二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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仮面ライダーDCD 破壊と救済
日時: 2011/03/08 13:24
名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)






クリックありがとうございます。黒鳩といいます。

この作品は仮面ライダーディケイドの二次創作になります。

世界観は完全オリジナルです。だたし世界を旅するのは変わりませんが。

主人公も士ではなく、オリジナルの主人公、仮面ライダーもオリジナルになります。

とまあ、長いですが、駄文だとか、更新が遅すぎるだとか、色々ありますが生暖かい目で見て下さい。

それでは、次より本編をはじめます。



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Re: 仮面ライダーDCD 破壊と救済 ( No.2 )
日時: 2011/03/08 14:34
名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)





一章 誰の世界?




「うおわぁ!!」

昌樹は跳ね起きた。

「…なんだ、夢オチかよ!」

自分の部屋だ。

窓から、朝日が差し込んでいる。

自分しかいない部屋の中、昌樹はつい叫ぶ。

「何だったんだ、おい!俺がライダー!?ありえねえって!」

と立て続けに叫ぶが、腹の上にある物体をみて固まる。

「……おい」

それは鳴滝から受け取った黒いバックル。

何故か腹の上に、デン!と乗っていた。

「…マジですか?」

バックルを持ち、じろじろと見る。

夢じゃ、なかったらしい。

「由佳に、連絡してみるか…」

朝だったが、恋人の由佳に連絡してみることにした。




由佳、お前まさか貰った銃みたいなものあったか?


と送った。

すぐに返事がきた。


ひゃあああああ!!!ゆ、夢!夢じゃないの?!


「……」

何故メールにまで悲鳴を書くのか。

そこまで混乱しているらしい。

「まあいいや。さっさと学校行こう」

バックルを念のため鞄に放り込む。

そして制服に着替え、自室を後にした。

が。

その時点で、気付くべきだったのかもしれない。

外の風景が、まったく変わっていることに。




「何じゃこらぁぁぁぁ!?」

外に出て、一言大声を上げた。

自分のうち以外、見慣れない街になっていた。

何だか知らない場所になっている。

「おおおおっぉ!?夢か!?まだ夢の中か!?」

混乱し、叫びまくる。

携帯電話がなった。

着信を見ると、由佳。

すぐに出た。

「もしもし由佳!?どうなってんだこれぇ!?」

「わわわ、分かんないよ!わたしだって外に出たらこんな場所に!」

慌てた声を聞くからに、由佳も同じ状況らしい。

「とにかく、落ち合おう!あの大きい風車の場所でいいか?」

「うん!」

昌樹の家から、街と思われる方向に大きな風車が見えた。

「道に迷ったら適当に聞け。風車んとこで待ち合わせな」

「了解!」

由佳の返事を聞いて、電話を切る。

「さて、よくわかんねえけど行くか」

学校はサボるつもりで、彼は家を飛び出した。





「由佳!」

「昌樹!遅すぎ!」

家を出てからかなりの時間が経過した頃、ようやく風車の前についた。

「で、どうだった?」

「うん。やっぱり知らない街だよ…?」

「チッ…どうなってんだよおい」

予想通りだった。

ここは彼らの知らない街。

何でも風都とか言うらしい。

自分たちの住んでいる街とはまったく違う。

自分の家や、学校だけがまるで転移したかのようにようになっていた。

「どうなってるんだろう…?」

「分かんねえけど。お前誰か知り合いにあったか?」

「ううん、家族以外みんな知らない人だったよ」

「マジかよ…」

二人の顔に絶望が浮かぶ。

どうすればいいか、分からない。

二人は、一日で街をよく探索することに決めた。


そして、初めての人間が化け物になる瞬間を目の当たりにすることになる。


Re: 仮面ライダーDCD 破壊と救済 ( No.3 )
日時: 2011/03/08 15:31
名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)





2話 化け物




「で、何だ。俺たちは結局どうなったんだ?」

「さぁ…?」

「だよな」

二人は半日観察して、何一つ分からなかった。

疲れたので、喫茶店で休憩していた。

そこで、二人はどうすればいいか話し合う。

「やっぱりあの鳴滝って人が——」

「きゃあぁぁぁ!!」

由佳が何か言おうとしたとき、悲鳴が聞こえた。

「何だっ!?」

見ると、男が女性に、襲い掛かっている。

「…!」

瞬間的に危険と判断した昌樹は走り出した。

「ぐひゃひゃひゃ!」

男は下品な笑い声を上げながら女性を連れ去ろうとしている。

「助けて!誰か!」

女性が悲鳴を上げている。

周りの連中は珍しそうに、だが誰も助けに入らない。

「ふっざけんな!てめえ!」

連れ去ろうとする男に、昌樹は走った勢いを乗せてとび蹴りをかました。

「ぐわっ!」

男は悲鳴を上げて、地面に倒れる。

「おい!早く逃げろよ!由佳!警察に通報!」

「うん!」

慌ててついて来た由佳が、携帯電話で警察に電話する。

女性は、短くお礼を言って走り去った。

「ったく、白昼堂々と誘拐たぁいい度胸だてめえ」

昌樹は倒れる男に告げる。

「へへっ…へへへっ…」

「何がおかしい?」

「俺の…俺の力…」

「はっ?」

男はポケットから何か取り出した。

それは…USBメモリ?

「俺の力は…最強だあああああ!!!」

叫びながら立ち上がる。

「おわっ」

あまりの剣幕に昌樹は何歩か後ろに下がる。

「こんガキぃっぃぃぃ殺すうぅぅぅ!!」

メモリには、Bの文字が書いてある。

そのメモリのようなもののボタンを押す。

————Ball

そんな機械音がした。

「?」

「へ?」

「ぐへへへへへ!!!!」

メモリを額に押し付ける。

二人が呆然とするまえで、そいつは変身した。

腕が、球体に変化した化け物。

「あひゃはひゃひゃはや!!!」

意味不明な笑い声を上げながら、そいつは昌樹に襲い掛かる。

腕を大きく振りかぶり、首を狙って薙ぐ!

「のわっ!」

寸前で下に伏せて攻撃を避ける。

「ひゃひゃ!」

だが、伏せていたのが間違いだった。

足で腹を蹴りあがられる。

「がっ!」

「昌樹!?」

蹴飛ばされ、2メートルほど吹っ飛んだ。

「いって…」

尋常じゃない。

鳩尾に激痛が走る。

「昌樹!昌樹!?死んじゃやだよ!」

「死んでねえ…」

由佳の泣き叫ぶ声が聞こえる。

悪態をつきながら何とか立ち上がる。

「由佳…通報したか…?」

「したよ!だから逃げよう!」

視界が歪む。

異形と化した男が、二人に迫る。

「俺無理かもしんない…」

「ええ!?」

「腹クソ痛え…」

「わたしが支えるから!早く逃げよう!」

引き摺られるように逃げるが、男は笑い声を上げながら二人を追う。

——待て!

若い、男性の声がそのばに響く。

「え?」

「そこの二人!早く逃げろ!」

赤いジャケットを着た、男性が走ってきた。

涙目の由佳が、オロオロして動けない。

「何だてめえははははぁぁぁ!?」

異形と化した男が叫ぶ。

「俺に、質問するなっ!!」

怒鳴り返し、懐から何か取り出す。

それは、バイクのハンドルのようなものだが。

赤いジャケットの青年は同じ、メモリのようなものを取り出した。

————Accele!

ボタンを押すと、そう聞こえる。

それを、ハンドルに打ち込む。

「変………身っ!!」

ハンドルを回す。

「仮面ライダー……?」

由佳が呟く。

瞬く間に、青年は赤いライダーに変身した。

複眼のような目が青く光る。

「全て……振り切るぜ!」



そのまま化け物に切りかかっていった。














Re: 仮面ライダーDCD 破壊と救済 ( No.4 )
日時: 2011/03/08 16:44
名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)





3話 仮面ライダーダークディケイド、ネガディエンド




「いててて…」

「昌樹?大丈夫?」

「何とか」

助けに入ってくれた仮面ライダーのおかげで、何とか避難出来た二人。

見ると、赤いライダーは何処からか取り出した剣で化け物を斬り付けている。

「…あれ、ライダーだよな?」

「うん」

二人とも初めてライダーを見た。

見た感じ、赤いライダーが勝っている。

「すごいね…」

「ああ」

「で、わたしたちは逃げなくていいのかな?」

「腹いてえ」

「大丈夫?」

「問題ない。動ける」

と、会話していたが。

バイクの音が聞こえてきた。

「ん?」

昌樹が見ると、緑と黒の何だかおかしなバイクがこっちに来た。

「誰じゃあれ?」

バイクは二人の近くに止まると、バイクに持った若い男性が降りて二人に駆け寄る。

「君達、大丈夫か?」

「え、ええ…」

呆けている由佳によそに、昌樹は聞いた。

「あの化け物、何なんだよ?」

「君達、ドーパントを知らないのか?」

「ドーパント…?」

何だそりゃ、と聞こうとする前に。

「それより、君達はすぐ避難して!」

とだけ言って走り出す。

途中、「フィリップ!」とか叫んだ。

「……ねえ昌樹!あれ!」

「あ?」

由佳が大声を上げる。

————Cyclone

————JOKER

「変身っ!」

さっきの若い男性が走りながら変身した。

黒と緑の半分ずつ。

そのまま赤いライダーと共に戦い始めた。

「……あの人もライダーだったんだね」

「何じゃありゃ…?緑か黒かはっきりしろよ」

「あ、色変わったよ」

由佳の指摘どおり、緑と黒から、緑と銀に変わった。

「色変化するのか」

「すごいね〜」

本当は関心している場合ではない。

「わたしたちも加勢しよう!」

「出来るか!」

「出来るよ!ほら!」

由佳は鞄からあの銃を取り出した。

「え?これ使い方分かるか?」

「うん。今分かった」

「じゃあ俺も…」

鞄から黒いバックルを取り出した。

その瞬間、頭に何かが流れ込む。

これは、使い方か?

一瞬だったが、その情報はしっかり頭に残った。

「あ、俺も分かった」

「でしょ!ほら、行くよ!」

「へいへい…なんで俺が」

「いいから!!」

由佳に叱咤され、痛む腹を押えて立ち上がる。

あちらでは、赤と青に変化したライダーと複眼のライダーが戦っている。

「えっと…カードカード」

由佳はカードを捜す。

「バックルを腰に当てる」

バックルから、ベルトが出てきて、腰に巻きつく。

「あった!」

由佳の手には一枚のカード。

そこには『negadiend』と書かれている。

「これを…装填して!」

————Kamen Ride

銃から音声が流れる。

しかし音声はどこかノイズが混じっている。

「昌樹!」

「へいへい」

ベルトの脇にあった、入れ物から一枚のカードが出てくる。

『DarkDecade』

そう書いてある。

「これで、開く」

バックルを縦に動かし、投入口を出す。

「で、これを入れると」

カードを入れる。

————Kamen Ride

同じ音声。

やはりノイズが混じっている。

「行くよ!変身!!!」

やけに気合の入った声で叫ぶ。

「……はぁ…変身」

昌樹は溜め息雑じりで呟く。

————Diend!

————Decade!

音声と共に、二人は変身した。

Re: 仮面ライダーDCD 破壊と救済 ( No.5 )
日時: 2011/03/09 16:30
名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)





4話 初陣




「ハァッ!」

アクセルがドーパントを切り払う。

「ぐぅ!」

ドーパンドが防御の体勢を取る。

「うおりゃ!」

だがダブルが銃弾を浴びせる。

「がああっ!」

ボールドーパントは吹っ飛ばされた。

「フィリップ、このままメモリブレイクだ!」

ダブルの片目が光る。

片方に宿る、左翔太郎が喋っているのだ。

「翔太郎!」

違う声が叫ぶ。

「あ?」

——Attack Ride Blast

ダダダダ!

「ぎゃぁぁぁ!!」

突然後ろから銃弾が飛来し、ドーパントに直撃する。

「!?」

「すいません!援護します!」

若い少女の声が聞こえた。

こちらに走ってくる人影。

「てめえさっきのお返しだゴラァ!」

——Attack Ride Slash

乱入したもう一人のライダーがドーパントに斬りかかる!

「何だぁ!?」

翔太郎は唖然とした。

突然乱入したきた二人のライダー。

片方は、全体的に黒い。

目が青く、顔に黒いバーコードのような模様。

体の所々に何かの記号。

「てめえマジ許さねえ!っつか死ね!」

罵りながら逃げ惑うドーパントを追撃、斬りまくっている。

「左…。何だこいつらは?」

「照井も知らないのか?」

アクセル——照井竜もこのライダーを知らないという。

「フィリップ、お前は分かるか?」

「いや、検索しても出てこない…」

「何だって?」

相方のフィリップにも分からないという。

「援護するよ!」

援護と言って銃を撃ちまくる。

もう一人のライダーは少女だろうか?

同じバーコードのような模様。

こちらは紫のような色をしている。

全身も紫。

二人のライダーは、ドーパントに対して攻撃を止めない。

「決めるぞ!」

「分かった!」

紫のライダーは、腰についているカードケースのような物からカードを取り出す。

それを銃に入れ、銃身を押し出す。

——Final Attack Ride 

一方、黒いライダーも剣の刀身をしまい、開いてカードを取り出す。

それをバックルを開いて入れる。

——Final Attack Ride

同じ、濁った音声が流れる。

「何する気だ!?」

翔太郎の声は音声に掻き消される。

——Decade!

——Diend!

スクラッチのような音声と共に、マークが前に出てきた。

それは黒い、影のような色をしたマーク。

それが何枚も展開された。

紫のライダーは、銃を回りにラッパの形をした円がいくつも出る。

「てめえぶっ殺す!」

「殺しちゃダメだよ!」

黒いライダーは、大きく飛び上がる。

紫のライダーは、銃口をドーパントに向ける。

黒のライダーは空中で一回転し。

そのままマークを潜り、勢いをつけ。

「っっけええええええ!!!」

逃げようとするドーパントを蹴り飛ばす!

「ぎゃぁぁぁ!!」

蹴りを受けたドーパントは吹っ飛び、地面に倒れる。

「オッケ!後は任せて!」

紫のライダーが、倒れたところに銃から出たレーザーのようなものを撃つ!

「ま、待てぇぇ…」

その呟きは、届かない。

ドォォッォォォン!!!!

逃げる術のなかったため、直撃。

爆発した。

「…ったく、ふざけやがって」

黒いライダーがバックルを外す。

「わわっ!ここで変身解除するの?」

紫のライダーが銃身を引っ込める。

シャカシャカ、という妙な音と共に。

変身が解除される。

「……あ〜すっきりした!」

「し、死んでないよね?」

先程の二人が、現れた。

「多分」

「多分!?」

「だって、ほらそこにぶっ倒れてる」

少年が指差す方向に、男が大の字で倒れていた。

「……気絶かな?」

「だろ?」

二人は、翔太郎達を完全無視し、話し込んでいる。

「……さっきの子達だったのか?」

「…あの戦闘能力、まさか」

「ああ、ライダーだな」

翔太郎と照井も変身を解く。

二人は後ろことに気付いていない。




ややこしいことになりそうな予感がこの時昌樹はしていた。

Re: 仮面ライダーDCD 破壊と救済 ( No.6 )
日時: 2011/03/12 11:09
名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)






5話 脱走





「…ハァ…ハァ…」

「い、いきなり何で逃げるの…昌樹ぃ…」

「あほ…警察…だとか言ってたろうが…」

二人は、その場所から逃げ出した。

左と照井と名乗った二人に、昌樹と由佳は凍りついた。

照井の見せた警察手帳。

それを見た瞬間、血相を変えた昌樹が逃げ出したのだ。

慌てて由佳がその後を追い、逃走したのである。

「警察とか、何で正体バラシてんだろ俺…」

自宅まで何とか逃げ切り、少し背後を疑った後、家の中に入る。

由佳は自宅に帰ろうとしたが、保身のため昌樹が無理やり家に押し込んだ。

そして今に至る。

リビングで、へろへろになった由佳が文句を言う。

「だって〜…。あんな見た目で警察だなんて思わないでしょ普通〜」

「そうだけどさ…」

ソファーにグデーっと横になりながらお菓子を齧る。

確かに真っ赤なジャケットに、あの顔。

その辺のヤクザの気まぐれかと最初思った。

「確かにあの見た目はねえわな…」

「でしょ〜」

由佳は笑いながら昌樹の出したお菓子に次々と手を伸ばす。

「俺の分取っとけよ」

「ん〜♪」

お菓子を食べ、至福の時を迎えているようだ。

昌樹はキッチンに戻り、大量のお菓子の入った入れ物と、リビングに置いてある紅茶用の熱湯の入ったポットを持ち上げる。

「しっかし本当に変身できるとは思わなかったね」

「…お前まさか確信無しでやったのか!?」

「そだよ〜」

寝転がったまま由佳は答える。

「おいおい…」

「まあいいじゃない?助けられたんだし」

「いや、あの状況的に俺たち必要なくね?」

「そう?」

「あの二人で何とかなってたろ?」

「あちゃ〜…余計なお節介だったかな?」

「心配事はそっちか…」

由佳の見当違いな心配に頭が痛くなる。

「それより正体がバレてることを心配しろよ…」

「え?だって別に殺してないし、問題ないでしょ?」

「そうなのか?思いっきり問題あるような気が…」

「問題ない無い!」

屈託のない笑顔に、昌樹の頭痛は更に増す。

「お前の楽観主義もここまで来たか…」

仕方ないので。

午後はうちでサボることにした。






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