」
 「それは……」
 もしあの時、園子達にそんな事を言えば、混乱するのは目に見えていた。
 だから言わなかったのだが、まさかこの人達に言ったところで、怪しまれるのが関の山だろう。
 それを考えると、言う訳にもいかず、黙り込む破目になってしまった。
 「きっと、気が動転してたんだよ!だから言うのを忘れてたんじゃない?」
 「本当に君は……まぁ、いい。それよりも、居候と言っていたが、それはどういう意味なんだ?」
 まさかそこに気が付くとは……この人、なかなか鋭い。
 「えっと、僕の両親がハワイ旅行に行ってて、その間お世話になってるんです。」
 一応表向きの理由を話すと、それきり男の方は黙り込んでしまった。
 「ねぇねぇ、君の名前は何て言うの?」
 今度は女の方が、俺に話しかけて来た。どうやら男の方が黙りこむのには慣れているらしい。
 「僕の名前は、江戸川コナン。お姉さんは?」
 「私の名前は小沢晴香。よろしくね!」
 お姉さんと呼ばれたのが嬉しかったのか、顔を綻ばせていた。
 隣の男と同じ年齢だとしたら、大体大学生ぐらいなのだろうが、童顔なのか、それよりも幼く見えた。
 次は男の番なのだが……まだ考え込んでいるらしく、沈黙が流れる。
 「……ちょっと、自己紹介ぐらいしなさいよ!」
 晴香さんが、隣の男を突っつくが、それでも気が付かない。
 「もう……隣にいるのが、斉藤八雲君。通称化け猫。」
 最後の方は、かなり小さい声だった。本人の前では言わない方が良いのだろう。
 「そういう君は、れっきとしたトラブルメーカーだけどな。」
 「別に、事件を持ちこみたくて持ち込んでるんじゃないわよ!」
 「でも、持ち込んでいるのは事実だろう。」
 八雲さんの皮肉に、晴香さんが頬を膨らませる。これもいつものことなのだろうか。
 「あの、じゃあ、二人の事を八雲兄ちゃんと晴香姉ちゃんって呼んでも良い?」
 「別に構わないが……こんな所で話し込むぐらいなら、喫茶店にでも入った方が早いかな。」
 そう言うと、勝手にスタスタと行ってしまった。
 「あっ、ちょっと待ってよ!!」
 この光景も日常茶飯事なのだろうか?少し呆れながらも、のんびり二人の後をついていく。
 もう既に、最悪な事件へのカウントダウンが始まっているとも知らずに……。
 二章終了!次は三章です、そろそろ例のあいつを出す予定。
 誰かはまだ言えないけど。(笑)
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