二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- *銀魂* 晴れのち曇り 時々、銀。
- 日時: 2011/07/31 20:57
- 名前: まりにゃーず (ID: RuL2wqqJ)
こんなに着物がボロボロになって、足がクタクタになってまで
なんで江戸に来たのだろう。
全てを置いて、家を飛び出したあの時は、
絶対に後悔なんかしない
そう信じて歩きだした。
今の私は
あの時の私と同じ気持ちで歩いているのだろうか。
こんなに人がいても、
誰も私に気づかない。
江戸はたくさん人が溢れていて
でも、私の中には、誰もいないんだ。
『あのー、万事屋に何かようですか?』
その声が私へ向けている事に気づかず、
何がなんだかわからなかった。
だって、私に話し掛ける人なんて
ここにはいないから。
『困った事があるなら、どうぞ万事屋へ。
結構頼りになりますよ。』
そう言って優しく微笑んだ彼に連れられ
万事屋らしい建物に入った。
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- *銀魂* 晴れのち曇り 時々、銀。 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/01 09:16
- 名前: まりにゃーず (ID: RuL2wqqJ)
『あっ僕、志村新八です。実家は道場で、姉がひとりいます。あっあと、なにいえばいいのかなー。ははっ』
新八くんの苦笑いにつられて私も苦笑い。
『なんだよ、おめーら。お見合いですか?コノヤロー
こーゆうのはなぁ、掴みが肝心なんだよ。掴みが。
はい、次ぃ神楽ぁ。』
『かぶき町の女王とはアタイの事ネ
山本神楽ヨ。ヨロシク。』
『山さぁぁぁぁぁん!!
って誰だよ!!誰だよ山本!!』と新八くん。
『よーし神楽、いいぞ
ほのり、次はおまえだ。』
『ほのりです。よろしくお願いします。』
『まぁ始めてだから許そう。
よーし、見本だ。
銀さんこと坂田銀時でーす。』
『掴みはどーした!掴みはぁぁぁ!!!』
とツッコむ新八くんと神楽ちゃん。
『おまえらなぁ、
ヒーローがペチャクチャ喋ったらカッコつかねーだろ。
よし、ほのり。こんな危険な街でガキが1人でつっ立ってたのか
教えてもらおーか。』
- *銀魂* 晴れのち曇り 時々、銀。 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/01 18:50
- 名前: まりにゃーず (ID: V7PQ7NeQ)
私が、江戸で1人で立ってた理由、、、
全てを置いてひとりぼっちになった理由、、、
何も言えず、うつむいた。
どうしよう。涙がでてくる。
堪えても堪えても、涙は止まってくれない。
『、、、ごめんなさい。
知らない人達の前で、
いきなり泣いたりして。』
そう言うのがやっとで、手で涙をぬぐいながら
無理して、少しだけ笑った。
『おぃ、悲しーなら笑うなよ。
それにな、俺たち知らない人達じゃねーだろ。
自己紹介しただろ?ボケてんのか?』
銀さんは、
私の頭をクシャクシャにして、
笑った。
私はクシャクシャにされた髪の毛を
手で撫でながら、
笑った。
それは、嬉しかったから。あと、少しだけ恥ずかしくて。
- *銀魂* 晴れのち曇り 時々、銀。 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/03 18:50
- 名前: まりにゃーず (ID: TDtS3IGp)
『おめー、綺麗な着物がボロボロじゃねーか。
足もきたねーしよぉ。』
銀さんが私の足元を見ていた。
私も足元を見る。確かに汚い。
『よーし、神楽と銭湯行ってこいよ』
そう言うと銀さんは私の着るものを探しに行った。
、、、セントウって何?
戦闘?戦うの?
神楽ちゃんは喜んで支度をしていた。
楽しいのかな?
『ほのりー!!一緒に行くアル。』
神楽ちゃんが私の手を引く。
『あっ、ハイ、言って来まーす。』
私たちは万事屋をでた。
夏だから、夜の道も蒸し暑かった。
『ねぇ、神楽ちゃん。ひとつ聞いていい?』
『ん?』神楽ちゃんが、振り返る。
『セントウって何?』
- *銀魂* 晴れのち曇り 時々、銀。 ( No.7 )
- 日時: 2011/08/03 18:56
- 名前: まりにゃーず (ID: TDtS3IGp)
(新八視点)
ドンドンッ
扉を叩く音。神楽ちゃん達が帰って来るのには早くないか?
誰だろう?銀さんの方を見る。
銀さん寝てるし。
『万事屋さーん。真選組でさァ。開けて下せェ。』
この喋り方、、、沖田さんかな?
真選組が万事屋に用があるなんてロクなことがない。
『はぁーい、今開けますから。』
沖田さんと土方さんを部屋にいれ事情を聞く。
『屯所に家出の捜索願いがでましてね。
それが、あの大江戸航空会社の社長のお嬢さんとかなんとか。』
何事かと思えば家出ねぇ。
思い当たる節は、、、ん?ほのりちゃん?
『あの、それをなぜ万事屋に?』
『それがだな、目撃情報がこの辺りなんだが、
知らねーか?』
土方さんが銀さんを起こしながら言った。
おいおい待てよ。大江戸航空って言ったら
超大金持ちじゃないか。いや、まさかね。それはない。
『何つったかな、、、
久城ほのり、、、つったか、、、』
『あぁなんだ。ほのりか、人違い、、、
ってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ?!?!?!?』
まさかほのりちゃんが?
『んだよ新八ぃ。うっせーな。』
銀さんが目をさます。
『銀さん!!!そんなこと言ってる場合じゃないですよ!‼』
急いで銀さんに説明する。
『なぁんだ。新八。そんなことか、、、
ってえぇぇぇぇぇェぇぇぇぇぇぇええ⁈⁈⁈』
- *銀魂* 晴れのち曇り 時々、銀。 ( No.8 )
- 日時: 2011/08/03 19:16
- 名前: まりにゃーず (ID: TDtS3IGp)
『なんだ、おめーら?知ってんのか?』
土方さんがタバコの煙を吐きながら言った。
これは、正直に言った方がいいのか?
でも、ほのりちゃんにもきっと理由があって
家出をしたはずじゃないのか?
っていうか、そんな超大金持ちに銭湯行けとか
ヤバくない?お父さんに殺されない?
銀さんが僕の肩に腕をまわし
土方さんと沖田さんに背を向け
コソコソ話す。
『新八。決めつけるのはよくないぞ。
アレだ。人違いだ。なぁ』
『そーですよね。
とりあえず、どんな子か聞いてみしょう』
僕らひ振り返り硬直した笑顔を
土方さんと沖田さんに見せる。
『そ、そんななぁ、
名前だけ言われもなぁ、ししし新八。』
『そ、そーですよ』
『総一郎くん、どんな子だい?』
銀さんがやっと聞いた。
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