二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜
- 日時: 2012/08/09 20:05
- 名前: 舞子 (ID: pH/JvMbe)
みなさん初めまして!
怪盗レッドファンの舞子です。
友達が読んでいたので買ってみたらすっごく面白くてびっくりです!
そんな怪盗レッド大好きな私と同じ気持ち、怪盗レッドファンの人床の気持ちを分かち合いたい!と思いやってきました。
さてさて。
怪盗レッドについての小説を投稿されている方が何名かいらっしゃるということで、誰かの内容とかぶってしまわないように気を付けながら私も怪盗レッドの小説を投稿していこうと思います。
題名は「怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜」です!
超現代的な怪盗レッドを原作より少しメルヘンチックにしていきたいと思います。
では少し前置きを・・・・
プロロ〜グ
こんにちは、紅月飛鳥です!
みなさんいきなりですが怪人館って知っていますか?
森に潜む大きな館で、噂では夜中の12時になると館の主の怪人が館に迷い込んだ子供達などの体を乗っ取って行ってしまうそうな・・・
そして魂だけ残った子供達は幽霊となっていまだに館をさまよっていらしい・・・・
だがしか〜〜〜〜〜し!!
数年前、美術館から魔界の宝石といわれる「魔人の爪」を盗んだ犯人が怪人館周辺に逃げ込んで行方不明に・・・
ケイの推理だと犯人も魔人の爪も怪人館にあるらしい。
これは怪盗レッドの出番でしょ!
- 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜 ( No.1 )
- 日時: 2012/08/10 21:17
- 名前: 舞子 (ID: pH/JvMbe)
1
バンッ!
「おっはよ〜」
わたし、紅月飛鳥は勢いよくクラスのドアを開け放った。
クラス中の生徒が驚いたように私のほうをみている。
「びっくりした〜。アスカか。おはよ〜」
一番最初に挨拶を返してくれたのはわたしの親友氷室みさきだった。
勉強もできてクラス委員で、わたしの自慢の親友なんだ。
「あれ?ケイ君は?」
「ああケイ?ケイなら・・・」
「ドア壊さないでよ、アスカならやりかねないから。」
「わ!ケイ。びっくりした〜」
わたしより少し遅れてきて、さらっと失礼なことを言ったこいつは私のイトコの紅月圭。
憎たらしいことにケイは超頭がよくて学年トップの秀才だったりする。万年テストで頭を抱えているわたしからしたらうらやましいかぎりだ。
「失礼ね。壊さないよ!」
「ケイ君おはよう」
「…おはよう」
「へ〜みさきには意地悪なこと言わないんだ〜」
「氷室さんはアスカと違って意地悪なことを言われるようなことをしないからね」
「わたしと違ってってなによ〜」
「まあまあ」
みさきが止めに入ってくれたおかげで終わったけど、止める人がいなかったら多分延々と口げんかをしていたと思う。
こんなんだけどわたしとケイは一応タッグを組んでる相棒なんだよね・・・
え?何の相棒かだって?
それはね・・・・・・・・・・・・・・・
「アスカ達〜〜〜。怪盗レッドが・・・」
ドキーーーーーーーーーーーーーーーーン!
「また美術館に現れたって!」
ふぅ・・・・
びっくりした〜〜〜
ばれたかと思った・・・・・・
そんなわたしのわかりやすい態度をケイは流し目で見ていた。
そう!
わたし達は何の相棒かというとなんと!あの世界を騒がす大怪盗「怪盗レッド」なのだ!!
あの怪盗レッドだよ〜〜〜
すごいよね!
って、前ナルシスト発言したらケイに
「昔からアスカみたいに特訓してれば誰でもなれるだろ」
って言われたんだよ〜〜
確かにそうだけどさ〜〜
「・・・すか、アスカ・・・アスカ!!」
「はぃぃ!」
「声がデカい!」
「ハイ、スミマセン・・・」
愛梨ちゃんの態度も十分デカいと思うんだけど・・・
本人には怖くて言えないけど・・・
「愛梨ちゃん、それで何?」
わたしが聞くと愛梨ちゃんは少し得意げに
「怪人館って知ってる?」
カイジンヤカタ?
するといきなりケイが伏せていた顔を上げた。
ケイは知ってるのかな?
「こんな噂を聞いたんだけどね・・・」
- Re: 怪盗レッド〜怪人館の赤い爪〜 ( No.2 )
- 日時: 2012/08/10 21:16
- 名前: 舞子 (ID: pH/JvMbe)
「怪人館」の事については最初のスレッドを見てください。
では行きます!
2
「で、ケイはどう思う?」
わたしは何時間も前からパソコンに向かって黙々と作業をしているケイに向かって声をかけた。
あのあと、わたし達はいつも通り下校して、今は家にいる。
わたしはというと、二段ベッドの上でゴーロゴーロしてる。
「・・・何が?」
相変わらず反応は遅いが今は気にしない。
「何がって、怪人館のことよ!わたしずっと気になってて数学のテストもまともに出来なかったんだから!」
「アスカは数学のテストなんてまともにできた事ないだろ」
うっ・・・
「と・・・とにかく、わたしはケイの意見が聞きたいの。で、どう思う?」
愛梨ちゃんの話の途中、ケイは黙って聞いていたようには見えたが、あの顔は絶対何か考えてた。
怪人館の事も知ってたっぽいし・・・
まあ、ケイの事だから怪人だの幽霊だのなんてバカバカしい話だと思っているに違いないけど・・・
「アスカ・・・」
「ん?」
いきなり声をかけられたわたしは驚いてデッドの上で起き上がった。
「アスカは幽霊とか怪人とか神様とか悪魔とかって・・・信じる?」
「え・・・?」
ケイの意味不明な発言に思わずポカン・・・
「う〜ん・・・その時にならないとわかんないな〜」
「その時?」
「うん。たとえば本物でも偽物でも幽霊に会ってみてからきめる・・・かな?実際会いたい幽霊もいるし・・・」
最後のほうは少し声が小さくなってしまった。
「会いたい幽・・・・・いや、なんでもない。」
わたしの気持ちを察してくれたのか、ケイはそれ以上聞かなかった。
そういうところが優しいんだよね・・・ケイって・・・。
「で、話が戻るけどケイはどう思うの?」
「これを見て」
「なになに」
わたしは二段ベッドから飛び降りて、ケイの横に行った。
ケイが少しパソコンを私のほうに傾けると
「げっ」
そこにはいかにもって感じの建物が映っていた。
何かのツルでおおわれた大きいお城みたいな・・・
「なにこれ・・・」
「怪人館だよ」
「これが・・・」
たしかに怪人館といわれるにふさわしい身なりのたてものだ。
「これが何?」
「この建物は昔の有名な作家が仕事用に建てた別荘らしい」
「へ〜え」
別荘にしては大きすぎるでしょ!
「で、何十年も前にその作家が亡くなってからは、持ち主のいない建造物になってしまったらしい」
「持ち主がいたんだ・・・」
「当然だ。誰かが注文しない限りこんな変な場所に建物を建てたりしないよ」
まあ確かに・・・
「それと、アスカ・・・」
PPPPPPPPP
「電話?」
わたしだ。
見るとみさきからだった。
「ちょっとごめん」
わたしは携帯を持ったまんま、廊下に出た。
「ごめんごめん。おまたせ」
「長い」
ハイ。スミマセン・・・
電話の内容は明日のお祭りの事だった。
あ・・・
「ケイは明日のお祭り行く?」
「アスカは行くの?」
「うん。みさき達と・・・」
ケイは少し間をおいて
「いい。明日はやることがあるから・・・」
「そうなんだ」
やることってなんだろう?
『アスカーケイ君、ご飯できたぞー』
隣の部屋からお父さんの野太い声が聞こえた。
そんな大声出さなくても聞こえるのに・・・。
「いまいく〜。ケイ行こう」
「先に行ってて。シャットダウンしてから行くから」
「うん」
わたしは言われるままに、先にハンバーグのいい匂いのするリビングへ向かった。
そういえば、怪人館の話は聞けたけど結局ケイの意見は聞けなかったな。
まあいいか。
ケイの中で調べがまとまったら教えてくれるだろうし。
わたしはそれまで大人しく待ってよう。
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次回はケイの言ってた「明日の用事」について書きます。
初めてのケイ目線ですよ〜。
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