二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- その歌の意味を/曲二次創作 短編集
- 日時: 2009/12/24 23:11
- 名前: 雪子 (ID: Gb5QJ608)
タイトル通り、ここでは私の拙い文章力と表現力で、個人的に好きな曲等を短編化しよう、と思っております。
まあ、たまに気分で二次制作の他の短編書くかもしれませんが。
解釈が違うだろ、とか言われてもすいません、としか答えようがありません。自分なりの解釈であることを頭に置いていただいて、目を通していただきたいと思っております。
小学生故、英語歌詞も読めませんのでそんなもの無視します。エキサイト使って無理やりするかもしれませんがね。
と、言い訳でした。
たまに変な事言い出したり、書き出したりします。
ログまとめ
「ネヴァーエンディングストーリー」
ttp://www.youtube.com/watch?v=t_BaHTXLrmQ
>>1 >>2 >>3 >>5 >>7 >>9 >>11 >>12 >>13 >>14
現在→一つ短編が終りまた書き溜め中
「翳りゆく部屋/松任谷由実」予定
更新速度→書き溜めあまりしてなかったから少し、後うまくいかない
- Re: その歌の意味を ( No.2 )
- 日時: 2009/12/18 20:27
- 名前: 雪子 (ID: Gb5QJ608)
二
楽器を買い換えた事は一度も無い。それだけ丁寧に扱っているつもりもあるし、なによりそんな金はどこにも無い。
会場に向かう。その途中にメンバーに会うことも無く周りを見渡しながら歩く。
空は青く、鳥は稀に視界を横切る。下を見れば、整備されたアスファルトと横に雑草が見えた。その逆から車のエンジンが鳴る。親子が居た。カップルが居た。子供たちが居た。世の中には色々な組み合わせの人間がいる。 下をもう一度見る。自分の足は、ボロボロの運動靴だ。横をみれば、雑草の中少し花が見えた。美しい。
歌詞を書き始めてから、すべてが美しく見える様になった。
空も、花も、無機物も、人間すらも。
なにより一番は彼女だ。
「いってらっしゃい、頑張って」と肩を叩いて微笑んだ彼女を思い出す。
彼女の微笑みより美しい笑顔を自分は知らない。
細かな仕草も、丁寧さを備えた可憐さがあり、見ているこちらが心地よい。
…そんな彼女の賛美をしていると、いつの間にか会場が目の前にあった。
そこのオーナーは良く貸してくれる良い人だ─良い人というのは失礼だろうか?─。愛想もいい。
「お、やあ」
声の方向に目を向けると女が居た。ボーカルの女だ。
自分はその歌唱力と声にひかれ、ずっと一緒に活動していく自信があった。
ちなみに客には可愛いと言う評判もあるらしい。
「やあ」
と、適当に返事をする。
「今日も頑張ろうね」
「そうだな」
いつも通りに会話をし、会場に入っていく。
長く、綺麗な黒髪が風になびいた。
- Re: その歌の意味を ( No.3 )
- 日時: 2009/12/20 15:03
- 名前: 雪子 (ID: Gb5QJ608)
三
いつも通りにライブは終わった。
いつもと違うことと言えば、客が少し多かったことか。まぁ、これ以上に嬉しいことは無い。
「今日は調子良かった?」
「まあね。ありがとう」
とドラムの男と話ているのが聞こえた。
確かに今日、調子が良かった。かなり難しい音域で作ってしまっただろうにそれを軽々と歌いこなしてしまったのだ。驚く他に無い。─なによりほとんどの場合歌いこなしてしまうのだが─
「さあ、今日はお疲れ。次は三日後にあるよ!」
ボーカルはメンバー三人に聞こえるようにそう言った。
狭い部屋で椅子に立つのはどうだろう。パイプ椅子であるし、危ない。
「間隔短すぎないか?」
と、自分は笑いながら言う。
ボーカルの近くに行き、手をとってやる。降りる。
「早くプロになりたいからね」
降りて、そう言った。明るい笑みだ。
早く、プロになりたい。四人が何よりも一番に願っている事だった。
- Re: その歌の意味を ( No.4 )
- 日時: 2009/12/18 20:45
- 名前: 雪子 (ID: Gb5QJ608)
一応ここまでで言い訳を。
書き溜めしていたのですが急に編集したくなったのでします。描写が増えただけですが、余計テンポが狂いそうで怖い。
今回選んだ曲は「ネヴァーエンディングストーリー」。元々エレカシが好きで選んだのがあります。
昇れる太陽で─あのジャケはどうなんでしょうね─あり、それに感動したからですね、最近愛と夢系に凝ってる自分。 後主人公の一人称が自分になっている事に違和感がバリバリ。でもイメージとしてはどうなんだろう。 ちなみに主人公の外見イメージとしては…なんでしょう、陽気なギャングの久遠くんを大人びさして多少可愛さを抜いた感覚。分からない。
彼女は雪子さんを若くして多少かわいらしさを足した感じ。どうでもいいね。
http://www.youtube.com/watch?v=t_BaHTXLrmQ
「ネヴァーエンディングストーリー」
しかしこれは読んでる人いない、空気で分かります
- Re: その歌の意味を ( No.5 )
- 日時: 2009/12/19 17:33
- 名前: 雪子 (ID: Gb5QJ608)
四
重いドアを開ける。暗く狭い室内。二人でギリギリのスペースだ。
彼女の姿は暗い事からもいないとわかった。
けれど、いつもの事だ。彼女にもプライベートはあるしアルバイトもある。
ベースを置いて、椅子に座る。
しばらくぼっとして、コーヒーを入れに台所へ向かった。
「ただいま」
扉が開いた音がして、彼女の声が続いた。
「おかえり」
義務的に答える。椅子に座っていたので─座っていると扉が斜め後ろに来るのだ─、振り返りながら。
彼女の微笑みがいちいち気になる。
「どうだった?」
彼女は自分の前の椅子に座り、ライブの事だろう事を聞く。
カーテンが揺れ、夕日が差し込める。
「ボーカルの調子が良くてね、それに客がちょっと多かったよ。自分もそんなにミスはしなかったつもりだけど」
素直に答える。ベースがさほどうまいと言われた事は無いが、ミスも多いと言われた事もなかった。
「そうか、よかったね」
笑顔。腰を浮かせ、自分の頭に手をおいてくる。
手のぬくもりと間近に見える笑顔。
美しく、眩しい。夕日がそれを演出している様だ。
そこまで考えて、自分が子供みたいで、気恥ずかしくなった。
「ありがとう」
手を上げて彼女の手首をつかみ顔の所に持ってきて手の甲に軽くキスする。
「ふふ」
その笑顔は、とても心地が良い。
- Re: その歌の意味を ( No.6 )
- 日時: 2009/12/19 18:21
- 名前: 雪子 (ID: Gb5QJ608)
一つ、昔話をしよう。
愛を求める、一人の少女が居た。
けれど、姉と、動物達。それくらいしか友達がいなかった。
誰も、血に塗れ、恐れ、逃げていった。
「どうしてだろう?」
皆、いつの間にか消えてしまう
誰もが、嘆き、叫び、苦しみ、憎む。
「近寄らないで!助けて!」
私は、何もしていないのに。
どうしてそんなことばかり言うのか。
「私は何もしないよ」
事実なのに。
人間達は、逃げていく。
「バケモノは皆そう言って食べるんだ!」
私は、死体程度しか食べることはしない。
生きている人間を食べるなど、そんな恐ろしいことはしない
「バケモノじゃないよ」
一歩近づけば、三歩下がる。
どうして、そんなに怖がるのだろう
「バケモノだ!人間じゃない!」
そうして、逃げていく。
そうか、人間じゃなければバケモノなのか
そして私は、人間に近寄る事はなくなった
一つ、地獄の隅にて
「こんにちは、迷ってしまったのですが…」
一人の嫌われ者が、家を訪ねる。
「こんにちは、どちらへ向かわれるのでしょうか」
姉も私も人の形を取っていた頃だった
「もっと人間のいる場所へと。住める場所ですね」
その男は優しい笑みをしていた。
「そうですか…ここからですと随分遠くになってしまうのですが…そうですね、少しお休みなされますか」
人間に近寄るのは出来るだけ避けたかったのだろう。
けれど、その男のボロボロの姿を見れば言わざるおえなかった。
「良いのでしょうか、ありがたいです」
「ええ」と、姉は許可をもう一度だす
私は、何と無くその人間が少しでもここに居ることが嬉しかった
その男は優しく接してくれた。
こんな私にだ。
「そろそろ」
と立ち上がった。一日私の家に泊まっていった。
「そうですね」
姉は相槌を打つ。
「お姉ちゃん、私が案内してきていい?」
と私は質問する「いいわよ」と許可を出す。
姉は優しい。
「ありがたい、ぜひお願いします」
「いこう」
おしゃべりをした。
その人間の話を聞いた。
私の話を言った。ただ、私が妖怪である事実を綺麗に除き。嫌われたくなかった
「ここだよ」
指差す。人間でにぎわっている街だった。
「おお、有難う。それでは」
というと、知らぬ人間が横切ろうとした
「ひいっ」
その人間は悲鳴を上げる。
「こんにちは」
私と男は挨拶をした。
「どうしたんですか」
それを言い切る前に人間はしゃがみこみ頭を抱えた
「た、助けて、食べないで、読まないで…」
と、呪いの様に呟き、震える。
「どういうことだ?」
男は私に聞いてくる。
知られたくなかった。けれど、この男ならもしかすると、知っても私を恐れないでくれるだろうか、という想いがあった。
「…私はさ、覚りの妖怪なんだよ」
と、言う。
「え…」
男は呟き、恐怖する。
「でもね、私は…人間となかよくしたいんだ」
そういおうとしたけれど、途中かき消される。
男の悲鳴によって。
逃げていく。どさくさ紛れに知らぬ人間も。
「ねえ、どうして」
私は嫌われるのだろう。
「何もしてないじゃん…」
涙が溢れる。とうに忘れてしまったものだと思っていた。
「何も…何も、嫌われるようなこと…」
ひとしきり泣いた。
そして、一人の少女は目を閉じる。
覚りであることを捨てて。
「ごめんなさい」
誇りである種族を捨ててしまい。
「それでいいのよ、そうでありたいと願ったのなら」
姉は強い。私より長く生きているのに、ずっと目を開く。
しかし、覚りであることをやめてしまうと、理性を失ってしまったようだ。
何もかも、手に入れてしまいたくなる。
最初は抑えられていたが、いつの間にかきかなくなった。
「貴方の死体は地霊殿のエントランスに飾ってあげる」
一発ネタなのに長い、一発ネタだから描写もなにもない
ただのネタ、そう認識してほしいです。
こいしといえばドキドキ大冒険ですけど、あんなのが素なんでしょうかね
歌はまったく関係ありません
この掲示板は過去ログ化されています。