二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- モンスターハンター*無音旋風*
- 日時: 2011/01/03 11:39
- 名前: リリア♪♯ (ID: CA3ig4y.)
始めまして。リリアと申します。
今年初めてモンハンをやって、小説を作りたくなりました。
3rdの設定を使います。コメント(辛口も)待ってます。
〜登場人物〜
主人公・アルン(女)大剣
昔、狩りの途中に乱入されたモンスターに目をやられ、両目とも失明した。
モンスター並みの嗅覚と聴力で一瞬でモンスターを識別する。
難しい依頼も一人でこなし、あまりチームは組まない。
意外に大食いで、携帯食料もすぐ無くなる。
オトモのサイカはいつも頼っている親友だ。
過去や身内については話さず、謎のハンターとも言われている。
オトモ・サイカ(メス)
アルンのオトモ。目の見えないアルンの手となり、足となっている。
家の家計や財産はすべてサイカに渡っている。
パニックは少なく、爆弾や、ブーメランもアルンに当てた事は無い。
このコンビで村を転々としている。
ユクモは温泉の村なので、結構気に入っている。
ハンター・イクス
ユクモでしばらく狩りを続けているハンター。
太刀と片手剣を使う。
アルイと合ってからは、少しボウガンにも興味を持ち始めた。
次から始まります。暖かく見守ってください。
- Re: モンスターハンター*無音旋風* ( No.10 )
- 日時: 2011/01/08 20:26
- 名前: リリア♪# (ID: CA3ig4y.)
〜第6話 闇の欠片〜
記憶を巡っていた時サイカの声が聞こえた。
「アルン!」
「…あ、ごめん。何?」
「村長さんに挨拶くらいすれば?」
「分かった。」
アルンは壁を伝い、玄関へと辿り着き、外へ出る。
ユクモ村は、最近賑わいが戻って来た事もあり、人でごった返していた。
危険と感じたのか、少し道を逸れる。
「あ、アルン!」
イクスの声だ。
イクスの声がしたほうに反射的に向いた。
誰か居るみたいだった。
「どうしたんだよ!急に村を出るなんて…」
「あ…まだ出れそうには無いけど、此処は出るつもりよ。それより誰か居るの?」
「ああ。俺が昔組んでたチームの一人なんだ。セルアだ。」
「…!?」
一緒、表情が曇る。
青ざめたかのようにも見て取れた。
「あ、ごめん。用事があるんだ。失礼します。」
セルアの方に一礼すると、アルンは人混みに消えて行った。
「知り合いか?」
「…いや。」
イクスには分からなかったが、セルアは微笑んでいた。
アルンは、頭が真っ白になっていた。
“セルア”の声には聞き覚えがあった。
=========================
昔、ハンターになってすぐ、初めて辿り着いた村に、セルアが居た。
初めてチームを組み、初めて狩りへの一歩を踏み出したのは、セルアだった。
しかし、ある日、アルンは人身売買を生業としている盗賊の手に落ちた。
そこには、セルアが居た。
セルアは、村に来たを金にして売り飛ばすと言う“仕事”をしていた。
アルンが最初に辿り着いた村は、村では無かったのだ。
セルンに忠誠を誓う盗賊。
一部は捕らえられたハンター。
アルンは村に戻され、女性の一人に混じった。
そこから1ヶ月使われていた。
朝は水を汲み、皿洗いをする。
表では笑顔を絶やなかったが、裏では、泣いていた。
ある時、一人の男性に出会った。
50代くらいだろうか。
しかし、力仕事はお手の物だった。
畑仕事の時、その男の人に話し掛けられた。
“君はハンターだろう。”
“はい。目は見えませんけど…”
“いや。力量は普通のハンター以上だ。…そうだ、伝えてくれないか?”
“はい…?”
“今夜、盗賊達を倒し、脱出する。”
“えっ…?”
“女子荘の裏倉庫。あそこに武器を一通りある。。強化した物や、防具もある。
…もう一度狩りへ行こう。”
嘘とは思えない真っ直ぐな眼差しを見たアルンは、女性全員に告げた。
盗賊の目を盗み、作られたトイレの壁の小さな穴。
女性達の連絡網だ。
アルンは紙をそっと入れた。
女性は少なく、10人程度しか居なかったが、全員かなりの腕前だった。
弓・ボウガン・双剣・狩猟笛…
盗賊に捕まった時には、武器を取られてしまったから戦えなかったが、今は武器がある。
その夜、深夜の0時。
見張りが交代する数分前。
女子のベッドには今誰も居ない。
窓が無く、出られ無いと思っているのか、見張りは力を抜いている。
カラン…
小さい音がする。
「何だ…うわ!?」
捕獲用麻酔玉だった。
監視員は眠りにつく。
モンスターではなく人に使った事に、そこに居たハンター達は気持ちは複雑だったが、脱出する為だ、自由の為だと言い聞かせ、外へ出た。
男子も、もう外へ出ていた。
「おい。てめぇら何のつもりだ!!」
罵声が響き渡る。
ざっと100人の盗賊が、武器を構え、こちらを睨み据えている。
「若く、育ち盛りの芽を摘むのがそんなに楽しいか小僧。」
「へっ…老いぼれが!!」
盗賊は全員ガンナー。即ち、剣士の多い“反乱軍”には圧倒的に不利だった。
相手は、武器を構えた。
アルンは、今までハンターをやってきた者の視線が揺らがない事に驚いた。
「おい。お前らに何が出来る。」
「人々の生活を守り抜く。」
「…そう言うのが許せねぇんだよ!!」
一斉攻撃が始まり、そこは戦場と化した。
アルンは、先程の男の人に抱えられた。
「お前は、参加しないほうがいい…!!」
ダァーーーン
アルンはこの時絶望を味わった。
「おじさん!!!!」
- Re: モンスターハンター*無音旋風* ( No.11 )
- 日時: 2011/01/11 19:02
- 名前: リリア♪# (ID: CA3ig4y.)
〜第7話 恐怖と絶望〜
銃声が響き渡り、アルンは振り向いた。
あの男の人の肩を弾が貫いていた。
「おじさん!しっかりして!!」
「心配するな……」
抱えていた手を離し、そっとアルンを置いた。
「逃げろ。」
「え…?」
「もっと遠くに。二度と捕まらないように…」
「私だけ…?みんなで逃げないと…!」
後ろから、数人の足音が聞こえた。
「わしらは、もう狙っておらん。君がまず逃げろ…!」
「嫌!だったら私も戦…!」
そう言って立ち上がった時、男の人は、アルンの肩を掴んだ。
「君みたいなハンターは、人を殺してはならん。行け!」
「…!」
「私のアイルーを連れに行かせる。大丈夫だ。怖くないさ。」
「絶対…?」
「ああ。約束する。」
アイルーは、アルンの前を走ってくれた。
後ろでは、銃声や叫び声、武器がこすれあう音が入り混じって聞こえた。
その後、次の村へ辿り着いた。
何も口にせず、着いたと同時に倒れてしまった。
そこの村では、親切にかくまってくれた。
次の日、アルンはそこの村を出て、戦いのあった場所へ戻っていた。
煙の匂い、火薬の匂い。
そして、血の匂いが立ち込めていた。
「うわぁぁっ…!!」
アルンは、溢れた涙を抑えられなかった。
負けてしまったか、引き分けだろう。
もう、絶望でアルンの心は埋め尽くされていた。
「君…戻って来てたのか…!?」
「おじ…さん…?」
男の人は、草影に誘い、小声で話し始めた。
「(ここにいる皆は、ただ死んだフリをしているだけだ。それより、盗賊が直に戻って来る。早く此処を離れるんだ!)」
「(分かった…おじさんも、またどこかで…)」
「(ああ…)」
手が血で濡れているのが分かった。
そして、またアルンは村へ出た。
==========================
ハンターとして育ち、おじさんがくれた“サイカ”とハンターを続けて来た。
今までは、それらしき人物や、あの一味の声を聞かなかった。
目が見えない事を知ってか、かなり近くに居たのか。
背筋が凍るようだった。
「アルン!どうしたのよ!真っ青になって…」
「サイカ…あいつらが…盗賊が居た。」
「ご主人様を痛めつけた…!」
「だから、此処を出よう。」
「何言ってるのよ!戦いなさいよ!!」
「おじさんは戦ってはいけないと言った!!だから私は戦わないッ!!」
「だったら…」
サイカは、怒りに声が震えている。
「だったら!一生このまま過ごすの!?」
「それは…!」
ガチャと、扉が開く音が聞こえた。
イクスだった。
「今の話…どう言う事だよ…!」
「イクス…何で此処に…!」
今までの話が、壁越しに聞こえていたようだった。
「違う!セルアは悪者じゃ無い!!」
「あんたには分からないわ!!」
硝子が割れる音がした。
誰かが、数人入ってくる音がした。
「…セルア!」
「イクス…居たのか。」
数人の男達が、窓硝子を割り、入って来た。
「セルア!何でこんな事してんだ!?」
「ありがとな、“ガキ”。アルンの場所を教えてくれてさ…くくっ…」
「嘘だろ…?セルアは…」
「嘘だと思うなら、ここでこの女を殺して見せようか?」
セルアはアルンの首を掴むと、刃物を押し当てた。
「サイカ…ッ…」
アルンは、足が震えている。
抵抗すら出来なかった。
「アルン!」
サイカは男に蹴られ、軽々と飛んで行く。
イクスは、気持ちが揺らいでいた。
「だから言ったでしょ…?こいつは、盗賊だって…」
「セルア!離してくれよ!」
「離せだ…?これは俺の仕事だ。」
アルンが、掴まれていた手を噛み、腕から抜け出す。
「こんな奴、前にも居た…」
簡単に人を紐で巻いて行く。
サイカも反対側を持ち、縛り上げる。
「以前…前にも、あんたと同じような奴が居た。
そいつも、セルア…こいつが敵だと信じきれず、私は背中に大きな傷を負った。」
「…!」
「あんたは、どっちを信じるの!?」
「俺は……お前を信じる。」
セルアが起き上がり、微笑を浮かべた。
「…偽の友情は、もう終わりだ。」
- Re: モンスターハンター*無音旋風* ( No.12 )
- 日時: 2011/01/11 21:58
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
アルンの過去にセルアの本性。さて、この後どうなるのか、気になります。
更新頑張ってください
- Re: モンスターハンター*無音旋風* ( No.13 )
- 日時: 2011/01/12 15:03
- 名前: 風(元;秋空 (ID: xlVw1wG6)
お久し振りです。
覚えておいででしょうか?
いや,人対人なら圧倒的にガンナーが本当なら有利な筈……ガンナーの攻撃が
剣士装備の防具に損傷を与えられないレベルなら兎も角…
別にそんな事は良いとしてアルンにとってはこのセルアの言葉は重い…でしょうね。
此処からどうなるのか…
処でリリア♪♯様って若しかしてぬらりひょんの孫も執筆してますかね??
- Re: モンスターハンター*無音旋風* ( No.14 )
- 日時: 2011/01/13 16:30
- 名前: リリア♪♯ (ID: CA3ig4y.)
風さん!勘違いさせてしまってごめんなさい!!
反乱軍は、盗賊に対して不利と書くべきでしたね…
えっと…その時、文字数が足りず、付け足せなかったのでここで書きます。本当にすいませんでした!
剣士達の防具は、元々持っていた物なので、レベルや、防御力が低い物だったのですが、盗賊は、かなり防御力の高い物を使っていたのです。
分からなかった方、本当にすいませんでした!!
アビスさん、コメントありがとうございました!
(ぬらりひょんの孫も執筆してます。)
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