二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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道化師の覚悟—REBORN—
日時: 2010/05/21 18:10
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!

今回のメインは、シリアスで・・・。

嫌われ入ってませんが、多少あるかもしれません。
切ない話にしようとしてならなかったりしますが・・・頑張ります!
十年後設定です。(主人公の設定は書きません)←スイマセン!
主人公の名前は、《沢田刹那》です。


—お知らせ—
5/21 原作未来編始動です!





・目次
第零話
第一話 ボンゴレ
第二話 怒涛の嵐
第三話 幻覚の症状《幻覚の表情》
第四話 73+13
第五話 《ファースト》
第六話 遺伝子《異伝子》
第七話 始まり
《原作未来編》
第八話 未来と過去
第九話 白蘭
第十話 あるはずの無い存在

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Re: 道化師の覚悟—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/05/21 14:29
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 ボンゴレ


「・・・ハァ?」

「だから、コイツを預かると言っているんだ」

ボンゴレファミリー十代目、沢田綱吉の書斎部屋で。
最強のヒットマン、リボーンは沢田綱吉に講義をしていた。
「・・・何で」
「気に入ったからだ」
「そんな理屈、俺が認めると思うわけ?」
二人が講義をしている理由——・・・それは。

リボーンが横に連れている一人の少女についてだった。

その少女は金色の髪に、オレンジの瞳をしていて、吊り眼、いわゆる初代ボンゴレ似の少女だった。
凛々しい顔立ちをして、優しい瞳をしていた。

「とにかく、俺は認め——・・・」

「お兄ちゃん」

少女がリボーンの隣から離れて沢田綱吉に近寄った。

「・・・凄く、悲しい眼をしている・・・」

「!」
「・・・こういうことだゾ。ツナ、いいだろ?」
こういうこと。
・・・つまり、彼女は人の感情を・・・一瞬の勘だけで見切ってしまうのだ。
「・・・リボーンが面倒見ろよ」
「・・・そのつもりだ。行くぞ」
「あ・・・」

すると、少女はニコッと笑っていった。

「私の名前は沢田刹那だよ、宜しくね」


       バタン・・・


「・・・沢田・・・?」

Re: 道化師の覚悟—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/05/21 14:57
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 怒涛の嵐


「ねぇお兄さん」
「何だ?」

沢田刹那——刹那は。
リボーンに歩きながら話しかける。

「——・・・誰か来る」

「・・・は?」

       ドゴォォォォンッ

「!?」
「り、リボーンさん!スイマセンッ!」

そこから現れたのは嵐の守護者、獄寺隼人だった。

獄寺隼人の視線は刹那へと向けられる。
刹那はリボーンの後ろに隠れた。
「誰ッスか・・・?そのガキ」
「あぁ・・・今日から俺が面倒を見る奴だゾ」
「・・・」

ジッと、刹那は獄寺隼人を見る。

オレンジの瞳はガラスのように獄寺隼人を写した。
「そうなんスか・・・コイツ、強いんスか?」
「いや・・・戦闘能力らしき物は無いぞ」

(・・・らしき物・・・か・・・)

「じゃあコイツ要らないんじゃないスか?」
「・・・そんな事いうな獄寺。俺が気に入ったんだからいいだろ」

「・・・リボーンさんがそういうなら」

フいっと、獄寺は何処かに行ってしまった。
「・・・ねぇ、さっきの人は?」
「獄寺って言って、マフィアの一員だゾ」
「へー!あの人、ピアノ弾くんだ」

「・・・(そこまで見破ったのか・・・)」



「ここがお前の部屋だ」
「・・・ひろーい・・・」

そう言って刹那は眼を輝かせた。
年相応な表情をしながら。
「じゃあ、呼びに来るまで大人しくしてるんだぞ」
「うん!」

       バタン——・・・。

「・・・」
無表情を作る。
コレが、私の本当の表情。


「・・・ボンゴレ、Ⅹ世・・・」

Re: 道化師の覚悟—REBORN— ( No.4 )
日時: 2010/05/21 15:19
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第三話 幻覚の症状《幻覚の表情》


「ツナ」
「何だよ、リボーン・・・」

俺は今山積みにされた報告書と格闘していた。
ペンを動かしながらリボーンの言葉を待つ。

「刹那の事だが・・・アイツ、スゲェおもしれぇぞ」

ペンの動きを止める。
「・・・何ソレ」
「わかんねーのか?アイツは昔のお前そっくりじゃねぇか」

昔の俺——・・・まだ、俺が、笑顔をちゃんと表に出していた頃の事だった。

俺は無表情で、冷たい瞳をリボーンに向ける。
「・・・ソレが、何?」

「ソレが、アイツを気に入った理由の一つだ」

ハッキリと、リボーンは答えた。
俺はまだリボーンを見据えたままだった。

「・・・フゥン・・・あ、そ」

すると扉がまたもノックされる。
俺は扉を見た。
「沢田綱吉・・・報告書だよ」
「雲雀さん・・・今言いますかソレ」
また、報告書が積み上げられた。
俺は眼を細める。
「・・・ハァ・・・」
リボーンは何も言わず、部屋を出て行った。



「・・・」

—じゃあ、コイツ要らないんじゃないスか?—

「・・・確かに・・・私は必要じゃないかもしれない、な・・・」

だけど、—俺—は、きっと必要になる。

「・・・」

      ガチャッ

「・・・刹那、来い」
「あ、うん!」

私は、リボーンの手を取って歩いた。



「・・・ここは?」

今にも禍々しい存在の扉に立ち止った。

正直、怖い。
「ここは六道の部屋だゾ。・・・相変わらず変な趣味してやがるな・・・」
そう言ってリボーンは扉を何の躊躇も無く開けた。
「骸の奴・・・いねぇのか・・・」
「居るよ」

刹那はハッキリ言う。

「ここに、居る」

グッと、拳を握り締め、ヒュッと何も無い空間へ殴った刹那。

「グハッ!?」
「・・・骸。お前何幻覚使ってやがんだ」
骸といわれた人物をよく見据えた刹那。
「ク、フフ・・・それよりも、その子供はなんです?」
「あぁ、俺が引き取った」
「・・・アルコバレーノが、ですか?」
マジマジ刹那を見る。


「・・・この子は・・・凄く強い力を秘めていますね・・・」


「強い力?」
「・・・まぁ、いいでしょう」
そう言って六道骸は再び幻覚を使い、何処かに行ってしまった。

「・・・」

一人、刹那は無表情に成ってその空間を見つめていた。

Re: 道化師の覚悟—REBORN— ( No.5 )
日時: 2010/05/21 16:03
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第四話 73+13


「ねぇ正ちゃん」
「何ですか?白蘭さん」

日本メローネ基地では。

白い悪魔——百蘭と入江正一がモニター越しで会話を行っていた。

「知ってる?《夜空》の属性の存在」

「・・・夜空、ですか?」

聞いた事の無い属性に入江は首をかしげる。
モニターの白蘭はアハハ、と笑って説明をしだす。
「夜空って言うのはね・・・本当にマレ・・・大空よりもマレな属性なんだ」
「・・・それが、どうかしたんですか?」
すると白蘭の眼が細められた。

「見つけたんだよ・・・夜空の属性を強く受け継いでいる・・・」


         道化師を、ね・・・。


白蘭は薄っすらと笑いながら、入江には聞こえない声で呟いた。



「・・・」
「どうかしたか?」
「何でもないよ」

苦笑いをする。
何でもないということは・・・何でもない、のだが。

「(もう直ぐ・・・)お兄ちゃん」

「何だ?」
「私、あのお兄ちゃんのところ行きたい!」
「あのお兄ちゃん?」
「綱吉お兄ちゃん!」

リボーンは苦笑いで、私の腕を握った。



「ツナ、入るぞ」

ノックもせずに扉を平気で開けたリボーン。
ズガンッ
「ツナ、銃の撃ち方が成ってねェゾ」
「・・・お兄ちゃん、指摘する所が違うと思うよ」
後ろの壁を見て言う。
銃弾は正確にリボーンの居た所に当たっていた。

「・・・何、リボーン。俺、機嫌悪いんだけど」

銃を構えながら、沢田綱吉は本当に不機嫌そうに言う。
「・・・お兄ちゃん!」
「!?」

       ガキンッ

刹那は瞬間的に持っていたナイフで(ちょっと拝借した)銃弾を弾く。

「・・・な・・・」
「いたっ・・・」

反動でナイフの持っていた右腕が痺れる。
だけどそれよりも右目はしっかりと《敵》に終点を合わせていた。
「ッ・・・来た!」

      ガィィンッッ!

またも飛んでくる銃弾にナイフを振るう。

痺れる何処炉の話ではない。
感覚がなくなってくる。

「お前は殺し屋か」

リボーンが問い始めた。
銃撃をしてきた人物は、ゆっくりと、現れた。

「・・・!」

「ナンバー零・・・。迎えに来た」

「ファースト・・・」


その少年は赤い髪を持ち、顔立ちは嵐の守護者、獄寺隼人に似る人物だった。



「もうついた頃かな♪」

白蘭は楽しげに笑う。
マシュマロを頬張りながら、マシュマロで文字を作っていく。


「・・・73+13・・・」


白蘭は楽しげに狂喜に笑う。

Re: 道化師の覚悟—REBORN— ( No.6 )
日時: 2010/05/21 16:30
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第五話 《ファースト》


       ガチャンッ

両手に拳銃を持った子供は、ゆっくりと刹那に近づいていった。

「・・・ファースト・・・!」
「・・・」

       ガチャッ

「テメェ・・・何者だ」
ぴたっと少年は動きを止める。
ゆっくりと口を開く。

「俺の名は《ファースト》。零の次に・・・欠番の次に生まれた機械人間・・・」

「・・・機械、人間・・・?」
驚いた声で話す沢田綱吉。
「・・・お前は・・・何者何だ・・・」
ゆっくりと少年は口を開く。

「零——欠番以外の《俺達》は、機械と人間で製作された人間を超える存在だ」
「・・・あの実験・・・まだ終わってなかったのか・・・」


—あの忌まわしき実験は—


あの時・・・私が助けられなかったら。
彼らのようになってた。
本当に、道化師となる。
「零、行くぞ」
「・・・《無理》だ」
「・・・なら、強制連行するまでだ」

           ガチャンッ

銃口が、私に向けられた。

「・・・!」

引き金が、引かれ——・・・

          バキュンッ

「・・・」
「お兄ちゃん・・・」
銃弾を撃ったのは、沢田綱吉だった。
「やるじゃねぇかダメツナ」
「それは昔の事だって・・・。それより、俺今イライラしてるんだよ、早く、去りなよ」
冷たい瞳でファーストを射る。

「・・・仕方ない。去るとしよう」

バッと、ファーストと呼ばれた彼は窓から去って行った。
「・・・刹那、お前は」

        ドサッ

その時、私は、意識を失った。



「・・・ボンゴレ坊主、ちょっといいか?」

沢田刹那——あの子供を、Drシャマルに預けてから三時間後、Drシャマルが訪ねて来た。
「・・・何?」
「アイツの遺伝子を調べてみた所よ・・・あることがわかったんだが・・・」

「あること?」

「本人も知らなかったらしいんだが・・・」



アイツは————・・・。


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