二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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六角形クリスタル—REBORN—現実編、開始
日時: 2010/03/26 19:30
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

登場人物設定

・青崎 錬
普通の中学生。
なんとも無い普通の中学生(?)
だけど運動神経はずば抜けている。
容姿:黒髪に黒目。美形でモテルが本人自覚なし。
武器:拳銃・体中に仕込んであるナイフ。
性格:凄く平和主義者。特に五月蝿い奴には容赦ない。怒ると口調が変わることがしばしば。
完璧主義者が嫌いらしい。
一言で言うと雲雀みたいな性格。無口で無関心。


;注意書き;
もしもツナ達が現代社会の人間だったら、と想って書き始めます・・・。
ツナ達はマフィアの10代目には代わり無いのですが、性格とか変わると想います。
そして何よりリボーン達アルコバレーノ!
アルコバレーノ達はアルコバレーノという最強の殺し屋です。大人設定で。

《ボンゴレファミリー》は健在です!

ちなみに言うと初代たちが居るなど、時間軸は完璧無視なので・・・。





・目次
序章 夏日
第一章 旋律 『俺は何故狙われてるんだ・・・!』
第二章 銀色の刃 『・・・ばかみてぇ・・・』
第三章 黒幕 『ふざけんなよ・・・!』
—おさらい—書いてみたかっただけです・・・。
第四章 偽り 『所詮、幻覚なんだ。』
第五章 熱中症 『テメエら何かに・・・!』
—逃亡編—
第六章 現実逃亡 『コレが、俺の現実逃避』
第七章 過去 『過去の話』
第八章 現実逃避終了 『戯言だ!』
—現実編—

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Re: 六角形クリスタル—REBORN— ( No.6 )
日時: 2010/03/26 18:17
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第四章 偽り


俺は走る。

何処に向かうかもわからない状況で。
とにかく、生きる。
それだけだ。

そして、俺はある交差点で止まった。

俺はその目の前の光景を見て、唖然とした。

現在午前九時。

普通なら。

普通ならまだ人が通っているはずの交差点は。
























「!?」
俺はありえない光景を眼にして、後ろに下がる。
「何で、ひとがいねぇんだ・・・?可笑しいだろ。今は普通は、普通は人が通っている状況なはず・・・!」
「それは、僕の幻覚ですよ。」
「!」
何時の間にか交差点の中央に少年が居た。

「幻覚・・・!」

「クフフ・・・。はい。そうです。僕の幻覚は強いですよ?」

そう言って笑う少年。
俺は幻覚を知っている。


一度だけ、一度だけだけど。


親父に見せてもらった。


俺はスゥッと息を吸う。

そして、

「お前の幻覚は、幻覚なんだ!所詮幻覚!なら—。」


俺はナイフを取り出し、自分の手に刺した。


「なっ!?」
その瞬間、周りが弾け、幻覚は解けた。
そして人々が現れる。

俺はその瞬間を逃さず、人々の中に紛れ、走る。


—幻覚って言うのはね。所詮、幻覚。偽りなんだよ。

—いつわり?

—そう。だから、幻覚を解くのに必要なのは、精神の強さと、









偽りを感じる暇も無い痛みを感じる事なんだ。









「ッ親父ッ・・・!」

俺は、汗を浮かべながら、真夏の道路を走っていく。


——


「・・・10代目、スイマセン・・・」
「・・・そう、か。早く、錬を———せ。」
「はい。」


——


「クそったれッ・・・」

俺は裏路地の建物の影で休んでいた。
手の甲を包帯で巻く。
バッグに残りの包帯を入れて、俺は少し眼を閉じた。

「・・・」

涼しい風が吹いて、気持ちいい。

など考えながら俺は睡魔に身を任せた。

Re: 六角形クリスタル—REBORN— ( No.7 )
日時: 2010/03/26 18:48
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第五章 熱中症


少し、楽になったので目を開けて、体を起こす。

熱中症になるところだった—。

俺はバッグから水を出してのむ。
あまった水はバッグに再び戻す。
汗が額から滴り落ちる。
俺はバッグを持って、ゆっくりと、今度は歩き出した。

「・・・ハァ・・・」

そろそろ頭がパンクしそうだ。

幻術使いに、殺し屋。

そして挙句にマフィア。

それより思ったんだけど、何で俺がスカイファミリーだっけ、そのマフィアに、しかもボスにならなきゃいけないんだ。

俺はそんな、戯言を心の中で吐き出しながら、暑いコンクリートの上を歩く。

鉄板の様に焼けたコンクリートは、暑くて仕方が無い。

まるで砂漠だ。

「・・・とにかく、」

俺はやっと住宅街と交差点から出て、人気の無い場所にたどり着いた。
一番危ない場所だが、誰も居ないほうが何故か安心する。
俺は自販機から、水を買うとソレを飲み干し、もう一本を買ってバッグに入れた。
俺は絶食を三日までなら続ける事が可能だ。
一応バッグの中に食料も入れてあるがあまり食べないだろう。
俺はゆっくりと腰を木にもたれかけた。
「・・・本当、ばかみてぇ・・・」
俺は焼ける肌に違和感を感じながら、目を閉じた。
「・・・親父の馬鹿。」
言ってみたが何にもなら無い。
当たり前だ。

バサッ・・・

「見つけたぜ・・・!」

銀色の紙の少年。
帰国子女だろうか。
俺は立ち上がる。

目の前がかすむ。

想っているより相当疲労がたまっているようだ・・・。
俺は腰に下げた銃を取り出す。
そしてソレを持つ。
「ちく、しょお・・・!」


グラ・・・。


「テメエ、何かに・・・」

地面を踏みしめる。
俺は少年を見て、勢い良く走った。


「テメエら何かに殺されてたまるかァァァァァァ!」


「!?」

少年は怯んだ。

そして俺は、拳銃で少年の足元を撃つ。
コレでしばらくは動けネエだろ・・・!
俺は、熱中症に成らない様に水を飲みながら走った。

本当馬鹿みてェ・・・!

俺は眼が暑くなるのを感じながら、静かに泣いた。

Re: 六角形クリスタル—REBORN—逃亡編、始動! ( No.8 )
日時: 2010/03/26 19:00
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第六章 現実逃亡


「クソッ・・・」

涙がとまらねぇ・・・。

俺は再び裏路地に身を潜め、静かに泣いていた。
「何でッ・・・。俺が狙われるんだよッ・・・」

ポタ・・・ポタッ・・・

銀時計に涙が落ちる。


—俺は、これから先、どうすればいいんだよ、親父ッ・・・。


「クッ・・・ウッ・・・」


『辛い時は、銀時計を見なさい。』


「・・・銀、時計・・・」

銀時計のふたを開ける。

そこには、一枚の写真。

俺と、親父が写った写真。

「・・・馬鹿、余計泣きたくなったじゃネエか・・・」

俺は銀時計のふたを閉じて空を見上げた。

現実逃亡。


—俺は、もう辛いよ、親父・・・。


俺は、静かに、立ち上がって前を向いた。
バッグを持ってしっかり前を向いて、走り出す。

コレが、俺の現実逃避。

Re: 六角形クリスタル—REBORN—逃亡編、始動! ( No.9 )
日時: 2010/03/26 19:14
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第七章 過去


俺はある雑貨屋で止まった。

いや、正確には、体力が尽きた、か。

俺はその場に倒れた。

———

「・・・?」
ガバッと起き上がる。

見知らぬ部屋。

木で出来た小物やら、家具が揃っていた。
「おや、もう起きたのですか?」
「彼方は・・・?」
目の前に居るのは黒ブチ眼鏡をかけた若い男の人。
何か、和風の服を着ていた。
「俺はキミのお父さんの知り合いだよ。君の仲間だから大丈夫。」
「・・・親父の・・・」
俺は安心してベッドに倒れこむ。

「相当疲れが溜まっていたようだね。少し体を休めてな。」

「はい・・・。」
俺は眼を閉じる。
涼しい。

俺は本当に眠った。

久しぶりに、本当に寝たようね気がする。

アレから、三日。


俺は本当に今、一人なんだ。


そう想いながら目を閉じた。


過去の記憶。

俺はまだ、一人称が私だったコロ。
俺は、私は母さんと居た。

その直後、母さんは銃弾で撃たれた。

俺は何もできなかった事に苛立ちを覚え、髪を切り、一人称を俺にした。

そして、親父に身を守る術を教えてもらった。


格闘術、幻術解、


全て。


全て。


そして俺は、今このとき、自分を守るために、戦うんだ。



だけど、そんな過去、忘れた。


俺は過去を捨てた。


親父が、俺の目の前から居なくなってから、捨てたんだ。

Re: 六角形クリスタル—REBORN—逃亡編、始動! ( No.10 )
日時: 2010/03/26 19:29
名前: 空 (ID: PU7uEkRW)

第八章 現実逃避終了


次、目を覚ました時、

目を覚まさなければよかったと想った。


一生、目が覚めないで欲しかった。



       —男の人が、殺された。



「!」

激しい嗚咽。

吐き気。寒気。

一度に襲ってくる。

「うぇっ・・・」
そのまま、はいてしまった。

勿論、袋に。

俺は霞む眼で、目の前をしっかりと見た。
そこには、
茶髪の少年が居た。

「!?・・・あ・・・うぇ・・・」

声が出ない。

少年の手には、血が付いていた。

血の付着。


  避けたい現実。


        避けられない現実。

俺は目の前を、少年を、殺人現場を。

しっかりと、目に焼き付けた。

そして、息を吸って、吐いた。


「コレで、いい。コレで。」


そして、少年をまっすぐに見た。
「お前は、何者だ。」

「・・・俺は、沢田綱吉。ボンゴレの、現在のボスだ。」

ボンゴレ。

俺の親父の、ファミリーの、恨み人。
俺は少年を睨みつける。

「何故、俺のことを狙うんだ。」

「お前が、嫌いで、憎らしくて、恨みを持っているからだ。」

彼はそういった。
俺は拳を握る。

ならば。

なら!


「なら、俺は全力で逃げる!何があってもな!」


そう宣言して俺は横にあった窓ガラスをぶち破り、外に逃げた。


「・・・全力で逃げる、か・・・」


彼はそうつぶやいて、しばらく動かなかった。


——

何故、ボンゴレは俺のことを恨んでいるのか。

何故、俺の親父を憎んでいるのか!


そんなの、





戯言だ!


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