二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【薄桜鬼】幹部+千鶴×九尾?
日時: 2012/01/29 21:27
名前: 千哉 (ID: 2.miVYIo)

はじめまして〜
 
 めでたく初投稿しました「千哉(せんや)」といいます。

 今回は、薄桜鬼の二次小説にチャレンジしてみました。
 
 といっても、

・2ヶ月前にここのサイト&薄桜鬼という素晴らしい作品を知りました
(アニメだけしか知らないけど))

・そこで、アニメもまだ1期までしか見てないにも関わらず、自分の勝手な妄想で勝手に小説を書かせてもらいました

・今別に書いている小説(?)の登場人物を勝手に使い、オリキャラとして登場させることにしました

・今まで漫画路線を辿っていて、最近急に小説の世界に入ってきたので誤字や文法の使い方など何もあったもんじゃないです

・自分は完全な厨二病患者です ←超重要。

 とまぁ色々問題アリです
 気まぐれに書いたモノなので、グダグダです。
 読んでくれる人は、「まぁ3歳の作文にしては…」
 という気持ちで読んでください。

  

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Re: 【薄桜鬼】幹部+千鶴×九尾? ( No.36 )
日時: 2013/04/05 19:36
名前: 千哉 ◆M2fBZTt3XQ (ID: eso4ou16)


「……んーんー!んぐーんー」

必死で被さってくる高淤の肩を叩くも、神は
口元の力を弱めるどころか、ついと手を伸ばし、
京架の鼻をつまんできた。

本格的に、呼吸をさせないつもりらしい。

互いに押し付けている唇も、だんだんと熱を
帯びてきた。

……いい加減、離してくれ!

空気のように軽いくせに、力だけは滅法強い神に
矛盾を覚えながらも、京架は手元に妖力を集結させた。

既に肺には酸素が行き渡っておらず、喉元がヒクヒクと、ひきつり始めている。

いくら妖怪といえど、酸素無しには呼吸ができない。

このままでは、本当に殺されてしまう。


「………んぐ……ぅああ!」


高淤の両肩を掴み、渾身の力でそれを引き離した京架は、そのまま溜めていた妖力の塊を高淤の腹目掛けて投げ飛ばした。
 
『……ふん』

いささか気分を害したように両目をすがした高淤は、身軽に跳躍し、易々とその塊を避けてしまった。

「ごほっごほっ」

再び咽せ返る京架。

急いで呼吸を整えながら、彼の目の前に静かに着地した高淤を睨みつけた。

「……殺す気ですか」

低い声音に気圧された風もなく、高淤は顔にかかった藍色の長髪を片手で掻き上げた。

満身創痍な京架とは裏腹に、彼女は息一つ乱れてはいない。

『申しただろう、ささやかな御礼をせねばと。これは別れゆく主に向けた、神からの餞別だ』

抑揚に乏しい声音で、淡々と言い切る。

一方、これまでの動作に対し一言で返された京架は、あまり気分のいいものではない。

形のいい眉を、険しげにひそめた。

「餞別?……それにしては、先程の行動に理解できる要素が一つもないのですが」

纏っている着物の袖で口元を何度も拭いながら立ち上がる。


すると、何か違和感が身体を包んでいることに気づいた。



……足が、動いている?



目の前の神に潰されたはずの膝の痛みが、全くない。


それどころか、酒の効果に悲鳴を上げていた内部の気管さえも、いきなり冷水を浴びたように痛みが引いている。

「どういうことだ……?」

不思議そうに呟いた。

その、次の瞬間。


(キィ……ィン)

またしても訪れた警鐘の耳鳴りに、立った束の間、
立ち眩みが身体を襲った。

この感覚……。
来るときも感じたけど、これは何なんだろう…?

もたれかかっていた岩に手を添え、倒れ込みそうに
なるのを必死で回避する。
今ここで意識を失えば、それこそ、この神に何を
しでかされるか分からない。

高淤はそれに一瞬顔を引きつらせる素振りを見せた
が、ゆるゆると頭を振り、溜め息と共に口火を切った。

『今宵は久々に楽しめた。良い余興であったぞ、東方の狐。また顔を合わすことになるだろう。それまでは、しばしの別れだ』

「は?……ちょ、ちょっと、待って下さい。また顔を合わすって何ですか?」

慌てた京架が顔を上げるも、既に高淤は彼から離れ、ゆったりとした動作で空に舞い上がってしまっていた。

その双眸には、微かな憂いの色。


『    』


空気にのせて伝えられた最後の囁きに、ハッと京架は瞠目した。

困窮を促すような先程の言葉を言及しようと開いた口も、思わず閉じてしまう。

息を詰め、ただ高淤の顔を凝視した。

あちらからも向けられる真っ直ぐな彼女の視線には、一片の虚偽の欠片も見受けられない。

まさか…………。

言葉を失ったままでいると、高淤は軽く目を伏せ、淡くほのめく燐光に包まれながら、更に天高く飛翔した。

『さらばだ。……健闘を、祈ろう』

微かな光の跡を残しながら夜闇に紛れて溶け消えていく神の姿。
それを静かに見届けた後、京架は突然踵を返した。

座っていた岩場から飛び降り登ってきた参道を時折まどろみながら走り抜ける。

冷気が薄手の衣の上から肌を貫いたが、余りの絶望感に、その感覚も麻痺していた。

彼の顔だけが、脳裏に蘇ってくる。

この山を登るときから今にかけて頭の中で鳴り
響いている、警鐘の意味するもの。


どうして、失念していたのだろう。

霊峰には普通の山より霊気が充満している。
妖力が桁外れでない限りは、妖怪如きが足を踏み入れていい場所ではない。

そう言って、あいつを麓に残してきた。
それがまさか、仇となるなんて。

自分勝手だった無神経さに軽く唇を噛んだ。

早く、早く。
あいつが、死んでしまわない内に。


「夜雀………!!」


どうか、無事でいてくれ。

Re: 【薄桜鬼】幹部+千鶴×九尾? ( No.37 )
日時: 2013/04/28 21:39
名前: 千哉 ◆M2fBZTt3XQ (ID: Jolbfk2/)




 山の麓に建ち並ぶ人間たちの住処を目にも留まらぬ速さで疾走し、眼前に迫る塀や木々を、脚力を駆使して跳躍する。
 貴船の山から帆走すること、およそ半刻。
 辺りより一際狭い路地に入り込んだ俺の耳に、聞き慣れた声が響いた。

 何かと対峙しているのか、微かな悲鳴とともに剣を打ち鳴らす音が聞こえる。
 まずい、早く行かないと……!

「お前たち、人間だろ!? だったら、何で死なないの!」

 人間?死なない?
 彼の発した言葉に若干の疑問を抱きながらも、喧騒に負けぬよう声を張り上げる。

「夜雀! どこにいる?」

「きょ、京架!?」

 入り組んだ路地の曲がり角から姿を現した俺に、夜雀は目を丸くした。
 が、瞠目したのは俺も同じ。
 その理由は…………、

「お前、何だその怪我は!?」

 額からは二筋の真っ赤な血が滴り落ち、右手首も同様に赤く染まっている。まとっている狩衣の背中からは対の大きな翼が生えており、その片翼には明らかに刀で切り刻まれた痕が残っていた。
 いくら妖怪といえど、これだけの傷を負えば致命傷にもなりかねない。そもそもこいつは、戦えないのだ。俺が来るのがもう半刻ほど遅れていたら、果たしてどうなっていたか……考えただけでも、悪寒が走る。

「京架……いいとこに来てくれたぁ! あいつら、何回刺しても死なないんだよ!? もしかして、僕らと同じ妖怪……なのかな」

 心底安堵したのか、珍しく目を潤ませる夜雀。彼は普段は敬語を使っているが、今はそんな余裕さえ無いらしい。懇願するように、俺に視線を向ける。


 そして、夜雀の言葉……。
 何回刺しても、死なないだと?

 好奇心に突き動かされ、先ほどまで彼と対峙していた相手の様子を窺い見る。


「………あれ、人間………か?」

 思わず、絶句した。
 何故なら彼らの姿は、そこらで暮らしている人間たちとは、似ても似つかないほどに異様な容姿をしていたからである。
 夜雀と並んだ俺の目の前には、だらりと刀を垂れ下げた男達が、三人。己の血か夜雀の返り血かは定かではないが、闇夜の中でもよく映える白髪に赤いまだら模様を作り上げており、その服も鮮血に彩られている。
 そして何よりも言葉を失ってしまったのは、その瞳の色。


 この時代の人間とは思えないほどに、どこまでも紅かった。


 何だ、こいつらは……!?
 夜雀の言うとおり、新種の妖怪か?いや、しかし……。この国に滞在してより二百年の月日が経つ俺でも、こんなやつらは見かけたことがない。いくら最近発生した妖とて、その情報が全く流れないのは不思議なことだ。

「ど、どうします……?」

 恐る恐る尋ねてくる闇の鳥妖を尻目に、一言「決まってるよ」と返す。
 彼らの正体が何であれ、俺の大事な朋友を傷つけた罪は重い。

「その刀、貸してくれ」

 本来なら扱いを得手とする武器は薙刀か槍に限られるが……。今はそんなことを言っていられる状況でもない。

「あいつら、首を刎ねたり心臓を一突きでもしないと、死にそうにないですよ」

 少し呼吸を乱しながら、丁寧にも忠告を下してくる。
 心臓を一突きか……。さて、どこまでやれるかな。

 夜雀の手渡してきた刀を手に取り、腰を低く構える。普段は戦えない彼に、用心として得物を持たせていたのは正解だった。


「血を……血を寄こせぇ……」

 低く唸りながら刀を肩の高さで振りかぶったモノ達に、

「果てろ!」

 九尾の怒号が、重なった。




─────────────────────

***何か作者の呟き欄***

あー………やべ。
この小説、一体どこに向かってんでしょうw
ヤバいっすねー意味不っすねー。
ってか、文章力ぅううう!文章力欲しい!

もう誰か続き書いてくだs(殴
恐るべしスランプ状態!
いつになったら先に進めるんだろ←

……それ以前に、この欄何なんだろ(知るか

Re: 【薄桜鬼】幹部+千鶴×九尾? ( No.38 )
日時: 2013/04/29 06:59
名前: 千哉 ◆M2fBZTt3XQ (ID: Jolbfk2/)

…………あれれれれ。
何か、書き方変だな。

京架の行動を記すときの目線が、完全に
「俺」になってるぞ。何でだろ。

…………ミスったな。

またもやすいません、皆様。
一話前では一人称と三人称が入り混じった表記を
しておりましたが、今回の話は完全に一人称です。
何気なしに読んでいて、今更気づきました。

「今までこんなに俺俺って言ってたっけ?」と。

まだまだ未熟すぎる僕であります、はい。

これからは全て京架目線(千鶴目線もアリ)で
いくので、ご容赦ください。

Re: 【薄桜鬼】幹部+千鶴×九尾? ( No.39 )
日時: 2013/05/01 20:21
名前: 千哉 ◆M2fBZTt3XQ (ID: Uc2gDK.7)
参照: ここで物語は急展開を迎える…とか言うけど単に丁寧な展開が面倒なだけ。


 じりじりと間合いを計り、向こうの砂利を踏みしめた音を皮切りに、一気に相手の懐へと飛び込む。ひとまず狙いを定めたのは、三人の中で一番真ん中にいた男。両脇から挟まれると少々厄介な立ち位置だが、今はそんな些事、気にしていられない。

「……らぁっ」

 小さく気合い声を上げながら、手にしていた刀を白髪の男の腹部目掛けて真横に凪ぎ払った。

「ひひひっ」

 三人の人間……は、それを妙に上擦った奇声でもってかわし、ゆっくりと反撃態勢に入る。この辺、人という種族にしては反射神経が桁外れて高い気もするが……この者達は、一体何者なんだろうか。

俺の少し後ろで様子を見守る夜雀を一瞥するも、彼も俺と同様に、この三人の正体を測りあぐねているようだ。ひっそりと眉を寄せ、何かを思案する素振りを見せている。その間にも額の血筋は乾くことを知らず、どくどくと足元に小さな血だまりを作っている。このままでは、出血多量で気絶してしまうといった問題も生じてくるやもしれない。それは、絶対に避けたい。

さっさとこいつ等を片づけてしまいたい欲求にも駆られ、俺は三本の刃を避けながら、後ろを顧みた。

「夜雀、このままじゃ埒が明かない。少し、手を貸してくれない?」

「ぼ、僕が?そりゃ、この有り様でもできることなら……何をすればいいですか?」

 相変わらず形勢は逆転しないが、少し余裕が出てきたのか、夜雀の口調が敬語に戻っている。しかし、それと相対し、顔色は蒼白に近づくばかりで。

これが終わったら急いで手当てせねば、と決心し、早口で言い添える。

「《羽根》、出してくれ。俺の合図で、三本!」

 簡潔な一言だったにも関わらず、この相棒は一瞬で理解してくれた。
「了解!」と叫びながら、手元に妖力を集結させる。

「「血を寄越せぇ!!」」

 俺が一息つきながら顔を前に戻すと、いつの間にか眼前まで迫ってきていた敵三人が紅く染まった瞳を凄絶に輝かせながら、俺の懐へ刀の切っ先を突き出したところだった。

「おっと」

 少々目を丸くしながら、刃が届くぎりぎりのところで跳躍し、攻撃を回避する。
同時に、後背に向けて声を上げた。

「夜雀、今だ!黒羽で頼む!」

「勿論」

 厳かな呟きとともに、夜雀の身体から妖力が迸り、未だに奇声を上げていた三人、そして、何故か俺の額に、一人一本ずつ黒い羽根が引っ付いた。……あれ、ちょっと?何で、俺まで?
徐々に視界が漆黒の闇に捕らわれ、地面に立っている感覚が無くなる。夜雀に抗議しようと開いた口も、彼の姿が見え無くなることで、つい閉じてしまった。

そのまま、体は暗い世界へと入り込んでいく。

「僕の羽根、中々に奇麗でしょう?」

 周りの景色が完全に闇に吸い込まれる寸前、優美な雀の鳴き声が聞こえたような気がした。

Re: 【薄桜鬼】幹部+千鶴×九尾? ( No.41 )
日時: 2013/07/26 00:14
名前: 黒蝶 アゲハ (ID: db3Hcctt)
参照: 期末しんどかった・・・。

お久ぶりです!
ところで、↑の何ですか!?


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