二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 曲がった僕の心 アツヤとの思い出〜再会のとき〜
- 日時: 2011/03/07 14:23
- 名前: 朝蛾 (ID: nvLkUcGh)
朝蛾と申します・・・
吹雪兄弟がメインの小説です・・・
回りくどい意味不明な言葉も入ってます。
コメTHANKS
・ 戯言+α人間
・マカロン
・ストーン
2010 10月16日
プロローグ
僕の手には一枚の写真がある。
それは遠い遠い過去の事実を証明する。
たとえ僕が知らなくても。
知らなくてはならない。
その日がいまだとしても。
- Re: 曲がった僕の心(イナズマイレブン) ( No.18 )
- 日時: 2010/11/13 12:56
- 名前: 朝蛾 (ID: nvLkUcGh)
4
バスの扉が開き中に入っていった。「おう、士郎じゃないか。」運転席から運転手の多樽さんが、振り返って話しかけてくる。
「お久しぶりです。多樽さん。お元気そうで何よりです。」吹雪の言葉にふっと息をもらす。「おいおい、今日はやけにかたいな。別に敬語じゃなくてもいいのに。まあそれはいいとしてFFI優勝おめでとう士郎」
多樽さんは運転席に向き直り、バックミラー越しに僕を見ていう。「ありがとうございます。でもあの優勝は16人全員はそろっているからこそできたことなんだとおもいます。」「そんな小説でしか言わないような言葉をきれいに並べやがって。1人でも居れば試合は成り立つんだからよ」口から笑みをこぼしながらいう。まっ冗談だけどな、と付け加える。「でも士郎おまえ結構活躍してたぞ。」坂が急になったのでバスのスピードを緩まる。「そうかな」吹雪は首をかしげる。
「結構な活躍だったんだよ。下の町の方で有名になってたからな。まぁ、韓国戦やイタリア戦の時は冷や冷やしてたけどな。怪我治ってよかったじゃねぇか」 吹雪はふっと笑みをこぼす。「韓国は本当に強かったんだ。必殺タクティクスがね・・・」
吹雪の話を運転しながら多樽さんは聞いてくれた。
「そういえば士郎がここを離れてる間、転校生が来たぞ。」
- Re: 曲がった僕の心(イナズマイレブン) ( No.19 )
- 日時: 2010/11/23 16:26
- 名前: 朝蛾 (ID: nvLkUcGh)
4+One
「ここが白恋中だよ」荒谷が指を指した方向には真っ白な雪が屋根に積もる白恋中が見えていた。
校舎には3つのとうが立っており、1つ大きなものは真ん中にあとの2つは両端にたっている。校舎自体は木で出来ているようで茶色になっている。校舎にはいくつもの窓が均等にならんでいる。校舎自体はまるで雪に埋もれてしまってっいるように見える。
校舎の正面には大きなスケートリンクがあり好きな時に滑れるようにしてある。夏休み中の今でも滑っている人はちらほら見当たる。
そしてその校舎とスケートリンクは小高い丘のようなところにある。
そして降りる場所は全部で4つあり、南がわは車の出入り場所。西がわは北ヶ峰とつながり、東側はグラウンド、北は森の奥深くへとつながっている。荒谷は淡々と俺に説明していく。しってるんだけどな・・
「・・・だから通学するのであれば西側の玄関ね」
「すごいな。雪がこんなに積もってる。」転校生の雰囲気をだすため、そういってみる。
「ここは北海道だからね。この学校じゃなくても一年中雪が積もってるよ。それにね・・」
「ここには吹雪くんがいるの」
「吹雪・・・・・」兄貴のことか・・・
「そう、吹雪くんはね、すごい人なんだ。いまはいないけど。」荒谷は目を輝かしていう。よっぽど吹雪を自慢したいんだな。
「・・・」おれは苦笑いで荒谷を見ていた。
「あっいけない。こんなところで話してる場合じゃなかった。天塩君はまず校長室へいかないと。転校生ならね」荒谷はおれのほうに振り返りそういった。
「校長室・・・」おれははいったことはなかったが・・・。
「こっちこっち」考え込む俺をよそに荒谷は校長室に向かって歩いていた。
- Re: 曲がった僕の心(イナズマイレブン) ( No.20 )
- 日時: 2010/11/26 16:18
- 名前: 朝蛾 (ID: nvLkUcGh)
5
「転校生ですか?」吹雪は疑問譜を並べた言葉でかえす。
「士郎が疑問に思うのも無理はないな。白恋中に途中から転校してくる生徒なんてほとんどいなかったからな。」多樽さんは一度言葉をきる。
「でも今はありえない話じゃない。ここから士郎、お前が日本代表となってから少しはこの学校に目をつけたのかもしれん。」
「・・・・」吹雪は黙ってうつむく。
「ふっ、士郎お前はいつも通りの生活に戻ればいいのさ。夏休み中だからな。思い切り遊べ。」多樽さんはさほどきにしてないふうだった。
「士郎、降りるしたくをしろ。もうすぐ到着だ。」
窓に目をやるとバス停が遠くのほうに見えてきていた。吹雪は黙ったままかばんのベルトを肩にかける。
どうして自分の気分がおちこんでいるのかわからない。こわいのか。人が。不安なのかもしれない。人に見られるプレッシャー、その期待が。アツヤと一緒だったときに感じたものとはまた違う不安感。そして恐怖感だ。いまさらなにを。
がたんとバスが揺れる。前のほうのドアがあく。降りるとき多樽さんは僕を呼び止める。
「アツヤのことには気をつけろよ。」そういって僕がつけているマフラー見やった。「いい休みを送れよ」ドアの閉まり間際にそう付け加えて行った。
- Re: 曲がった僕の心(イナズマイレブン) ( No.21 )
- 日時: 2010/12/16 18:06
- 名前: 朝蛾 (ID: nvLkUcGh)
5+One
「ここが校長室だよ」俺たちが来たのは校舎のほとんど真ん中。多分最上階だと思われる。(かなりの階段を上ったからという簡単な理由である。)窓からみる風景はスケートリンク全体を見渡せる。
コンコン「失礼します」そういった荒谷とともに中にはいる。そこにはいかにも校長のようなイスに校長ようなひとが座っていた。体格はいいし何よりふっくらしている。
「校長先生、転校生です。」荒谷はいうとドアをしめていってしまった。
ドアが完全に閉まると、
「やあ、ようこそ 白恋中へ。君がくるときいてからずっと楽しみにしていたよ。」校長はにこにこしてそういう。
「そ、そうですか・・・」
俺は曖昧に返事する。
そりゃ楽しみだろうな。こんな山奥の学校にわざわざ転校してくる人がいるなんて。
それはともかくとして俺は最初からなれなれしい口調のこの校長に苦手意識を持ち始めていた。
「いやーまさかこの学校に転校生がくるとはね。何せ山奥だから交通が非常に不便だからね」にこにこして満面の笑み。
まさかここの校長がこんな人だとは。朝の朝礼もなかったし、卒業証書は教頭がやってたし、もっと人見知りだと想像してたけど・・・
「まあ、ここに居るときは不便はさせないさ。さて、寮にいってもらおうとするか。えっと・・・何年生?」
「ええと・・・2年?生だと・・・・」そうだよな?俺2年生なのか?てか俺に聞くなよ。ずっとおれくんの楽しみにしてたんだろ。それぐらい知っとけよ。心の中で少し悪態づいていた。まあ結局原因は俺だけど・・・
「2年生か。じゃあ氷柱寮だね。部屋は東側の402号室。場所は荒谷に教えてもらうといい。」
「はい・・ありがとうございます。」疲れた。校長と話すのがこんなに疲れるのか。
「失礼しました・・・」ドアをあけると校長が後ろからいう。
「まあいろいろあるけどがんばってね」いろいろ?わけがわからないままドアを閉める。
校長室のドアにもたれかかるとふうとため息をついた。これから楽しい中学校生活はまっているのだろうか?
おれは小さいため息をつきながら寮へと歩いていった。
- Re: 曲がった僕の心(イナズマイレブン) ( No.22 )
- 日時: 2011/01/05 19:48
- 名前: 朝蛾 (ID: nvLkUcGh)
6
チャイムがなるとクラスから一斉に生徒が出てくる。一日の授業がおえ、部活か委員会か。クラスから出てくる生徒にまじって廊下に出ていた吹雪は考えこんでいた。
おかしい。どう考えてもおかしい。嫌われているとしか思えないって言うのは少し被害妄想かもしれないけど・・・
転校生が2−2にやってきたって聞いてから2週間がたった。僕のクラスは2−4だからあう確率が低いのはわかってるけど・・・・寮も隣だし、いたら話しかけようと思っているのに。
「吹雪君、部活いこう」後ろからトンと押してきたのは真都路だった。
「吹雪君?」不思議そうな顔をしてこちらを見つめる。
「え?」
我に返って聞き返すと真都路は言った。
「ぼーっとしてるからどうしたのかなって」
無邪気な笑顔だ。
「あのさ・・・」言いにくいがいってみる。
「真都路は転校生に会った?」
思い切って聞いてみる。
「転校生?・・・ああ、2週間前ぐらいにきたあの・・・天塩君のこと?」
「てしお?・・・名前はしらないけど・・・真都路は会ってるの?」
「それはあってるよ。」
真都路は少し驚いた顔をしていう。
「転校初日から大騒ぎだったんだよ。ここに転校生なんてあまり来ないから。吹雪くんは?」
「・・・会ってない。」
「話しかけてみてよ!すっごくいい人だよっ」
いい人か・・・・出会い頭に話しかけようかな・・・
「よしっ真都路、部活に行こう」
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