二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】
- 日時: 2010/07/19 14:58
- 名前: ターフ (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
どうも、初めての人は初めまして。
知っている人はこんにちは。
ターフと言います。
あまりにも戦国BASARAが好きになってしまい、このような始末になりましたがコメをくれる人は幸いです;
どれ位いけるか分かりませんが、応援してくれる皆様は応援をくれたら嬉しいです。(^−^:)
まずは主人公設定から。
主人公設定
名前「神楽 葵」(かぐら あおい)
性別「女」(いつもは男装している)
性格「あまり戦が好きでない、冷静、時々良いやつに笑顔を見せる、少し無口」
容姿「結構髪が長い(真田みたいな感じ)、瞳の色はきれいな紫」
その他「幼い頃(幼名は奏牙)、真田との約束の記憶がないが、伊達政宗の従妹であり、元親や慶次・佐助とは幼馴染。方向音痴のため、すぐ見えなくなる。一人自称は「僕」で異名は「奥州の白虎」である。」
武器「青龍扇(せいりゅうおうぎ)&2本の十字槍」
サンプルボイス:
「・・・・政宗?」
「僕は奥州の白虎・・・・神楽葵だ」
「僕は・・・・何かを失ったんだ・・・・」
「・・・・ありがとう」
☆只今のターフ☆
1.小説にいる[ ](製作して無くても)
2.雑談などに今いる[ ]
3.デジタルでキャラを書いている[ ]
4.今、用事でいない[○]
5.今、勉強中なのでいない[ ]
6.今、お休み中♪(お休み前)[ ]
★〜設定・歌詞など掲示板〜★
主人公設定 >>0
忍設定 >>6 ←修正しました;
☆「オマケ」の主人公紹介★ >>163
☆「トリップ少女設定」☆ >>584
織田軍・新キャラ設定 >>791
予告 >>31
「流セイ」の歌詞 >>48
葵ちゃんのイメージソング♪(ソフィアsに書いてもらいました!!) >>220
★アンケート☆>>444
「ソラのハテ」の歌詞 >>504
「誓い〜No My Past〜」の歌詞 >>765
☆〜お知らせ掲示板〜☆
★お知らせ★ >>57
☆お知らせ2☆←重大発表!! >>81
☆お知らせ3☆ >>87
★お知らせ4★ >>159
☆お知らせ5☆←主人公の絵を描いてもらいました!! >>183
☆お知らせ6☆←ツカサ君を描いてもらいました!! >>226
★お知らせ7★←「オマケ劇場」の主人公を描いてもらいました! >>418
☆お知らせ8☆←重大発表2!! >>426
☆お知らせ9☆ >>502
★お知らせ10★ >>508
☆お知らせ11☆←祝★1000の絵を聖架から描いてくれました! >>529
☆お知らせ12☆ >>561
★お知らせ13★←葵ちゃん&ツカサ君を描いてもらいました! >>572
☆お知らせ14☆←咲ちゃんを描いてもらいました!(初☆デジタル絵!) >>627
☆お知らせ15☆←デジタルで葵ちゃんを僕が描いてみた!(終了!)>>651
★お知らせ16★←デジタル第二弾!今回は咲ちゃん!(終了!2)>>663
☆お知らせ17☆←デジタル第三弾!今回は幸村!(終了!3)>>729
☆お知らせ18☆←重大発表3!!>>732
★お知らせ19★←重大発表4!!>>737
☆お知らせ20☆←デジタル第4弾!今回は政宗!(終了!4)>>761
☆お知らせ21☆←重大発表5!!>>767
★お知らせ22★←「BASARAラジオッティ」出演者募集!!>>773
☆お知らせ23☆←大重大発表!!>>778
☆お知らせ24☆←重大発表6!!>>812
★お知らせ25★←デジタル第5弾!今回はお祝いの絵で佐助!>>815
☆お知らせ26☆←ブログ始めたよ☆>>835
☆お知らせ27☆←影斗を書いてもらいました☆(久しぶりのアナログ〜♪)
★お知らせ28←重大×100発表!!>>864
気休め企画・「BASARAラジオッティ」
♪第一回目 ゲスト:ターフ(OWO) >>34
♪第二回目 ゲスト:伊達政宗(●nー) >>39
♪第三回目 ゲスト:神楽葵(O-O) >>45
♪番外編?!&予告☆ 特別ゲスト:ターフ(OWO) >>52
♪第4回目 ゲスト:真田幸村(>o<) >>66
♪第5回目 ゲスト:オカn(殴☆ 猿飛佐助&片倉小十郎(^言^)・(=q=) >>93
♪第6回目 ゲスト:上杉謙信&武田信玄(^u^)・(ーuー) >>175
♪第7回目 司会:かすが(&ターフ) ゲスト:風神ツカサ (ー口ー怒)・(OWO)・(ー言ー) >>195
♪第8回目 ゲスト:神楽葵 (OuO)>>477
♪第9回目 ゲスト:前田慶次 (・△<)/>>585
♪祝☆第10回目 ゲスト:神楽葵&真田幸村 (OuO) (>△<)/>>719
♪第11回目 ゲスト:長曾我部元親 (・w●)>>792
♪番外編2 ゲスト:不破彩葉&紅冷嘉 (>、<☆)(・A・)
♪番外編3 ゲスト:早瀬希里 (^0^)
☆番外編ミッション掲示板☆
☆番外編1 〜梵天丸の好きな人〜 >>569
☆番外編2 〜空の約束〜 >>576
☆番外編3 〜幼き忍〜 >>583
☆番外編4 〜アニキと鬼が島〜 >>621
☆番外編5 〜もし、葵が武田軍の武将だったら…〜 >>636
☆番外編6 〜団子と桜と…〜 >>751
☆番外編7 〜米沢城を探索です!〜>>760
☆番外編8 〜関係〜>>789
☆特別番外編1(葵が白虎になる前のエピソード編) 【製作中】
第一章 〜雪と白虎、出会う〜>>768
第二章 〜忘れた笑顔〜>>771
第三章 〜心の動き〜>>830
第四章 〜衝撃〜
終章 〜弔いの華、白虎の牙となる〜
★本編小説掲示板☆
☆其の壱風 「奥州の白虎」>>1
★其の弐林 「忍と若い奴」>>7
☆其の参火 「方向音痴知らずの兄」>>12
★其の四山 「今宵は宴、今宵は記憶の渦」>>13
☆其の五日 「幼馴染の名」>>18 ←※佐助視点(?)
★其の六進 「この夜は満月なり」>>22←小十郎視点
☆其の七月 「伊達軍の対応備え」>>24
★其の八歩 「こちらの作戦」>>25
☆其の九文 「忍の約束」>>28
★其の十武 「異名の名を聞き急用なり」>>29
☆其の壱拾壱両 「夢の声は運命を示す」>>35 ←葵・真田の夢話
★其の壱拾弐道 「嫉妬」>>36 ←伊達視点
☆其の壱拾参竜 「雨の涙」>>37
★其の壱拾四頭 「驚きの弧月」>>43
☆其の壱拾五蛇 「消えかけた一部」>>44
★其の壱拾六尾 「記憶喪失?」>>53
☆其の壱拾七百 「昨日の出来事に」>>55
★其の壱拾八花 「朝の会話」>>63
☆其の壱拾九繚 「織田軍の情報」>>67
★其の弐拾乱 「四国の鬼と中国地方の日輪の申し子」>>68
☆其の弐拾壱一 「近くの存在」>>69
★其の弐拾弐致 「修行は厳しいものなり」>>70
☆其の弐拾参団 「織田信長」>>73
★其の弐拾四結 「朝露と忍」>>76
☆其の弐拾五百 「川中島前の会話」>>86
★其の弐拾六戦 「川中島、運命の始まり」>>96
☆其の弐拾七錬 「夢はこの後何を語る・・・?」>>97
★其の弐拾八磨 「渡り合う双方」>>98
☆其の弐拾九唯 「甲斐の若虎、参る!」>>118
★其の参拾我 「勝者は奥州の白虎か・・・?」>>121
☆其の参拾壱独 「分からない勝敗」>>138
★其の参拾弐尊 「砂浜で・・・」>>149
☆其の参拾参異 「伊達軍、川中島近し」>>152
★其の参拾四口 「答え」>>155
☆其の参拾五同 「激しい合戦、忍の戦い」+「オマケ劇場1」>>164
★其の参拾六音 「気配に気付き、変装」>>165
☆其の参拾七一 「弓兵に混じって参上」>>167
★其の参拾八期 「竜の右目と上杉の忍」>>168
☆其の参拾九一 「甲斐と越後」+「オマケ劇場2」>>169
★其の四拾会 「傷と隙」>>176
☆其の四拾壱獅 「微妙な幻覚」>>177
★其の四拾弐子 「分からない自分」>>186
☆其の四拾参奮 「三軍の撤退予告」>>187
★其の四拾四迅 「森の先・・・」>>188
☆其の四拾五無 「謝罪」>>189
★其の四拾六我 「夢と弁丸」>>190
☆其の四拾七夢 「三日後の目覚め」>>194
★其の四拾八中 「気付くモノ」>>198 ←伊達視点
☆其の四拾九正 「内緒な話」>>199
★其の五拾真 「武士の傷」>>205
☆其の五拾壱正 「謎の声の正体」>>214
★其の五拾弐銘 「知らせざる少しの過去」>>223 ←ツカサ視点
☆其の五拾参一 「ツカサの姉」>>224 ←ツカサ視点
★其の五拾四刀 「安心の笑顔」>>228
☆其の五拾五両 「くしゃみは悪い事の予感」>>249
★其の五拾六断 「連合軍」>>280
☆其の五拾七春 「様子」>>292
★其の五拾八夏 「今川と北条倒し作戦」>>294
☆其の五拾九秋 「軍議、始まる」>>297
★其の六拾冬 「甲斐も動き出す…」>>304
☆其の六拾壱森 「ツカサ、旅に出る」>>316
★其の六拾弐羅 「遅刻のワケ」+「オマケ劇場3」>>327
☆其の六拾参万 「誘拐実行」>>336
★其の六拾四象 「笑顔の戻り」>>363
☆其の六拾五一 「噂と…」>>364
★其の六拾六部 「暇な休養」>>365
☆其の六拾七始 「気になる事」+「オマケ劇場4」>>366
★其の六拾八終 「白虎、誘拐される」>>374
☆其の六拾九奇 「あの“名前”は…」>>384
★其の七拾想 「牢屋」>>387
☆其の七拾壱天 「朝の事件」>>390
★其の七拾弐外 「腹の音」>>391
☆其の七拾参玉 「最北端のおにぎり」>>396
★其の七拾四石 「絞り込んだ真犯人」>>398
☆其の七拾五混 「軽いシュミレーション」>>416
★其の七拾六合 「満月」>>429
☆其の七拾七波 「団子と無言」>>431
★其の七拾八乱 「寒気と気付いたモノ」>>442
☆其の七拾九万 「加賀の友達」>>449
★其の八拾丈 「文」>>454
☆其の八拾壱豪 「もしの話」>>464
★其の八拾弐華 「伊達と武田の今川・北条攻め」>>469
☆其の八拾参絢 「同じ名前のツカサ」>>471
★其の八拾四爛 「光秀vs忍」>>472
☆其の八拾五花 「戸惑い」>>478
★其の八拾六鳥 「忍と友達」>>501
☆其の八拾七風 「戦い、始まり」>>503
★其の八拾八月 「武田軍止め」>>506
☆其の八拾九力 「運命の焦り」>>512
★其の九拾戦 「奇襲」>>513
☆其の九拾壱奮 「伊達の奇襲に今川の慌て」+「オマケ劇場5」>>514
★其の九拾弐闘 「追いつく幸村」>>520
☆其の九拾参断 「小太郎の助け」>>521
★其の九拾四崖 「謎の声の懐かしさ」>>522
☆其の九拾五絶 「馬に乗り、小田原城去る」>>533
★其の九拾六壁 「偽者まぎれ」>>540
☆其の九拾七九 「織田の軍勢近し」>>543
★其の九拾八分 「葵、政宗を追う」>>548
☆其の九拾九九 「霧の先は・・・」>>551
★其の壱百厘 「怖気と間に合い」>>556
☆其の壱百壱質 「魔王の存在」>>575
★其の壱百弐実 「思い出す“何か”」>>577
☆其の壱百参剛 「謎の声の悪趣味、葵の強さ、政宗の拒絶」>>578
★其の壱百四健 「月に誓う…〜記憶を追い続けて〜」>>581
☆其の壱百五泰 「トリップ」>>586
★其の壱百六然 「山賊返し」>>587
☆其の壱百七自 「住み込み」>>614
★其の壱百八若 「好きだった椿」>>620
☆其の壱百九古 「またもやお腹が・・・」+「オマケ劇場6」>>622
★其の壱百壱拾今 「朝の幸せ」>>628
☆其の壱百壱拾壱東 「武器マニア」>>642
★其の壱百壱拾弐西 「葵の凄さ?」>>643
☆其の壱百壱拾参平 「この世界の流れ」>>658
★其の壱百壱拾四成 「言葉の意味」>>659
☆其の壱百壱拾五維 「連合軍話、危ない気配」>>662
★其の壱百壱拾六新 「武器の強度」>>687
☆其の壱百壱拾七一 「記憶は酷いもの」>>688
★其の壱百壱拾八騎 「被る言葉は優しい言葉」>>691
☆其の壱百壱拾九当 「織田信長の妻、濃姫」>>696
★其の壱百弐拾千 「西海の鬼、どうなる?」+「オマケ劇場7」>>700
☆其の壱百弐拾壱百 「ツカサ参戦」>>716
★其の壱百弐拾弐発 「一瞬奥義」>>718
☆其の壱百弐拾参百 「良い情報と言葉の意味」>>738
★其の壱百弐拾四中 「教える日」>>742
☆其の壱百弐拾五東 「従兄妹ではなく実の妹」>>743
★其の壱百弐拾六西 「兄妹は似たもの同士」>>744
☆其の壱百弐拾七南 「花の葵の髪飾り」>>747
★其の壱百弐拾八北 「一日女装はいかが?」>>759
☆其の壱百弐拾九天 「兄の承諾」>>766
★其の壱百参拾空 「その日の夜」>>786
☆其の壱百参拾壱海 「不吉な者」>>790
★其の壱百参拾弐闊 「心配、手紙、接触」+「オマケ劇場8」>>808
☆其の壱百参拾参浅 「デス・サイズVS白虎」>>816
★其の壱百参拾四学 「倒れない忍、夏の初め」>>817
☆其の壱百参拾五非 「白虎、危なかし」>>820
★其の壱百参拾六才 「竹中半兵衛」>>823
☆其の壱百参拾七猪 「迎え」>>840
★其の壱百参拾八突 「開門」>>842
☆其の壱百参拾九猛 「突然の事」>>843
★其の壱百四拾進 「手始め」>>846
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- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.687 )
- 日時: 2010/05/08 09:00
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
——四国——
「いや〜マジで元親の武器は良い武器だな、こりゃ」
ツカサは満面な笑みで元親の武器を手に取っていた。
「そりゃそうよ!俺の武器は少し南蛮製だからな」
良い武器と言われて元親は嬉しい顔をしてツカサに向かって言い返した。
ツカサは「おぉ〜!それは凄いな!」と言って、刃のキレを見た。
「ヒュゥ・・・!キレも良いし、形も良い!こんな武器はそんなに無いな!」
コトッと少し音が出たが、優しく武器が置いてあった場所に戻て置いた。
ツカサは振り向いて元親に言う。
「何もかも完璧な武器だな、元親!俺はこんな完璧な武器、見た事も触った事もないぜ!」
「そんなに俺の武器が完璧なのか?」
ツカサは少し笑みを漏らして「あぁ!」と言い頷く。
元親は何か言おうとしたが、ツカサが元親が言う前に続けて言った。
「だけど、少し強度を上げた方がいいな。戦闘中に壊れてしまう」
「は?さっきまで完璧って言った筈じゃねぇのか?」
「そうなんだけどさ・・・・この原型をこの先、そのまま出来るようにするのはまず無理なんだよ。まぁ、俺の意見では少し強度を上げていった方が良いよって言う事」
ツカサは少し苦笑して「お分かり?」と言った。
元親は少し留まって頷く。
凄く武器についてやけにツカサは詳しく、しかも元親に分かりやすい説明なのだ。
こんな奴・・・・・ここの四国では見た事もねぇし、分かりやすいな・・・!——。
この時、初めてツカサが武器マニアである事を知った。
ツカサは少し元親の武器を見て言う。
「あのさ、俺さ元親の武器の強度を上げたいからさ・・・・・——俺が上げさせて良いか?」
「それはどう言う意味だ・・・?」
元親はいまいち分からなく聞いてみた。
ツカサは少し苦笑して言葉を返す。
「俺が元親の武器の強度を上げさせるって言う事だよ」
「!!・・・で、出来るのか?」
何故か不安げに元親は聞いてしまった。
ツカサは少し「?」マークを飛ばして言う。
「何不安げに言っているのさ?俺、これでも自分の武器はほとんど強化しているんだ」
「そ、そうか・・・・」
それを聞いて何故か心が安心した。
「すぐ出来るから」とツカサに言われたので、少し浜辺に散歩しに行った・・・・・・・・・・・・・———。
其の壱百壱拾六新 武器の強度
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.688 )
- 日時: 2010/05/08 12:47
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
——甲斐——
少し曇りめの甲斐のある山に、幸村は槍の柄を握っていた。
「まだまだ・・・某は弱き者でござるな」
皆からは「日の本一の兵」と呼ばれる幸村だが、織田信長を見て自分の実力よりも上回った者に圧倒された。
ギュッと柄を強く握ると・・・・・・・・・・———。
ズキッ・・・・・・・・・・・———。
「——ッ!!」
この頃、あまりにも考えすぎなどがあった為か頭痛がした。
昨日、佐助に「明日の修行はほどほどに」と言われていた。
・・・某が強くならなければ・・葵殿や政宗殿に・・・・——。
脳裏に思い浮かんだあの時の二人の顔を思い出し、幸村は逆にギリッと歯音を立てた。
負けられない一身が強くてどうにも気持ちが制御出来ないのだ。
拳を作って地面に叩こうとしたその時・・・・・・・・・・・———。
——“体を壊してしまうよ、君?”——
「——!」
最近聞こえなかった声に幸村は反応し、拳を沈めた。
何故か気持ちが静まり穏やかになっていた。
「・・・何の用でござる?」
久方に聞いた謎の声に問う。
謎の声はじっと黙ったまま。
幸村は答えが返って来るまで待った。
謎の声は少し息を吸って口を開いた。
——“君に、コレを見てもらいたくてね”——
「コレとは何でござる・・・?」
“コレ”と言われて幸村は何の事か分からなかった。
謎の声はすぐさま返す。
——“もちろん、君の記憶の一つだよ”——
その声が聞こえた後、ある光景が見えた。
その光景は・・・・・——真っ赤な血の海。
「うっ・・・・!」
幸村はこの時、気持ちが悪くなった。
謎の声は幸村に言う。
——“背けないでくれ・・・君の記憶だ”——
とは言っても背けたくなるのだ。
だが、幸村は我慢し耐える。
——“続きを見せてあげるよ”——
謎の声はそう言って、ある光景の続きを見せた。
——“『は・・・母上・・・?』”——
泣きじゃくりながら、状況が分からない奏牙の姿・・・・・・・・・・・———。
——“『奏牙を・・・・お・・願いね?』”——
もう少しで命が付きそうな奏牙の母・・・・・・・・・・・———。
——“『・・・すまない、君と両親は罪がないのに』”——
知らない男が・・・奏牙の両親の命を奪った・・・・・・———。
——“『・・・呪うなら、呪っても良い。私は・・・・罪を犯した』”——
だが、その男は・・・・・——涙を流して謝罪していた・・・・———。
——“『君は・・・強くなるだろう。その子と君は殺さない。強く・・・・生きれば良い』”——
そう言って・・・・記憶を消された・・・・・・・———。
「——ッ!」
嘆く男の姿や奏牙の両親の姿が脳裏に焼き尽くされた。
幸村は口に手をやる。
吐き気が襲った為、手をやったのだ。
手で押さえた為、少し幸村は咳き込んだ。
——“思い出したかい・・・・?”——
「——思い出したも何も・・・酷い記憶でござる・・・!」
少し涙目になりながら訴える。
謎の声は少し黙ってから言う。
——“でも、仕方が無い。・・・弁丸の時に見た記憶なのだから”——
そう言い捨てて、謎の声は消えて行った。
幸村は少し近くの木に座る。
「・・・奏牙殿っ・・。会いたいでござる・・・・」
その言葉は、まるで幼い頃の弁丸の言葉で泣きたいようだった・・・・・・・・・・・・———。
其の壱百壱拾七一 記憶は酷いもの
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.689 )
- 日時: 2010/05/08 12:52
- 名前: るりぃ (ID: EhQ48ZN9)
- 参照: http://www,youtube,com/watch?v=rHtHBnEknQ4&feature=related
ターフ>
いつのまにか更新してる!
やっぱりターフはすごいなぁ・・・
私もリレー小説頑張るね!
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.690 )
- 日時: 2010/05/08 12:54
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
るりぃ>うん、更新させといた;
凄くないよ、マジで;
うん、燕視点は任せとけ!(その他の視点もやるけど)
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.691 )
- 日時: 2010/05/08 13:23
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
——奥州・米沢城——
「あれ?慶次さん、どこに行くんですか?」
咲はどこかに行こうとしていた慶次を見つけて言う。
慶次は苦笑して言った。
「今から謙信に会いに行くんだ。もちろん、連合軍の話だけどな」
「えっ、謙信様ですか!?」
「!?、知ってるのかい?咲ちゃん」
咲はハッとして口に手を押さえた。
驚きのあまり上杉の総大将である上杉謙信の名前を言ってしまった。
しまった・・・・この世界ではまだ会っていなかった・・・・・・・・!——。
慶次は心配そうに咲を見た。
咲は手を下に下げて慌てて言う。
「い、いえ;ただ、名前だけです;」
相手にばれそうな感じ風に言った。
慶次は笑って返す。
「なんだ、謙信の名だけか。知り合いかと思っちゃったぜ?」
「あ・・・アハハハ;」
慶次には全然ばれなかった。
その時、慶次の猿である夢吉が「キキッ!」と言った。
咲はまた言いそうになるが、寸前に止めて質問する。
「慶次さん、この小さい猿は・・・?」
「ん?あぁ、この猿の名は夢吉!俺の相棒さ!」
慶次は指先で夢吉とじゃれた。
・・・・可愛いなぁ・・この慶次さんと夢吉w——。
そう思っていたのは約一名である咲。
慶次は少しハッとし慌てて言った。
「ご、ごめんな咲ちゃん!早く行かないと葵に怒られちまうから!!;」
「あ、はい!こちらこそすみません;」
慶次はニカッと笑って「いいよ、またな〜!」と大きな声で言った・・・・・・・・・・・———。
★****★
「慶次・・・・!」
「ん?」
二階の所から声が聞こえた為、慶次は見上げる。
葵が慶次を見ていたのだ。
葵はすぐさま部屋から何か取り出して着て慶次に投げつける。
「わっ!ととと・・・;」
慶次はちゃんと受け止めた。
それは・・・・・——お結びの入った袋。
「あ、葵・・・・?」
慶次は驚いて葵の方へと見る。
葵は少しクスッと笑い慶次に言った。
「またね・・・いや・・——夕餉には間に合わせるんだよ?」
「——!」
——“『慶次!夕餉には間に合わせるのですよ?』”——
加賀にいるまつの言葉と葵の言葉が被った。
多分、まつの言葉をいつも聞いている葵が悪戯っぽく慶次に言ったのだろう。
しかも、慶次はいつも夕餉には戻っていない。
各地で周る慶次の事を知っていながら言った言葉だろう。
慶次はニカッと笑い葵に言った。
「おう、間に合わせてくるぜ!・・・そして・・またな」
「うん・・・・また会う日まで」
慶次は早速、上杉謙信がいる越後へと走らせて行った・・・・・・・・・・・・・———。
其の壱百壱拾八騎 被る言葉は優しい言葉
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