二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__
- 日時: 2012/05/08 21:38
- 名前: スズメhibari6927 (ID: zXVWjPsV)
- 初めまして!!スズメと申します。 
 るろうに剣心が大好きです(*^ω^*)
 再連載が嬉しくて嬉しくて!!つい小説を考えてしまいました!!(しかもトリップ小説です)
 以下のことが駄目なお方はご遠慮ください。
 *中傷・荒らしにきた
 *剣心×薫推奨派のお方
 *何これ!?下手すぎだろ!!
 何でも良いよバッチコーイ!な方のみどうぞ…(笑)
 出来ればコメントもくだされば嬉しいです!
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- Re: るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__ ( No.1 )
- 日時: 2012/05/08 21:37
- 名前: スズメhibari6927 (ID: zXVWjPsV)
- 【ヒロイン説明】 
 紅マリア=クリスティア・桜
 14歳の中学生。
 母親がハーフで、フランスと日本のクォーター。父親は日本人。
 家族構成は母のリレイア、父の信路、兄の葉。(全員故人)
 クォーターの母に似て、金髪碧眼。色白。
 前世の記憶を持つらしい。想い人がいる。
 身長160㎝くらいで細身。無表情。
- Re: るろうに剣心__紅の記憶を持つ少女__ ( No.2 )
- 日時: 2012/05/08 22:18
- 名前: スズメhibari6927 (ID: zXVWjPsV)
- 序章【邂逅】 
 時は2010年。平成の時代の、東京のとある家の室内にて___
 「可哀想に…」
 「目の前で殺されたそうよ」
 「ひどい話ね」
 「息子さん、まだ高校生だったんでしょ?」
 ひそひそと話し続ける声。聞きたくないそれは無残にも聞こえている。
 「(……どうして)」
 まだ真新しい中学の制服に身を包んだ少女___紅マリア=クリスティア・桜は、包帯だらけの自身の手をじっと見詰めた。
 「(どうして、殺してくれなかったの)」
 「それよりも…娘さん、どうするの?」
 「親族もいないらしいじゃない。母親は勘当されていたんですって」
 「娘さんまだ中学に入ったばかりでしょう?」
 同情しているような、それでも只単に人の踏み場に土足で上がり込んできているだけだ。
 周りの参列者を見て桜は冷静にそう思う。
 可哀想に、辛かっただろう。私が親代わりになってあげるからね、と担任になったばかりの教師が泣きながら桜を抱きしめてきた。
 だが、それでも桜は何も思わない。
 思うのはただ一つ。
 ___何故殺してくれなかったんだろうか。
 家で、家族と一緒にご飯を食べていた。
 そのとき、強盗が入り込んできた。
 強盗は銃を発砲した。武器で攻撃してきた。
 結果。父も母も兄も、死んだ。桜だけが生き残った。
 「あの時は、死ねたのに」
 小さく呟いた言葉は誰にも聞かれずに葬儀は静かに行われていった。
 時は流れ、二年後___
 ザァ、と強い風が桜の髪を揺らす。二年前よりも長く伸びた髪は今や腰に届く。母譲りの金髪が波打つのを静かに見詰め、思う。
 あの時の怪我が、癒えないからなのかな。
 心にはまだ思いが残っている。
 彼への、思いが。
 桜は静かに面会人が来るのを待つ。
 しばらくして、ドアが開く。
 「……お前は」
 「…こんにちは、稲島さん」
 桜が会いに来たのは拘置所に入っている稲島隆平___かつて桜の家族を殺した張本人である。
 二年ぶりに会う稲島は、桜を見た時驚き目を見開いた。
 「…何しに来た」
 「聞きたいことが、あるんです」
 「?」
 「…どうして、あのとき」
 「どうしてあの時、私を殺してくれなかったんですか」
 責めているような、声。
 稲島は少し戸惑った。てっきり罵倒される、と。家族を返せと言われると思っていた。
 「……お前は」
 「お前は、殺して欲しかったのか?」
 「_____えぇ」
 桜は氷のように冷たい青い目を向ける。
 それも全て、あのときと同じ。死刑宣告された稲島に、死刑ではなく無期懲役として生きることを願ったあのときと。
 「それを俺に言うのは、お門違いだ。俺はてっきりお前は死んだと思ってたからな。呪うなら生き延びた自分の悪運を呪えよ」
 そう言えば、桜は絞り出すような声を出した。
 「呪えるなら、呪っているわ…こんな、人生なんて」
 稲島はゾッとした。これが、本当にたった14歳の少女の声なのか?
 確かに、家族を殺されたなら「こんな人生」だろう。
 だが、それ以上の「怨念」を、「恨み」を含んだ声だった。
 「…ごめんなさい。貴方に言っても、仕方の無いことだったわね」
 「いや、別にいいさ。それよりも、俺からも聞いていいかい?」
 「何?」
 「アンタ、何でそんなに【殺されたがる】んだい?そんなに死にたいなら自分で死ねば良いだろ」
 その言葉に桜は初めて一瞬だけ、微笑んだ。
 「だって、どうせ死ぬならあの時みたいに、誰かに殺して欲しいの」
 それだけを言うと桜は颯爽と出て行った。
 「………」
 家に帰り、すぐに布団に倒れ込む。
 自分が思っているよりも遠出になったので、予想外に疲れているのかもしれない。
 ごろり、と転がりそのまま目を閉じた。
 〝……やっと、見つけた〟
 そこは、夢か現か____
 静かで穏やかな声に桜は目を覚ました。
 目の前には、1人の女性がいる。
 白の小袖に、紫のショール。そして、漆黒の瞳___
 「……誰?」
 〝私は…巴…。…貴方と同じ…〟
 「同じ…?」
 〝貴方と同じ…あの人……〟
 「え、」
 〝あの人が、今苦しんでいます…助けてあげてください…〟
 微かに哀しげに微笑み、巴の姿は消えていった。
 次に目を覚ましたとき、桜は見知らぬベッドの上にいた。
 「おろ、気がついたでござるか」
 「あ、本当ね。良かった…大丈夫?貴方、倒れていたのよ?」
 目の前には、2人の男女。女は可愛らしくピンクのリボンが揺れている。男は、緋色の髪にアメジストの瞳と、頬に十字傷がある。
 ____どうして
 「……どうして、ここに……」
 ここは、明治。1878年。
 桜は、遠く。しかし彼女の中では近い、明治時代へと。
 飛んできたのだった。
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