二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 人柱アリスと五番目アリス
- 日時: 2010/03/31 16:54
- 名前: 咲八 ◆rhFJh.Bm02 (ID: bTobmB5Q)
こんにちは、咲八といいます。一応♀(女)です。
腐女子ですけどね(笑)
今回は、人柱アリスに五番目をつけてみようという事でこの作品を作る事にしました。至らない部分もありますが、アドバイス等をどしどし送信してくだされば、改善させていただきます!(コメントも受け付けます♪)
*注意*
・荒らしする方お断りッ!
・挫折の危険アリ
・アドバイス・コメント受け付けます!
・最初からタメでOKです!
以上の注意が守れる人は、どうぞ先にお進みください♪
- Re: 人柱アリスと五番目アリス ( No.1 )
- 日時: 2010/03/31 17:11
- 名前: 咲八 ◆rhFJh.Bm02 (ID: bTobmB5Q)
プロローグ
月の綺麗な夜だった。
「あ〜あ、今日もまた今日が終わっていく。」
綺麗な月を見ながら、少女は呟く。
「こんな綺麗な月にこんな事願うのはおかしい事かもしれないわね……。でも、私はここではない、どこか遠くへ行きたい。この世界とは別の世界に生きたいの……。」
少女は願った。
「うふふ、お月さまはこの願い叶えてくれるのかしら?」
少女は眠りにつく。
「その願い、叶えてやろう……」
月ではない、どこから聞こえたのか分からないその声は、少女を連れ、どこかへ消えて行ってしまった。
- Re: 人柱アリスと五番目アリス ( No.2 )
- 日時: 2010/03/31 20:14
- 名前: 咲八 ◆rhFJh.Bm02 (ID: bTobmB5Q)
第一章 アリス
「ふぁ〜」
目が覚めたら違う世界にいた——……。そんな経験ありませんか?私はあります。たった今、気が付いたら知らない世界の野原に一人、寝ていました……。
「ここはどこ?」
誰かに問うつもりはなかった。ただの独り言だったのに——……。
「ここは、君のいた世界とは違う世界だよ?僕の名は夢。初めまして、フィン・フィーユド。君の願い事は僕によって成された。君にはこの世界で『五番目アリス』という肩書のもと暮らしてもらう。それ以外は自由。ただし、この世界での理を守らなければ、君はこの世界から消えてしまう。」
夢という名の者からこの世界がどういうモノなのか説明された。
「消えるってどういうこと?」
分からない……。
「この世界には理があってね。今教える事は出来ないが、きっと分かるはずさ」
なんていい加減な——……。
「五番目アリスって事は他に一から四までのアリスがいるってことよね?」
聞き返す私に夢は笑った。
「そういうことになるなぁ……。今、この世界を四人、いや、五人のアリスたちが彷徨っている。」
五人?
「五人ってどういうこと?五番目アリスは私なんでしょう?」
問う私に先ほどよりも甲高い声で笑う夢。
「本当に楽しい発言をどうもありがとう。なぜ五人かっていうとね、四番目アリスが双子だから。」
楽しい発言って……。
「この世界にいるアリスたちは、現実を離れたいと思った者達なんだ……。この世界は理さへ守れば楽園となり、理を破れば地獄となる。そういう世界。」
楽園?地獄?
「これを渡しておこう。これは過去メモリーと言って過去のアリスたちの行動をメモリー……つまり録画しているという事なんだ……。これを見て理がどんなものか探るがいいよ……それでは僕は行くよ……次のアリスを見つけに……頑張って、フィン。」
夢の声が聞こえなくなり、フィンはまた一人になる。
「過去のメモリーか……。」
フィンはメモリーの再生ボタンを押した——……。
- Re: 人柱アリスと五番目アリス ( No.3 )
- 日時: 2010/04/01 19:30
- 名前: 咲八 ◆rhFJh.Bm02 (ID: bTobmB5Q)
第一章 アリス 〜続き〜
「一番目アリスは勇ましく、剣を片手に不思議の国」
いきなり出てきた黒い画面、その画面に出てきたのは赤い文字。
「なに……これ?」
フィンは顔をひきつらせながら次の画面が出てくるのを待った。
「一番目アリス:咲音メイコ」
誰?次の場面は出ないの?一番目アリスはどうなったの?
「いろんなモノを斬り……」
——プツ
音を立てて途切れたメモリー。
「二番目アリスはおとなしく、歌を歌って不思議の国」
「二番目アリス:カイト」
……だから続きは?
「いろんな音を……」
——プツ
また途中で途切れてしまった。
「三番目アリスは幼い娘、綺麗な姿で不思議の国」
「三番目アリス:初音ミク」
——プツ
「森の小道をたどったり、薔薇の樹の下でお茶会……」
「四番目アリス:鏡音リン・レン」
——プツ
そこで終わるはずだったのに……。
「五番目アリスは……」
五番目アリス……。私の事だよね?
急に恐怖心が芽生え、メモリーを落とす。
「五番目アリスは……どうなっちゃうの?私は……?夢さん!出てきて?どうなるのか教えて?」
大声で叫んでみるけれど、返事はない。
「嘘でしょう?」
涙目になりながら野原に蹲る。その時、フィンは夢の一言を思い出す。
「この世界を五人のアリスが彷徨っている。」
なら、なにも怖がることなどない。他のアリスを探せばいい。
「泣いてる場合じゃないわね……。他のアリスたちを探さなくちゃ!」
フィンは森の方角へ進んでいった。
『五番目アリスは清らかで、この世を願い不思議の国、五人のアリスを見つけるため、狂った世界を駆け抜ける。』
薔薇の園の方角から歌が聞こえてくる。が、フィンはその声を聞く事はなかった……。
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