二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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BLEACH 刹那の時間【月】 二十話更新!
日時: 2011/01/16 09:55
名前: 秋空 (ID: y5qheDIH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=17431

取敢えずクリックして下さった方々は有難う御座います!!

〜目次〜
No1;>>0にプロローグ掲載。
No2:>>1に以前の情報一通り掲載!
No3:>>2に第十二話「地獄のラプソディー Part2」更新
No4:>>4に第十三話「地獄のラプソディー Part3」更新
No5:>>5に第十四話「地獄のラプソディー Part4.魂1つ」更新
No6:>>13に第十五話「新旧六番隊隊長格大激突 Part1」更新
No7:>>17に第十六話 「新旧六番隊隊長格大激突 Part2」更新
No8:>>21に第十七話 「新旧六番隊隊長格大激突 Part3」更新
No9:>>23に第十八話「護廷十三隊へ」更新
No10>>26に第十九話「隊舎巡り Part1」更新
No11>>34に第二十話「隊舎巡り Part2」更新

番外編
No1:>>9に夏樹レオンにインタビュー

〜お客様〜
湯山様・鬼姫様・ゆずき様・風梨様・梨桜様・天蘭様・なさにえる様・雷電様
夢様・凛様・ゆっさー様・ひな様


以上,12名の方々が足跡を残して下さいました^^
本当に有難うございます!



〜注意事項〜
1.誹謗中傷・作品を貶めたり荒しは止して下さい。
2.オリキャラが嫌い作者である秋空の嫌いな方,BLEACHの嫌いな方はご法度です。
3.嫌な表現が入ると思います。嫌いな方は読まないでください。
4.最後になりましたが更新は亀並みに遅いです。お覚悟ください!


プロローグ

心は何処に有るの?

              あぁ,この暖かい鼓動………それが心?


                          分らないよ………分らない!!

じゃぁ,切り裂いて赤い血を見れば心が分るのかなぁ?


アハハハハハハハハハハハハ!!


〜お知らせ〜
フレンドコード(?)の所に違うBLEACHの小説テンプレ貼ったです^^
近道近道★

Page:1 2 3 4 5



Re: BLEACH 刹那の時間【月】 コメ求むです!!!   ( No.4 )
日時: 2010/02/23 10:30
名前: 秋空 (ID: afDkyVXv)
参照:  

BLEACH 刹那の時間【月】 第十三話「地獄のラプソディー Part3」
(砕蜂視点)

私が穿開門の前に立った頃には既に数人の勇士達が集まっていた。
恐らくは時間的に考えて私で最後だろう。
ふと,視界を泳がせるとボサボサの黒髪の
袖なしの死覇装を来た端正な面立ちの男の姿が私の目に飛び込んでくる。
それは九番隊副隊長檜佐木修兵だった。
噂によれば最近,院生一回生で一組のお嬢さんとお熱らしい。
今回襲われているのは一回生の一組との事だ。当然,そいつも危険に晒されているだろう。
面持ちは硬く祈る様な表情だった。私は後ろから忍び寄り辛気臭いそいつの肩を叩いてやった。

トン...修兵「うっうおおおおおお!!」
見掛けに似合わず気の弱い檜佐木は少し叩いただけなのに
馬鹿みたいに驚いて辺りをキョロキョロさせた。

砕蜂「何処を見ている?こっちだ___」
修兵「———————砕蜂隊長?」

砕蜂「小さくて見えなかったとか言ったら殺す!」

明らかに私を視界に入れないように上を見回していた
馬鹿男に警告するように武器を見せて脅してやった。
檜佐木の奴は驚き戦慄き,汗を流しながら頷いた。

修兵「そんな失礼な事を___」

砕蜂「ふん,相変らずのへたれだな」
修兵「……申し訳有りません」

砕蜂「_____生きていると良いな,お前の愛した女」

カァ〜修兵「!!!なっ,何言うんですか砕蜂隊長!!おっ…俺はそんな!!」

檜佐木の奴の分り安すぎる反応に私は呆れていた。
こんなへたれが女を護るなんて理由で戦いに出るとは片腹痛いとな……
然し,そんな事を思っていた時だ。コイツが言ってくれたのは___
矢張り副官だなと思わせることを。

砕蜂「分りやすい!」
ドスッ…修兵「ガハァッ———」

砕蜂「………」
修兵「はぁはぁはぁはぁ……俺は,あいつが生きていると信じてる。
あいつは生に対する執着心が強いから!!だから,俺は助けられると信じてる!!」

砕蜂「死んでたらどうする」
修兵「その時はその時です!」


心配は無駄だと悟った。
強い瞳だった。信念と意思で満ちた強い瞳......
もしかしたらそいつのその思いが届いたのかも知れないな。
実際___私達が到着した頃には多くの院生達が死んでいて......な。


__________________

(雨宮雪菜視点)

虚との戦いが始まって数分が過ぎた。
今の所分った事は彼が霊圧の割には鈍足で此方の攻撃を待つ癖が有ると言うこと。
詰り,一撃目で相手を拘束し強力な攻撃を仕掛ければ私達がほぼ勝てると言う事だ。
それに気付き私達はある策に出る。
瞬歩の得意な佐伯さんに鬼道の得意な私がおんぶし佐伯さんの瞬歩で相手を撹乱しながら,
時間を稼ぎあたしが縛道を放つ。
そして,留めに攻撃力の高く更に始解を有する夏樹さんの攻撃,恐らく是で倒せるだろう。

佐伯「早く!」
雨宮「ちょっと恥かしいんですけど」

佐伯「私だって恥かしいですわよ!!兎に角チャチャッと済ませましょう!」
雨宮「うん」

ガシッ…佐伯「行きますわよ!」
夏樹「………シュールね」
佐伯「お黙りなさい!!」

夏樹さんの軽口に軽く答えて佐伯さんは私をおぶりながら軽快に瞬歩する。
でも,幾ら佐伯さんが瞬歩が得意とは言え女性であたしと同じ院生,
限界が来るのはそう長くない。短い間に私は集中し言霊を詠唱し撃たなければならない。
瞬歩のせいで風が痛い。そして,揺れる。舌を噛みそうだ。



                              でも,それでもやるしかない___


カッ___雨宮「縛道の九十九『緊』!!」
虚「ぎゅううぅぅ!?」

死神の使える最強の鬼道が九十九番だ。
本当はあたしの霊圧何かじゃ体に負担が掛かるんだけど命には変えられない。
意地で使ってやった。あいつは締め付けられる苦しみに喘ぎながらのた打ち回った。

雨宮「そんな簡単に外れる物ですか!」


ギュルルルルル___佐伯「今ですわ夏樹さん!」
ザッ…夏樹「分ってるって!行くわよ___裂迅牙」

ダン___虚「!!!」


ザクン___夏樹「あっさりだったわね」


サァ…雨宮「消えた___何だったんだろう」
ズンズーン…夏樹「行こう。あたし達だけが襲われてる訳じゃないみたいよ。
もう,何人かの霊圧が消えてる!犠牲を出さないためにも___」

佐伯「そうですわね」

ふぅ〜と意気を継ぎ周りの霊圧に機を研ぎ澄ませて見る。
夏樹さんの言うとおり多くの仲間たちが傷付き倒れ消えているのが分る。
胸が痛くて押し付けられるような感覚が私を襲った。
勿論仲間達の援護に行くのは私も同意だ!早く行こうと息を整えて___




                                 ___<その瞬間>


突然,何人かの連携により虚を倒した方の組の人達の中から霊圧が突然,黒くなるのを感じた。

夏樹「このベタベタした汚らしい霊圧は!?」
佐伯「まさか.........死神が虚になろうとしているとでも言いますの!?」

夏樹「嘘___ガハァ」
佐伯・雨宮「夏樹さん!?」


夏樹「離れて____」



              ___カッ



                          『サァ,オマツリノ始マリダ』


胸に聞こえる誰かの言葉を合図にするように霊圧たちが爆ぜ虚の黒々しい霊圧へと変わる。
その割合凡そ3人に1人だった。その中に夏樹さんも入っていた。

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ___夏樹「そんな……嘘,私虚に?」


ドン!!!


其処には虚に姿を変えた夏樹さんの姿が有った。
仮面が唇から下を多いお腹の当たりに心の穴が___何が原因か知らないけど彼女は…
心無い魔物に変わってしまった。


——————————————————————

(夏樹レオン視点)

鼓動の音が聞こえない。
世界が黒い色に見える。
体の中が渇いてたまらない。
歌が好きだった事を忘れそうだ___


悲しみを癒しましょう〜♪こ〜の〜歌声で〜♪
ひ〜かりあるみちの〜りを〜♪貴方に———見せたい♪
夢の道を〜♪そして,私も一緒に歩みた〜い—————
届く事の無い願いと知って♪それでも足掻くんだ———♪
貴方思い出し〜♪


思い出せない…小学一年生の時に始めて作った拙い歌。
でも,一番胸に残っていた歌なのに___思い出せない。


空は黒く,大地は赤く,魂の渇きだけが私を襲う。
でも,私は世界を優しい世界に変えたいと願っていた事は覚えている。
人の魂を食み血を滴らせ愉悦に微笑む事を望んでいない。


雨宮「レオン___夏樹レオンさんなの?」

涙ながらに話しかけてくる声。
懐かしい___親友だ。肉親の次に…肉親並に大事な…白いプリプリしたお肉…
美味しそう_____



違う___違う違う違う違う違う___違う違う_____違う


違う違う違う違う違う違う違う


違う______違う____違う_____!!!


夏樹「そうだよ___汚くなっちゃったけどレオンだよ?2人とも。」
佐伯「夏樹さん……」ギリッ


辛そうな顔をする綺麗な顔立ちの佐伯さん___
愛している。時間と関係の密度は違うんだって言い切れるほどの愛してるのに!!
それなのに憎くて殺したくて食いちぎりたいこの衝動は何?
止まらない?



ゾクン…雨宮「!?」

ザッ…夏樹「雪菜…愛してる…愛してるから___心臓食べさせて?」



                                     ___ドクン!!!


雪菜の心臓がドクンと早鐘を打ったのが分る。
そして,彼女の表情が自分の命を護ろうと青褪めた事…私が落ちた事を理解した事____


アハハハハハハハハハハハハハ…壊れるってこんななんだ。
何もかもが違うんだ?壊れたくなかった___だから,責めて抑制できる間に壊して…


___アァ,壊したくて壊したくないんだ。
私は貴方達を!


フッ___夏樹「心臓___」
佐伯「!!!」ガァン___


ザザァ……夏樹「嫌だ………私は貴方達の」

葛藤が続く。
理性と本能が争い合う。
巨大な本能の波に小さな理性の防波堤が易々と飲み込まれる。
そんな様が何度も私の脳内で繰り広げられる。

防波堤は幾つある!?
波の速さは___後,何分で私の防波堤を全て壊す!?

いやだ___いやだいやだいやだいやだ___


いやだいやだいやだいやだ____いやだ___いやだ___


いやだ———————!!!

やっと,手にした本当の友___自分の手で殺して失うのなんて


嫌だ___
だからお願い———


夏樹「あたし———可笑しいよ。どうしても理性が利かないの___お願い」
雨宮「何———?」


夏樹「私を殺して___」


2人は衝撃で青褪めていて「出来ないよ」って口を付いて言っていて___
でも,お願いなんだ。幾ら理性で抑えても本能に飲まれて私は貴方たちを殺してしまう。
それを感じてる___直す術なんて無いだろう———

私の我侭だ___私は貴方達を殺したくないから


だから,私を殺して楽にして———



                                        END


NEXT⇒刹那の時間【月】 第十四話「地獄のラプソディー Part4.魂1つ...」

Re: BLEACH 刹那の時間【月】 コメ求むです!!!   ( No.5 )
日時: 2010/05/09 09:38
名前: 秋空 (ID: bbfUlH82)
参照:  

BLEACH 刹那の時間【月】 第十四話「地獄のラプソディー Part4.魂1つ」

(ザエルアポロ視点)

クハハハハハ♪最高だ___
本来正義であり虚を悪と忌み嫌う死神共!
それが今一斉に僕の研究成果によりあっさりと虚と化している。
先の僕の用意した虚を倒して生延びた多くの学生達の内3人に1人は甘美な闇の甘さに引かれ,
闇の落ち虚と化した!!
僕の造った狂人薬…あの見掛け倒しの虚達を倒すと発動するようになって居た♪
人の感情の奥底にある狂気,悪意を擽り道徳を怖し人を快楽の極致に開放する…
見事,3人に1人と言う高い割合で悪意に満ちていた訳だ。
何と言う……な・ん・と・い・う!えも知れぬ快感★


最高だ。

ザエルアポロ「サァ,踊れ。愚かなる者達よ…踊り貪り友と唄った者達を喰らえ!!
死神も虚も大差ないではないか?死神と虚の境界は何処にある!?正義・悪!?
違う………唯単なる感情の差でしかないと言うのに………愚かしい★」


_________
(佐伯マリア視点)

何時も真面目で面倒見が良くて公平だった___
それが私から見た夏樹レオン彼女の姿…
少し潔癖で計算能力が高くて頼りになる姿…

私の耳に焼き付いてはなれない言葉の数々。
年上として女性として頼りになり目標だった………その彼女が今,異形を無し私たちを睥睨する。

佐伯「夏樹さん…」



                 ————殺して!!!————

言葉ではそう言いながら苦しそうに勝手に動く体を制そうとしながら彼女は向かって来た。

雨宮「縛道の六『斥』」ガッ


ハァハァ…雨宮「戻ることは出来ないの?もう,戻す事は出来ないの?」

涙ながらに雪菜が言った。
戻す事が出来るなら戻してやりたい。
戻す術が有るのなら命を賭けてでも戻したい。
私も同じ気持ちだった。

夏樹「どうにも出来ない。戻りたいと思っても戻れない」

その言葉を聞いて心臓がドクンと爆ぜるのを感じた。
その瞬間私の耳元で囁く色気のあるネチネチした声…瞬間的に察した。
ことの首謀者なのだと…


ザエルアポロ「無理さ……一度堕ちたら戻れない。僕の狂人薬は感染した人を不覚闇へ引き摺り…
虚と化し戻れなくする。虚と化すのなら或いは君達の斬魄刀で切れば直せるのかも知れないね?
でも,それは甘い…やめておいた方が良い。彼女たちに君達の刃で洗い流せる罪は無い。」

雨宮「貴様!?貴様がレオンを!!」
ザエルアポロ「エサクタ…然し,そんな事気にしている場合かい?お友達が苦しそうだぞ?」

ネチネチとした言葉で見慣れない服装の優男は私たちを言葉攻めした。
コイツが首謀者なのは間違いない。そして,院生である私達程度よりはるかに強い事も。
だが,その男は私たちに危害を加える気は無いらしく私達と夏樹さんの,
骨肉の争いを楽しんでいるようだった。意地でも彼女を取り戻してコイツを殺す…

そう誓った時だった。


夏樹「もっ,駄目♪気持ち良い……最高に最悪だ!」
ガガァン…佐伯「動きが___」

夏樹さんのぎこちない私達を殺めたくなくて手を抜いているような動きが変わった。
本気の殺意が刃の様な爪に宿る。虚と化してなお,斬魄刀の力を奮う。

ゴシャァ!!!

雨宮「っ……はぁはぁ」
夏樹「逃したか…雪菜,体を動かすのが旨くなったね。」

雨宮「くっ」

夏樹「大嫌いだよ…同じ最下層出身の癖に僕より人気のあるお前が」

夏樹さんは全然,雪菜のそんな所を気にするような人ではないと思っていた。
何者も押し殺してでも自分の目的を遂行しようとする強い意思の有る人だと…
そんな人でも心の闇を開放させれると言うのか……


狂気に歪んだ顔で彼女は向かってくる。


_________

(雨宮雪菜視点)
あたしとレオンと佐伯は何回か接触した。
私も佐伯さんもボロボロ…レオンは全くの余裕だった。
本気で向かっていっても敵わない。


夏樹「ふふふ,徐々に白い肌が綺麗な赤に染まってきたわね薔薇の様よ…」
佐伯「……貴方は夏樹さんの姿をした化物ですわね…夏樹の口でそんな事を言うな!!」

夏樹「あたしは夏樹レオン…夏樹レオンだ」

ダンダンダンダン…佐伯「くっ…足が縺れて」

夏樹さんは心の底から彼女を憎んでいるような瞳で睥睨し突進するように向かって来た。
私は疲れで足を縺れさせて動けない佐伯さんを護るため割って入った。
下手をすれば死ぬのがあたしに代わるだけだった。


でも___違った。


夏樹「貴族ってだけでペコペコされやがって!貴族が居る限り流魂街は…」ズン


                              ドクン



                                 ドクン___ドクン___


ボタボタボタボタ___



                            ___<ははは,やりやがった>


雨宮「嘘」


氷堂君を殺した時にも響いたキンと高い男の声が響く。
何かを刺した様な感触が手を伝い…何かの温もりがあたしの手を温める。
現実を直視すると……目の前には血塗れの夏樹さん…そして,刺さった自らの剣…


夏樹「悪い…こうするしか無かった」
ドサッ…佐伯「………嘘」

雨宮「ゴメン…救えなくてゴメン夏樹さん!!」
夏樹「何言ってるのよ?あたしにあんた達を殺させなかっただけで貴方達は最高の友だ」

雨宮「そんな…救えなかった!!」
夏樹「貴方は……私の1つの魂を………意思を救ってくれた」


                               〜〜ありがとう〜〜


そう言い残して夏樹さんはあたしの肩の上で消えていった。
安らかな顔で温もりを残してキラキラと輝きながら私の悲しみなんてお構い無しに…




逝った______


_____________
(夏樹レオン視点)

思い出した___拙い無い歌。
拙い思い___絵空事の誓い___何もかも叶えられそうにないけれど…
それを…私の意志を引き継いでくれそうな仲間に会った。

あいつ等には深い苦しみを与えるだろう。
でも,私はこの狂気を納める術を他に知らない。

自らの手で自らの人生に終焉を与えるこの方法しか____



『ゴメンな…不甲斐ない女で……ゴメンね!最後まで一緒に居られなくて』


あいつは大粒の涙を流していた。
あぁ…仲間ってのは付き合いの長い短いじゃないんだな……
付き合いの濃度なんだな…辛くても悲しくてもあたしの事を覚えているであろう友に___




       

                                     ___乾杯


_________________
(雨宮雪菜視点)

絶望と悲哀に私は震えながら許せぬ首謀者を睨んだ。
首謀者の男は不敵に笑い楽しい見世物でも見せてもらったという感じだ。

ザエルアポロ「おやおや?綺麗な顔が台無しだ…怖い顔」
雨宮「黙れ…お前は許さない!」

ザエルアポロ「許さなければどうなる?僕を倒せるのか?」


あたしなど相手でもないという風情の態度___最高に今は腹が立つ。
その時,あいつの声がまた聞こえる。何度か名前を聞いてるけど名前だけが聞き取れない…
あいつの言葉___



                   ___俺の名を教えてやる!


教えろ___



                                       王天君!!!


ドッ…雨宮「聞こえた…至れ……王天君!!」



アイツの名前を聞くと同時に始解を顕現する。
それは分っていた。
詰り私は自らの斬魄刀を手に入れたのだ。男の顔が少し歪む。
極限状態で始めて始解の真の力を解放するとき卍解クラスの霊圧が放出される事が有る。
正に私の解放時それが起こった……

アイツは飛び退った。あたしは解放の疲れで倒れこんだ。

其処に____


ザエルアポロ「所詮死神風情か」

ズバァ…砕蜂「その死神風情に貴様は殺される」


佐伯「砕蜂隊長?」

目が霞む中,見えたのは隊長格の勇姿…あの男を一方的に斬り傷をつけていく。


ボタボタ…ザエルアポロ『この紋章は?』
ザッ…砕蜂「全身アート状態だな正に…」

ザエルアポロ「好みじゃないな」ダン

砕蜂「さよならだ」

砕蜂隊長の斬魄刀の能力を知るあたしも佐伯も名も知れぬあいつの死期を感じた。
しかし,あの優男の仲間が止めに入った。

ガシィ…スターク「悪いね。こんな奴でも組織にゃ必要なんだ」

砕蜂『こやつ…突然現れ私の腕を掴むだと?』

砕蜂隊長自ら自負する高速の拳を容易く止める新たなる男。
中々渋きめで好みの男だが今ではそいつもあの男の仲間なら死んで欲しい。

然しその願いはか叶わない…………


バァン…砕蜂「何者だ___名乗れ」
スターク「コヨーテ・スターク……コイツは虚圏有数の科学者ザエルアポロだ。」

そう言ってスタークと名乗った男はザエルアポロを連れてガルガンタを開き帰る素振りを見せる。

砕蜂「逃さん!」
スターク「セロ」カッ


ドォン___


然し,増援の砕蜂隊長は彼のセロを喰らい吹飛びスターク達を逃した。

事の首謀者は逃し___友を失い私たちの世界は闇一色になった気がした。

ポツンポツン___佐伯「雨___?」
砕蜂「涙雨か……鎮魂の雨か?悲しくなるだけなのに!」


あたしの近くに落ちてきた彼女の言葉が聞こえあたしはまた,止め処なく涙を流す。


雨宮「うっ…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん…ひっく,うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

唯,速き雨脚にすら飲まれずその涙が響いた気がした。



                                        END

NEXT⇒第十五話「新旧六番隊隊長格大激突 Part1」へ

Re: BLEACH 刹那の時間【月】 コメ求むです!!!   ( No.6 )
日時: 2010/03/02 17:47
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

やほーなのです(梨花モード
面白いのです。上手なのです〜みぃ〜
頑張ってねv

Re: BLEACH 刹那の時間【月】 コメ求むです!!!   ( No.8 )
日時: 2010/03/19 14:09
名前: 志筑 (ID: JryR3G2V)

はろw秋空wwww

「ゆずきだよ」「志筑だよ」「蒼威だよ」…と、
改名しまくってるけどとりま志筑で久しぶりぃぃ!!

最初から読み返したけど、
やっぱ秋空の更新は凄いやw
何処が凄いかって?ソレは書き方さ! ((

文を書いてるだけでもなんかさ、
気持ちが伝わってくるからなんだよね♪

文だけで伝わるって言うのが凄い……なんて、
ずっと思っていたよ^p^*
それじゃぁ続きも頑張ってくれぃ!!!

無理は禁物だが(笑
))秋空*

Re: BLEACH 刹那の時間【月】 コメ求むです!!!   ( No.9 )
日時: 2010/03/19 15:07
名前: 秋空 (ID: omWr5eXd)
参照:  

コメント下さった方々有難う御座います

凛へ
来てくれて有難う御座います♪
面白い以外の感想といえる感想を聞きたいと思っている自分…
態々来てくれって言ったのに酷いですね…


志筑へ
文章書いてるだけって酷いな…文章は大事だよ志筑?
キャラの心情や仕草は台詞だけじゃ書ききれないじゃん?
続きも頑張るよ♪
まぁ,無理はしようがないよ(苦笑
この小説カキコは殆ど来れないからさ……
出来ることならどの小説か1つでも終らせれるまでこの小説カキコが残ってると良いなぁvv


BLEACH 刹那の時間【月】
小休止:夏樹へインタビュー

夏樹「このコーナーも三回目だね」
吉良「そうだね」

夏樹「責めて私が作中で生きている間にやって欲しかったよ」
吉良「___うん,死んだ後にこんなコーナーやられても葬式みたいだよね」
夏樹「思ってた所なんだからはっきり言わないで下さいよ」

吉良「ご免」
夏樹「まァ,正直一杯喋れる機会は最後だから気合入れて行くわよ♪」
吉良「インタビューに気合は要らないと…」
バキィ…夏樹「何か言った?」

ボタボタ…吉良「いや…何でも…鼻血が(涙声」
夏樹「もう一発殴ろうか?」ニッコリ
吉良「君もやっぱり暴力的なところが有るんだな…はぁ,流魂街の下層区の人達は皆そうだ」
夏樹「………」

吉良「荒っぽくて喧嘩っ早いけど皆志は篤くて仲間思いで暖かいんだ…檜佐木さんも阿散井君も♪」
夏樹「そう,言って貰えるのは嬉しいわ♪貴方の様な人が貴族に居てくれるのも」
吉良「僕も…阿散井君に会う前は
他の貴族出身の連中みたいに流魂街の貧困街出身の者達を軽蔑してた。
でも,それは間違いだと長く付き合って目で見てきて分ったから今が有ると思ってる。」
夏樹「そう___ですね。本当にそうです!目で見て真実の姿を見て共存出来るか話し合って…
そうやって格差や偏見をなくしていくことは大変だけど尊い事で………」
吉良「夏樹さん?」

夏樹「悔しいですね本当に……道半ばで倒れた事が…自分の自己満足でアイツを泣かせた事が」
吉良「………大丈夫だよ。皆,君の事を忘れず心の中で君を愛し続ける」
夏樹「はい……」


吉良「うん,君には涙は似合わないよ♪笑顔の似合いそうな顔だ」
ニッ…夏樹「それ…滝口にも言われました。そう言えば吉良さんは品行方正そうな所とか……
優しくて真面目な所,滝口君に似てますね♪」
吉良「うん…きっと,君の友達は皆強くなると信じてるよ。」
夏樹「有難う御座います」
吉良「………あれ?」
夏樹「何か___?」
吉良「これってインタビューじゃなかったけ!?」

夏樹「あっ!そうでしたね!!じゃぁ,幾つか___」
吉良「先程出てきたけど滝口君と君は特別な関係なのかい?何だか凄く懐かしむような目だったから」
夏樹「えっ…えぇ,年が近かった事もあって付き合ってたんです。
数ヶ月の間に分かり合っていやな所も良い所も……見詰め合って…他の四人とは少し違う関係です」
吉良「心配かい?」

夏樹「まさか…あいつは真面目でしっかり者です」
吉良「そう___入るなら何番隊に入りたかった?」

夏樹「そうですね___私は10番隊か……雨宮と同じ9番隊志望です♪」
吉良「檜佐木さんと松本さんの隊か…何で?」
夏樹「先ず10番隊は私の居た地区の担当者でご恩が有ります。
そして,9番隊思想が私の信念に有っていると思ったからです」
吉良「えっと,10番隊のご恩ってのは?」
夏樹「私がメノスに教われてた時,日番谷隊長が救ってくれたんです」

吉良「へぇ♪氷輪丸で一瞬で倒したとか?」
夏樹「はい!凄く格好良くて……姿を見たら不貞腐れたチビっ子だったのが残念ですが…」
吉良「ははは(苦笑」
夏樹「でも,あれは成長したら凄い男前になる顔ですよね!目の色とか髪の色とかも格好いいですし!」
吉良「この質問嫌じゃない?___死んだ後に無理な質問されても悲しいよね?」
夏樹「………わざとそんな事言うんですか?」
吉良「いや,気になって…」

夏樹「嫌に決まってますよ……まぁ,死にましたから何を言うのも気楽ですがね…」
吉良「___例えば?」
夏樹「純星のピー小せぇ!!あんなにガタイ良い癖に期待外れぇ!とか!
純星の机と部屋汚ぇ!!あれゴミ箱と同じだよ!燃えるゴミと燃えないゴミ分けないとか有り得ない!
とか___そんな単純な事から…気取った貴族なんて死んでしまえとか…」
吉良「あは…ははははは」

以上,インタビューでした!!


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