二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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鏡音三大悲劇
日時: 2010/03/01 16:46
名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)

鏡音三大悲劇の1つ1つを小説にしていきます^^
下手ですがよろしくお願いします。

予定では、

1Proof of life、soundless voice

2囚人、紙飛行機

3悪ノ娘、悪ノ召使

の順で書いていきたいと思ってます。



蒼希

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Re: 鏡音三大悲劇 ( No.1 )
日時: 2010/03/01 16:58
名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)


気持ちいい風が吹いていた季節は終わり、厳しい風が吹く季節になった。

「もう、秋は終わったのね」

「そうだね。これからはどんどん寒くなっていくだろうね」

そう言ってる2人の息は白くなっていた。

今年もまた命は枯れ果てた。

やがて来る春を待ちわびて、強く生きなけらばならない。

「ねぇ、レン。私の命も朽ちてゆく運命なんだよね」

レンは少しビックリした顔を見せ、

「いずれはそうなる運命だよ」

と言った。


「リン、雪が降ってきた。戻ろう?」

二人が外に居ると、いつの間にか雪が降ってきていた。

辺りも暗くなってきていた。

「そうね。明日は雪が積もってるかな?」

「明日にならないと分からないけど、積もってるといいな。積もってたらリンの歌を聞かせてね?」

「もちろんよ」

リンは笑ってそう言った。

そして二人は家に戻って行った。

Re: 鏡音三大悲劇 ( No.2 )
日時: 2010/03/02 16:50
名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)

レンはいつもより早く目が覚めた。

雪が積もってるか気になったからだ。

リンの歌声を聴きたいという思いもあるのだが、リンの喜ぶ顔を見たかった。

起きてすぐ窓の外を見てみると、一面の銀世界があった。

すぐにリンに知らせたかったが、リンの驚く顔と喜ぶ顔を見たかったので黙って朝の支度をした。



「レン!レン!!」

リンが起きたようだった。とても興奮している。

「レン!!外見た!?雪が積もってる!!」

「おはようリン。見たよ積もってたね」

「ねぇ!外行こう!!早く!!」

「そうだね。行こっか」

2人は外へ出た。

外は身にしみる寒さだったが、それ以上の感動があった。

「レン!雪がとっても綺麗!!」

「そうだねリン。」

「1年ぶり。雪を見たの!」

そう言って、リンは歌いだした。

とても綺麗な歌声だった。

でも、どこか寂しげでもあった。

そして、自分が生きている事を証明しているようでもあった。

レンは黙って歌を聴いていた。





歌が終わった

「リン、凄く上手だね。リンの歌声は優しいね」

そういった瞬間、リンが目の前で倒れた。

いきなりのことだったので、レンはその場から動けなかった。



雪が降ってきた。

雪がリンの体を包むように降ってくる。





「・・・・・・リン!!!」


Re: 鏡音三大悲劇 ( No.3 )
日時: 2010/03/01 19:55
名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)


歳月が過ぎていった。

いつも世話をしてくれているレンに、今までは感謝の

気持ちがあったけど、最近は違う感情も芽生えた。

この気持ちは伝えることはできないけれど、

今までずっと気持ちが繋がっていた。

楽しいときも悲しいときも嬉しいときも、困ってるときも

ずっと一緒に乗り越えてきた。気持ちは繋がってた。

だから今回も繋がってるといいな。

リンの体は日々弱っていった。

最近は耳が聞こえなくなっているようだった。

「ねぇ、レン。今外はどんな天気?」

「今は曇ってるよ。雨が降りそうだ」

分かってる。分かってるんだ。

こんなことを言っても君にはもう聞こえてないことぐらい。

君が答えてないことも。

だけど、心のどこかで期待している。

お願いだ。リンどこへも行かないでくれ。

僕等はずっと2人で1つだろ?


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