二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- とある魔術と科学の二重奏
- 日時: 2010/11/09 21:10
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- こんばんは、泉海斗です。 
 これはとある魔術と科学の十字路の外伝的な作品です。舞台は学園都市で、おもに科学側の話を書いていきたいと思います。闇の書と光の書によって生まれた歪みが関係してくる話になると思います。
 いろいろありますが、最後までお付き合いしてくれれば嬉しいです。
 たくさんの閲覧・コメント待ってます。
 明日の朝から投稿開始しますのでお楽しみに??
 では!!
- Re: とある魔術と科学の二重奏 ( No.11 )
- 日時: 2010/11/16 02:17
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- ここはとある喫茶店の一角だった。 
 4人の少女たちがいつものように陣取ってはそれぞれ注文した料理を味わっていた。
 彼女たちの組織名は『アイテム』。
 数日前の戦いで上からの任務を見事に遂行させた凄腕集団である。
 しかし組織のメンバーは5人。
 もう1人足りなかった。
 「ちくしょー。退院したばかりだっつうのにまたパシリかよ」
 お盆に人数分のコップを盛って歩いてきた浜面。
 いつものようにこき使われているのだった。
 「そんなに愚痴口言ってないで超早く飲み物をください浜面」
 「うるせえ、絹旗。ほしけりゃ自分でとれ」
 浜面と絹旗でギャーギャーと言い争いが始まる。
 そんな2人をよそに、滝壺がこっそりと人数分のコップをとり、渡していく。
 「あんたも良くあんな物好きと結婚する気になったわね、理后」
 「はまづらは私のために一生懸命だよ??かっこいいとこあるし、それに一途だし」
 「見てるとこはちゃんと見てるのね。さすがは彼女だわ」
 絹旗にムキになっている浜面を見ながら麦野とフレンダが滝壺と彼の関係について話している。
 この戦いのあと、浜面と滝壺はイギリスへと帰り、結婚するつもりでいた。
 すでに結婚指輪をプロポーズで貰っており、はめていた。
 きらめく指輪を見て、麦野もフレンダも、そしてようやく和解した絹旗も目を奪われていた。
 けして安月給では変えないような高価なものだった。
 「超きれいなのです。浜面もたまにはいいことするのですね」
 「ああ??俺は滝壺のためならいつでもいいことするぞ??」
 「そんなこと言ってー、それだとどんどん滝壺がわがままになっちゃうよー??浜面」
 麦野が滝壺を横目で見ながらいう。
 そのときはそのときだとやけになって言う浜面。
 自分で墓穴を掘っているのに気がついていないようだ。
 その後、みんなに自分と同じようなものを買ってあげてといわれて顔を真っ青になったのは言うまでもない。
 何とか土下座をして、それよりも鮮度は下がるが何かを買うということで切り上げられた。
 「うう・・・俺の金が」
 泣きながら通帳を気にする浜面。
 少し喰らい減っても大きなダメージにはならないが、それでもこれからの生活で何かと使うと思うと涙が止まらなかった。
 「あららー、泣いちゃってるよ浜面のやつ」
 「男が泣くのは超キモイです」
 「ふざけるなぁぁぁ!!これもどれもお前らがわがままだからだろ!!」
 「そんなこと言っていいの??浜面。これは滝壺の提案なんだから」
 フレンダに言われてはっと滝壺を見る浜面。
 そこには目に涙を浮かべた滝壺がいた。
 「ごめんね、はまづら。私がそこまでちゃんと考えておけば・・・」
 泣き出しそうになる滝壺を見て、浜面は慌てて謝る。
 「違うんだ滝壺!!お前のせいじゃない!!」
 「だったら証拠を見せてよはまづら・・・」
 上目ずかいで見てくる滝壺にうっとたじろぐ浜面。
 少し戸惑い、顔を紅くしながらも言う。
 「お前のせいじゃないよ・・・理后。俺が招いた結果だ。最後まで対処するさ」
 「うん・・・分かったよ、仕上」
 2人で見つめあい、周りが桃色空間になりつつあった。
 「これは超すごいのです。コーラがただの砂糖水になりつつあるのです」
 「コーヒー甘すぎ。これブラックのはずなのに」
 「恐る恐る買っておいたさば缶空けたけど、カレー味が甘露煮になってた・・・」
 あまりの甘さに血糖値が上がりつつある3人。
 何とか2人を現実世界に引き戻すのに、かなり上昇してしまった。
 大きく嘆息する麦野。
 ようやくゆっくりできると思っていたが、彼女たちにはまた任務が課せられていた。
 それを伝えるためにここに集まっていたのだった。
 他のメンバーも何かあるとはうすうす感ずいていた。
 麦野が切り出した話はこうだった。
 まずとある第7学区の研究所に誰かが忍び込むという。
 だからその人物を撃退してくれという、上からの任務だった。
 それも殺してもいいというのだから、背中に悪寒を感じずに入られなかった。
 しかし暗部に所属するのだから、いつ殺されてもおかしくはない。
 それに研究所に忍び込むのだから、相当の重罪である。
 そして人乳される前提での任務であるから、相手は相当の実力者だということだった。
 だからこそ力的に戦力が上の『アイテム』が抜擢されたのだった。
 しかし、それなら『グループ」だって『ドラゴン』だってできることだという浜面たちの見解だったが、なぜか、上はそれはできないというのだという。
 麦野も同じことを思ったという。
 そして聞き出そうとしたがまったく取り合わなかったという。
 何か大きなことが知らないところで動いているということだった。
 「それならその場所に早めに行ったほうだいいんじゃねえか??その誰かが来る前によ」
 「そうですね。病み上がりですが、超頑張りますのですよ」
 立ち上がる浜面と絹旗。
 仕方ないと準備を始めるフレンダ。
 行きましょうかと悠然と立ち上がる麦野。おずおずとそれに続く滝壺。
 「まずは足が必要ね。浜面!!車持ってきな!!」
 「いちいち叫ぶな!!」
 そう言い残してすたすたと車を喫茶店前に持ってくるのだった。
- Re: とある魔術と科学の二重奏 ( No.12 )
- 日時: 2010/11/17 06:57
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- ここはとある研究所の内部。 
 1人の軍事服みたいな漆黒の闇に溶け込みそうな戦闘服を着込んだ少年がいた。
 その上にさらに長いコートを着込んでいた。
 防御性をさらにあげたものだった。
 少年の目の前には2人の瓜二つの少女が培養液の中にいた。
 おそらく双子だろう。
 彼女たちと似ている少女を彼は知っていた。
 しかし彼女たちが一体何に利用されるのかは知らされていない。
 ただ上のものにこの2人が連れ去られるのを阻止しろというのだった。
 それも1人で何とかしろというのだからまったくふざけるなといいたかった。
 しかしここで文句を言っても返してくれるものは誰もいず、ただ闇が続くだけだった。
 「時間が近いな・・・」
 サングラスの置くには見えざる敵を睨みつける鋭い瞳がらんらんと輝いていた。
 こつこつと靴と床がぶつかる音が、沈黙している研究所に響き渡る。
 少年はまだ彼女たちが一体誰に利用されようとしているのかを、知らないのだった。
 その頃上条は建物から建物へと飛び移るという、どこかの聖人かよという動きをして、移動していた。
 息を切らせながらも必死で追いかける美琴。
 心の中でちょっと待てやこら!!と叫んでいるが、見つかるわけにはいかなかった。
 ようやく上条が止まり、それから少ししてから美琴が追いつく。
 隠れて上条の姿を見ている。
 すると後ろを向いた上条は美琴が隠れている陰に向かって話しかける。
 「ついてきたんだろ??美琴・・・いや御坂」
 「美琴でいいわよ・・・馬鹿」
 名前で呼ばれて顔が赤くなったのを感じながら姿を現す。
 すぐに苗字で言いなおされたのには反論しておいたが。
 一体どこから気づいていたのだろうか。
 見つからないように走ってきたつもりではあったのだが。
 「昔お前に聞いたんだよ。とはいえ未来のお前だけどな。まさか1人でそんなことしていたなんて聞いたときは上条さんは驚きでしたよ」
 「まさか・・・ずっと分かってて私をコケにしてたの??」
 切れ始めているのか、電気が漏電し始めていた。
 顔を横に振り上条はそんなことはないぜという。
 えっと美琴は漏電をやめる。
 上条が美琴が着てくれたことを素直に喜んでいる顔だったからだ。
 「未来っていくつもあるだろ??もしかしたらお前は着てくれない未来じゃないのかって不安だったんだよ」
 そんな・・・と美琴は愕然としてしまった。
 未来は約束されているわけではないと突きつけられたからだった。
 確かにパラレルワールドというものが存在すると聞いているが、目の前の上条はそういう未来のいくつかの世界から来たというわけになる。
 別の女性と結婚していることもあるのだ。
 そう思うと美琴は胸が張り裂けそうな感じになる。
 するとぽんと頭に大きな手が置かれた。
 なんだろうかと思うとそこには大人の上条が、笑顔で現れたのだ。
 「そんなに悲しそうな顔するなよ。まるで奥さん泣かせたような気分になるだろうが」
 「おおお奥さんて!?ああああんた何言ってんのよ!!」
 「おうおう、怒るなそうやって。美容に悪いぞ」
 「余計なお世話よ!!」
 確かになっと苦笑いをする上条。
 それでも頭をなでられると不思議と動悸が治まり、不安がなくなった。
 彼の傍にいるのは紛れもなく美琴なのだ。
 自分でないのは癪に障るが、それでも彼の未来での生活は円満なほうなのだと美琴は確信していた。
 「それでこんなところに来て何をしようって言うの??まさかここに??」
 頷くだけで答える上条。
 視線はただ研究所に向けられていた。
 「詳しいことは聞いていない。あいつなりのいじわるだろうし」
 「未来の私なりのあんたに対する信頼って言うんでしょ??」
 「そういうことだ」
 笑顔で言う上条。
 悔しいなと思う美琴。
 しかし、自分が横にたっていられる未来が確実にあるのだというのを知ることができただけでも嬉しかった。
 これからの行動でどうにでもなるのだから。
 「中にはきっと暗部組織が来ているだろうな」
 「誰が来てるのかしら。私が以前忍び込んだときは『アイテム』って言うやつらだったけど」
 「おそらくやつらだろう。『グループ』には一方通行がいる。この剣に対しては逆に俺達のほうへつくだろう」
 確かにと美琴は思った。
 一方通行は美琴のクローンである打ち止めを守りたいと思っている人物である。
 それに彼自身もあの実験には反対だった。
 だからこそ、上は『アイテム』に任せたのだろう。
 「『ドラゴン』は俺とお前がいるからな。はっきりいって誰もやらないだろうとは思うが・・・しかし何も知らないやつが上からの命令だということで動いているかもしれない」
 「京介か愛華がってこと??」
 頷く上条。
 彼らの力のことは美琴も知っていた。
 彼らは確かに学園都市でも上位だろう。
 ランク付けされていないのが不思議なくらいだ。
 特に京介については魔術師としての力があり、それを超能力と合わせて絶大な力を生み出している。
 さすがの美琴でも苦戦どころか、あっという間に殺されるかもしれなかった。
 愛華の力も同じく、厄介なものだった。
 霧による幻覚。
 一度嵌ったら泥沼である。
 いつまで神経が続くか予想もできない。
 「何とかするしかないのさ・・・。こうなってしまえば今まで潜り抜けてきた修羅場の数が勝負だ」
 神妙な顔付きの上条。
 今からさらに年月を重ねるたびに経験してきたものがある。
 それは上条の一つの武器でもあった。
 「美琴・・・お前だって大きな経験をしているんだ。それはお前の武器だよ」
 そうはにかみながら上条は言う。
 大きくなずく美琴。
 今日はほとんど力を使っていないため、そして以前とはまったく違う。
 隣には自分が好きな人がいる。
 力強い人物がいる。
 それだけで今まで以上の力が出そうな気がした。
 「俺が正面から入り、おそらく複数人で来るだろう。だからお前は隙間をぬって地価奥の研究室に行くんだ。きっとそこにいるだろう。娘たちと・・・最後の天敵がな」
 天敵の名前は言わずとも予想できた。
 だから美琴は頷くだけだった。
 「行くぞ!!」
 上条の言葉とともに、正面突破を決行した。
- Re: とある魔術と科学の二重奏 ( No.13 )
- 日時: 2010/11/18 04:48
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- おはようございます、泉海斗です。 
 次話投稿しますので、たくさんのコメント・閲覧待ってます。
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 第3章 幻想殺し(イマジン・ブレイカー)の枷・・・幻想の枷(イマジン・ブロッカー)と現実の枷(リアル・ブロッカー)
 上条と美琴が中に入ると中は真っ暗で何も見えなかった。
 誰かがいる気配もなく、上条が持ってきていた懐中電灯を頼りに進んでいく。
 あまり呑む軽快さに驚く二人。
 しかし緊張感は途切れず、警戒も怠らない。
 暗い廊下を2人で並んで進んでいく。
 どこも横はなにやらの研究室らしく、どこにでも鍵がかかっていた。
 「静か過ぎない??」
 「ああ・・・意外とまだ来ていないのか。それとも俺達をひきつけようとしているのか・・・」
 きょろきょろと周りを見渡しながら言ってくる美琴に、上条もまた、緊張した表情で返す。
 夏だというのに、冷房が聞きすぎていたのか、ひんやりと肌寒いくらいだ。
 奥へとただ歩いていく2人。
 ようやく広いところにでた。
 そのときだった。
 横脇からドガアアァァァンと言う連続した爆音が響く。
 二人は間一髪のところで前に伏せていたので被害はなかったが、まだ爆音で耳がおかしかった。
 どうやら待ち伏せられていたようだった。
 さらにトラップの爆弾。
 相当入念に作戦が練られているようだった。
 そして煙の向こうから何かがこちらに向かってくるのが見えた。
 しかし懐中電灯を失った今、はっきりとした位置が分からない。
 「超ここでくたばってください!!」
 少女の声とともに上条に向かって拳が突き刺さる。
 パシィっという乾いた音が響く。
 少女の拳を上条が右手で掴んでいたのだ。
 ようやくあらわになった幼い少女の顔。
 その顔には驚愕の色が色濃く浮かんでいた。
 「超意味が分からないのです・・・。何故吹っ飛ばないんですか??」
 上条はそんな驚愕でガードが甘い少女に手套を食らわせようとする。
 しかし。
 「よそ見してんじゃないわよ!!」
 「敵は1人じゃないんですからね!!」
 四方八方から降り注ぐ爆弾と、白い閃光。
 「超助かりました、麦野・フレンダ!!」
 少女の言葉に反応したのは美琴だった。
 「麦野って、レベル5(超能力者)の!?何であいつがまたこんなところに??てことはまたここに集まってるやつらって・・・」
 「『アイテム』・・・かつて美琴・・・お前が侵入したときにも立ちはだかろうとしたやつらだ。気をつけろ!!まだ二人が隠れてるぞ!!」
 上条の叫びに驚くのはアイテムの3人だった。
 何故一般人が自分たち、暗部のことを知っているのか。
 しかし、いちいち考えている暇はなかった。
 「ほらほら、風穴開けられたくなかったらとっととくだばっちまいな!!」
 「絹旗!!下がってください、また時限式が爆発します!!」
 アームによる閃光の嵐にくわえて、いつ爆発するか分からない爆弾の恐怖。
 上条と美琴は徐々に追い詰められていく。
 「んー・・・ちょっとやばいかな??」
 「ちょっとこれって少しどころかかなりやばいんじゃないの!?」
 あっけらかんとする上条に食って掛かる美琴。
 そうしているうちにも爆発と、アームの攻撃は休むことなく続けられる。
 美琴はそんなに買い部分で笑いながら攻撃を繰り出す麦野たちを睨みつけ、電撃を放とうとする。
 しかし突然上条の右手が美琴の肩に置かれる。
 そのため電撃は消えうせ、攻撃のチャンスを失う。
 何すんのよっと美琴は上条の文句を言う。
 しかし上条は真剣な顔つきをしていた。
 「お前はこのあともっと厳しい闘いがある。今は力を温存しておくんだ。ここは俺に任せておけって」
 真剣な表情だったものを崩し、ニカッと笑みを浮かべる。
 思わず顔を赤らめてしまう。
 そんな尊を一瞥すると上条は左腕を右腕に添える。
 まるで右腕を支えるかのように・・・何かを支えるかのように。
 「まさか、この時代にきて使うとは思わなかったぜ・・・ちょっと化かし、制御が難しいからかんべんしろよ??」
 そうして上条は叫ぶ。
 「これが俺の力だ!!幻想の枷と現実の枷を破壊する!!」
 バギンバギンという音が響く。
 そして上条の右腕には何やら得体の知れないオーラが光っていた。
 それを誰も見たことがないもの。
 人なる者・・・否生きとし生きるものがけしてたどり着けない場所。
 神上にいるものだけが持つもの。
 「神の手(ゴッド・ハンド)・・・」
 上条当麻の真の力がここに光臨した。
- Re: とある魔術と科学の二重奏 ( No.14 )
- 日時: 2010/11/18 22:03
- 名前: エリック (ID: uDwIp9sO)
- こんにちは^^エリックです^^ 
 一気に読ませて頂きました。
 怒涛の展開にすごくドキドキワクワクして、すっごい面白いですね!
 未来の上条さんかっけぇ!そして美琴かわいいw
 おヒマがあったらでよろしいので、是非僕の作品も読みに来てやって下さい。
 オリキャラ募集もやっておりますので、暇つぶし程度にご参加くだされば幸いです^^
 なんか図々しくてすみません。
 これからも頑張って下さい。楽しみにしています!
- Re: とある魔術と科学の二重奏 ( No.15 )
- 日時: 2010/11/19 06:55
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- おはようございます、泉海斗です。 
 エリックさん、コメントどうもありがとうございます。
 えりっくっさんの作品もいつも読ませていただいております。
 今後ともお互いに頑張りましょう。
 オリキャラのほうも考えさせていただきます。
 それでは!!
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