二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
- 日時: 2012/04/27 22:55
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- 「えー、と・・・;」 
 静かな森、ドアだらけな木。
 それしか存在しない、謎の場所。
 「ここ・・。」
 見覚えがない・・・。
 諦めてやれやれのポーズを取った。
 「どこ?;」
 なんとなくメルヘンな感じ。
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- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.18 )
- 日時: 2012/05/02 20:27
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- 第7章 後「爆音侯爵」 
 あのあと、本当に一言も喋っていない。
 目も合わせない。
 ただただ、無言で歩く。
 次第に大きな建物が見えてくる。
 そこはまるで遊園地のようなふいんき。
 志「うわぁ・・・」
 人もいっぱいで、どうやら本当に遊園地のようだ。
 ??「おっ。」
 どこかで聞いたことある声。
 双子も聞こえたようでキョロキョロ探している。
 志「あ!ボリスさん!」
 デ・ダ「「ボリスー!!」」
 建物の上で、猫みたいに丸くなっている。
 さっきまで暗かった双子も元気に手を振っている。
 ボリスさんは、よっ!と片手をあげて下りてきた。
 ボ「久しぶりだな、志穂!」
 志「うん!ボリスさんのおかげで滞在場所も決められたし・・。あの時はありがとうございました。(ペコリ)」
 ボ「いやいや。俺はそんくらいしかしてないし。」
 志「いや、もしあの時ボリスさんが止めてなかったら、あのままあたし、森の中で死んでたかも・・。」
 ボ「ははは・・;でも、まぁ元気そうでなにより。それより、今回遊びに来たの?」
 志「いや、御礼言いに来ただけで・・。」
 ボ「わざわざ?なんか悪いな・・。」
 よしよし、と頭をわしゃわしゃ。
 エリオットさんのなでなでもいいけど、ボリスさんのなでなでも結構好きだ。ちょうどいい感じにすっぽり収まる感じがすき。
 それを静かに見守っている双子。
 ??「おーい、ボリス。」
 入口の向こうから聞こえる声。
 黄色い服で身を固めている男の人。
 赤毛で、髭が生えている。いかにもおっさん、という感じだ。
 ボ「おー、おっさん。」
 ディ「あ、おっさんだ。」
 ダ「ほんとだー、おっさんだー。」
 おっさん「おい、俺はおっさんじゃねぇ!ゴーランドっつう名前があるんだ!」
 志「Σ」
 ボ「志穂、怖がってるじゃん。よしよし」
 ゴ「ん?見ないやつだな。その子。」
 スタスタと近付いてくるおっさん。
 少し怖いです。
 志「あ、志穂です。」
 ダ「余所者だよぉー。」
 ゴ「ほぉ・・余所者か。そうかそうか!じゃあ、出会いの一曲として俺がバイオリンをひいてやろう!」
 意外。こんなおじさんにもバイオリンが弾けるとは。
 ボ・デ・ダ「「「Σ」」」
 志「え!弾けるの!?」
 ゴ「おぉ!あまりのうまさに感激するぜぇ?」
 手に持っていたバイオリンをすっと構えた。
 ボ「だぁー!おっさんストップ!」
 それをやめてくれ、という感じに止めに入るボリスさん。
 だがそれを流して、弓を引く。
 ——ギギギギィ〜ギギィ〜———
 志「い゛っ!?;」
 ダ「ひぃぃ〜・・;」
 ディ「み、耳が・・!」
 ボ「あー!おっさん、ストップストップ!」
 まさかの予想外の音。
 なんという雑音・・いや「爆音」と呼ぶべきだろうか。雑音の領域を超えている。
 黒板に長い爪で思いっきり引っ掻いたような音。
 さすがに自分もバイオリンの音は聞いたことがあるが、この音をさすがにプロの弾き手の物ではないことは確実にわかる。
 ボ「だあぁぁ〜・・!こうなったら逃げるぞ!」
 志・デ・ダ「「「はーい!」」」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ディ「な、なんとか逃げ切った・・。」
 志「み、耳壊れるかと思った・・。」
 ダ「僕も・・・。」
 ボ「ごめんな、あれでもおっさん、悪気はないんだよ。」
 耳を押さえていた手を離してふぅ、と力を抜けさせている。
 ボ「おっさんもバイオリンを手放してくれればマシなのに・・。」
 手放す・・かぁ・・。
 そういえば自分も手放せない物がいっぱいだ。
 ゲームに、パーカーとか友達の手紙とか。
 おかげで部屋は結構汚い。
 手放す・・・・。
 志「・・そっか・・。」
 ボ「?」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・バイバーイ!・・・・・
 ボリスさんと別れたあと、また三人で沈黙タイムに突入・・・。
 する前に口を開いたのは。
 志「ねぇ。」
 デ・ダ「「?」」
 志「なんで、二人が手放そうとしたかわかんないけどさ。」
 デ・ダ「「・・・。」」
 志「手放さないであげて。」
 デ・ダ「「!!」」
 言葉の意味がわかったようだ。驚いて目を見開いている。
 志「大切にして。捨てなくてもいいじゃん?ずっとそれをもって、また新しい物に手を出すのもありかもしんないよ?」
 二人は、きっと「おねぇさん」との思い出を手放そうとしたのだろう。
 お詫びとしてなのか、それとも別の感情からかはしらない。
 でも、手放さないでほしい。そんなに大切なら。
 志「でも、いつか話て。そのおねぇさんがどんな人なのか。」
 ニッコリ笑った。
 まるであやすように。
 その笑顔を見て泣きそうになってる。
 自分も泣きそうなのに、そんな顔しないでほしい。
 ゆっくりとのばされた二つの自分より少し大きめの手。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・ただいまー!・・・・・・・・・・
 エリ「おかえ・・り・・?」
 なにか不思議な物を見た顔をしているエリオットさん
 どうしようもない違和感はあたしも感じている。
 そりゃ、今までケンカしかやったことない子供三人が突然、手をつないで仲良く帰ってきたら、怖いだろう。
 ディ「なんだよ、バカウサギ。」
 ダ「そーだよ、ひよこウサギ。」
 エリ「お前ら・・何があった?」
 その質問に、三人交互に顔を見合わせた。
 そして、ニヤリと笑う。
 デ・ダ・志「「「殴り合った!」」」
 エリ「えぇ!?;」
 ディ「さて、ボスに無事に帰って来たこと、報告しなきゃ。」
 ダ「報告しなきゃ〜。」
 志「ちょっと、はやいよ;」
 元気に響く足音。
 まだまだ、手は繋がれたまま。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ブ「お前たち・・・何があった?」
 ニヒヒといたずらに笑う帽子屋屋敷子供三人組。
 それに珍しく困るその子たちの保護者達。
 あとがき
 はい、仲良くなりました。でもまだ、口喧嘩は堪えません。
 これからもっと仲良くなるでしょうね。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.19 )
- 日時: 2012/05/02 20:30
- 名前: ルナ (ID: YvnkZX8x)
- 初めまして、ペールラさん 
 読ましていただきました(^∇^)
 面白かったです(笑)
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.20 )
- 日時: 2012/05/03 07:15
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- ルナ様 
 初めまして^^
 おぉ、ありがとうございます!
 またのお越し、お待ちしております。
 コメありです!
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.21 )
- 日時: 2012/05/03 08:44
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- 第8章「時計屋さん」 
 志「じー・・・。」
 ??「・・・・。」
 静かな部屋。響くのは時計をいじる音。
 カチャカチャ・・カタン・・
 ??「なんだ;」
 志「あ、どうぞ。お構いなく。」
 ??「いや、あまり見られては・・;」
 言いかけたところで、無駄だと気づいたようで溜息をついて、また時計と向き合った。
 志「じー・・・」
 見てるだけで面白い。というか、自分は精密機械とかの中身を見たりするのが好きで、こういう物は誰かが「やめろ」と言うまで、ずっと見てしまう。
 ここは時計塔。
 ここの世界では唯一な安全地帯。
 そしてこの塔の住民。
 ユリウス=モンレー。
 きれいな深い青。きれいに整えられている髪はとてもきれい。
 でも、なにかとそっけない。
 ユ「おい、志穂。」
 志「あ、ごめん。もうやめとく。」
 机に向けていた視線をはずそうとする。
 ユ「いや、そうではなく・・。」
 志「?」
 ユ「こんなもの見て面白いか・・?」
 志「?うん。」
 そう答えると、そうかと言ってまた時計に視線を戻してしまった。
 志「・・・・。」
 本当は優しいのかな・・。
 最初の印象は少し怖かったが、明るい時間帯になるまで、少し泊めてくれた。
 ・・・・・・・・・・・・ちょっと前。・・・・・・・・・・・・・
 志「どうしよ・・・。」
 キョロキョロ。
 暗い森の中。
 志「迷った・・・・;」
 本当にどうしよう。
 ブラッドさんには少し出かけてくる、と言ってあるが・・。
 行ったのは前の時間帯。
 今は夜の時間帯。
 危険だ、と脳が信号を送っている。
 でも、勝手に足は進む。
 志「とりあえず・・。まっすぐ歩こ・・。」
 スタスタ歩いていく。
 暗いけど、怖いけど。
 しばらく歩いていた。
 そして、出てきた広い場所。
 志「・・大きい・・。」
 首が痛くなるほどの大きな塔。
 そこに小さな明りがついていた。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 で、今の状況に至ります。
 志「・・ごめんなさい・・。」
 ユ「Σなんだ、急に・・。」
 志「いや、仕事の邪魔かなって・・。」
 ユ「そんなこと言ってないだろう。」
 志「・・・でもさ・・。」
 と言いかけたところで・・
 バン!
 ユ・志「「Σ!?」」
 急にドアが全開に開いた。
 しかも勢いよく。
 ??「ユリウスー!ごめんなー!遅くなった!」
 フードに仮面をつけている。
 しかもなんかフードに、赤い液がついている・・。
 ペンキだと信じたい。
 ユ「もう少し優しく開けろ。壊れたらどうする;」
 志「(そっち!?;)」
 ??「あれ、その子は?」
 あぁ、と言って視線をあたしに向けた。
 ユ「こいつは余所者だ。」
 ??「ふぅん・・・?」
 スタスタと近寄ってあたしを見る仮面の人。
 志「し、志穂です。」
 ??「志穂か!よろしくな。」
 エス「俺はエース!」
 自己紹介した後フードを取って仮面を取って爽やかな笑顔を見せた。
 とりあえず優しそうでよかった。
 そして、これまたイケメン。
 なんでここの世界はイケメンが多いのだろう。
 ユ「そろそろ時間帯が変わるな・・。」
 志「え?」
 窓を見てみると黒かった空が奥の方から少しずつオレンジになろうとしていた。
 志「あ、ほんとだ・・。じゃあ、あたし帰るね。」
 エス「え?まだ暗いよ?」
 志「ダイジョーブ!」
 エースさんみたいにニッコリ笑って、ノブに手をかけた。
 志「お世話になりました。(ペコッ)また来るね!」
 タッタッタッ・・・
 エス「行っちゃったね・・。」
 ユ「・・・・。」
 エス「やっぱり、なにも知らないんだね。あの子。」
 「俺達全員、もともとあの子の事知ってることなんて。」
 ・・・・・・・・・・門の前・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 志「あれ?」
 門の前。普段はいるディーとダムの姿がない。
 志「・・・?」
 エリ「!いた!」
 偶然外にいたエリオットさんが叫ぶ。
 エリ「どこ行ってたんだよ!二時間も!」
 志「えっと・・あたし、一応ブラッドさんに言ったよ?」
 エリ「でも、誰も付けずに出かけたからブラッドが、心配して探させたんだぜ?」
 志「そ、そうなの?;」
 志「それよりディーとダムは?」
 エリ「あんたを探しに行かせて・・。」
 志「えぇ!?;」
 心配性な親たちです。
 あとがき
 あーぁww的なww
 それにしてもエースが意味深な事を言いましたね・・。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.22 )
- 日時: 2012/05/03 10:31
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
- 第9章「お茶会」 
 ギャル紅茶の花畑を思わせる匂い。
 お茶会と言えばお菓子。
 でも・・・。
 ディ「なにこの大量のオレンジ。」
 ブ「・・・・。」
 目の前はオレンジ色のお菓子で埋め尽くされている。
 エリ「どうだ!?おいしそうなニンジン菓子だろ!」
 志「お、美味しそうだけど・・;」
 全部ニンジンか・・・。
 ブラッドさんの顔は真っ青。
 双子は嫌そうな顔をしている。
 ニンジンケーキ、ニンジンマカロンにニンジンマフィン。ニンジンカップケーキ・・・。
 ブ「・・・お嬢さん?」
 志「な、なに?」
 嫌な予感がする・・。
 ブ「お菓子は好きだろう?(全部食え。)」
 志「い、いや、あたしあまり・・;(だが断る)」
 志「あ、じゃぁ、ディーとダム、食べたら?(お前らが消費しろ。)」
 ディ「え゛いいよ;僕らお腹いっぱいだし・・;ね、兄弟!(嫌だ。)」
 ダ「そ、そうだよ!」
 エリ「んー、そうか?(もぐもぐ)うまいのになぁ・・。」
 志「にしても、この紅茶いいにおい・・。」
 ブ「そうだろう?」
 琥珀色の紅茶を口に含むと、一気に匂いが広がる。
 志「香りがいいね。色もきれいだし・・。」
 ブ「ほう、お嬢さんは紅茶が好きか。」
 志「うん。お母さんがよく、ミルクティー入れてくれたんだ。」
 ディ「ミルクティーってなんか子供っぽくない?」
 ね?と顔を見合わせるディー、ダム。
 志「(ムッ)ミルクティーだって美味しいよ?」
 ダ「そうかなー?」
 志「あんたらにミルクティーの良さがわからないなんて。まぁ、わかる訳ないか。」
 デ・ダ「「むっ・・。」」
 バチバチバチ・・・・
 このお茶会の席ではできれば睨みあいをしたくはなかったが、向こうからケンカを売って来たのだ。買ってみてもいいかもしれない。
 パンパン!
 ブ「まぁ、ケンカはよしなさい。せっかくのお茶会なのだし。」
 志「あ、ごめんなさい・・。」
 少し睨んだ後、元の席に座った。
 再び紅茶を口に含もうとすると、花の香りが心を落ち着かせてくれる。
 ゆっくり口の中に入れると心まで浸透していくような。
 その様子を見て、満足げにするブラッドさん。
 ブ「おいしいかな?その紅茶は。」
 志「うん。花の香りが好き。」
 ブ「そうか、それは良かった。」
 ブラッドさんもゆっくり紅茶を口に含む。
 ブ「そうだ、お嬢さん。」
 志「?」
 ブ「さっきはどこに行っていたのかな?」
 ニッコリ笑うブラッドさん。
 どことなくその笑顔が怖い・・。
 ※8章参照おすすめ。
 ダ「そうだよ!どこ行ってたの!?」
 志「えっと・・ユリウスさんのところ・・。」
 ブ「ユリウス・・時計屋か・・。」
 志「ごめんなさい・・。実は森に迷っちゃって・・。」
 志「それで、明るくなるまでいていいって言ってくれたから・・。」
 ブ「ふむ・・なるほど。まぁ、それならいいが・・。」
 ブ「でも、次からは誰か一人でも付けて行くこと。」
 志「はぁい・・。」
 ブ「双子も心配しt」
 デ・ダ「「ボス!!」」
 ブ「あぁ、すまないw」
 少し面白がってるようだ。
 二人が心配していたとは。
 思いもしなかった。
 あとがき
 なんかびみょー・・。
 すいません。
 紅茶説明
 ギャル紅茶
 ギャル地方で生まれた紅茶。
 あまり珍しい紅茶ではないが、花の香りが特徴で人気が高い。
 説明
 すっかり忘れてましたが、第6章のタイトルは、「ハートの王女」です。
 マザーグースです。
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