二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__
- 日時: 2012/05/08 21:38
- 名前: スズメhibari6927 (ID: zXVWjPsV)
- 初めまして!!スズメと申します。 
 るろうに剣心が大好きです(*^ω^*)
 再連載が嬉しくて嬉しくて!!つい小説を考えてしまいました!!(しかもトリップ小説です)
 以下のことが駄目なお方はご遠慮ください。
 *中傷・荒らしにきた
 *剣心×薫推奨派のお方
 *何これ!?下手すぎだろ!!
 何でも良いよバッチコーイ!な方のみどうぞ…(笑)
 出来ればコメントもくだされば嬉しいです!
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- Re: るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__ ( No.3 )
- 日時: 2012/05/12 23:04
- 名前: スズメhibari6927 (ID: bvgtbsWW)
- 第一話【居候】 
 桜は、紆余曲折を経て神谷道場へと居候することになった。
 目が覚めた時にいたのは、女が神谷薫。男は緋村剣心、と名乗った。
 お世話になるなんて、と思ったが薫の押しの強さには流れて生き続けてきた桜には断れなかった。
 「妹が出来たみたいで嬉しいわー!!」
 薫は目を輝かせながら桜を見る。
 桜は、当初来ていたセーラー服ではなく薫の着物を着ていた。
 大人しい藍色に近い青色の着物がよく似合っていた。
 「あの、でも…本当に貰っても良いんですか?」
 「えぇ。どうせあまり着ない色だから!構わないで!!」
 「はぁ…」
 「さ、次は髪ね!どーいう風にしようかな…」
 「いえ、あの…もう良いですけど…」
 「遠慮しないのー!んーと、リボンは…」
 これはもう何を言っても無理だな、と桜は溜息をつき諦めた。
 その後、桜が薫から解放されたのは約三刻後だった。
 「ふぅ………」
 桜はその後、神谷道場に住む明神弥彦と、タダ飯喰らいの相楽左之助と会った。
 神谷道場は皆明るく、笑顔に満ちていた。
 ___案外、羨ましいのかもしれない
 ふとそう考えた。覚えている記憶の破片。どう見ても、彼は笑えていなかった。ずっと、気がかりだった。
 今、彼は。「緋村剣心」は幸せなのだ。
 それで良いじゃない。そう思っているのに。
 黒い感情はどす黒く渦巻く。
 「…………」
 嫌い、嫌い嫌い嫌い嫌い大嫌い______。
 その感情を押し潰すように桜は布団を被った。
 朝。まだ早朝の中、桜は目覚めた。
 居候とはいえ何もしないのは嫌だな、と思った桜は昨日案内してもらった台所へと向かう。
 勝手にするのもどうかというものだが、桜はそこまで深く考えずに作り出す。簡単な朝ご飯だが、ある材料だけでとりあえず大根の葉を刻み始める。
 トントントン、と刻みよい音が響いた。
 「おろ?桜殿」
 「っ………!!緋、村さん…」
 「早いでござるな。もっとゆっくりしてても構わんでござるよ」
 「…いえ。居候、ですから」
 「手伝うでござるよ。まだよく物の位置がわからんでござろう?」
 「…すいません」
 淡々と声を返す無表情のまま。
 (………似ている)
 剣心は桜の横顔を見ながら思った。
 自分が愛し、不幸にした女性と似ていると、何故か思った。
 そして、もう1人___誰かわからないが、確かに___
 そんな思考にふけっているうちに、お互い口数が多いわけが無く。
 後は一切無言のまま、朝ご飯は完成した。
 「おはよう、剣心…あら、桜?起きてたんだ」
 「おはよう、薫殿」
 「おはようございます、神谷さん」
 「あ、朝ご飯作ってたんだ。良いにおい!美味しそう〜!」
 朝ご飯の時間には、桜のご飯は人気となり、
 居候としての仕事に家事が加わった。
 (お願い桜!料理教えて!)(…はぁ、構いませんけど)
 (やめとけ薫。無理だ)(なーんですって弥彦ぉ!!)
- Re: るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__ ( No.4 )
- 日時: 2012/05/15 21:38
- 名前: スズメhibari6927 (ID: bvgtbsWW)
- 第二話【垣間見た、顔】 
 「こんなところで何してんでぇ?」
 「…相楽さん」
 夜。そよ風が吹く中、晩ご飯を食べ終わってから桜は縁側に座っていた。
 すると、左之助が話しかけてきたのだった。
 「特に、何も」
 「ふぅん…」
 桜はそれ以上何も言わずに、月を見上げる。左之はそんな彼女の隣に座り、じぃっと彼女の顔を見る。
 月の光で柔らかく輝く金色の髪。
 空のように澄んだ碧い瞳。恐ろしいほど真っ白の肌。
 「お前さ、外国の血が入ってんのか?」
 「見ればわかるでしょう」
 「そうだけどよ…」
 お前の名前、どう聞いても日本人だろ
 尤もなことを言われて桜は少し黙る。
 そう、桜は本名を言っていない。桜はクォーターである。父は日本人だが母はドイツとフランスのハーフである。
 なので、祖父母によって初めての女の子の孫ということで我こそはといった感じで名をつけられたのだ。
 例えば、桜の兄・葉などは
 「紅アンジェロ=ライティス・葉」が本名であるが長ったらしいので普段は「紅葉」と名乗っている。
 桜はそんな長ったらしくしかも発音も余り出来ないかな、と思い
 「紅桜」と名乗っていたのだ。しかし確かに、おかしいとは思われるか。
 「…それは、私の和名…と言いますか…なんというか…」
 ただ単に長いから言うのがめんどくさかったんです
 そう言えば、左之は笑い出す。
 「………何がそんなにおかしいんですか?」
 少しだけ桜は眉を顰める。
 「いやー悪い悪い。なんつーか、お前、そんなこと言いそうにねーのにちょっと意外だったんだよ。で、本当は何て言うんでぇ?」
 「……紅マリア=クリスティア・桜、です」
 「紅まりあ、くりすてぃあ、桜…ね。確かになげー名前だな」
 「祖父母に寄って集って名前を付けられたそうですから。仕方ありません」
 「ふーん…」
 左之はごろり、と横になると長い桜の金髪を自分の指に巻き付ける。
 「にしても、綺麗な色だな。きらきら光って、まるで金みてぇだな」
 「…………そうですか」
 桜はそれに気にすること無く、また月を眺めていた。褒められて少し嬉しいのか頬がほんのりと赤くなっていた。
 「後、お前の目も綺麗だな。空みてぇに碧くて海みてぇに青い」
 「意味がわかりません…」
 「褒めてんだよ」
 「………」
 左之はそのとき、彼女の顔が泣きそうにも見えて。
 後は寝たふりをしたまま、彼女とずっと一緒にいた。
 「おろ、桜殿?…と、左之?こんなところで何をしてるでござるか」
 「おぅ、剣心。ちぃっとばかり静かにしててくれ」
 左之がちょいちょい、と指を差せば桜は縁側の柱にもたれ掛かり静かに寝息をたてている。
 「こんなところで、寝るとは…。風邪を引くでござるよ」
 「いやーそれがな、ちぃっと話をしてたらそのまま寝ちまって。起こすのも可哀想だしなー…」
 「それもそうでござるが…」
 剣心は左之の目を見て、それから桜を見た。
 穏やかな寝顔。まるで彼女は眠り姫のようだった。
 そして、それを愛おしそうに見詰める左之。
 「……左之、お主…」
 「おう、好きだぜ」
 皆まで言わずとも、わかっていたのだ。
 桜に、惚れたのだ。会ってまだたった二日しか経っていないのに。
 「一目惚れっつーのかな…。なんつーか、守ってやりてぇとか、そういうんじゃねーんだ」
 ただ、一緒にいてぇ。
 「…そうでござるか。頑張るでござるよ」
 「お前、そんなこと言ってると本当に俺、桜を落とすぞ?」
 「おろ?」
 「…ま、気付いてねーんなら寧ろ好都合かもしんねーけどよ…」
 ぶつぶつと言う左之を横目に剣心は眠る桜を見る。
 桜は、泣いていた。泣きながら____
 「…………しん、た…」
 小さく小さく呟いたのだった。
- Re: るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__ ( No.5 )
- 日時: 2012/05/19 17:42
- 名前: スズメhibari6927 (ID: bvgtbsWW)
- 第三話【悪夢】 
 ___とある、山のふもとにある小さな村。
 そこにいた小さな男の子と女の子。
 「あのねー、【 】!明日ね、兄上帰ってくるんだって!」
 「わーい!本当!?じゃあさ、じゃあさ!俺、いーこと思いついた!」
 「なになに?」
 【 】が私に近付く。近付いて、ひそひそと耳打ち。
 その計画に、私は目を輝かせた。
 「それ、すごい!さすが【 】!」
 「じゃあ急いで準備しよう!行こう、【 】!!」
 彼が私の手を掴んで、走り出す。
 笑顔で私はそれに応じた。
 そして____血溜まりの中、彼が泣いていた____
 「っ…………!?」
 「お、起きたか。大丈夫か?魘されてたみてーだけどよ」
 ガバリと起き上がれば、目の前には左之と剣心がいた。
 「おい、桜…?」
 目を見開いたまま、息が荒い桜を不審に思った左之が声をかけると桜は思わず剣心に抱きついた。左之も剣心も驚いた、が。
 「さ、桜殿…?」
 今までの彼女との異変に気付いた。
 ガタガタと震える彼女は、最早何を見詰めているのか___
 「駄目……駄目なの………逃げなきゃ……逃げて、逃げなきゃ捕まるから………」
 虚ろな目をしたままブツブツと言い続ける桜を、剣心は思い切り抱きしめた。
 「…大丈夫でござるよ。逃げなくても、ここは安心出来る」
 「駄目、逃げなきゃ…逃げなきゃ、捕まっちゃう……捕まったら、売られるんだよ……」
 「大丈夫…大丈夫でござる……ここでは誰もお主を捕まえなどせん…売りもしない……大丈夫でござるよ」
 大丈夫、大丈夫、大丈夫………。
 そう剣心が何度も繰り返すと、桜は再び目を閉じ、穏やかな寝息を立てていた。
 「……誰かに追われていたのか?」
 桜を布団に戻した後、左之は静かに口を開く。
 「さぁ…。だが、先程の桜殿の様子を見ると、その可能性が高いでござるな」
 「ふーん……ちぃっとばかり調べてみるか」
 「頼むでござるよ、左之。拙者もできる限り手伝うでござる」
 「あぁ」
 じゃあな、と左之が部屋から出て行きでは自分も寝るか…と思ったが、動けない。よく見れば、寝たはずの桜の手が剣心の着物の裾を掴んでいる。
 「困ったでござる…」
 人が見ていたなら、とても困ったとは言えない顔をした剣心はとりあえず、ということで桜の隣に寝そべりそのまま目を閉じた。
- Re: るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__ ( No.6 )
- 日時: 2012/05/19 17:46
- 名前: スズメ ◆7N2H7sE//g (ID: bvgtbsWW)
- こんばんは〜スズメです!とりあえず偽物防止?つけてみました。 
 よくわかんないけど、これで良いんですかね〜。
 話変わりますが、るろうに剣心の再連載始まりましたね(・∀・)
 剣心が変わらず美しかったのだけが覚えてますwww
 あー楽しみ!
- Re: るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__ ( No.7 )
- 日時: 2012/11/23 12:52
- 名前: 美香 (ID: eXx5XrYY)
- 続きを〜 
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