二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 本当の恋って何ですか?—REBORN—
- 日時: 2010/06/09 19:58
- 名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)
クリックサンキューです!
—お前が好きなんだ。
—だけど、俺はお前を傷つけてしまう。
—壊してしまうんだ・・・。
この小説ではツナが暴力的で、山本が主人公に告白して獄寺が恋をする、勘違いな恋の話です。
—本当は、私は彼方が好きなのに。
—彼方は暴力を振るう。
—山本達の思いを無駄になんかしたくないし・・・。
—・・・本当に私が好きなのは、誰なんだろう。
・目次
第零話
第一話 狂ったホウカイ
第二話 気付かないカンジョウ
第三話 節穴のオモイ
第四話 判らないキモチ
第五話 ザワツク感情
第六話 ヤサシサ
第七話 変わり始めるカンケイセイ
第八話 心の中のクロイモノ
第九話 雨と大空のイイアイ
第十話 揺らぐヒトミ
第十一話
第十二話
第十三話
- Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.10 )
- 日時: 2010/06/09 18:35
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
- 参照: http://d.hatena.ne.jp/my-reborn/
おぉー!!
- Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.11 )
- 日時: 2010/06/09 18:53
- 名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)
第八話 心の中のクロイモノ
「・・・」
あれからと言うもの、学校に通えば何かとみんなに避けられるようになった。
今までこんな事は無かったのに。
「・・・」
「あ、刹那ちゃん・・・」
「京子ちゃん・・・?」
京子ちゃんも何故か怯えた様子を見始めた。
黒川さんが焦っている。
「アンタ、何で京子を襲ったのよ!」
「・・・は?」
何のことかわからなかった。
勿論、そんな覚えも無い。
すると隣からガンッと音がした。
隣を見ればツナが不満そうに足で机を蹴っていた。
「五月蝿い」
一瞬で教室が凍る。
私は苦笑いを浮かべ、そんなツナを見ていた。
「・・・あ、屋上行ってこようかな・・・」
私は、何の躊躇も無く、屋上へ向かった。
◆
屋上に入って私は背伸びをする。
風が心地よく横をすぎる。
「・・・何で皆避けるんだろう・・・」
「ソレは、僕が彼方に化けていたからですよ」
「!?」
私は声がした瞬間、意識が遠くなるのを感じた。
体が浮遊感に包まれる。
私は、目を閉じた。
◆
「・・・」
遅い。
刹那が屋上に行ってから帰ってこない。
イライラしながら待っていても、来ない。
俺は、山本の方向を見た。
山本は何食わぬ顔で黒板を見ていた。
俺はガッと、耐えかねて席から立ち上がった。
「沢田、どうした?」
「・・・屋上行ってくる」
俺はソレだけを言うと、教室から出て行った。
◆
屋上に行けば、霧とともに骸が現れた。
俺はイラッとした様子で言う。
「・・・お前、あいつに何をした」
「アイツ?アイツとは・・・誰の事ですか?」
クスクスと笑う骸に対し、更にイラッと来て俺は叫ぶように言う。
「刹那の事だ!」
「あぁ、彼女には・・・少し眠ってもらってますよ」
「・・・何故、そんな事をする・・・」
俺は更にイライラして言う。
何でこんなにイライラするんだ。
俺はアイツの事嫌いなはずだ。
壊れるから嫌いなはずだ。
なのに、何だ・・・ッこの、苦しい感情は・・・。
「彼方を、狂わす存在だからですよ」
「俺を・・・?」
「そうです、彼女は彼方を壊す。僕まで壊そうとする・・・。だから、彼女を殺すのですよ」
何かが、壊れた気がした。
俺は気が付けば骸を殴っていた。
骸はサッと避けて、俺を見る。
俺は骸を睨む。
「おやおや、怖いですね・・・。彼女を助けたいのなら、早く来る事ですね・・・」
そう言って、骸は霧となって去って行った。
何かが。
黒い物が溜まっていく感じがした。
心の中のクロイモノ。
- Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.12 )
- 日時: 2010/06/09 19:19
- 名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)
第九話 雨と大空のイイアイ
あの後、俺はいったん教室へ戻った。
さっき起きた事を獄寺と山本に報告した。
すると山本がガッと襟元を掴む。
「ツナ・・・!お前、刹那に苦しい思いさせて今更助けたい?ふざけるなよな」
山本は俺を壁まで責めつめた。
獄寺も、黙ったままその光景を見つめている。
「・・・あぁ、俺は暴力を振るった」
「だったら・・・!」
俺は山本の掴んでいた手をバッと離す。
「だから、こそ・・・!俺は、刹那を助けに行かないといけないんだ・・・!」
俺は苦しげに言う。
この感情がなんなのか、問い詰める為に行かなければスッキリしないんだ・・・!
「・・・お前が言う台詞じゃねぇよ!」
バンッと俺の顔の横に手を着いた。
山本の眼には怒りがこもっている。
「確かに俺が言う台詞じゃない。だけど、俺は刹那を助けに行く」
「・・・じゃあ、お前だけでいけよ・・・」
「・・・山本は刹那を助けたくないのか」
山本は、フイッと顔を横へ流した。
俺は、拳を握る。
だけど決して殴ることはしない。
「・・・あぁ、俺だけで行く」
俺は、教室を飛び出した。
その後、雲雀が入れ違いで教室を訪れる。
「・・・山本武、沢田綱吉を《行かせた》んだね」
「流石、雲雀だな・・・」
山本は悲しげに笑う。
「あいつが必要としてるのは、ツナだからな・・・」
雨と大空のイイアイ。
- Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.13 )
- 日時: 2010/06/09 19:58
- 名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)
第十話 揺らぐヒトミ
気が付けばそこは見知らぬ倉庫のような場所だった。
冷たいコンクリートの感触が肌を晒す。
私は身じろぎをする。
ガチャンッと手首から音がした。
どうやら・・・手錠で拘束されているらしかった。
「オヤ、起きたのですか・・・」
「・・・彼方は?」
私は見知らぬ少年に声をかけられた。
どうやら犯人らしい。
「僕は六道骸と言います・・・彼方を、殺しに拉致しました」
「・・・」
殺す。
私はその言葉を何度聞いた事だろうか。
ツナから、何度聞いた事だろうか。
「では、死んでください」
「・・・——来る」
—ガシャァァァァンッ
窓が割れた。
そこから入ってきたのは、ツナだった。
額に炎を灯し、冷酷ではなく温かな瞳で私を見ていた。
「・・・刹那・・・」
「ホォ、早いですねボンゴレ」
骸はにやりと笑う。
すると陰から骸と似た少女が出てきた。
「骸さま・・・刹那さんの相手は私が・・・」
「任せますよ、クローム」
少女は私の前に立ち、三叉の槍を振り上げた。
霧が、私を包む。
「刹那!?」
ツナの初めてのような叫びが、聞こえたのが最後に私は、意識を闇に沈めた。
記憶が、廻る。
「う、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
私は暴れ始める。
手錠が五月蝿く鳴り響いた。
「骸さま・・・何か、出てくキャッ・・・」
クロームが何か強い力で弾かれた。
「『許さない・・・許さないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』」
「・・・!」
「刹那・・・!」
(俺は知っている・・・コイツを知ってる・・・)
沢田綱吉は、悲痛のように叫ぶ刹那を大事そうに抱き締めた。
次第に刹那は大人しくなり、眼を閉じた。
「・・・なんですか、今の力は・・・」
「・・・ゴメンな・・・」
俺はそう、静かに呟いた。
揺らぐヒトミ。
- Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.14 )
- 日時: 2010/06/09 20:34
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
- 参照: http://d.hatena.ne.jp/my-reborn/
面白いですね〜。
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