二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 74話更新
- 日時: 2013/05/06 01:14
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=10906
オリキャラの採用者決定しました。
フェアリーテイルを読んでいて書いてみたい!と思い書くことにしました。
フェアリーテイルが好きなの人はぜひ読んで、コメをください。お願いします。
参照10000越え!!ありがとうございます
皆さんのおかげでこの大台に乗る事が出来ました。
本当はこの記念に何かやろうと思っていたんですが、色々な事情とやる事が出来ません。
そのかわりこれからはもう少し更新のスピードをあげられるように頑張りたいと思います。
オリキャラ採用者決定>>243
オリキャラ紹介
名前・・カムイ 性別・・男 年齢・・18歳
使う魔法・・雷系魔法 技集>>22
好きなもの・・チー 嫌いなもの・・退屈な所
備考・・・
流浪の魔導士だったが、フェアリーテイルの噂を聞きつけて
興味を持ち加入する。いつも肩には太刀に変化できる相棒の「雷電イタチ」のチーがいる。
彼が普段使う魔法は太刀に付加させたり、飛ばしたり、
自分の分身を作ったりと使いようは多様。
だが、彼が本気になった時が彼の魔法は真の姿を見せる
名前・・レナ 性別・・女 年齢・・16歳(年齢の割に幼く見える)
使う魔法・・思想魔法 技集>>23
好きなもの・・アップルパイ&綺麗な場所 嫌いなもの・・一人
備考・・・
カムイに助けてもらったことから今まで気にしていなかった
魔力とギルドに興味を持ちカムイのいるフェアリーテイルに入る。
捕らわれていた時ずっと独りだったので、極端に一人でいる事を嫌う
心のイメージを具現化する思想魔法。
レナはそれに言葉(言霊)でイメージ力を膨らませることで力を上げている
名前・・チー 性別・・不明 年齢・・不明
使う魔法・・武具化等 魔法集>>98
好きなもの・・カムイ 嫌いなもの・・暗い場所
備考・・・
カムイと一緒にいる雷電イタチ。その名の通り体から電気を発する。
武具化の魔法だが、そうはいっても太刀にしかなれない
それをカムイが使って、二人で戦っている。
名前・・ヒュート 性別・・男 年齢・・13歳
使う魔法・・プレイングゲーム/大型模型(ビックチュア)
好きなもの・・楽しい事 嫌いなもの・・何もないとこ
備考・・・
好奇心旺盛で、無邪気。興味があると他を忘れてそっちにいってしまうため危険な目によく合う。
楽しい事を第一に考えているため、飽きたら未練なく簡単に捨てる。
遊びながら戦う彼の魔法は彼の性格と良く合っていると言える。
〜目次〜
『定例会襲撃編』6話〜10話
『レナ救出編』 11話〜17話
『遺跡で鍵探し編』18話〜24話
『幽鬼の支配者編』25話〜37話
『シャドウ・ギア。恋の行方編』38話〜41話
『最高のプレゼント編』42話〜47話
『収穫祭編』48話〜62話
『六魔将軍討伐編』63話〜
1話>>26 2話>>27 3話>>28 4話>>29 5話>>30
6話>>31 7話>>32 8話>>33 9話>>34 10話>>35
11話>>36 12話>>37 13話>>38 14話>>39 15話>>40
16話>>3 17話>>18 18話>>24 19話>>25 20話>>43
21話>>45 22話>>51 23話>>67 24話>>82 25話>>90
26話>>91 27話>>97 28話>>102 29話>>103 30話>>104
31話>>105 32話>>108 33話>>112 34話>>113 35話>>114
36話>>125 37話>>126 38話>>127 39話>>135 40話>>138
41話>>143 42話>>151 43話>>152 44話>>155 45話>>161
46話>>166 47話>>169 48話>>172 49話>>178 50話>>181
51話>>184 52話>>187 53話>>190 54話>>191 55話>>192
56話>>193 57話>>215 58話>>222 59話>>226 60話>>238
61話>>239 62話>>240 63話>>244 64話>>245 65話>>248
66話>>251 67話>>252 68話>>253 69話>>254 70話>>255
71話>>256 72話>>257 73話>>258 74話>>259
番外編1>>128 番外編2>>132 番外編3>>156
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- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 65話更新 ( No.250 )
- 日時: 2012/09/12 14:13
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
>>249
ショコラs。
最近全然更新が出来ていませんが、頑張って続けたいとは思っています。
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 65話更新 ( No.251 )
- 日時: 2012/10/21 00:36
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
66話〜天空の巫女〜
「ゆくぞ」
辺りに煙が舞う中、ブレインがそう言い放ち立ち去ろうとする。
コブラは砂塵が舞う連合軍のいた辺りに顔を向けると口を開いた
「いいのかよブレイン。まだ全員生きてんぜ」
「構わぬ。ゴミにこれ以上関わっている時間は無い。欲しい者は手に入れた」
「あの小娘が何だってんだ。ニルヴァーナに関係してんのか?」
ウェンディを攫ったブレインの意図が読めないコブラをそう言い放った。
それに対しブレインは笑みを溢して答えた。
「天空魔法・・・・・・治癒魔法の使い手だ」
「「「!!!!!」」」
ブレインの言葉にオラシオンセイスの全員が驚きの表情を浮かべる。
治癒魔法がロストマジックであるということともう一つ、ブレインの考えも分かったからだ。
それをブレインは更に不敵の笑みを浮かべ自ら公言した。
「あの娘が入れば『あの男』を復活させられる。そすれば我らの悲願も達成する」
その直ぐ、オラシオンセイスはその場から霧のようになって消えた。
————————————————————
「ゲホッ!ゲホ!・・・・・どうなってんだ?何で俺たち・・・・」
ブレインの攻撃を受けたはずの連合軍。だが、辺りには攻撃を受けた形跡も無く、
現に連合軍は誰一人としてやられては無かった。
「皆の者大丈夫か!?」
そこに声が響いた。その声の方を向くと、
「ジュラ様!!」
「おおお!?」
シェリーの声にグレイも顔を上げたが、ジュラの見事なツルッパゲに声を上げる。
「オラシオンセイスめ。我々が到着した途端逃げだすとは。
さては恐れをなしたな」
「あんたボロボロじゃねぇか!!」
一緒にやってきた一夜の状態を見て、またグレイが突っ込む。
少ししてカムイは起き上がると、辺りは見渡した。
「・・・・あいつら、完全に消えたな。クソッ!何であいつらウェンディを!
「あいつら〜〜〜!!よくもウェンディを・・・・・!!」
「エルザ!!!」
ナツは声を荒げ、今すぐにでもオラシオンセイスを追いかけようとしたが、
ルーシィの叫びに立ち止まった。見ると、エルザが敵からやられた毒により
苦しみ立ち上がれもせずにいた。
「敵の毒だ!まずいよ!!このままじゃ毒が全身に回って・・・・・!!」
「ウェンディなら助けられるわ。今はバラバラに戦っている場合じゃないでしょ?
力を合わせてウェンディを救うの」
全体がパニックになりそうになったところ、シャルルの言葉が周りを落ち着かせる。
「ウェンディは治癒魔法の使い手よ。解毒に解熱、痛み止めに傷の治癒も出来るわ」
「治癒魔法って・・・・ロストマジックじゃなくて?」
「もしかして天空の巫女ってのに関係ある?」
シェリーとルーシィの言葉にシャルルは少し間を置いた後答えた。
「・・・・あの娘は天空の滅竜魔導士。天竜のウェンディよ」
「「「ドラゴンスレイヤー!!?」」」
その言葉に全員が口を揃えて驚いた。
「そ!だから私たちに必要なのはウェンディなのよ。
そして何故かあいつらもウェンディを必要としてる」
「・・・と、なりゃあやることは一つじゃねぇか!
ウェンディを助けてエルザを救うんだ!!
行くぞ!!!」
「「「おう!!」」」
——————————オラシオンセイス拠点地——————————
「ここは・・・・・・」
「気が付いたか」
ウェンディが目が覚めた所はかつて古代人が神事に使っていたという洞窟。
「・・・・・・・」
「そう身構えるな。うぬに危害を加えるつもりはない。
うぬにはこの中にいる人物を治して欲しいのだ。その力で」
ブレインの横にあるのは厳重に鎖が巻かれた十字型の棺桶。
その鎖が少しずつ解けていく。
「私悪い人に手は貸しません!!」
「いや・・・貸すさ。うぬは必ず、奴を復活させる。なぜなら・・・・・」
その確信に満ちたブレインの言葉。そこで言葉を切り棺桶の蓋を開ける。
それにより中にいた人物の姿が露わになった。
「!!!!」
その人物の正体にウェンディは目を丸くして、言葉を失った。
「この男の名はジェラール。かつて評議院に潜入していた。
つまりはニルヴァーナの場所を知る者だ。
今は高濃度の魔力を浴びて昏睡状態に陥っているが、うぬなら治せよう。
『恩人』・・・・・なのだろう?」
————————————————————
「ねぇカムイ、どうしたの?もう皆ウェンディ助けに行っちゃったよ?」
皆がウェンディ救出に向かう中、カムイとレナは殆どその場から動かず、何かを探っていた。
「ウェンディは勿論大事だけど、それは皆に任せる。俺は少し別の事を調べる」
「別の事って、ニルヴァーナのこと?」
「・・・・・いや、悪いがそうじゃねぇんだ・・・・・。
悪ぃけど俺は少し別行動を取る。レナはヒビキとルーシィと一緒にエルザを守っててくれ!」
「あ!・・・・カムイ!!」
カムイはそう言うとレナを置いて一人で森の奥の方へと行ってしまった。
その道中、カムイは自らに感じる感覚に酷く戸惑っていた。
(何なんだこの感じ。感じたこともねぇ魔力。多分ニルヴァーナの力なんだろうけど、
その筈なのに!どうしてあんたの匂いがチラつくんだ!
トルトニス!!)
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 66話更新 ( No.252 )
- 日時: 2012/12/05 22:44
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
67話〜激闘開始!!〜
「火竜の咆哮!!」
「氷欠泉!!」
—ズドォォォン!!!—
「だはーーーっ!!何だこいつら。雑魚じゃなかったのかよ」
疲れを外に出す様に息を吐き出すナツ。周りには多くの魔導士が倒れていた。
彼らは闇ギルド・裸の包帯男(ネイキッドマミー)。
ニルヴァーナの入手の為ブレインが置いたオラシオンセイス傘下のギルドだ。
「意外とやるじゃねぇか!」
「当たり前じゃない!!相手はギルド一つよ!!?何考えてんのよアンタたち!!」
一つのギルドに立ち向かった二人に声を上げるシャルル。
「おい!!おめぇらのアジトはどこだ!!」
「・・・・・西の廃村?」
他に散った連合軍の所にも傘下ギルドが立ち塞がるが敗れ、拠点の場所を吐かされていた。
「墓穴をほりましたね。私たちを倒すつもりが、アジトの場所をつきとめられるなんて」
「リオンとシェリーは西へ向かえ。ここに大きな魔力が近づいてくる。
おそらくオラシオンセイスだ。ワシはここで迎え撃つ」
「気をつけて、ジュラさん」
——————————西の廃村—————————
「ウェンディーーーー!!!」
「ちょっと!敵がいるかもしれないのに、大声出すんじゃないわよ!!」
西の廃村にいち早く辿り着いたナツたち。
ナツの叫びにシャルルが忠告するが・・・・・
「・・・・・・ゴミ共め。レーサー、近づけさせるな」
ブレインたちのいる洞窟にもその声が響き渡る。
「OK」
—ギュンッ!!—
「ぐあッ!」
「ぐはっ!!」
ブレインの命令を受け、即座にナツたちを迎撃するレーサー。
「ここは任せろナツ!お前は早く下に行け!!」
グレイはそう言うと、氷でレーサーが出てきた洞窟へと続く道を作りだした。
「おし!いくぞシャルル!!」
「え?・・・・きゃああああああああ!!!」
「行かせるか!」
氷の道を滑っていくナツを見てその後を追おうとするレーサー。
「させっかよ!!アイスメイク・フロア!!」
「おうっ!?・・・・・ぎゃ!!」
レーサーの足元を氷に変えたグレイ。それによりレーサーは足を取られ転んでしまった。
「・・・・・この俺の走りを止めたな」
「お望みなら何度でも止めてやるよ。
氷は命の時も止められんだ。精々妖精の尻尾でも眺めてな」
「・・・・・あんな小僧に追いつく事は造作もねぇが、
てめぇを殺さねぇと気がすまねぇ。それにあの小僧じゃ女は助けられねぇ。
ブレインの前じゃあんな餓鬼、無力だ」
「フェアリーテイルを舐めるなよ!!
アイスメイク・ランス!!」
グレイの放った氷の槍がレーサーの目の前まで迫るが、レーサーは一向に動こうとしない。
「ふん。だがまぁ・・・」
—シュン—
「!!!」
「てめぇを殺して早く小僧を追いかけるか」
当たる瞬間、レーサーの姿が消えたかと思うとグレイの真後ろへと移動していた。
(何時の間に!!)
「そろそろ行くぞ!
デッドGP!開幕!!!」
—ブオォォン!!ブオン!!ブォブオオオオン!!!—
レーサーの合図と共にエンジン音が森中に響き渡ると、茂みからバイクが飛び出してきた。
「魔導二輪が大量に!!」
「地獄のモーターショーだ。踊れ!!」
「ぐあ!!」
暴れ回るバイクに翻弄されるグレイ。
「っ・・!!それ・・・乗れんのかよ」
レーサーがバイクに乗っているのを見て、グレイも乗り込む。
「SEプラグまでついてやがる。行くぞオラァ!」
「面白い。俺とレースで勝負しようと?」
「ルールはねぇから覚悟しとけや!!」
森の中を爆走する二人。
「アイスメイク・ランス!!」
—ズガガガーーン!!—
「ふん、どこを狙っている色男」
「くそっ!」
—ブオオオオン!!!—
「!!!」
更に進んだ所でグレイは人影を発見した。
「リオン!」
「グレイ!?」
いたのはラミアスケイルのリオンとシェリー。
「いいところにいたぜ。乗れ!」
「何をやってるんだお前は!?」
グレイに呼ばれ、バイクに乗りこむリオン。
「ウェンディは?」
「安心しろ!ナツが助けに行ってる!!
それよりアイツやってくんねーかな。運転しながらじゃ上手く魔法が使えねぇ」
「ふん。そういうことならよく見ておけ。俺が造形魔法の手本を見せてやろう」
「一言余計だ。さて・・・・・・」
「ふん。雑魚が増えた所で結果は変わらん。六魔を舐めるなよ」
「行くぞ!!」
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 67話更新 ( No.253 )
- 日時: 2012/12/23 00:09
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
68話〜兄弟弟子の絆〜
——————————洞窟——————————
「計算外だ。まさかこのようなことになろうとは・・・・・」
荒れた洞窟内に佇むブレイン。
そこには既にウェンディとナツの姿は無かった。
ナツが無事にウェンディを助け出したのだ。
「奴があそこまで私に敵対心を持っていようとは」
ブレインが呟く奴とはジェラールのこと。
ウェンディの魔法により昏睡状態から回復したジェラールだが、
起きた傍から魔法を乱発させ、洞窟内を滅茶苦茶にさせた後、どこかへ消えてしまったのだ。
「コブラに後を追わせているといえ、ジェラールにニルヴァーナを独占されるようなことがあったら・・・・」
「・・・・・・だから初めから僕らに任せておけば良かったんだよ」
突如洞窟に響く渡る声。その声の方に顔を向けたブレインはその人物を見た後呟いた。
「ふん・・・・うぬらが出ていれば天空の巫女ともども皆殺しにしておったであろう。ストローク」
「まーね。僕は殺戮しか出来ない無能なおこちゃまだから・・・・・」
クスクスと笑うストローク。その笑い方は本当に子供のようだった。
だが、ブレインはその笑いに酷く不快そうな表情を浮かべる。
「ところで奴はどうした?殺戮ギルド・無双の双死鬼(デスフォールズ)の片割れ、
『炎鬼死』のゼイル。奴は一緒ではないのか?」
「彼は僕の言う事も聞かないきかん坊だからね。けど、安心しなよ。
君との約束がある限り、彼は必ず君の期待に応えた仕事をしてくれるら。
・・・・・・じゃ、僕ももう行くよ。必要なピースは揃ったんだろ?
後はそれを繋げるのを邪魔されないように連合軍をぶっころすだけ」
「ああ」
クスクス笑いながらその場を立ち去るストローク。それを見届けた後ブレインを鼻を鳴らした。
「ふん。気味の悪い奴だ。だがまぁ、邪魔者を消すのにこれほど打って付けの奴は他にいなかろう。
過去バラム同盟の一角を担える程の勢力を持ちながら、同盟には入っていなかった無双の双死鬼。
そのギルドのメンバーおよそ百名を一人で皆殺しにし、自らがマスターの座に着いた男。
『旋凶死』・ストローク」
——————————森——————————
「アイスメイク・イーグル!!」
森の中を爆走する二台のバイク。レーサーを後方から追うグレイとリオン。
そのリオンが魔法を放った。リオンもグレイと同じ氷の造形魔法の使い手だが、
リオンは動物を模した造形が得意なのだ。
放たれた氷の鷹が木々を抜け、レーサーのバイクへと直撃した。
「遊びは終わりだ」
いち早くバイクから脱出したレーサーはそのまま二人のバイクへ突進し破壊する。
「アイスメイク・エイプ!!」
「アイスメイク・ハンマー!!」
二人は魔法を放つがレーサーは更にスピードをあげ、二人の攻撃をかわし
更に打撃を与える。
「ぐあ!」
吹き飛ばされるグレイとリオン。
「・・・・・・・・」
そんな中リオンの目には普段とは違う異様な光景が映し出される。
空を飛ぶ鳥。その鳥が・・・・・・
「がっ!」
地面に叩きつけられる二人。
「貴様等の攻撃なんぞ一生かかっても俺には当たらんよ。
俺の早さには誰も追いつけん」
「くそっ!」
レーサーの勝ち誇った笑みにグレイはただ悔しがることしか出来ない。
だが、リオンの目にはまだ勝機の眼差しがあった。
「耳を貸せグレイ。奴の弱点を見つけた」
そう言ってグレイの耳元で何かを呟くリオン。
「何だと!!?」
グレイの驚きの表情にリオンは笑みを浮かべると手をかざした。
「そういうことだ。お前は必要無い」
—ピキピキピキッ!!—
リオンはそう言うや否やグレイを氷漬けにし始めた。
「リオン様!?」
「リオン!!てめ・・・・!!!」
「そこでみていろ」
そしてあっと言う間に天高くへとグレイを運んでしまった。
「リオン様、一体どのようなおつもりで・・・・・」
「つべこべ言うな。こいつの弱点をつけば俺とお前で倒せると踏んだんだ。
今回の手柄はラミアスケイルが頂くぞ、シェリー!」
「は・・・・はい!!」
「ふんっ・・・くだらん策でも思いついてつけ上がったか。
そういう思いあがりが勝機を逃すのだ!元々てめぇらに勝機はねぇがな!!」
シェリーは返事はしたものの、どこか納得のいかない部分もあった。
それでも何時までも相手が待っていてくれるわけでもなかった。
「木人形!(ウッドドール)」
「遅いわ!!」
「きゃああ!!」
シェリーは魔法で木を操って攻撃しようとしたが、それよりも早くレーサー
の攻撃がシェリーを捉え、木も破壊される。
「こっちだ」
「遅い遅い!!」
レーサーがシェリーの相手をしている僅かな間に遠くへと離れていたリオン。
だが、レーサーはその差を一瞬で縮め、攻撃を重ねる。
「ごはぁっ!!!」
「貴様がどこに逃げようと俺のスピードからは逃げられん!!
六つ魔、六つの祈り(オラシオン)。オラシオンセイスを舐めるなよ」
「貴様のスピードか・・・・・」
レーサーの言葉に僅かに笑みを溢すリオン。
それがレーサーの勘に触った。
「何が可笑しい!!」
「貴様の魔法は自分のスピードを上げる魔法じゃない。そうだろ?」
「!!」
「相手の体感速度を下げ、あたかも自らが速いように見せる魔法」
リオンは先ほどの戦いの中、遠くを飛んでいる鳥がもの凄い速さで飛んでいるのを見て
レーサーの魔法の正体に気が付いたのだ。
「つまり俺らが遅くされていただけ!そしてそれは一定の範囲内でしか効果が出ない」
「なるほど。よーくみえるぜ」
「!!」
レーサーが上空を見るとグレイが弓を構えているのが見えた。
「まさかこの為に奴を・・・・!!
だがこの距離で当たるハズが・・・・・」
「当てる!何かをなしえようと、
強い想いを持ってる時のフェアリーテイルは最強なんだ!!!」
グレイはレーサーに狙いを定め、弓を引き絞った。
「おおおおおおおおお!!!
氷神弓(グレイスガンディーヴァ)!!」
—ギュン!!—
「速・・・・・・」
—ズドオオオォォォンン!!—
グレイの放った矢はレーサーに動く事すら許さなかった。
自分よりも速い攻撃を喰らい倒されるレーサー。
(俺の祈りは何よりも速く・・・・・誰よりも速く・・・・・)
自分の掲げた祈りを崩されたレーサー。だが、このままでは終われない。
それではオラシオンセイスとしての名も崩れ去ってしまうからだ。
「やったなリオン。さすが俺の兄弟子だ」
「ふん」
「まだだーーーーー!!!」
「「!!!!」」
自分も怪我を負っているが、グレイは負傷したリオンに駆け寄り労いの言葉を掛ける。
だが、そこで倒れていたレーサーが忽然と立ち上がり、ボロボロの上着を脱ぎ捨てた。
それをみてシェリーの顔色が真っ青になった。
「爆弾魔水晶!!?まさか・・・・・!!」
レーサーの体中に巻かれた爆弾の魔水晶。レーサーが無気味な笑みを浮かべる。
「一人一殺!!!」
血反吐吐きながらグレイへと突っ走るレーサー。グレイはそれをかわそうとするが
—ズキンッ!!—
「しまっ・・・・!!」
先ほどの戦闘で負ったダメージで足で止まってしまった。
そうしている間にレーサーがグレイの直ぐ前まで迫っていた。
爆弾魔水晶も点滅を始める。
「・・・・・・まったく・・・・・・・・」
—ドンっ!—
リオンがレーサーの体を抱き抱え、崖へと身を投げ出した。
「リオン!」
「リオン様!!」
二人が叫ぶ中、空中でレーサーを抱き抱えたままリオンは僅かに笑みを浮かべた。
「世話のかかる弟・・・・・・・・・・」
—ドゴオオオオオオオンンン!!!!!—
リオンは何かを言いかけたが、それを待たずレーサーの爆弾が大爆発を起こした。
「リオーーーーーーーーーーン!!!!!」
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 68話更新 ( No.254 )
- 日時: 2013/01/04 23:36
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
69話〜妖精VS鬼〜
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
爆煙が舞う中、言葉を失い佇むグレイとシェリー。
「探すぞ!!あいつがあんなので死ぬはずがねぇ!!来い!!!」
そんな中最初に口を開いたのはグレイだった。
グレイはそう言うと、魔法で階段を作り上げ下へと降りていった。
「・・・・・・」
それを見ても全く動こうとしないシェリー。
シェリーの心の中は深い悲しみに覆われていた。
(リオン様が・・・・・リオン様が!!なぜ・・・なぜ!?)
深い悲しみの中、何かがシェリーの中で切れた。
(こいつのせいでリオン様が?)
————————————————————
(ちっ)
物影に隠れ、ジェラールの後をつけているコブラ。
そのコブラが心の中で舌打ちをついた。
(こいつ、心の声が聴こえねぇ。聴こえれば後をつける必要もねぇってのに。
・・・・・・・・止まった)
ジェラールの歩みが止まったことで、更に身を潜めるコブラ。
そして注意深くジェラールの前にある木を見渡した。
僅かな光沢を放ちながら、魔法の鎖で繋がられた木。
(この無気味な木。放つ魔力。まさかここにニルヴァーナが・・・・・)
コブラの胸が躍る中ジェラールは一歩前へ出て手を翳すと、
鎖が解き放たれ強い光と共にそれが姿を露わした。
(ついに見つけた!!俺たちの未来!!)
————————————————————
「ふ〜〜。終わりました。
エルザさんの体の中から毒は消えました」
「「やったーーーーー!!」」
時は僅かに遡り、場所は連合軍の駐屯地。
そこにはヒビキとルーシィ。それと毒に侵され倒れているエルザ。
そしてそこに先ほど合流したナツとウェンディ、ハッピーとシャルル
ウェンディの魔法により解毒されたエルザは顔色も良くなり、命の問題も無くなった。
「これでこちらの問題点は無くなった。エルザさんが目覚めたら反撃の時だね」
「うん!打倒オラシオンセイス!!!」
—ピカッ!ゴオオオオオオオオオオ!!!—
「え、なに!?」
エルザ回復で士気の上がる皆だが、その時眩い閃光と共に空に黒い光の柱が昇った。
「まさか・・・・あれがニルヴァーナ!?」
「オラシオンセイスに先を越されたの!?」
皆が口々に解き放たれたニルヴァーナに食い入る中、ナツはその光を見て強く拳を握りしめた。
「あの光に・・・・・ジェラールがいる!!」
「ジェラール!?」
ナツの言葉にルーシィは反応するもそれには答えず一人で先走って行ってしまった。
「会わせるわけにはいかねぇんだ!エルザには!あいつはおれが潰す!!」
「ねぇ!!ジェラールってどういうこと!!?」
ルーシィは大声で叫ぶもその声はもうナツには届かなかった。
「・・・・・・・」
その声を聞いていたのはナツ以外の全員。・・・・・エルザも含めて。
————————————————————
「爆発音・・・・・誰かがもう戦ってるのかな?」
時は更に遡り、場所は西の廃村近くの石場。そこに一人でいるのはレナ。
カムイは追いここまでやってきたが、もう自分がどの辺にいるのかも分かっていなかった。
「・・・・・私も何時までもカムイ追ってないで、ウェンディを助けなくちゃ」
自分が連合軍の一員だということを改めて思い直し、カムイに頼るのではなく、
自ら行動して皆の役に立とうと決意し行動しようとするレナ。
「てめーにそれは出来ねーよ」
「!!!」
謎の声が響いたと思ったら突然、火の渦が上がりそこから一人の男が現れた。
「てめーはここで俺にぶっ殺されるんだからな」
男は肩までかかる長髪に、黒みのかかった赤いコートを着、
顔左半分には炎を模した刺青が彫られている。
「敵!?」
「闇ギルド・無双の双死鬼のゼイルだ。さっそくだが・・・・・・・」
男は少し面倒くさそうにそう言うと、
地面から巨大な四本の炎の蛇がレナを囲うように現れた。
「!!」
「死ね。プロミネンス!」
「きゃあ!!」
声を合図に炎の蛇がレナを包み込み、辺りを一瞬で火の海へと変えてしまった。
「ふん。雑魚か・・・・・・・・ん?」
辺り一面火の海に変わったこの場所で僅かな影を捉えたゼイル。
それを見て僅かに口角を上げた。
「ドレスチェンジ・火巫女」
そこには巫女衣装に身を包み、少し火傷を負いながらも立ち上がるレナの姿があった。
衣装の袖の部分には火の文字が浮かび上がっている。
「やるなぁ。俺の炎受けて立ってられるなんてな。その魔法服のおかげか?」
余裕の笑みを浮かべるゼイルだが、頭の中では起きた現象を冷静に分析していた。
(つっても換装する時間なんて無かったし、下に着込んでたようにも見えなかった。
少し変わった魔法を使いやがるな。それに俺のプロミネンスを喰らってあの程度のダメージ)
ゼイルの分析の中、レナは辺りの状況を見渡した後口を開いた。
「あなたも火の魔導士なんだね」
「ああ!?」
その言葉にゼイルの表情が一変した。まさに鬼のような表情を浮かべ、
レナへと突っ込んでいく。
「俺をそこらの糞魔導士と一緒にすんじゃねぇ!!」
ゼイルはそう言うと跳躍しレナの真上を取ると右手を翳した。
すると辺りの炎がどんどんゼイルへと引き寄せられ、その全てが
掌に球状として収まってしまった。
「エクスプロージョン!!」
—ズゥゥゥウンン!!—
「!!」
その球状をレナへと突き出すゼイル。レナがそれをかわし球体が地面に触れると
地面が一瞬で消し飛んだ。それを見てレナは言葉を失った。
彼の魔力の高さは確かにすごいが、今の魔法に込められた魔力はそこまでではなかった。
それなのにこの破壊力。普通に考えてこの破壊力は考えられないものだからだ。
「俺を魔導士と思うなよ。俺は・・・・・・『炎祈師』だ」
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