二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- バカとましろとシンフォニー
- 日時: 2011/11/16 20:12
- 名前: S.M.S (ID: oCy4hyHc)
ここ文月学園は科学とオカルトと偶然によって開発された「試験召喚システム」を試験的に採用し、学力低下が嘆かれる昨今に新風を巻き起こした文月学園。振り分け試験の成績で厳しくクラス分けされる世界的にも注目されている学校であった。正門から校舎までは沢山の桜が満開を迎えていた。卒業者を暖かく送り出し、新入生を暖かく迎えるように咲く桜をみて吉井明久は「去年と変わらないのはこの桜だけなのかもしれない。」と思っていた。
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- Re: バカとましろとシンフォニー ( No.4 )
- 日時: 2011/11/17 17:16
- 名前: S.M.S (ID: oCy4hyHc)
帰り道...。いつもなら雄二達と帰る所だけど、今日は瀬名さんと帰ることになっていた。「ねぇ、吉井。...その...私に久しぶりに会って、ど、どう思った?」「はぇ?」と僕は余りの急な質問に間抜けな声を出していた「だ、だから私に会ってどう思った?って聞いてんのよ」なるほど...それなら思っている事をそのまま伝えた方が良いよな。「僕は...。最初はびっくりしたけど、昔の頃と全然変わらないなぁ...。と思ったよ。変わった所と言えば、前よりももっと可愛くなったと思うよ」「ふぇっ!?...やっぱりあの頃と変わってないわね...吉井って」と小声で呟いていた「ん?何かな?」「な、なんでもないわよ!」あれ?なんか怒ってる?もしかして、さっきの僕の発言がダメだったのかな?ここは謝っておいた方が良いかも。「その...瀬名さん。さっきの僕の発言が気に食わなかったのかな...その...ごめん」「べ、別にそう言う訳じゃないわよ!」どうやら怒ってる訳では無いみたいだ。そのから、2人共無言で歩いて行く。...う。凄い気まずい...。と思っていると「吉井?その、幼馴染なわけだからさ、私の事は瀬名さんじゃなくて、あ、愛理でいいわよ...。そ、その代わり!私はあ、明久って呼ぶから!い、いいでしょ!?」最後はヤケクソ気味で言っていたけど.....。「うん。いいよ。じゃあ、これからもよろしくね。あ、愛理...」うっわぁー!凄い恥ずかしいぃー!
「う、うん。よろしくあ、明久...」愛理も凄い顔が真っ赤だ。「ふふっ」「ははは」お互いから自然に笑顔がこぼれた。「なんか、楽しいわね。もう会えないと思ってた人に会えるなんて...。「それは僕だって同じだよ。そういえば、愛理の家ってどこなの?」「あ...。そ、それは...今は、その、、誰にも言わない?」愛理は僕に聞いてくる。なんだ、上目遣いでこっちを見てくる愛理って凄い可愛いって、何を考えているんだ!僕は!「も、勿論だよ」「...実は高校に入ってから1人暮らしをしてるの。だから、その...マンションの近くのアパートなんだけど...。」「そっか。それだからいいずらかったんだね。どこのマンション?
」もしかしたら、僕の家の近くかもしれないし、聞いておこう。「えっと、確か茶色のマンションの隣なんだけど...」ん?それって...。「あ、見えて来たわ」あれは....「ぼ、僕のマンション!?」ここは僕のマンションだった。「え!?そうだったの?」と、愛理も驚いた様子だった。「こんな近くに住んでいたなんて...。あ、そうだ。もし、迷惑じゃ無ければ愛理の家で夜ご飯でも食べない?」愛理は
今1人で暮らしているって言ってたし、たまには誰かと食べたいって、思っているかもしれない。「え...。でも私の家その...狭いし、ボロいし...。」「そんなの気にしないよ。だから、一緒に食べよう?」僕はそんな事一切気にしないし、そんな事でじゃあ、やめときます、なんて言う人間では無いと思ってるし、そんな人間にはなりたくない。「....もう、優しいんだから」「ん?何か言った?」「な、何でもないわよ!どうなっても知らないんだからね!」そんなこんなで夜は愛理と食べる事になった。
- Re: バカとましろとシンフォニー ( No.5 )
- 日時: 2011/11/21 22:04
- 名前: S.M.S (ID: oCy4hyHc)
「...本当に知らないんだからねっ!」「うん。大丈夫」愛理の警告?も聞いたけど...。一体中はどうなっているのだろうか?そんなに部屋が片付いてない、とかだろうか。ガヂャっと、愛理が鍵を開けると部屋の明かりを付ける。「...。」「な、何よ...ボロいって思ったなら、ボロいって言いなさいよ...」って、しまった!凄い勢いで誤解されている!「いや、そうじゃ無くて、凄い綺麗にされてるなぁ、って思ってさ!」まだ玄関からは全体を見る事は出来ないが玄関周り、キッチン辺りまで見えているけど、とても綺麗に整頓されている。「物が少ないだけよ〜。さ、こんな所で立ってても仕方ないし入って」「うん。お邪魔します」部屋に荷物を置いて、夕飯の準備でもしようかな。僕が一緒に食べようと言った以上は作らなきゃな!よーし!とびきり美味しいものを作ってあげよう。時刻は現在6時40分か...。今ある食材だとパエリアが作れるかな?あ、そうだ。愛理って好き嫌いあったっけ?聞いておいた方がいいかな。「ねぇ、愛理って好き嫌いとかある?」「うんん。何も無いわよ...って、明久が作るの!?」「うん。僕が誘ったわけだし、せめてこのくらいはしないとなって思ってね。」「そ、そう?そこまで気を使わなくていいのに...。まぁ、お願いするわね。」愛理の承諾も得た所で早速料理に取り掛かろう。愛理は僕に料理ができないとでも思っているのだろうか?不安そうな目でこっちを見たままなんだけど...。これでも1人暮らしは長いと料理も慣れちゃうんだよね。元々料理はできるほうだし。(ちなみに普段は食費は仕送りで送って貰っているけど、そのほとんどをゲームにつぎ込んでいるから食費が無くて料理はしないんだけどね。)そんな事を言ってるうちに料理は完成!うん。我ながら良いと思うけど...。愛理の口にあうかな...?パエリアをお皿に盛り付けてテーブルに持っていく。「うわぁ...。美味しそう!」「まぁ、食べてみてよ」「そうね。いただきます」はむっとスプーンに乗せたパエリアを食べる。...さて、味の方はどうだ...?「お、美味しい!明久って料理上手いのね!」「それは良かったよ。愛理も喜んでくれて嬉しいよ」「ねぇ、明久。今日の事は学園では黙ってて...」「うん。もちろんだよ。」食べ終わり、食器洗いは愛理がやると言うので、今日はこれで帰ることになった。「またね。明久」「うん。今日はありがとう。じゃあね。愛理」そうして、今日と言う長い1日が終わった。
- Re: バカとましろとシンフォニー ( No.6 )
- 日時: 2012/04/04 00:05
- 名前: S.M.S (ID: OK6L9khJ)
カーテンの隙間から朝の日差しが差してくる。今日も良い天気だなぁ....。
僕は起きて朝食の用意をするためキッチンに立った。
☆
あれからもうすぐ2週間が経つ。愛理と僕は雄二の協力も兼ねて結女の人達にこの学校のシステム、試召戦争の基本動作などを教えたりした。結女の人達は理解が早いし、愛理がサポートしてくれたおかげてスムーズに進んで助かったりもした。そして、今日...。
朝のHRが終了すると、雄二は教壇の前に立った。いよいよ作戦ブリーフィングか...。「作戦ブリーフィングを始める。その前に明久。結女の生徒にはもう基本動作とかは教えたんだよな」「もちろんだよ。ルールとかもバッチリ教えたよ」
「そうか。なら良いんだ。さて、今回のDクラス戦だが、戦力差では我々Tクラスはかなりの差があり普通なら勝利して当たり前の差なんだが....。1つ大きな欠点がある」「え...欠点って?」「.....俺らTクラスは経験者が5人しかいない」
「その通りだムッツリーニ。そこで今回はTクラスを3つの部隊に分ける。A班は明久を、B班に秀吉、C班をムッツリーニをリーダーとする班に分ける。
班のメンバーはこの前行った試験の点数を踏まえて決めさせてもらった。
残りの奴らはTクラスに待機、補充メンバーとしていつでも出られるようにしといて欲しい。あと、A班なんだが、どんな状況でも明久を守れ。今回の戦いは明久が勝利のカギなんだ。姫路、瀬名は明久と何がなんでも行動を共にして欲しい。あと今回はなるべく結女のメンバーが戦いに出るようにしてくれ。戦いに慣れるための戦争だからな。明久、秀吉、ムッツリーニは点数が減った生徒をすぐに補充試験に向かわせてくれ。全てのメンバーを戦いに出し、慣れてもらわなくちゃいけないからな。Dクラスの代表は平賀源二だったんだが....。今回の
編成で島田に代わった。ここなら代表を討ち取る教科は古典にしたいんだがな...それはDクラスの反感を買うことになるからな。教科はお楽しみだが....。明久。行けるな?」「もちろんだよ雄二!」「よし、気合いの良い返事だ。頼んだぞ。
よし、試召戦争開始だ!行くぞ!!」「「おおーっっ!!」」
- Re: バカとましろとシンフォニー ( No.7 )
- 日時: 2012/04/04 00:53
- 名前: S.M.S (ID: OK6L9khJ)
戦闘はとても有利に進んでいた。
結女のメンバーも全員使い切り、残すは代表の美波を討ち取れば......。Dクラスに僕だけで乗り込む。もちろん教室の外には姫路さんと愛理、そしてTクラスのメンバー全員、雄二にも待機してもらっている。教室には美波と、あれは....清水さんかな?「ここまで来るとはブタ野郎の分際で....滅殺します!」「美春、今のTクラスには瑞希もいないはずよ!坂本がAクラスに移動した、って言ってたから!アキを潰しなさい!」僕に向かってくる召喚獣。「雄二!」「悪いな、島田。姫路がAクラスに移動したって話は、俺の嘘だ」「えっ....!」その台詞と同時にその話を決定付ける声が響く「試験召喚獣 召喚!サモンっ!」僕の目の前に姫路さんと召喚獣が現れる。その瞬間清水さんの召喚獣は一瞬で消し飛んでしまった。「そ、そんな....」「さて、明久。今のお前の力を見せてやれ!」教室には日本史の先生が入ってきた「アキの事だから日本史しかないものね。アキの点数位ならウチでも勝てるわ!」「残念ながら島田の知ってる明久の点数とは今は違うんだな。明久!行けっ!」「試験召喚獣 召喚! サモンっ!」
教科 日本史 Dクラス 島田美波 120点
VS
日本史 Tクラス 吉井明久 314点
「なっ.......!」「ごめんっ!美波!」一撃でトドメを刺し試召戦争は無事終了だ。クラスの皆の歓声が聞こえる。そう。僕は愛理を初めとする結女メンバーに勉強を教えてもらっていたのだ。僕だけじゃなく、ほかのFクラスメンバーもだけどね。だから得意の日本史はここまでの点数になったんだ。装備も美波には見えなかっただろうけど、鎧兜に日本刀ととても強い装備に変わったんだ。
「ウチらの負けね。アキもあんな頑張ってたのね。」「うん。まぁ、ね。」「それはそうと瑞希。.....後で話があるからね」「み、美波ちゃん!?顔がもの凄く怖いですよ!?」なにはともあれDクラス戦は無事勝利を収めたのである
- Re: バカとましろとシンフォニー ( No.8 )
- 日時: 2012/04/05 18:40
- 名前: S.M.S (ID: OK6L9khJ)
〜Tクラス教室〜
「皆、お疲れ様。試召戦争はTクラスの勝利で無事終わることができた。各自休んでくれ」
「皆様〜お茶でございますよ〜」
と、アンジェのお茶が皆の所に配られた。...あぁ、美味しいなぁ....。
「吉井さん、さっきの凄く格好良かったです!アンジェ凄く感動しましたっ!」
「はは、ありがとうアンジェ。でも、アンジェは大丈夫?試召戦争が終わってすぐにメイドの仕事に戻って...。疲れてるんじゃない?」
「大丈夫でございますよっ!アンジェ、元気なのが取り柄でございますからっ!心配してくれて、ありがとうございます!」
そう言って、丁寧にお辞儀をしてくれる。ん〜本当に丁寧な子だなぁ...。
「あ、そうだ。今日アンジェと一緒に帰っても良いかな?いろいろと話したいことーーーって.....いたたたたた!!!肘の関節が人間では曲がってはいけない方向にーーーっ!!」
「瑞希に用があったから、来て見たら...!アンタは瑞希とかこのメイドみたいなたゆんたゆんの方が好きなのかーー!」
「ぎゃぁぁぁあーー!!折れる、折れるよ美波!」
だ、誰かに助けを求めないと...!何か使えるものは..!
霧島さんに襲われる雄二
アンジェのスカートが捲れて天に召されてるムッツリーニ
結女の人達に女物の制服を着せされそうになってる秀吉
うん。ダメだ。もう助からない。そう思っていたとき
「明久を放しなさい!」
ん...?この声は、愛理?
「...え?」
流石の美波も呆然としている。
そりゃそうだ。なぜなら処刑をしていた僕がいきなり消えて、愛理の胸で抱かれているからだ。
「あなたいきなりなんなの!?人のクラスに入って来て明久を殺しかけるなんて!」
ああ、周りからはそんな風に見えてるんだ。
「...アーキー...!瑞希やメイドだけじゃ飽き足らず、この子にまで手を出すなんて....!」
ま、まずいっ!美波から凄い殺気が放たれてる!何とかしないと...!
「待って下さい!美波ちゃん!」
「...何?瑞希」
「その人は明久君や私の幼馴染なんですっ!」
「そ、そうだったの....」
あ、殺気が無くなった。た、助かったぁ〜...。
「でも瑞希。そのメイドは違うわよ。」
「え?何がです?」
「さっきアキがそのメイドに今日一緒に帰らない?って言ってるのを聞いたんだけど。」
...あ、あれ?美波の殺気が戻ってきた?
「......どういうことですか?明久君?」
姫路さんが笑顔でこっちに来る!目が笑ってない!目が笑ったてないよ姫路さん!
「これはお仕置きが必要よね...」
「...そうですね。たっぷりお仕置きしましょう」
「2人とも落ち着いて!ね!話せばきっとわかってーーーぎゃああぁああ!!!」
☆
結局、あの後はお仕置きの途中で美波は清水さんに連れ去られて、姫路さんは今度一緒に帰る、と言うことでお仕置きは終了した。
教室に戻ると、アンジェが僕のことを心配して待っててくれていた。
多分、アンジェはさっきの、一緒に帰る、ってのを忘れていなかったみたいだ。
そして、アンジェと帰ることになった...。
「吉井さん、さっきは大丈夫でございましたかっ?」
上目遣いで聞いてくる。うっ...!か、可愛い...!
「大丈夫だよ。それより、待っててくれて、ありがとう」
「あ、アンジェは急いでませんでしたので!」
凄い。トマトみたいに真っ赤になってる。もしかして早く帰りたかったから、怒って真っ赤になってるのかな??
「そういえば、アンジェの召喚獣メイドだったね」
「そうでしたね。召喚獣になってもメイドでございましたね」
「それではアンジェはこっちですので、また明日。吉井さん」
「そっか、それじゃあねアンジェ」
あ、アンジェ、もの凄く胸がドキドキしてます...。なんでしょうか、この気持ち...。いや、明日です!明日この気持ちを確認します!お母様、もしかしたらアンジェ、お仕えしたい人がいるかもしれません..。
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