二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

少年陰陽師〜キミとの約束〜
日時: 2010/07/12 17:23
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

始めましてー!刹那です^^

少年陰陽師の小説は初めてですが、コメントできるだけください!

人物絵巻・>>1

プロローグ>>2

第一話>>3

第二話>>4

第三話>>5

第四話>>7

第五話>>8

第六話>>10

第七話>>12

第八話>>13

第九話>>14

第十話>>15

Page:1 2 3



Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.1 )
日時: 2010/06/26 17:27
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

〜人物絵巻〜

神崎唯・14歳

性格・大人しい。弟思いで、優しい性格

容姿・黒髪をうなじのあたりで結っていて、いつもは貧相な格好。

その他・家は貧乏


神崎ゆうき・12歳

性格・姉思い。冷静で、明るく、状況に応じて対応できる。

容姿・茶髪を、首元で結っている。貧相な服装。

その他・病気で、寝込んでいる。


Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.2 )
日時: 2010/06/26 17:30
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

プロローグ

き・・うき・・・

立ち上がって、元気な姿を見させて。立ち上がって、「もう大丈夫」って言って?

じゃないと、母様や父様に会えないよ?

震えてもいい。泣いてもいい。

元気に、なって・・・

Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.3 )
日時: 2010/06/27 15:48
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

第一話「倒れた少年」

「ゆうき。向こうに花畑があるよ。行こう」
「うん。姉さん」
唯とゆうきは花畑へと足を進めた。
ここは、新鮮な空気が、漂っていて、いるだけで、心が癒される。


すると、花畑に入ったとたん、空気が変わった。
新鮮な空気から、嫌な空気になった。
よく見れば、花の色は、暗い色ばかりで、飽きてしまう風景。空も、どんより曇っている。

それに、直感が、言ってる。これ以上ここにいてはいけないと。

「ゆうき。もう、いこうか」
「うん」
二人は、花畑を出た。
いや、出ようとした。

瞬間、後ろから、ドサッと、人間が倒れる音がした。
唯は、後ろを向いた。


そこに、白い顔をしたゆうきが倒れていた。

「ゆ・・・き?」
唯の顔が青ざめる。
「ゆうき!?」

唯は、ゆうきを抱えた。
ゆうきは、ピクリとも動かない。
唯から、すぅっと血の気が引いてゆく。

やがて、唯から、一筋の涙がこぼれた。

大好きな弟が倒れたから。

瞬間的だったから、何が起こったのか良くわからなかった。

ただ、気がついたら、泣いていた。無意識に。

「ゆうき・・・!」

お願い。神様。ゆうきを助けて

Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.4 )
日時: 2010/06/28 17:24
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

第二話「安部家の女戻」

「ゆうき。行って来るね」
「うん。いってらっしゃい」
唯は、言うと、外へ出た。


今日から、安部家の女房か・・・


唯は、深呼吸をする。

そして、安部家に、歩を進めた。

安部家は、代々、続く、陰陽師家だと聞いている。
何でも、スゴイ陰陽師、安部晴明がいるとかなんとか。
その安部家の女房となるとは、スゴイと思う。

ゆうきのために、バリバリ働かなくちゃ・・・!

唯は、拳を、天へ向けた。

Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.5 )
日時: 2010/06/29 19:19
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

第三話「安部家の女房(昌浩視点)」

「あー。あったかーい」
少年は、白い生き物を、首元に巻いていた。

季節は、1月。真冬のピーク時期だ。部屋にいても、やはり、寒い。

「おい。いい加減に、俺をまくのはやめろ」
「いいじゃん、別に〜」
「ふん。真夏は、「暑苦しいから近寄るな」って言ってるくせに」
「う・・・・。でもまぁそのときはそのとき!」
「うるさい。晴明の孫」
「孫言うな。物の怪のもっくん」
「もっくん言うな」

と、のんきな会話を続けていた。

白い生き物を、首元に巻いているのが、安部昌浩。稀代の大陰陽師、安部晴明の孫である。まだまだ、半人前の陰陽師だが、日々、修行に励んでいる。

そして、「白い生き物」は、物の怪の、通称もっくん
その姿は、小さな犬や大きな猫ほどの大きさで、全身を、真っ白な毛並みに覆われている。四肢の先に具わった五本の爪はするどく、首周りを、赤い勾玉に似た突起が一巡している。瞳は赤く、額に紅い花のような模様がある。

「昌浩。入っていい?」
「いいよ。彰子」
彰子は、静かに部屋の扉を開ける。
「あらら・・・またこんなに散らかして・・・掃除するわね」
「えっ!いいよ!」
「だめ」

結局、言い合いに負けて、彰子に、掃除をしてもらうことになった。

彰子こと、藤原彰子は、左大臣道長の一の姫。当代一の見鬼の才をもつ。わけあって、入内をとりやめ、安部家に半永久的に在住中である。

「ねぇ。昌浩。今日、新しい女房さんが来るって知ってる?」
「うん」
興味なさげに昌浩は答える。
「どんな人でしょうね」
「さあ?」
また、興味なさげに答える。
「もう・・・昌浩ったら・・・」
彰子はぷくっとふくれる。しかし、次の瞬間、微笑んだ。
「まぁ昌浩はそんなことに興味もたなそうだものね」
「まぁな」
物の怪が答えた。



「ふぇっくしょい!」
唯は、くしゃみをした。
そして、キョロキョロと周りを見回す。
「おかしいな・・・風邪なんてひいてないのに・・」


そして、明日から、唯の女房生活が始まる




Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。