二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
- 日時: 2012/04/27 22:55
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- 「えー、と・・・;」 
 静かな森、ドアだらけな木。
 それしか存在しない、謎の場所。
 「ここ・・。」
 見覚えがない・・・。
 諦めてやれやれのポーズを取った。
 「どこ?;」
 なんとなくメルヘンな感じ。
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- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.58 )
- 日時: 2012/05/14 23:31
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- 第22章「イカサマサーカス」 
 志「まって、ビバルディさん・・。」
 ビ「すまぬ。」
 今のあたしは大人の姿。
 見つかりにくい姿で来ました。
 周りは人でいっぱい。
 そして、貴夫人も神士も同じ建物に吸い込まれる。
 流れるように押されていく。
 そして、目の前にいる女性に手を引っ張られながらも歩く。
 ビ「ほら、おいで。」
 志「わっ・・;」
 思いっきり手を引っ張られ、あたしの身体を抱きとめた。
 意外に男らしい事をするものだ。
 目の前の建物。
 赤と黄色の派手な配色に、クラウンが立っている。
 クラ1「いらっしゃい!」
 クラ2「さぁさ、公演は間もなくですよ!急いで!」
 顔がないクラウンの二人は急かすように、叫ぶ。
 入口をくぐると、暗くなっていく。
 ・・・・・・・・・・・・・実はファミリーも来てるw・・・・・・・
 目の前の誰もいない空間。
 ざわざわと騒がしい客席。
 サーカスなんて初めて見るもので、楽しみだ。
 パッと目の前の空間に明かりがともされる。
 その光の中に、いついたのかジョーカーが脱帽して礼をしていた。
 ゆっくりと長い腰を持ち上げると、両手を天井に向けて、
 ジョ「ready&gentleman!」
 いつも縛る者。縛られる者。
 今は楽しい、素敵な夢のひととき。
 今この時だけは、時間を解放しましょう。
 お楽しみあれ。
 その言葉を合図に次々と、色々な場所からクラウンが現れる。
 志「ほぁ・・!」
 ビ「凄いじゃろう?毎回このサーカスは演技が違うんじゃ。」
 志「演技が違う?え、それ凄い!」
 ころころと大きな玉が目の前を通過している。その玉を操っているのは、
 志「!?ウサギ!?」
 まさかのウサギ。
 動物にあんな細かい芸を覚えさせるのはとても困難。
 ビ「ふふふ、まだまだこれからじゃ。」
 ・・・・・・・・・・・・・・別席・・・・・・・・・・・・・・・
 ディ「うわあ!やっぱすごいや!」
 ダ「ほんと!」
 エリ「さすがだな。」
 ブ「はぁ、全く・・こんな明るい時間帯に・・。」
 エリ「まぁまぁ!元々の目的は志穂尾行だろ?」
 ブ「まぁ、お嬢さんが心配で尾行したものの・・。」
 ・・・・・・結局ジョーカーにまきこまれてしまったか・・・・・・
 志「あー!すごかった!」
 明るい出口を抜けて夜の空のスポットライトを浴びながら言った。
 ビ「あぁ、すっかり夜の時間じゃな。」
 志「うん、ほんと。って・・;ふつうは夕方なんじゃ・・。」
 ビ「なんじゃ?ここは不思議の国じゃ。」
 そういわれれば、確かにそうだ。
 いつの間にかこの環境になれてしまった自分。
 よく体調を壊さなかったな、と思う。
 ビ「さて、帰るかの。」
 志「うん。・・!」
 草むらの向こう。
 手を招いている男の子の姿があった。
 志「あ、えっと、ちょっと待ってて!」
 ビ「?志穂・・?」
 森の方へ走っていった。
 多分、最初にあったあのクラウンの男の子だろう。
 クラ「こっちだよ!おねぇさん!」
 声のする方へとにかく走っていった。
 ひたすら。
 ひたすら走っていったらいつの間にか声が聞こえなくなってしまった。
 志「・・・?」
 とうとう、迷ってしまった。
 後ろを向いても、暗い森。
 前を向いても暗い森。
 とりあえず、後ろに歩いてみよう。
 一歩踏み出すと・・。
 カツーン・・・・・
 志「!ここって・・。」
 そうだ、あの時の。
 ぬいぐるみの頭。
 鉄格子。
 コンクリートの冷たい床。
 カツン
 ハッとなって前を向いた。
 目の前の人物。
 それはさっきまでサーカスにいたはず。
 志「ジョー・・カー・・さん?」
 赤い髪。
 眼帯。
 そう、ジョーカーさんだ。
 わずかに口を開いたと思ったら
 ジョ(?)「あ゛?あいつと一緒にすんな。」
 志「は?」
 おもわず、口に出てしまった。
 腰辺りをちらりと見た。
 ジョーカーさんと同じ仮面。
 志「どうゆう事・・?ドッペルゲンガー・・?」
 ジョ(?)「ちげぇよ!」
 志「んじゃ、なんで・・・?ジョーカーさんはさっきまでサーカスに・・。」
 ジョ(?)「俺は監獄のジョーカーだ!」
 志「監獄・・?」
 キョロキョロと見渡す。
 確かに、監獄らしいが。
 本物など見たことないので正直わからない。
 だが、この口調に聞きおぼえがあるのは明らかだ。
 ジョ(?)「わかんねぇのかよ。相変わらず、どんくせぇのな。」
 やれやれ、とポーズを取られた。
 志「はぁあぁ・・?わかった、マスクマンでしょ?」
 そう、あのサーカスのジョーカーさんがいつも、腰につけている口うるさい仮面。
 この口調と仮面の口調が一致する。
 ジョ(マ)「それ、やめろって言ってんだろ・・・。」
 志「もしかしたら表示がマスクマンになってたりして・・w(なってる。)」
 ジョ(ブ)「それにしても、なんでこんなとこにきたんだ?お前みたいなガキが来ていいところじゃねぇぜ。」
 志「ガキって・・;今は大人の姿だし?それに好きで来たわけじゃない。」
 ジョ(ブ)「じゃあ、さっさと帰れ。」
 志「帰り方がわかりません。」
 プーと口をとがらせた。
 ジョ(ブ)「回れ、右。」
 くるりと反射的に、体育の授業みたいにまわれ右。
 志「はぅ・・;何やらせてんの!?」
 顔だけマスクマンの方に向けて訴えた。
 ジョ(ブ)「はっ。そうゆうのは敏感だなw」
 カラカラと乾いた笑いをした。
 ジョ(ブ)「そのまま、前に進め。帰れるぜ。」
 志「・・・うん。」
 「もう、くんなよ。」 カツーン
 マスクマンの声と、自分の足音が同時で何を言っていたのか分らなかった。
 目を開けたら、ビバルディさんや、なぜかブラッドさんたちが心配そうにあたしを見てた。
 どうやら森から戻ってきたと思ったら突然倒れたらしい。
 あの場所はなんだったのだろうか?
 あとがき
 しばらく最新出来なくてすいません!
 クラウン
 サーカスに所属しているピエロの事。
 ちなみにピエロはフリー。
 まわれ右って、実は昔からあったみたいですよ。新撰組の土方がこの指示を作成したとかないとか・・。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.59 )
- 日時: 2012/05/15 19:02
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- お知らせ 
 少し最新を遅らせます。
 今日は一章最新して明日はしません。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.60 )
- 日時: 2012/05/15 20:12
- 名前: ルナ (ID: vsrbWmnW)
- 来るのが遅れてすみません! 
 面白かったですw
 明日から三日間修学旅行でここに来ることができません…
 帰ってきたらまたきます
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.61 )
- 日時: 2012/05/15 20:19
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- 第23章「夢魔にも感謝の気持ちを。」 
 ※少しグロいです。みなきゃダメ、という訳ではないのでダメな人は見ないのをオススメします。
 志「んー・・。」
 なかなか寝付けない夜の時間帯。
 窓を見ると、月明かりが入って電気なんていらないくらいまぶしく光っている。
 こうゆう時に怖い事を思い出してしまう。
 志「・・・はぁ・・。」
 なにも考えずに枕に頭の重さをかけて、硬く目を瞑った。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 バッ!
 志「!」
 いきなりの月明かりと違った明るすぎるスポットライト。
 歩こうと思ったが、足が動かない。手までもが、動かず。
 志「どうゆう事!?」
 焦りながらも手足を見た。
 志「・・え?」
 いつの間にか、手足両方が拘束されている。
 必死に動かしてもビクともしない。
 周りをキョロキョロ見てみるとどこかで見たことある景色だ。
 志「・・・嘘・・。」
 サー・・カス・・・?
 志「ど、どうして・・。」
 「やぁ、さっきぶりだね。」
 暗闇からあらわれた人物。
 志「ジョーカーさん・・。」
 ジョ「やぁ、どう?的になった気分は。」
 志「これ・・的なの?」
 ジョ「あぁ。そうさ。気づかなかったの?」
 スポットライトを浴びてジョーカーさんの手の中で光るナイフ。
 嫌な予感がする。
 ジョ「なんの的か分るかな?」
 口はニッコリしているが、目は笑っていない。
 志「・・なんの的?」
 ニッコリしていた口がさらに上に上がった。
 ジョ「今から教えてあげるよ。」
 一本のナイフを取ってあたしに向かって投げた。
 ザクッ!
 志「っ!」
 ギリギリのところで腕の部分を少しかすった。
 今のジョーカーさん。
 あのサーカスのジョーカーさんはどこへ行ってしまったのか。
 もう一本。
 ドッ!
 志「ぅっ!」
 カタカタとわずかに腕が震える。
 見なくても分る。
 明らかにナイフがあたしの腕に刺さっていること。
 強烈な痛み。
 腕から伝うザクロのような液体。
 ジョ「あれ?叫ばないんだ。うーん・・もう一本刺したら、叫ぶかな?」
 あたしにナイフを向けて言った。
 そしてもう一本、と言わんばかりにナイフを投げる。
 ドッ!
 志「っ!・・ぃ・・ゃ・・。」
 ガクガクと腕が震え、冷や汗のようなものが伝う。
 ジョ「へぇ、偉いね。叫ばないなんて。でも、それじゃつまんないな。
 じゃあ・・・もう一本は・・・そのきれいな顔に刺そうかな?」
 ビュン!
 風を切って、あたしを殺しに来るナイフ。
 誰か、だれか!
 キィン!
 何かがはじける音。
 その後に頬にやわらかい感触がした。
 志「!?」
 驚いて顔をあげたら、青白い顔が映った。
 ナ「大丈夫か?」
 志「ナ、ナイトメア・・・?」
 さっきの冷たい笑顔じゃなくて今度は、優しい笑顔。
 ナ「さぁ、私が来たからには安心しなさい!」
 えっへんと胸を張るナイトメア。
 やっぱりいつものテンション。
 でも、今はそれもちょうどいいくらいだ。
 ジョ「ちっ・・せっかくいいところだったのになぁ・・。」
 はぁ、とつまんなさそうに溜息をついた。
 ジョ「それに、何かと見た目的なキャラかぶっt」
 うっせーな!ライオン解放すんぞ!>byペールラ
 ジョ「・・;まぁ、とにかく目ざわりなんだよね^^」
 ナ「ちょうどよかった。私もそう思っていたところなんだ。」
 パチン!
 ナイトメアが指を鳴らすと全てなかったようにあの、夢の空間に戻った。
 志「ゆ、夢だったの!?」
 ナ「夢じゃなかったら、君は今頃大量出血で死んでいるだろうね。」
 志「・・・;」
 ジョ「志穂。」
 志「!」
 ジョ「さっきはひどいことしちゃってごめんね?」
 志「・・・。」
 確かにひどいことをされた。
 夢だからよかったが、もしあのまま刺されまくっていたら、もうそれは拷問でしかない。
 でも、ジョーカーさんも悪い人ではないはず。
 許してもいいのでは。
 いいよ、と口にしようとしたが、
 ナ「許しちゃだめだ。」
 志「な、なんで!?」
 ナ「君が思っているようにあいつはそこまで、いい人間じゃない。」
 ジョ「はっ、俺だけじゃないさ。この世界全員、まともじゃない。」
 志「なっ・・そんな事ない!皆優しい!」
 ジョ「さぁ?どうだろうね?もしかしたら、隠してるだけかもしれないよ?」
 ・・隠してる・・。
 確かに、何かを隠してるかもしれない。
 それでも優しくしてくれる。
 多分、そんな皆がなんだかんだ言って好きなんだろう。自分は。
 ナ「・・・。」
 ジョ「はぁ、つまんなくなっちゃったからそろそろ、帰ろうかな?」
 すっと、景色に姿をなじませて空気のように消えていった。
 ナ「・・さぁ、君もそろそろ起きないとな。」
 ポン、と大きな手が乗せられた。
 そしたら不思議とぼろぼろ、目から涙が出てきた。
 志「う〜・・・。」
 ナ「!?な、泣くなよしよs・・グェホッ!ゴッホォッ・・;」
 志「ちょっと、変なとこで吐血しないでよぉ・・。」
 変なタイミングの吐血のせいですっかり涙が引っ込んでしまった。
 ナ「ゴッホ・・ゴホッ・・これは置いといて・・。」
 志「いや、置いとかないで・・;」
 ナ「腕は痛むか?」
 志「?あれは夢でしょ?だから傷もないと思うけど・・。」
 そんなのウソ。
 正直結構痛んでいる。
 ナ「やっぱり痛いんじゃないか!」
 志「え?あ・・;」
 そうか・・この人は心が読めるんだった・・。
 ナ「忘れるな!」
 志「ご、ごめん;」
 志「それと・・。」
 あえて口では言わない。
 心でありがとう、と言った。
 そしたら嬉しそうにやわらかく笑った。
 ここで、途切れてしまった。
 ・・・・・・・・・・・・・・・ど、どうしよ・・・・・・・・・・・
 志「・・・・。」
 赤い目と青い目が涙目であたしを見下ろしている。
 ダ「!起きたよ!兄弟!」
 ディ「よかった!」
 片方ずつ手を取って嬉しそうに笑った。
 エリ「!はぁぁ・・よかったぁ・・。」
 ブ「お嬢さん、起きたか・・・。」
 双子の声で駆けつけたエリオットさんとブラッドさんは安心して笑みを浮かべている。
 志「え、えっと・・?」
 それを疑問に思いながら、身体を持ち上げた。
 ブ「随分、うなされていたが・・。どんな夢を見たんだ?」
 ベッドの近くにある椅子を寄せて、腰を下ろした。
 志「・・・まぁ、怖い夢だよ・・。」
 エリ「・・なぁ、ブラッド!」
 ブ「なんだ?」
 エリ「志穂も目覚めが悪いだろうし、食事はお茶会で!って事にしねぇか?」
 志「!」
 ブ「ふむ、そうするか。」
 ディ「珍しく良い提案するじゃん!ひよこウサギ!」
 エリ「珍しくは余計だ。それと俺はひよこでもウサギでもねぇ!」
 志「そ、そこ!?;」
 今日も今日とて笑い声が響きます。
 ・・・・・・・・・・・・・・後のブラッド視点・・・・・・・・・
 お嬢さんはあの時・・・
 『ジョー・・カー・・さん・・。』
 苦しそうにうめいていた。
 あの時のサーカスの前にすでに深く関わってしまった・・と、言うことか・・。
 ジョ「・・はぁ・・。」
 早めに手を下さなければな・・。
 なるべく、アリス以上に苦しい思いをしないように・・。
 いやもしかしたら、すでにそれ以上に苦しんでいるのかもしれない。
 メイド「ボスゥ〜。ティーは何にしますかぁ〜?」
 ジョ「そうだな・・・。」
 「ローズヒップで頼む。」
 バラの香りを嗅ぎながら、ゆっくりと血なまぐさい夢の話を聞こうかな?
 あとがき
 あれ、今回は結構珍しい終わり方・・。
 ローズヒップは・・知ってるか。
 バラの蕾を乾燥させた紅茶です。きれいな色してるんですよね。
 今回はナイトメア回でした。
 まぁ、塔の領主として。
 最近ネタ切れ気味です。
 次は帽子屋!ネタ、待ってまーす・・。ノシ
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.62 )
- 日時: 2012/05/15 20:21
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- ルナ様 
 いえいえ!いつも来ていただきありがとうございます!
 おぉ!修学旅行!?いいなぁ・・。
 楽しんできてー!
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