二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ぬらりひょんの孫 夢小説
- 日時: 2011/05/21 21:32
- 名前: 克哉 (ID: iqzIP66W)
ぬらりひょんの孫を見てて、小説を書きたくなったので、ひとまず。
主人公
如月 天狐 (キサラギ テンコ)女
白い髪に、灰色の瞳で、クールな顔立ち。
性格も、クール。ていうか、クールビューティ?
天狐という妖怪(男)と、皐月狐という妖怪のハーフ(女)の子供。
という訳で、人間の血が三分の一しかない。
学校は行っていないが、外に出れば、友人が居る。しかも大半が男。
昼から、妖怪になる。妖怪になっても、あまり変わらないが、
結構絶倫・・・らしい。
男になったり、女になったり出来る。
彼女いわく、種を作るためらしい。
父と母を食った。小さい頃は、とても可愛らしかったらしい。
酒に酔うと、色気が(ry
主人公説明終了。
落ちるのは猩影君です。
- Re: ぬらりひょんの孫 夢小説 ( No.20 )
- 日時: 2011/06/19 11:17
- 名前: 克哉 (ID: /./DNVgg)
人影は、もっと驚いて、今度は、頭、腹、足、腕に刀を刺しまくる。
おいおい、今の日本じゃ、それは猟奇的殺人だぞ?
少し軽く思いながら、笑う。
血はどくどくと流れ出る。
後もう少しで、屋根から血が滴り落ちそうなほどに。
「人様の家の、屋根を汚すなんざぁ、良い度胸じゃねーの?
・・・四国妖怪さん?」
後ろを振り向いて、笑う。
少しでも気味悪がられたほうが良い。
月が綺麗だ。
月の光で、さっきから刺されている刀の正体が分かった。
髪の毛のような繊維のような刃。
もしも私を殺すとしたら、恨みがある女どもか、敵。
敵だと思うのは、女どもに屋根に上れるはずが無い。
そして、少し妖気が繊維から伝わった。
今の敵は、四国妖怪。
だからこそ、そう思った。
「ふん・・・あんた、可笑しな奴だねぇ。」
「お褒めに預かり光栄至極だな、針女さん?
・・・で、俺に何の用かな?殺して来いとでも言われたのかぃ?」
「ふん、玉草がそんなことを言うと思うかい?
あいつは、あんたに惚れちまったのさ。
・・・私は、それが許せないのさ。」
「へぇ。つまり、嫉妬ってやつ?
あぁ、怖い怖い。」
くつくつと笑う。
下では、妖怪たちが、にわかに騒ぎ始めた。
すこし、ちら見をする。
「あんたも、行ったほうが良いんじゃねぇ?
だって、今日、浮世絵町の襲撃があるんだろ?」
すると針女は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
そして、何かを思いついたように、私の体をまた突く。
その刃は、右目、口、顔、足、胸、肩、腕、五臓六腑・・・
色々な所に刺された。
針女は、空中に浮いて、逃げ出した。
屋根から血が滴り落ちた。
小妖怪が、騒ぐ。
「な、何じゃぁああぁ!血が、上から降ってきたぁ!?」
「ぎゃああぁ!」
全く、煩い。
下へ降りると、小妖怪が、大きく騒いだ。
「血まみれの妖怪じゃあ!」
それはそうだと少し思い、廊下に足を踏み入れる。
血が、床に滴る。
くそ、これなら黒い着物を着ればよかったと反省し、ふらふらと歩みを進めた。
傷がじわじわと動く。
傷口が、修復されていっているのだろう。
血の量は、段々少なくなり、右目の視界がぐらりと歪んだ。
そして、左目と同じように世界が見渡せた。
着物には、穴が多々あり、そこから見えるのは、少し赤い傷口。
だが、それもついには消え、真っ白な肌が見えた。
背中の傷がいまだうずくが、今はゼンの所に行こうと思った。
リクオの部屋にいるだろうと思い、リクオの部屋の所へといった。
すると、青田坊、黒田坊、河童、雪女、首無がいた。
河童がいち早く私に気づき、目を丸くした。
いや、もともと丸いのだが。
「天狐、どうしたの〜?」
「それは俺の台詞じゃないかな、河童。何してるんだ?」
すると河童が、少し笑って、今までいたところに耳を近づける。
私もふすまに耳を傾ける。
ゼンの怒声が聞こえる。
リクオを説教しているのだろう。
すると、ふすまががらりと開いた。
河童たちが倒れる。
私は立ったままだが。
リクオが驚いた。
ゼンが、ふんと笑って、怒った。
その後、黒田坊たちが話し始める。
私はゼンに近寄って、事の成り行きを見守った。
「で、おめぇはなんでここにいるんだ?」
「テメーを探してた。ゼン、あのさぁ・・・」
「分かってる。その着物の惨状を見ればな。」
「理解力があって助かるぜ。」
「で、お前・・・髪結い紐はどうしたよ。あの黒と青の。」
「・・・ゼン?」
「な、何だよ?」
「女には、聞いちゃいけねー事と、聞いても良いことの二つがあるんだ。・・・テメーが聞いたのは、聞いちゃいけねーことに値するぜ。」
「・・・悪い。悪かったから、殺気を出すのはやめろ。寿命が縮まる。」
「元から短命だろうが。」
「うるせー!ゴホッ!カハッ!」
「うわあああ!ゼン君!?」
リクオが驚く。
全く、吐血するのも大概にしてほしい。
そのうち、雪女が徳利を持ってきた。
私はそれを見て、少しため息をつき、部屋から出た。
桜が、舞う。
桜の枝には、いつもいるはずの二人がいない。
少し探そうと、部屋をしらみつぶしに探した。
すると、牛頭の叫び声が聞こえた。
私は、その声のするほうへ、走った。
部屋のふすまをゆっくりと開けると、血まみれの二人がいた。
「・・・大丈夫か?」
「大丈夫に見えるなら、テメーの目は節穴だぜ、天狐。」
「あぁ、さっきまで右目が狂ってたからなあ。」
「そーかよ。」
「その有様は何だ?」
「別に、なんでもねーよ。」
「・・・そうか。じゃあ、馬頭に少しだけ。」
馬頭の手を握り、唇を落とす。
少しだけ、馬頭の体が光った。
そして、手を握ってやる。
その後、熱がこもってきた。
私は、手を離して、部屋から出る。
河童がいる池に行くと、妖怪が騒ぎ始める。
ふすまが大きく開き、夜のリクオが現れた。
リクオは、私を見つけると、羽織を一枚かけて、妖怪たちに命令する。
そして、最後に猩影に、命令した。
ゼンが、楽しそうに笑う。
猩影が受けた畏がどんなのか分からないが、羽織を少しだけ握って、体を温める。
「・・・天狐」
「何だ?」
「お前も来い。」
「犬の散歩ついでに、調度良いか。お前らは、先に行ってろよ。
俺は、ちょっと犬の躾をしてくる。」
そう、言い残してその場を去った。
- Re: ぬらりひょんの孫 夢小説 ( No.21 )
- 日時: 2011/06/28 06:59
- 名前: 克哉 (ID: G7LV.DWD)
コホッと、少し咳き込んだ。
少しだけ血が出る。
いやあ、私の体も老いてしまったようだ。
それとも、最近殺されていなかったからか?
それとも、人間の感情が芽生えてきたからなのか。
そんなことはどうでもいい。
全く、総大将も、誰かさんも、俺の死の面倒を見てくれやしない。
久しぶりに死を体験したよ。
あぁ、やっと解放される。
重苦しい死が、少しだけ遠のく。
開放感に包まれて、私の体は軽くなる。
「犬神。」
「・・・」
「無視か?」
「・・・あ?」
なるほど、気づいていなかっただけか。
だが、そんなんじゃ・・・
「私を殺せないなぁ。」
後ろに刀を持って、私の首元に刃を突きつける。
あぁ、気持ちいい。
刃の冷たさが、首元から伝わり、酒の火照りを少し治してくれる。
犬神が、驚いて目を見開く。
「な、にして・・・?」
「何って、体を冷やしてるんだ。」
「仕方がいまいち乱雑じゃねーか?」
「いいんだ。・・・いきたいか?」
「は・・・?」
うずうずと、屋敷の外を見ていた犬神の様子を見ていた。
その間に声をかけて、何も反応が無かったのは、夢中になっていたため。
「ほら、言え。」
「何の、ことだか・・・」
「しらばっくれるんだ?行きたくないんだな、町に。」
「っ・・・」
犬神は、声を潜めて、顔を背けた。
そんな女々しい態度にも、いらいらする。
「行きたく、無いんだな?」
最後の問い。
これに答えなかったら、俺は一人で行く。
「行くぜよ。玉草に、一言、言いてぇ・・・」
声を振り絞って、そういった。
犬神は、拳を震わせて。少し体を震わせていた。
私は、その拳が震えているほうの手を取り、引っ張った。
「良い子だ。ちゃんと言えたご褒美に、少しだけ、な。」
「は?」
少しだけ、頬に口付けを落とす。
犬神は、最初きょとんとしていたが、どんどん顔が赤くなって—・・・
「顔、真っ赤だぞ。」
「は!?お前があんなことするからだろうが!」
「はいはい。そういうことにしておくか。」
そういっているうちに、私の体が浮く。犬神の体もだ。
「今夜は空狐がいないから、私が自分で飛ばなきゃいけないんだ。
『飛翔』!」
犬神は有無を言わず、硬く口を閉じていた。
「うん、喋ったら舌噛むからね。」
「・・・」
犬神が口を閉じてて良かったと、ため息をついた。
- Re: ぬらりひょんの孫 夢小説 ( No.22 )
- 日時: 2011/06/28 23:59
- 名前: 克哉 (ID: G7LV.DWD)
色々なものが飛び交う、浮世絵町。
私はビルの一角に腰を下ろし、上から百鬼夜行を覗いていた。
そういえば、最初にリクオの百鬼夜行を見たのは窮鼠のときだった。
もともと鼠は好きではなかったから、個人的に退治しにあいつらアジトに入り込んだ。
そして、女子が二人、オリの中でおびえていた。
私は狐の仮面をつけて、オリにそろりと近づいた。
すると、窮鼠の手下どもがオリの中に入っていき、女子に手をかけていた。
その行動に、少々、堪忍袋の緒が切れた。
私はオリの中から、手をかけようとする手下に、小火を頭に当てた。
すると、手下の頭は焦げ付いた。
少し匂いがきつい。
今度から鼠は生で食べようと思ったのはこの日からだ。
そして、彼らが私のほうを見た。
だが、遅かった。オリはもう、私の炎で溶かされ、どろどろだった。
女子たちの手を引いて、逃げようとした矢先、一人が転んだ。
その一人は、心なしか、陰陽師のにおいがした。
私は、その女子の手に触れ、引っ張ろうとした、が。
「チィッ・・・この女ァ、何しやがる!」
「ハッ・・・ただの女だと思ってもらっちゃ困るが・・・炎で灰にしてやろうか!?たかが鼠風情が、私に逆らおうなんざぁ・・・」
手に紫炎と、黒い花を持って。
「1000年早いんだ!転生して出直してきなァ!!!!」
黒い花を投げつけ、紫炎を鼻がつぶれた箇所に当てる。
すると、ドカンという爆発音と、わいわいとした声が響いてきた。
それを率いるは、少し大きめな白い髪をした男。
後ろには、何百匹かの妖怪を引き連れて。
そして。
・・・圧倒的な、力で、窮鼠を倒しやがった。
これをよく言う火を見るより明らかというのか。
私は仮面を外て、髪の毛を縛った。
そして、あくびをして、そこから去ろうとした。
だが・・・
「おい。」
「あん?」
「そこのお前、どこの組のモンだ?」
「あんたなんかに教える義理は無いねぇ。」
「ほう・・・言うじゃねーか。」
「煩いねぇ。私は眠いんだ。おい、そこの首無。」
首無を指差して、又あくびをする。
「コイツはどこのドイツだ?俺はコイツの顔なんざ見たこともねーんだが。まさか、リクオとか言わねーよなぁ?」
私が首を傾げて意地悪そうに言うと、首無は何も言わずに頷いていた。
『最初の百鬼夜行:前編』
- Re: ぬらりひょんの孫 夢小説 ( No.23 )
- 日時: 2011/07/01 00:06
- 名前: 克哉 (ID: iV4cvVs.)
「マジかよ・・・。」
その言葉を呟いて、陰陽師(っぽい)女子に手を差し伸べた。
だが、その手は払いのけられ、逆に式神を飛ばされた。
「貪狼、コイツ、食ってしまいぃぃいい!」
「おわっ!?」
式神の貪狼が、私の上に覆いかぶさった。
私は、その式神に、少し笑いかけ、呟いた。
「戻れ、貪狼。戻らないと、私が炎狼か炎狐を呼び出すぞ?」
「グルルルル・・・」
「戻る気はないか。・・・では。」
私は懐から、小さな紙を出した。そこには、「波」と筆で書いてあった。
「波(ハ)!」
すると、風とも、波とも、衝撃とも知れぬものが、貪狼にむかって、あたった。
すると、貪狼は、吹き飛ばされた。
「はぁ。俺、今妖なのにさ・・・陰陽術使うと精力使うんだわ、本当。」
「な、何や、お前はぁ!何で、お前が式紙もっとんねん!」
「何でって・・・俺、花開院家の隠し孫・・・だから?」
俺の母親の皐月狐は、かの有名な陰陽師との娘だ。
だが、母にはその陰陽術は受け継がれず、私に受け継がれたというわけだ。
「は、はぁ!?そんなん、知らんでぇ!でっちあげとったらしばくど!!」
「うっさい娘だな。大人しく、そこにいるカナみてぇにできねぇもんか?」
「な、何でこの子をしっとるんや?」
「うっさいなぁ、どうでもいいだろ?それよりさ。」
俺はよってくる貪狼を睨んでからいった。
「そこの式神、早く直したほうが良いぜ?そうしねぇと、俺の式紙に入っちまう。」
そういうと、娘は大人しく直した。俺は、仮面を被り、リクオと思わしき妖に声をかけて、消えた。
どんな風に言ったのかって?
「近々本家にご挨拶に参ります—・・・」
そういって、自分の家に戻り、部屋でゆっくり屋根裏の住人と談笑していたのは別の話。
とまぁ、百鬼夜行を見ながら記憶を遡っていると、戦いは始まっていた。
針女は、首無と戦っていて、玉草はリクオと戦っている。
ゆっくりと見回すと、この戦いの結果は分かった。
私は、どうでも良いような目で百鬼夜行を見下ろして、戦いが終わるのを待った。
- Re: ぬらりひょんの孫 夢小説 ( No.24 )
- 日時: 2011/08/01 11:19
- 名前: ルナ (ID: PAXvZ3n.)
こんにちわ、ルナです。この小説おもしろいですね。続きが気になります。がんばってください。
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