二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- DQスターズ ー神と魔王と星の主ー
- 日時: 2010/08/30 03:26
- 名前: rL.O.B. (ID: x8gi1/u3)
皆さんはじめまして。L.O.B.です。
少し暖めてる話があったので、思いきって小説を書く(?)事にしました。
更新も不定期な上ドシロートなので、お手柔らかにお願いしますね
さて、このDQスターズですが、
これはハッキリ言ってドラクエの同人誌(みたいな物)です。
もちろんオリもあります(萌え要素もあるかも…?)。
DQのモットー「あなたが主人公(勇者)」に乗っかって書くので、
俺自身がその話に登場しているつもりで書きます。
※作者のプレイ経験のあるDQシリーズ
やり込んだ…DQ4、5、6、7、8、M1、2、キャラバンハート、J、J2、トルネコの大冒険1、2、3、少年ヤンガス
途中まで…DQ1、2、3、9
ほぼ未経験…ダイの大冒険
探せばまだまだありそうですがこの辺りでしょうか…
尚、本作ではDQだけで無く、トルネコの大冒険等のルールも一部採用しています。
※例 時間経過で少しずつHPが回復
連れ歩いたり、戦闘に置ける同時参加仲間の数の上限
等です。
それでは、「DQスターズ ー神と魔王と星の主ー」のはじまり×2〜
(連絡)
トリップの付け方をようやく理解しました。
四章以降は投稿者の名前が変わりますが、同一人物です。
そこんとこ、お願いしますね
なんか凄く後悔してるので、全体的にリニューアルしようと思います。
ホント何度も変更して申し訳ありません。
目次(一応あげときます)
>>0 挨拶、適当なキャラ紹介(今見てる所)
>>1 序章
>>2>>3>>4>>5>>6>>7>>8>>9>>10>>11>>12>>14 ステラド地方編
>>13 よくわかる? L.O.B.のオリとDQ解説
登場人物及び魔物(予定なので変更の可能性大)
田辺武
一応本作の主人公。神界出身。人間。男。16歳。O型。一人称は「俺」。小太りで細目。
少しひねくれた性格をしており、仲間を強く思いやる一方で、神様が大が百回付いても足りない位嫌い。基本的にネガティブで、自分が何者なのか、何故生きているのか等でよく考えこんでいる。。O型の癖に割と几帳面。リナに少し恋心を抱いてる。
歳の割にはほとんど女体に興味が無い。
もともと神界で新聞配達をしながら一人暮らしをしていたが、ひょんな事から異界に迷いこんでしまう。それからたくさんの仲間(魔物)と出会い、そこから「生きる意味」を得る。
神と魔王を消し、星の主を蘇らせる事を密かに目論んでいる。
ドルマ系やホイミ系、スカラ系、ラリホー系の呪文を操る。
扱う武具は槍だが、こだわりが強く、刃先が長くて横に飛び出している(鎌槍)物、かつ持ち手にガードが付いている物がいいらしい。
※武の能力比率
HP ☆☆☆☆★ MP ☆☆★★★ 力 ☆☆☆☆★
守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆★★★ 賢さ ☆☆☆★★
L.O.B.
この小説の作家兼、オリ解説コーナーの司会役。
デスマス口調を除けば武にそっくり。同一人物の可能性は極めて高い。
影無武
しびれん命名。武がジェイドと同化した後の姿。
基本的な性質もとい外見、性格は最初の彼とほとんど同じだが、影(存在)が消えた事になっている為、扱いは魔物(ゾンビ系)である。
同化の際、ジェイドの能力と強く共鳴し、生物の持つ命のエネルギーを自由に操れるようになった。その代わり、ホイミ系の呪文は扱えなくなった。
モルネス
異界出身。人間。男。年齢不明。A(AO)型。一人称は「わし」。思いっきりお爺さん。
異界にある魔物達の集落のドン。周囲からは「魔物爺さん」と呼ばれている。異界に迷いこんだ武に、数々の補助と助言をする。しかしその裏には、武を一流の魔物使いに育てようという企みがある。
クレス(クレス=ラドワール)
異界出身。人間。男。19歳。O型。一人称は「おれ」。
ステラドの町で武器屋を経営していたが、魔物の襲撃の際に一緒に戦った武に光るものを感じ、仲間になる。武としては初めての人間仲間である。
性格は良くも悪くも傲慢で豪快。なんとも武器屋らしい。しかし仲間思いなのは皆と同じ。
デイン系とバイキルト系の呪文を操り、「捨て身」や「力溜め」等の特技も扱える。一定の種族に良く効く斬撃特技も得意。
扱う武具は斧。遠心力の力で対象を真っ二つにする。呪われていないかつ大きい「破壊の剣」を手にするのが夢。
※クレスの能力比率
HP ☆☆☆☆★ MP ☆★★★★ 力 ☆☆☆☆☆
守り ☆☆☆☆★ 素早さ ☆★★★★ 賢さ ☆☆★★★
スラダン
スライムのオス。異界出身。15歳。A(AO)型。一人称は「僕」。
武の初の魔物仲間。素直で何もかもが普通で、飾り気のない性格。ちょっと頼りない。しかし仲間や自分が危険な状態に陥ると、内なる力が目覚め、スライム界の勇者「スライダーヒーロー」への変身が可能になる。変身中の能力は変身前の約十倍。滅茶苦茶な強さだが、変身中はMPを猛烈に消費し、無くなると元に戻ってしまう。その為、変身していられるのは一瞬だけ。
メラ系やダウン系の呪文を操る。
扱う武具はブーメラン。ただし変身中は種族の影響からかレイピアっぽい物と盾に装備を変えている。
※スラダンの能力比率
HP ☆☆☆☆★ MP ☆☆☆★★ 力 ☆☆☆★★
守り ☆☆★★★ 素早さ ☆☆☆★★ 賢さ ☆☆☆★★
ナメック
おおナメクジのオス。異界出身。18歳。B(BO)型。一人称は「おりゅ」。
言葉の内や外に「りゅ」を付ける独特の喋り方をする。性格は優しくおっとりしているが、少々馴れ馴れしい。
実はちょっと秋葉系&ロリコンで、しびれんの大ファン。しかし彼女には全く相手にされていない。彼曰わく、武は「稀に見るオタ漫画の主人公」らしい。
敵を動けなくしたり、行動を妨害する戦法が得意。
メダクル系やフール系の呪文、舐めまわし系の特技を操る。
扱う武具はなんとハリセン。もちろん威力はグダグダだが、思いきり叩かれると何故か吹っ飛ぶ事がある。
※ナメックの能力比率
HP ☆☆☆☆☆ MP ☆☆★★★ 力 ☆☆★★★
守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆☆★★ 賢さ ☆☆☆★★
ベスラン
一応本作のヒロイン? スライムベスのメス。異界出身。16歳。A(AA)型。一人称は「私」。
かなりキツい性格をしており、周囲から敬遠されがちだが、優しくされると何とも言えない真っ赤な表情になる事が多い。ナメック曰わく「ツンデレ」。
もともとは魔王の配下だったが、そのキツ過ぎる性格故に裏切られてしまい、仲間達の袋叩きにあう。何とかステラドの町に逃げてきた所に偶然居合わせた武に看病され、ついて行く事となった。
よくしてくれる武の事をとても信頼している。基本的に自分からは言わないが。
ギラ系やイオ系の呪文を操り、炎ブレス系の特技も扱える。
扱う武器は杖。体に合わせて小さく作られている。また、先端に刃がついていたり、ハンマーのように遠心力がかかる接近戦タイプの物が好きなようだ。
※ベスランの能力比率
HP ☆☆☆★★ MP ☆☆☆★★ 力 ☆☆☆☆★
守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆☆★★ 賢さ ☆☆☆★★
バブリーナ
一応本作の魔物ヒロイン? バブルスライムのメス。異界出身。14歳。A(AA)型。一人称は「あたし」。
名前が長いので、周囲からは「リナ」と呼ばれている。
体中に毒を持つ。それが理由で周りから孤立していたが、武に「毒があってもそれを理由にしてお前を嫌う事は出来ない」と言われてから武に一目惚れし、彼らの仲間となる。
歳に似合わず大人っぽく、名前の後ろに「さん」を付ける等、とてもしっかりしている。反面引っ込み思案な所もあり、少々自虐的。
「あたしなんか」や「武さんの為なら」が口癖。
しびれんを恋のライバルとして見ている。
「毒攻撃」の他、メラ系やヒャド系、ルカニ系、「キアリー」の呪文を操る。但し、「ヒャダイン」は扱えない。
扱う武具はムチ。まるでリボンのように華麗に振り回す。「バトルリボン」がお気に入り?
※バブリーナの能力比率
HP ☆☆☆★★ MP ☆☆☆☆★ 力 ☆☆★★★
守り ☆☆★★★ 素早さ ☆☆☆☆★ 賢さ ☆☆☆☆★
しびれん
一応本作のヒロイン? しびれくらげのメス。異界出身。13歳。B(BB)型。一人称は「ボク」。
自称武達のムードメーカー。
メスなのに自身を「ボク」と呼んでいる。それが示す通り、とても明るくやんちゃな性格をしている。自由奔放でいい加減だが、前向きでもある。
元々は魔物界のアイドル「シーニーズ」のメンバーだったが、ある日突然失踪したメンバー「アイシィ(シーメーダのメス)」を探すため、旅に出る。しかし、すぐに魔物に襲われてしまう。弱っていた所を武が看病してから武に懐き、行動を共にすることに。
よく武に抱き付くが、触手が当たり、武はその都度マヒして少し困っている(しびれんがすぐにキアリクで直す)。
見かけによらず力持ちで、自分の身長の三倍もある大岩を一本指で軽々と持ち上げてしまう怪力の持ち主。
浮遊している癖によく転ぶ。
「マヒ攻撃」の他、ピオラ系や「キアリク」、「ヒャダイン」の呪文を操り、吹雪ブレス系の特技も扱える。
鐘槌という特殊な武具を扱う。ベルの持ち手に棒を取り付けたような形をしており、これで叩くとやたらうるさい。その騒音のせいか、殴った相手を少しの間行動出来なくする(休み)事も。
※しびれんの能力比率
HP ☆☆★★★ MP ☆☆☆★★ 力 ☆☆☆☆☆
守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆★★★ 賢さ ☆☆★★★
ジェイド
シャドーのオス。魔界出身。19歳。AB型。一人称は「私」。
武達の中で数少ない冷静キャラ。感情はあまり出さないが、武と二人きりになると色々話す。
実は魔界にいる魔王の元配下。魔王に背き、命を狙われる。何とか異界に逃げてくるも、その体は消滅寸前。そこで武は「人間である権利」を捨て、ジェイドと同化し、消滅を免れた。
武達が魔界へ向かうキッカケを作った張本人。
魔界に詳しく頭も良く、武達にとって貴重な情報源である。
ザキ系やホイミ系、「レムオル」、「ステルス」の呪文を操る。
扱う武具は爪。闇(影)に紛れ、素早く敵を討つ。
※ジェイドの能力比率
HP ☆★★★★ MP ☆☆☆☆☆ 力 ☆☆☆★★
守り ☆☆★★★ 素早さ ☆☆☆☆☆ 賢さ ☆☆☆☆☆
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.10 )
- 日時: 2010/08/23 04:10
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
おおナメクジのナメックも加わった事で、戦力も少し強化された。…多分。
そして、それが分かる出来事が起こった。
>スライム達が現れた!
>キリキリバッタ達が現れた!
武「ん…ちょっと数が多いな」
相手はそれぞれ2体ずつ。ちょっと厳しいか?
でも戦うしかない。
武「よし、行くぞ!」
ダン「待って! 作戦は?」
武「じゃ、バッチリ頑張れ!」
ダン「…分かった!」
ナメ「了解りゅん!」
(ラウンド1)
>キリキリバッタBの攻撃!
武「速い!」
>武は1のダメージを受けた! (HP20→19)
>キリキリバッタBの攻撃!
>スラダンは2のダメージを受けた! (HP14→12)
>ナメックの連続攻撃!
>スライムAに3のダメージを与えた!
>スライムAに2のダメージを与えた!
>スライムAに1のダメージを与えた!
武「おわ、なんだその攻撃! しかもハリセン??」
ナメ「見ての通り、連続攻撃だりゅん。おりゅはハリセンを使っていりゅが、戦いに慣れれば武も使えるようになりゅん」
武「へえ。…おっと、来た!」
>スライムBの攻撃!
>ミス! 武はダメージを受けない!
武「ありゃ、痛くない…」
まあスライムだから当然か。
>スラダンはメラを唱えた! (MP6→4)
>キリキリバッタAに18のダメージを与えた!
>キリキリバッタAを倒した!
>武の攻撃!
>スライムAに4のダメージを与えた!
>スライムAを倒した!
(ラウンド2)
>キリキリバッタBの攻撃!
>ナメックは攻撃を防いだ!
>ミス! ナメックはダメージを受けない!
>スラダンの攻撃!
>キリキリバッタBに4のダメージを与えた!
>武の攻撃!
>キリキリバッタBに5のダメージを与えた!
>キリキリバッタBを倒した!
>ナメックの連続攻撃!
>スライムBに2のダメージを与えた!
>スライムBに3のダメージを与えた!
>スライムBに2のダメージを与えた!
>スライムBを倒した!
>魔物の群れをやっつけた!
>それぞれ6の経験値を獲得!
>武はレベルが上がった!
…人生初めてのレベルアップだ。
>最大HPが6増えた!
>最大MPが3増えた!
>武の能力が増えた!
>力 +4 守り +3 素早さ +2 賢さ +3
>武は2の格闘SPを獲得!
>スラダンは1の格闘SPを獲得!
>ナメックは1の扇SP、1の格闘SPを獲得!
武「ふう、終わった終わった」
ナメ「それじゃ、先を急ぐりゅん」
それにしてもハリセンで戦うだなんて、意外性にも程がある。てゆうか何処から取り出したんだ!?
でもあの手さばき、なかなかの腕前だ。
上からの叩き落とし、左からの横叩き、最後の体当たりによる一撃…
しかもハリセンで攻撃を受け止めてたし…。
俺もこれ位強くなりたいと思った。
その為にはまず武器を確保しなければ。素手で戦うのは性に合わない。
やっぱり槍がいいかな。形は厳選するだろうけど。
そんな事を考えて歩いていた俺は、ダンの言葉で足を止めた。
ダン「あっ、あの町だよ、きっと!」
武「もう着いたの!? 結構近かったんだな…」
そしてステラドの町に入った俺達。
…まず驚いた。この町は人と魔物が普通に一緒にいる。
魔物使いが多く住んでいるのだろうか? 何とも微笑ましい光景だ。
ナメ「さて、宿を探すかりゅん」
ダン「うん。じゃ、行こう」
本当なら武器が欲しいけど、例によって金欠。
相手が蛞蝓だとはいえ、あまりねだるのは良くない。
こうなったら自分で作るか…?
ダン「ここだね」
俺達は宿屋に入り、受付へ向かった。
宿屋「いらっしゃいませ。旅の宿屋へようこそ。
お泊まりですか? それとも夜まで休まれますか?
どちらも3名様で9Gになります」
今までゲームで何度も聞いたこの台詞。まさかここまで似ているとは…
けど、それよりもダンやナメックの事を人数と数えてくれた事が俺は嬉しかった。
ナメ「泊まっていくりゅん。…これでいいりゅ?」
宿屋「確かに受け取りました。それではごゆっくりお泊まり下さい。」
それから宿屋の人に部屋へと案内された。
なかなか良い部屋だ。綺麗にしてある。
ダンはともかく、ナメックにはあまり汚さないようにしてもらわないと…
ダン「でもまだ時間あるよね。ちょっと町見てきてもいい?」
武「別にいいけど、変な事したり、遠くに行き過ぎないようにな」
ダン「僕変な事なんてしないよ。武は来ないの?」
武「今日は色々あってもう疲れた。先に寝とくわ」
ナメ「じゃあおりゅ達は適当に出歩いてくりゅん」
そう言って、2人(匹)は部屋の外へ出た。
それにしてもこっちの世界に来てからというもの、頭も体も猛烈に忙しい。
何とかなればいいけど…
しまった。宿代の事でナメックにお礼を言っていない。今思い出した。
まあ帰って来てからでもいいか。
もう寝よう…疲れた
色々思考が渦巻く中、俺は目を閉じ、眠りについた…
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.11 )
- 日時: 2010/08/23 04:22
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
武「う〜ん」
?「聞………すか」
武「ん、誰だ…」
?「聞こえますか…」
武「聞こえてるよ。あんたは一体…
って、此処何処だっ!?」
おかしい。確かに俺は宿屋のベッドで寝ていたはず。
しかし辺りは真っ暗。もしかして夢の中…? そして謎の美しい声…
?「はい。察しの通り、此処は貴方の夢の中です」
武「まだ何も言ってないのに、あんたは俺の思考を読めるのか」
?「はい。ですが時間がありません。本題に入ります」
武「はあ…」
?「実は、貴方をこちらの世界へ誘ったのは私です」
武「へ〜。って、今何て言った!?」
今確かに俺を導いたのは私だと言った。
姿も見せず、ただ淡々と話し続ける謎の存在…。こいつが全ての元凶…
?「はい、私が全ての元凶です。そして貴方を…」
武「俺をどうするって…!?」
?「私は…貴方を…」
徐々に遠くなる声。
武「ちょ、待て! あんたは一体!?」
武「待てっ!」
ナメ「さっきからずっと待ってるりゅん」
武「あ、あれ? ナメック??」
ダン「大丈夫? 何だか凄くうなされてたよ?」
武「ああ、別に大丈夫…」
そこには、2匹の俺の仲間がいた。
やはり夢だったようだ。
しかしあの声は一体? ナメックでもダンでも無いと思うが…
窓の外を覗くと、外はもう夕方。
…そもそも寝る前の時間帯を知らないので、どれだけ寝てたか分からないが。
武「そう言えば待つってどういう事だ、ナメック?」
ナメ「ちょっと見て欲しい物がありゅん」
武「? まあいいや。それでそれは何だ?」
ナメ「こっちだりゅん!」
そう言うなり、ナメック達は宿の外に飛び出した。
俺も急いで仕度し、後を追った。
武「わっ、速い! もう少しペース落としてくれっ!」
ダン「急ぎの用なの! だから急いで!」
武「はあ!?」
実は俺は結構太っている。そのせいか走るのが遅い。
やがて、町の入り口で2匹の足が止まった。
武「はあ…はあ…一体何なんだ!?」
そこには、沢山の人と魔物が集まっていた。いわゆる野次馬か?
ダン「ボロボロの魔物がいるの! 最初は僕達が連れて行こうと思ったけど、何だか嫌がってるみたいなんだ!」
武「嫌がるって…」
とにかく見てみないと話にならない。
武「すいません、どいて下さいっ」
野次馬の人達を掻き分け、俺は奥へと進んだ。
…ダンやナメックの大きさでは押し出されて入れないようだ。
そこには、酷く傷ついた1匹のスライムベスが横たわっていた。
武「凄い怪我だ! 大丈夫か!?」
俺が触れようとしたその時、
スライムベス「触るなっ!!」
俺の手は払いのけられた。
だがそれが必死の抵抗である事は言うまでもない。
武「はいっ!?」
スライムベス「触るなって言ってるのよっ!」
武「そんな、触るなって…
この怪我だと、とにかく何処かに運ぶべきだろう!」
スライムベス「うるさい! あんたには関係無いっ!!」
武「関係無いって…もういい、こうなったら勝手に看病させてもらう!」
武はホイミを唱えた! (MP13→11)
スライムベスの傷が回復した!
スライムベス「ちょっと、何するの! 私の事なんかほっといてよ!!」
そういう意地はもう無視しよう。
武「良かった。怪我治ったぞ」
スライムベス「この馬鹿人間っ!!」
武「馬鹿って…!」
無視しようと思ったが、流石に段々腹が立ってきた…!
俺はこういう決まり文句的な悪口は嫌いなんだよ!
すると、野次馬の人達が、
野次馬A「あーあ、助けてもらってあの態度かよ! 信じらんねえ!」
野次馬B「あたしも助けようとしたけど激しく抵抗されたわ」
野次馬C「あんな魔物、野垂れじねばいいのに。あの少年もつくづくお人好しなもんだぜ」
ちょ、しねばいいって…! そりゃ言い過ぎだ!
武「何て事言うんですか!? この世に要らない生物なんていません!」
野次馬C「人の言葉を話す癖に俺達に従わないなんておかしいだろ」
野次馬D「こんな魔物とっとと追い出しちまえ!」
野次馬達「そうだそうだ!」
この展開は不味い! 何とかしなければ…
でもどうすれば…そうだ!
武「皆さん聞いて下さい! 実はこの魔物は俺の仲間なんです!」
…とっさに思いついた案がこれだ。
スライムベス「何デタラ…」
否定されるのを防ぐため、俺はスライムベスの口を手で抑えた。
武「今の状況分かるだろ? ここは俺が何とかするから、しばらく黙っててくれ」
スライムベス「むごうぐぼごー!」
暴れるスライムベスを抑えたまま、俺は口を開いた。
…それにしてもなんてパワーだ!
武「ホント済みませんね、俺のしつけがなってないばかりに…」
野次馬A「全くだ! 次から気を付けろよ!」
武「めんぼくない…」
野次馬B「でもマスターがいるって分かって安心したわ。」
野次馬E「ねーママ、お腹空いたよー」
野次馬F「そうね。じゃあ帰って夕食にしましょうか」
野次馬G「もうこんな時間か。俺もそろそろ帰ってメシにするか。
ぼうず、命は大切にしろよ」
命を大切に、か。俺に言ったのかベスに言ったのか分からんが。
そして、野次馬の人達は去っていった…
ナメ「やっと見えたりゅ。ん、武…?」
武「ふう、何とかなったか…」
俺はベスの口を塞いでいた手を戻した。
スライムベス「あんた、どうしてあんな嘘ついたのよ…」
武「さっきも言っただろ? 状況打破の為だよ」
スライムベス「…あんな奴ら、私1匹で充分だったのよ!」
ん? よく見ると目が潤んで今にも泣き出しそうだ。
ホント、どこまでもツンツンしてるな、こいつは。
でも、これはチャンスかもしれない。
俺はベスを思い切って抱き上げて、こう言った。
武「泣きたいときは泣けばいい。我慢しても辛いだけだ」
スライムベス「あんたなんかに私の何が分かるのよ…」
武「まあ今会ったばかりだし分かる方が怖いし。
でもこれだけは言える。俺はお前の味方だ。これからもずっと…ね」
スライムベス「ずっとって…うっ…うっ…うわああん!!」
遂に心のダムが決壊したか。
武「よしよし、辛かったな。好きなだけ泣けばいい」
それから数分後…
武「落ち着いたか? 実は頼みがあるんだけど…」
スライムベス「頼み? まあ聞くだけ聞いてやるわ」
もうツン復活か? 早いな…
武「さっきとっさに仲間だと言ったけど、このまま本当に仲間にならないか?」
スライムベス「!? 冗談は顔だけにしてよねっ!!」
…どういう意味だそれは。
武「ああ、嫌なら別にいいんだけど。ただ、またさっきのような状況になると思うとほっとけなくてね。
もちろん、ついて来てくれるならお前の体は俺が補償するし…」
スライムベス「!!?\\\」
あ、顔が真っ赤だ。オレンジ色の体からも分かる位に。
ナメ「武、そういう誤解を招く言い方は良くないりゅん」
武「あれ? そんな事言ったか?」
う〜ん、よく分からない。
スライムベス「ま、まあ、あんたのおかげで助かったのも事実だし、そこまで言うならついて行ってあげてもいいわよ?\\\」
まだ顔が赤い。この顔は冗談じゃなさそうだ。
ナメ「おお、ツンデレだりゅん!」
スライムベス「私はツンデレじゃないわよ!」
武「ツンデレって、あのツンデレ?」
ダン「つんでれ? 何それ??」
スライムベス「だから違うってば! 話を聞けっ!」
ナメ「おお、ツンデレ萌〜、だりゅん」
武「ああ、ごめんよ、つい。
仲間になるなら、もちろん歓迎するよ! 俺は武、よろしく!」
ナメ「おりゅは武以上に感謝してるりゅん。
あ、おりゅはナメックだりゅん」
ダン「僕はスラダン。よろしくね!」
スライムベス「私は<ベスラン>よ。その…一応…よろしくね…」
ナメ「うーん、ツンデレはやっぱりいいりゅん!」
ラン「だから違うって言ってるでしょ! さっきからなんなの、あんたは!?」
ベスランが怒ってナメックを追い回している…
ナメ「ひいっ、暴力反対だりゅん!」
ラン「こら! 待ちなさいよ!」
ダン「ああっ、喧嘩はよくないよ〜」
武「やれやれ…」
仲間が増えてまた賑やかになった。
まさかこんなタイミングでベスを仲間に出来るとは…
しかし、今度のは少々癖がありそうだ。
ナメックはあんな調子だし、ダンは頼りにならないし…
やっぱり俺がしっかりするしかないか…
それにしても、あの夢に出てきた声は一体なんだったんだろうか…?
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.12 )
- 日時: 2010/08/23 04:26
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
スライムベスのベスランが仲間になった。
染まる夕日に溶け込むオレンジ色の体は結構いい。いろんな意味で。
変な意味ではない。…と思う。
ラン「はあ…はあ…」
それにしても、まだナメックを追いかけ回していたのか…
武「あんまり無理はするなよ。一応病み上がりなんだし」
ラン「あんたに心配されなくとも別に平気よ」
ナメ「ふう…助かったりゅん…」
ラン「あんた、ホント後で覚えときなさいよ…」
息を切らしながら仲直りでは無いと思われる会話をしている2匹。すると…
町人?「いやー、感動の場面、堪能させてもらったぜ!」
なんとも豪快な見た目と話し方をする男の人が近寄ってきた。
…念の為言っておくが、感動的な場面というのは追いかけ回しではない。多分。
って、誰に言ってるんだろ俺…
武「貴方は…?」
町人?「おれはここで武器屋をしている<クレス>ってもんだ!
所であんたら旅してんだろ? 武器も持たずにか?」
このクレスという人、武器屋なのか。
武「本当は欲しいんですけど、お金が無くて…」
クレス「金が無いだと? しょーがねえな。今回だけタダで譲ってやるよ。いいもん見させて貰った礼も兼ねてな」
いきなり現れてこんな事を言うなんて、あっちの世界だと怪しい事この上ない人間だが、この人はとても悪い人には見えない。
なにより、武器はやっぱり欲しい。
武「いいんですか!?」
クレス「おう、もちろんだ! 付いて来な!」
クレスさんに連れられ、俺達は武器屋へと向かう事に。
クレス「ここがおれの工房だ」
ダン「うわー、すごーい!」
…なんてダンは言っているが、正直武器屋というよりも民家という方が合ってるだろう。
それ程質素な店だった。
クレス「へへ、ありがとな。でもこの町の奴らは魔物使いばっかりでよ。武器の需要なんてほとんどありゃしねえ。おかげでこの有り様よ」
武「でも本当にいいんですか? やっぱりお金は出した方が…」
クレス「おれは金を持ってない奴にたかる趣味はねえし、何より丸腰の旅は危険だろ?
だから、好きなもん持っていけ」
武「ありがとうございます…!」
クレス「いいって事よ!」
見た目はなかなか怖いマッチョマンだが、凄く優しい人だと俺は思った。
クレスさんの好意に甘えて武器を選ぶ俺達。悩んだ末…
俺は竹の槍、ダンはブーメラン、ベスランは…子供用(?)の小さな樫の杖を手に取った。
ラン「ちょっと武! 今私の事心の中で侮辱したでしょ!?」
武「いやいやしてない。ただ、子…魔物用の武器って少ないんだなと思ってね…」
はあ…、大した読心力だ。いや、ただの被害妄想か?
クレス「悪いな。うちはもともと人専門だったんだよ」
武「いえいえ、ありがたい限りです。ただ…」
クレス「どうした? 遠慮せずに言ってみな」
武「その…出来ればでいいんですが、持ち手の後方側にサーベルのようなガードの付いた槍はありませんか?」
クレス「ガードが付いた物は無いが、取り付けるタイプの物ならあると思うぜ。ちょっと探してくらぁ」
武「お願いします…」
そう言ってクレスさんは家の奥へ入っていった。
ナメ「みんな武器が手に入って良かったりゅん」
ダン「でも、僕が使えるかなあ、ブーメランなんて…」
武「まあすぐに慣れるって」
ダン「うん、そうだよね。僕、頑張る!」
…とは言ったものの、実際ブーメランを自在に扱うには相当なテクが必要だったはず。
まあ武器屋に置いてあるブーメランなんだし、素人にも扱える物であると信じたいけど…
ラン「ねえ武。さっきのガードって何よ?」
武「ああ、あれ? ただのこだわり。」
ナメ「こだわりって…。悪い趣味では無いと思うりゅが…」
そんな話をしていると、ちょうどクレスさんが戻ってきた。
クレス「あったぜ。これでいいか?」
俺はもらったおそらく金属製であろう部品を竹の槍に取り付けた。…ぴったりだ。
形は、 ] ←こんな感じ。
武「ぴったりです」
クレス「そうか、そりゃ良かった。
さて、後はそっちのナメクジだけだな」
ナメ「あ、おりゅはもう持ってるから別にいいりゅん」
クレス「そうか? まあ持ってるなら別にいいけどよ」
そもそもハリセンを武器と言っていいかも謎だが。
ダン「ねえ武…。僕眠くなってきちゃった…」
そういえば俺が宿屋でぐーぐー寝てた間、ダンとナメックは散歩にいってたっけ。
武「そうだな。じゃあそろそろ帰るか」
クレス「また何かあったらうちにこいよ!」
武「今日は色々とありがとうございました!」
礼を言った後、俺達は武器屋を後にし、宿に向かった。
そして、到着。
ラン「私はお金払ってくるわ」
おっと、そうだった。ベスランの宿代はまだ払って無かったっけ。
つい忘れがちになる。危ない危ない。
武「さて、俺達は先に上に行くか」
ダン「うん。今日は色々あって疲れたよ〜。」
正直言って疲れるのは俺の方だと思うが、さっき寝たばかりだし、気のせいだろう。
そんなこんなで、俺達は自室に入った。
ダン「ふあ〜、ごめんね。僕先に寝るね…」
武「ああ、お休み…」
ナメ「たまには人間用のベッドに寝てみたいりゅん」
武「それじゃ汚れるから駄目なんだろ」
ナメ「何だか悪口に聞こえりゅが、まあ別にいいりゅん。
それじゃ、お休みりゅん」
武「お休み」
そして2匹に続き、俺も寝る事にした。
ベスランはすぐにやってくるだろう。
うーん、なかなか寝付けない…
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.13 )
- 日時: 2010/08/23 04:31
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
※ちょっと、いや、かなりオリが目立つので、今回は番外編として説明させて頂きます。
L.O.B.「という訳で、今回は番外編としてゲストを招き、色々と説明していきたいと思います!
さて、初日の来客は果たして誰なのでしょうか! それでは、登場して頂きましょう!」
ダン「あっ、僕はスラダンと言います。よろしくね!」
L.O.B.「おおっ、やはり初日は武の初仲間と来ましたか!
スラダン君の登場です!」
ダン「あれ、武? こんな所で何してるの??」
L.O.B.「俺は武ではありません。この小説の作者こと<L.O.B.>です!
この部屋には俺とスラダン君以外誰もいませんよ」
ダン「あ、あれ? 見間違い? う〜ん、そっくりなんだけどなあ…」
L.O.B.「まあ、世の中には似た人が3人いると言いますしね。間違える事もありますよ…多分。」
ダン「そ…そうだよね! 武なら世界に3人はいてもおかしく無いよね!」
L.O.B.「…言ってる事がよく分かりませんが、字数の都合もありますし、そろそろ本題に入っていきましょう」
ダン「確かここでは皆さんが分かりにくいような所を説明していくんだよね?」
L.O.B.「はい。基本的にはオリ要素の解説となっております。
さて、まずは本作中に魔物を仲間にする際の動作についてお話ししましょう」
ダン「確か、起き上がらせた魔物に手をかざして心を開くんだったよね?」
L.O.B.「はい。その通りです。DQ5やモンスターズ等ではこのような演出はありませんが、ついさっきまで命を賭けて戦っていた相手に対して起き上がってまで仲間にしてくれって言うのは正直どうかと思いまして。
それで少しでも現実的にする為、そういった要素を新たに作りました。
少年ヤンガスのように壷で無理矢理捕まえるという案もあったのですが、それは個人的に好きでは無いので却下させて頂きました。というか、吸い込み条件作るのが面倒ですし。
スカウトリングについては…ノーコメントという事で。(オイ)」
ダン「ふ〜ん、そうなんだ〜。
あれ、じゃあ格下の魔物が人間と話せないっていうのもその事と関係あるの?」
L.O.B.「一応本作では、魔物が心を開く→光が発生→魔王の配下ではなく独立魔物となる、という設定にしております。ちなみに、もともと独立している魔物はその対象外です。
トルネコの大冒険3や少年ヤンガスの魔物の多くは人間の言葉を普通に話しますが、基本的にそれは仲間になってから。この小説もとい俺自身も、その影響を強く受けたと思っています」
ダン「そうだったんだ〜。でも僕にはよく分からないや。」
L.O.B.「分からないなら分からないでいい。…何かのパロな気がしますが気にしないで下さい!
…では気を取り直して、次は読むだけで呪文習得、便利なツール、魔本について解説しましょう!」
ダン「あの本便利だよね〜。僕はこの本でメラとダウンの呪文を覚えたよ!」
L.O.B.「この魔本は全くもってオリです! 注意!
…ですが、作中にも言われていた通り、習得した呪文の成長についてはモンスターズシリーズでもお馴染みです。この作品のほとんどは配合により土台の特技を受け継ぐため、そこから成長、強化していくといった感じです。
また、DQM本編と違い、当小説では呪文や特技が成長しても前段階の呪文や特技も使える、という設定です。」
ダン「ええっ、じゃあこの世界では配合は出来ないの!?」
L.O.B.「基本的には。それに、配合した場合、親の魔物と別れる事になりますし、産まれた子供もLv1から。育成にかかる時間、キャラ設定等の件で問題を出さない為にも、この魔本を作ったのです。使い捨てではありますがね…
それに、せっかく信頼を深めた相手と別れるなんて、俺には出来ません!」
ダン「そうだね。僕も武とは別れたくないよ!」
L.O.B.「俺もそう言ってもらえると嬉しい限りです! そして相手が異性とかだった場合はいずれ…いひ\\\」
ダン「どうしたの? 顔が赤いよ?」
L.O.B.「おっと! 失礼。解説者らしからぬ顔をしてしましました。
気を取り直しまして、最後に、スキル関係についてお話ししましょう!」
ダン「そういえばナメックが敵の攻撃を受け止めていたよね。カッコ良かったなあ〜。
あれもスキルなんだよね?」
L.O.B.「はい。実際、スキルについては、DQ8、9、MJ1、2にも実在します。この小説では魔物も武器を装備出来るという設定なので、どちらかというと、DQ8、9のシステムに似ていると言えるでしょう。
ただし、スキルの上達方法はオリです。DQ本作では、レベルが上がった時にSPが入る設定でしたが、それだと、全く使った事が無い武器のスキルに振り込んだのに、いきなりその武器を神業なりに振るう、なんていう非現実的な上達をしてしまいます。
さすがにそれはおかしいと思ったので、俺自身で独自のシステムを作りました。そのシステムとは、武器を装備して物理攻撃をすると、その武器スキルに経験値に比例(1ターンに20%)したSPが入る、という物です。ちなみに、武器を装備していても、連続攻撃等に格闘技を組み込めば、そちらも上達します(この場合それぞれ10%)。連続攻撃は、スキルが上達すると使えるようになります。」
ダン「何だか分からない事だらけだよ〜」
L.O.B.「まあ分からなければ後で個人的に教えますよ。
それでは、先程言いました、連続攻撃についてお教えしましょう。」
ダン「僕の持ってるブーメランでも出来るの?」
L.O.B.「スキル上達度や武器の種類によって回数に差異はありますが、基本的には全ての武器で可能です。但し、ブーメラン系やムチ系といった広範囲攻撃の武器は原則として単体攻撃としています。」
ダン「場合によって使い分けるのが一番、って事かな?」
L.O.B.「広範囲攻撃の連続攻撃の場合は通常よりも威力が高くなるので、やはり使い分けるべきでしょう。
また、この連続攻撃はDQM1、2にも実在していますが、こちらはDQ本編の特技、はやぶさ斬りの代用かと。こちらの小説の場合は、分類上は特技では無く、通常攻撃の一種としています。普通の攻撃との違いは、総合威力、一撃の威力、会心(痛恨)の一撃が出ない等ですね」
ダン「駄目だー。やっぱり僕には分からないよ〜」
L.O.B.「分からないなら分からないでいい。
あっと、またこのネタを使ってしまいました! 同じネタを何度も使うのはタブーだとは分かっていますが、頭に深く残ってて…
さて、こんな言い訳は置いといて、次はガードの説明をしたいと思います!」
ダン「ガード…僕もしたいな〜」
L.O.B.「大丈夫! スキルがあればどんな武器でも可能ですよ! ただ、武器の種類やスキルによって発動確率は違いますが。
それとこのガード、DQ9にも似たようなシステムがあります。盾を持つ者や、一部の魔物が物理系攻撃を受ける時にまれに発動し、ダメージを0にする、という物です。また、この小説では物理系攻撃の他にも、魔法系攻撃も防ぐ事があります。但し、この場合はダメージは0にならず、耐性がその瞬間上昇するだけです。
それと、当小説では盾も武器の一種としております。悪しからず。」
ダン「やっぱりよく分からないけど、…もういいや。」
L.O.B.「吹っ切られるのは少々心外ですが、無理に考えるよりかはいいかもしれませんね…
さて、今回の解説はこんな所です。たまに小説を推考しているので、また分かりにくい所があれば解説したいと思います。
何だか初回からグダグダでしたが、次からは良くしていこうと思います!
それでは皆さん、またお会いしましょう!」
ダン「さよーならー!」
L.O.B.「(しかし初回からこんなに怪しまれるとは…。覆面の1つでもするべきかな?)」
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.14 )
- 日時: 2010/08/30 05:10
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
夕方寝たせいか、なかなか眠れない。
そもそも、寝たのかも分からない。
辺りは真っ暗。寝てた…のか?
?「はい。貴方は今眠っています」
武「いや、起きてるから。って、またあんたかい!」
どうやら俺は今、あの謎の夢の続きを見ているようだ。
そうだ! 目が覚める前に、早めに色々聞いておこう!
?「手っ取り早く申し上げると、私は神です」
また心を読まれた!
しかも今、自分の事を神と言った!
なんなんだよ、もう!
神「やはり、いきなり神と言って信じろというのは無理ですね…」
武「まあ無理だね、普通は。それに、俺は神様ってのは大が百回位付いても足りない位嫌いだし。だからあんまり神とか気取らないで欲しいんだけど」
神「では、貴方の中では私は神では無いと思っていて下さい。と言うのも、前にも言った通り、本当に時間が無いのです」
武「それはつまり、俺が目を覚ました時って事?」
神「いえ、違います。私は夢の中の時空を調整出来ますので」
武「じゃあ、何故?」
神「私のいる場所…貴方達の言う所の神界の遥か天空にありますが、今ここは魔物に襲われています」
武「なるほど。その魔物に邪魔されて念力が途切れる、と言った所か。
あれ、でも神って名乗る位なら、そんな魔物位簡単に倒せるでしょ」
神「おそらくこの魔物は魔王の部下です。それもかなり上位の者でしょう。故に、貴方とこうやって会話するのが精一杯です」
武「なんか大変そうだな…聞く限りは。でも、それよりも、何故俺をこっちの世界に送ったのかだけは聞かせてくれ。やっぱり俺が神様…あんたを嫌っているからか?」
神「それは違います。貴方を送った理由…それは…」
?「おい、無視すんじゃねえ!」
?「ちっ、余裕こきやがって! やっちまえ!!」
これは…魔物の声か!?
それも太く低い声、デカブツを思わせるような声だ!
神「はい。すみませんが、もう限界のようです」
武「いや、限界って、ちょっと待て!」
ラン「待って…私を1人にしないで…」
ベスラン…? そうか。また変な所で目が覚めたのか。
というか、今の寝言は凄ーく気になる。一体どんな過去があったんだろう…?
いや、それよりもさっきの夢、本当に一体何だったんだ? 夢にしては不自然すぎる。それに、あの神様気取りの言っていた事…。
…いや、考えるのはもう止めよう。夢だ。ただの夢だ。悪夢だ。そういう事にしておこう。
ふと辺りを見回してみる。…まだ夜か。暗いな。
その中にうっすらと見えた竹の槍。
…多分しばらくは寝れないだろうし、ちょっと散歩でもしてくるかな。
置いといた竹の槍を取り、軽く支度を整えた俺は宿屋の外に出た。
夜景が綺麗だ…。町の中からもよく分かる位に。
と言うか星を見ると、そちらに歩いていってしまう癖がある。ホントなんでだろ。
気が付くと、俺は町の外にいた。とは言っても、ほんのすぐ外だが。
キーキーというコウモリの鳴き声がする。風物詩という奴だろうか。
ん、コウモリ…? なんか嫌な予感がする…
>ドラキー達が現れた!
やっぱり出たよ! 悪い予感的中!
でもせっかくだから、体慣らしの為に少し戦うかな。
ドラキーは素速いから逃げづらいだろうし。
(ラウンド1)
>ドラキーBの攻撃!
>武は3のダメージを受けた! (HP26→23)
武「あたっ! 噛みつき攻撃恐るべし…」
>ドラキーAの攻撃!
>武は2のダメージを受けた! (HP23→21)
武「くそ、今度はこっちの番だ!」
>武の攻撃!
>ドラキーBに8のダメージを与えた!
>ドラキーBを倒した!
おお! 竹の槍強し! やっぱり切れる武器は違うなあ〜。
(ラウンド2)
>ドラキーAの攻撃!
>武は2のダメージを受けた! (HP21→19)
>武の攻撃!
>ドラキーAはひらりと身をかわした!
さすがドラキー。身かわしアップ持ちなだけある。
あの見た目だしドルマを使うのは止めておこう。
(ラウンド3)
>ドラキーAの攻撃!
武「そうなんども受ける訳には…!」
>武はひらりと身をかわした!
…ギリギリだけど。
>武の攻撃!
>ドラキーAはひらりと身をかわした!
ああっ、またかよ! 段々イライラしてきた!
(ラウンド4)
>ドラキーAの攻撃!
>武は3のダメージを受けた! (HP19→16)
>武の攻撃!
>ドラキーAはひらりと身をかわした!
そんな、またかわされた…。
こうやってるとドラキーが上手くよけてるように見えるけど、ゲームでは凄い不運だよな。3回連続ミスなんて…。
大体俺はいつも不幸な目に会いすぎなんだよ!
武「これだから神様は…!」
>武は怒りに燃えた!
(ラウンド5)
武「遅いっ!」
>武の攻撃!
>ドラキーAに11のダメージを与えた!
>ドラキーAを倒した!
武「ふん! 何度もよけやがって!」
>ドラキー達をやっつけた!
>8の経験値を獲得!
>武は5の槍SPを獲得!
>武の槍スキルが上達した!
>槍装備時に連続攻撃が使えるようになった!
武「何かまだイライラするけど仕方ないから帰るか。怪我もしたし」
そして不機嫌なまま引き返した俺は、町の中へと入った。
すると、今度はスライムが向かって来た!
…が、あれはダンか。紛らわしい。
ダン「武! 何処に行ってたの!? 探したよ!」
武「ああ、ちょっと散歩にね」
ダン「散歩って、怪我してるよ!?」
武「これ位大丈夫。すぐ治せるし」
武はホイミを唱えた! (MP13→11)
武の傷が回復した! (HP16→26)
ダン「あんまり無茶しないでね…」
こうやって仲間の顔を見ていると、自然と怒りが静まっていくのが分かった。
武「俺なら大丈夫だって。他のみんなは?」
ダン「まだ寝てるよ。起きたのは僕だけ。起きたら武が居ないんだもん。びっくりしたよ」
武「そうか。心配かけてごめんよ」
ダン「ううん、無事で良かったよ」
またこんな騒動にならない為にも、これからは1人歩きは控えるとするか。
ダン「わ〜、綺麗だね〜」
ダンが見ているのは空。
さっきまで暗かったのに、もう明るくなってきている。
新聞配達をしているとよく出会う光景だけど、それにしても絶景だ。
武「綺麗だな…。けど、そろそろ帰ろうか」
ダン「うん!」
そして、朝日の元、宿屋へと戻る俺とダンであった…
…結構サマになってない? コレ?